四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

久しぶりに北欧の旅に出ます。以前、フィンランドとエストニア(ここも文化的には北欧!)については、実際に行く機会があったので、特集をしましたが、今回はスウェーデン。スウェーデンについては、RoyksoppともコラボしたテクノカットのRobynちゃんについて書きましたが、先ずご紹介するのは、Rebecca & Fiona。

この二人は元々DJチームで、テレビのリアリティーショーにも登場し、本国で人気を博しました。こちらは初回のエピソード。



iloveyouman二人とも芸能一家で、ピアニストの父と女優の母を持つRebecca Scheja(デビューアルバム『I Love You Man』のジャケの右)は女優としても活躍。父がミュージシャンのFiona Fitzpatrick(左)は、クライミングのジュニア・チャンピオンでもあります。僕の知っているスウェーデン人は大きいのですが、二人とも小柄に見えます。

おすすめの曲は、「Jane Doe」。Jane Doeとは、裁判文書などで用いる身元不明の女性の仮名。 山田花子みたいなものでしょう。 男性の場合は、John Doe。Robynの前座をしていただけあって、エレクトロなダンスナンバーに仕上がっています。映像もガーリーで、バニラビーンズが目指していた北欧の風を感じます。

30周年を迎えた野宮真貴さんが、1月20日のNHK BS 1「エルムンド」に出演されていました。Facebookでそれを知り、見ていたのですが、ブラジルのPato Fuとともに台湾の渋谷系として紹介していたWon Fu(旺福)。なんか、名前も似ていますね。

結構息の長いバンドで、結成されたのは1998年。現在までに5枚のアルバムを台湾でリリースしています。現在のメンバーは、小民、 推機(Twiggy)、 瑪靡(Mami)、肚皮の4人。日本盤(日本語ヴァージョンもあり)もリリースされており、2010年にはJAPAN TOURもしています。

青春舞曲~モダーン・モンスーン・グルーヴィン!!~青春舞曲~モダーン・モンスーン・グルーヴィン!!~
アーティスト:旺福
販売元:YOUTH
(2007-09-19)
販売元:Amazon.co.jp
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愛がいっぱい(Won fu Loves You)
アーティスト:WON FU
販売元:YOUTH INC.
(2010-02-10)
販売元:Amazon.co.jp
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Won Fu、ファッション的にはモッズ系および60’sです。サウンド的にもイギリスのモッズというよりも日本のGS的な部分と渋谷系がうまく折衷されています。やはり代表曲として見てほしいのは、「天天天天(エブリデイ・ワウ・ワウ)」。



日本のモッズ系バンドの代表とも言えるTHE COLLECTORSの加藤ひさしさんが、こちらで詳しく書かれています。2011年には、加藤さんもメンバーであるKotaro and The Bizarre MenとWon Fuがタッグを組んで、スプリット・アルバム『TEISCO GRAND BIZARRE!』をリリースしています。こちらはその中の1曲、加藤さんが日本語訳詞をした「珈琲戀曲〜コーヒーラブソング〜」。 渋谷系だけでなく、ネオGSが好きな人にもオススメ!



TEISCO GRAND BIZARRE!(テスコ・グランド・ビザール!)TEISCO GRAND BIZARRE!(テスコ・グランド・ビザール!)
アーティスト:Kotaro and The Bizarre Men(コータロー・アンド・ザ・ビザールメン)
販売元:WONDER GIRL RECORDS
(2011-10-19)
販売元:Amazon.co.jp
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前回紹介したアルゼンチンのModular、スペインの渋谷系の代表と言えるLa Casa Azulなどをリリースしているレーベルが、Elefant Records。ここから新しく現れたPapa Topoは、スペイン出身のAdria ArbonaとPaulita Demaizからなる男女ユニット。

渋谷系というより、空耳というという観点からぜひ聴いてほしいのが、彼らのファースト・シングル『Oso Panda』(2010年)。

osopanda


スペイン語で「Oso」は「熊」ですから、「パンダ熊」。まあ、日本人はパンダには熊とかベアってつけませんけどね。あんまり可愛くないパンダが登場しますが、キャッチーなサビの「Oso Panda」がどうしょうもなく、絶対的に「おっさんパンダ」に聴こえます。



Papa TopoはLa Casa AzulのGuille Milkywayが全面協力しているようで、センス的にも近いものがあります。

これまでもいくつかの海外の渋谷系っぽいアーティストを紹介してきましたが、特集を再開します。おさらいとして、今まで紹介したのは今回のも含めてこんなの

La Casa Azul(スペイン)
Pato Fu(ブラジル)
VIP200およびDoktor Zoil(イタリア)
My Little Airport(香港)

傾向としてラテン系が多い。じゃ、まずラテン系から行きましょう。今回、プッシュしたいのは、アルゼンチンのModular。アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスで2000年に結成された5人組のバンド。Modularとは、Moogのヴィンテージ・シンセ、Modular Systemsから。渋谷系と言ってもサウンド的には多様ですが、彼らの場合、60年代サイケデリックなスペースラウンジとでも言いましょうか・・・アルゼンチン版Stereo Labと言った方が分かりやすいかな。

現在まで6枚のアルバムをリリースしていますが、5枚目のアルバム『Fantasias De Un Robot Psicodelico(ロボットのサイケデリックな空想)』(2009年)から「Playa Biquini(ビキニ・ビーチ)」のPVを見てください。60年代的美学に基づいたレトロフューチャーな世界観で統一されています。



Fantasias De Un Robot PsicodelicoFantasias De Un Robot Psicodelico
アーティスト:Modular
販売元:Elefant Spain
(2009-07-14)
販売元:Amazon.co.jp
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こちらは、最新アルバム『Sinfonias Para Terricolas』(2011年)から「Zapatofono(靴の電話)」。基本的な世界観は同じ。あえて言えば、サイケデリックを強調。



Sinfonias Para TerricolasSinfonias Para Terricolas
アーティスト:Modular
販売元:Elefant Spain
(2011-11-01)
販売元:Amazon.co.jp
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アルゼンチンですが、スペインの名門インディポップ・レーベル、Elefant Recordsからリリースされているのも納得です。

Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate) の第3回。細かい話をする前に、最近のクリップを紹介しましょう。2011年の「Без ума (Crazy View)」はあんまりインパクトがないので、2010年の「Невидима (Invisible)」を見てください。ヴァンパイアに扮する3人ですが、サウンドもちょっと怪奇ロシアンポップって感じでよろしいです。ちなみに怪奇ディスコの定番曲「ソウル・ドラキュラ」をやったのは、ホット・ブラッド(Hot Blood)。



同年にリリースされた「Розы (Roses)」は、ちょっとブラックなエレクトロな味付けもあって、黒いバイアグラに相応しい。3人に加えて、鋭い目つきのТринити (Trinity)が4人目の黒髪として花を添えています。女体盛りではなく、男体盛りのシーンもあり。Hot Choccolate、ウクライナの肉食系女子として注目したいと思います。


Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate)の続きです。

先ずは簡単にプロフィールを。現在の黒髪3人は、
Мария родилась(マリヤ・ラヂラス)
Мария Кравченко(マリヤ・クラヴチェンコ)
Виктория Косова(ヴィクトリヤ・カソヴァ)

マリアが二人いますが、ラヂラスは元ミス・キエフ、元準ミス・ウクライナという経歴なので、センターではないかと推測します。2008年にデビューしたグループですが、なんと過去のメンバーは別に8人居ました。細かい説明はしてもしょうがいないですが、元ミスなんちゃらが多い。全員、黒髪だったのか気になる所です。

「Неба мало (Heaven Is Small)」(2009年)は、黒いバイアグラに相応しい黒い露出度の高いドレスで、妖艶に決めてくれています。



「Береги (Take Care)」(2009年)は、「ビリギ、ビリギ・・・」ってサビが頭に残るスラブ系の歌謡曲。日本人の僕が聴いても郷愁を誘います。やはり、このあたりが王道なのか、彼女達の代表曲となりました。



こちらは、ロシア・ウクライナではよくあるパターンですが、アルバム『Береги (Take Care)』の2010年盤。

takecare2

ウクライナの3人組、Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate)」を紹介します。

セクシー美女3人組。しかも、ブロンドや赤毛が優勢なウクライナで、3人とも黒髪。Perfumeと同じです。僕が黒いバイアグラ(Виа Гра)と呼ぶ所以です。では、彼女達を時系列に追っていきましょう。シングル「Немного перца (A Little Bit Of Pepper)」(2008年) でデビュー。これ以降紹介するPVでもその傾向が顕著なのですが、黒い衣装が多い。乱闘シーンの後は、お決まりの水も滴るセクシー・シーン。



前曲とつながる形で始まる「Фурия (Fury)」(2008年)は、バンドをバックにしてロックンロールなダンスナンバー。やっぱり衣装は黒。



こちらは、アルバム『Береги (Take Care)』(2009年)の初回盤。やっぱり、黒を強調しています。

takecare1

ロシア・ウクライナでは毎年のように新しいガールグループが登場しますが、その中には長寿ユニットがいます。バイアグラもそうですが、今回紹介するロシアのФабрика(ファブリカ、英語でFactoryという意味)も厳しい芸能界を生き抜いています。2002年にСати Казанова(サチ・カザノヴァ)、Ирина Тонева(イリナ・タネヴァ)、Александра Савельева(アレキサンドラ・サヴェリエワ)、Мария Алалыкина(マリア・アラリキナ)の4人で結成され、2003年に「Про любовь (About Love)」がヒット(26週間チャートイン)。2003年という時代を考えるとかなり遅れた感じのディスコ曲。



fabrikaその後、マリアが抜け、2010年にサチの代わりにЕкатерина Ли(エテカリーナ・リー)が加入し現在の3人組となりました。お薦めは、彼女たちの2010年の「Я тебя зацелую (私はあなたに死ぬほどキスする)」。この邦題は、ロシア語の先生に教えてもらい、つけました。愛するがあまりに超サディスティックな出来映えのPVとなっています。原曲以上にリミックス(Radu Sirbu REMIX)が、こなれたアレンジで好きです。最先端とまで言えませんが、2003年からの進歩が確実に感じられます。

monaco今回紹介する、Монако(Monaco)については、デビューしてまだ時間が経っていないようで、全く情報がありません。たぶん、由来はモナコ公国のモナコでしょう。ロシア出身で、得意技はテブラーシカ。New OrderのPeter HookもMonacoってバンドをやっていましたね。

2010年に「Дело мое (My Case)」をリリース。PVがセクシー系の定番、いや鉄板と言える出来なので、見てもらう事にしました。



Monacoについてあまりにネタがないので、ELLO TVの話を。このMonakoを見つけたのは、YouTube上のELLO TVのチャネルです。ELLO は、レーベルと共同するロシアのネット上での音楽コンテンツの配給会社です。PVの製作も手掛けているようです。Facebookにもページがあり、新しいPVなどのニュースを知らせてくれますので、最新のロシア音楽事情をするのには便利です。

ポマダ(По-ма-да)は、NikitAやHollywood FMのプロデューサーとして知られるЮрий Никитин(ユリィ・ニキティン)が2008年に手掛けたウクライナの3人組。Оксана(オクサーナ)、Влада(ヴィラーダ)、Cherry(チェリーだけ何故か英語表記)からなります。

ウクライナ語で「Cheri, Cheri Lady」をカヴァーしています。タイトルは知らずとも聴き覚えがある人も多いでしょう。PVでは80年代っぽい髪型もメイクもこんなの着ないよねと言いたくなる衣装も正直、時代錯誤感でいっぱい(確信犯?)。口紅(Помадаの意味)べったりのウクライナの国旗を振りかざしていますが、ユリィが意図的にウクライナへの愛国心を表現したものでしょう。



こちらは、ユーロビート系Modern Talkingによるオリジナルの「Cheri, Cheri Lady」。



残念ながら、これのみで消えてしまったユニットのようです。

ロシア・ウクライナには女性三人組が多いですが、Serebroもそんなユニット。ロシアのユニット名としては、NikitA(ウクライナですけどね)などと同じく、ロシア語なのにラテン文字表記。ロシア語だとСеребро、銀という意味です。

現在のメンバーはЕлена Темникова(エレナ・テミニコワ)、Ольга Серябкина(オリガ・セリャブキナ)、Анастасия Карпова(アナスタシヤ・カロポワ)。アナスタシヤが2009年に加入前には、Марина Лизоркина(マリナ・リゾルキーナ)が在籍しました。

彼女達のデビュー曲は、みんなでマイケル・ジャクソンみたいな「Song #1」。名前の通り、2007年のロシアのチャート1位となり、2007年ユーロヴィジョン・ロシア代表となったおかげもあり、他のヨーロッパ諸国でもチャートインしました。



2009年には、アルバム『Опиумроз (Pink Opium)』をリリース。

pinkopium


その後も割と順調な活動をしていますが、シングル「Давай держаться за руки (Let’s Hold Hands)」ではそれまでセクシーさをそれほど売り物にしていなかったにも関わらず、PVではヌード(デブラーシカ*です)を披露。結果、このPVはSerebroとしては一番ヴューが多いPVとなりました。やっぱりロシアだなぁと思わせる。

*「ピカルの定理」に出てくる両手で乳首を隠して生活しているとても恥ずかしがり屋な動物



こちらはロシア版Billboard誌でのSerebro。

billboard-serebro

前回の続きです。何かとややこしいКатя Чехова(カーチャ・チェーホワ)ですが、『Робот(Robot)』以降のジャケを飾っていたのは、別の女性で、Елена Хрящева(エレナ・ハリャシェワ)。エレナの方がルックス的には断然かわいくてアイドルっぽい。でも、やめちゃったみたいです。こちらは、PV「Я не с тобой (I'm Not With You)」。



katya


元のЕкатерина(エカテリーナ)が復帰して製作されたドラムンベース曲「Посмотри на меня(私を見て)」のPV、これが変なんです。サブタイトルは「私を見て」・・・別に僕が日本語に訳したのではありません。そして、PVからは歌詞の日本語訳と取れる日本語が表示されます。当然、これが分かるロシア人はほとんど居ないと思われますが、ロシアでは日本語がファッションなのかなぁと思う今日この頃。



テクノポップと言えば、ロボットがテーマの名曲が多いです。t.A.T.u.の「Робот(Robot)」は彼女達の代表曲ではありませんが、個人的にはベスト5に入る曲。こちらは非公式PV。



2005年に「Я робот」という曲がネットを発端としてヒットしたのが、Катя Чехова(カーチャ・チェーホワ)。なんだか人名のようで、PVに出ている女性の名前かと勘違いしそうですが、複数のプロデューサー、シンガーなどからなるエレクトロ〜ドラムンベース系プロジェクト名です。



irobot


この曲のヴォーカリストはЕкатерина Медведева(エカテリーナ・メジェデワ)。彼女は、一度このプロジェクトを抜け、Катя First(カーチャ・ファースト)という名義で活動しましたが(ややこしい!)、再始動したこのプロジェクトで復活しました。

ロシア、ウクライナの歌姫たちを紹介していると、意図的ではなくても、ほぼみなさんセクシー系です。時には脈絡もなく、PVでもその妖艶なお姿を披露されます。

roadsそんな中、絶対的少数派と思われるのが、Аника Далински(アニカ・ダリンスキー)。お母さんはロシア人、父方はチェコとウクライナがルーツとあります。5歳から音楽を始め、8歳でソングライターとしてデビューという英才。アルバム『Дороги(Roads)』(2009年)のジャケを見てもらえれば納得して頂けると思いますが、ロシアでは珍しいナチュラル系美女。

こんだけの美形なのだから、PV「Радио-малышка(Radio Baby)」には本人が登場するかと思いきや、別の役者が出ています。サウンド的には意外とノリのいいユーロポップ系で、この曲だったら、本人が踊っていないのが不思議くらい。



気になるのは、現在公式ページにアクセスできなく、MySpaceも交信が途絶えています。やはり、ロシアでは彼女のようなタイプは浮かばれないのでしょうか?

二人ですが、中国に日本でも人気のあった女子十二楽坊のロシア版みたいな、美人ヴァイオリニスタがВибрация(Vibration)。あんまり情報がないのですが、レーナとヴィーカのお二人はセクシーな熟女系。

ほとんどの曲はヴィヴァルディ、バッハ、シューベルトなどをモダン・アレンジしたインストですが、「Ночная музыка (Night Music)」は二人とも歌唱しています。



こちらは寒そうな場所で薄着で演奏するインスト曲「Зима (Winter)」。終いにビキニ姿!



やぱりロシアですから、ジャケもセクシー。

nightmusic

ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)の「Joe Le Taxi」は、なかなか突っ込みがいある曲なので、続編です。前回紹介した日本人以外にも、Stereo Total(ドイツ・フランス)、Auria Pozzi(ドイツ)などがカヴァーしていますが、ここで3カ国の聴き慣れないカヴァーを紹介します。

先ずは、香港のプリシラ・チャン(陈慧娴)による中国語のカヴァー。彼女は日本で80年代にデビューしましたから、知っている人もいるかもしれません。



次はブラジルのAngelicaによるポルトガル語カヴァー「Vou de Taxi」。彼女、TVパーソナリティとしてもブラジルでは有名だそうですが、ロリータ光線が出ています(この時点で15歳くらい)。



最後に紹介するのは、ロシアのCatalina。ヴァネッサのオリジナルでは、タクシー運転手はあくまでもJoe。Joeは、パリで働くアフリカ系で、いつかアマゾンに行く事を夢見ている(だから、夢見るジョー?)。でも、このPVで運転しているのは、Catalina! Joeに似た人は、何故か後部座席???



joeletaxi-catalina



では、引き続きフレンチロリータ特集です。00年代のフレンチロリータと言えば、アリゼ(Alizee)、80年代後半ではヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)が代表的。

ロリータ系の場合、じんわりと人気が出るというよりも、ロリータ度マックスのデビュー曲で一気に人気が出るパターンが普通です。アリゼもそうでしたが、ヴァネッサも。1987年、ヴァネッサのデビュー曲「夢見るジョー(Joe Le Taxi)」は、フランスで11週連続1位を記録しました。この曲は、基本レゲエですが、見事にシャンソン化され、イントロから鳥肌が立ちます。



Joe le taxi (1987) / Vinyl Maxi Single [Vinyl 12'']Joe le taxi (1987) / Vinyl Maxi Single [Vinyl 12'']
アーティスト:Vanessa Paradis
販売元:Import
(2000-01-01)
販売元:Amazon.co.jp
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そんな名曲ですから、フランス語圏以外でも当然カヴァー曲が存在します。日本人では、戸川純、元芸者さんの花代(Hanayo)、immiがカヴァーしています。Hanayoのカヴァーは、00年代のエレクトロクラッシュ系のコンピなんかにも入っており、ドイツなどでリリースされました。ジャケも攻撃的。



hanayo-joeletaxi

lapremierefoisフレンチロリータの新星、Lolitaちゃん、第2弾シングル『La Premiere Fois』をリリースしました。英語に訳すと「The First Time」。60年代のシャンソンにも同名の曲がありますが、この文脈では「初体験」という意味なのかな?

以前は単にLolitaと表記されていたのですが、Lolita Jolieとなっています。Jolieもファーストネームみたいだから、ロリータのジョリーちゃんという事なんでしょう。

相変わらず、冨永愛度が高いLolitaちゃんなので、背が高い印象があったのですが、PVを見る限り男性よりもかなり背が低いので、冨永愛クラスではないみたいです。途中で男性の声で「ハッ、ハッ」というのがちょっと余計です。いや、そんな事が言いたい訳ではなく、今回はオートチューン全開。



驚いたのが、3D版のPVも制作されています。でも、3Dサングラスが家にない! PVも3Dの時代になるのでしょうか?

さて、モンゴルもここで一応締めくくります。ここまで様々なモンゴリアン・ガールポップ(はい、いつものようにボーイズはほぼ出てきません)を紹介してきましたが、モンゴルの傾向は大体掴んで頂いたのではないかと思います。

今回登場するのは、Nara(Нара)ちゃん。 グループではなく、ソロです。 ウランバートルに行った際、日本語ガイドの人に、Naraちゃんの事を訪ねてみたのですが、結構モンゴルでは有名な方のようです。Naraちゃんは日本に留学していたようで、名前も日本の「奈良」から来ているのではないかと・・・ガイドさんは言っていました(公式には未確認)。

アルバム『The Start Nara』のジャケでは、十分伝わりませんが、彼女こそがモンゴリアンガールの究極の存在と捉えています。

thestartnara


「Uuchlaarai Zaluu」では、4人のバックダンサーを従えて、セクシーダイナマイトぶりを遺憾なく発揮。彼女こそ、モンゴルの肉弾系歌姫! 作曲もNaraちゃん自身によるもの。



こちらのPVは、モンゴルの国家的伝統でもある民族の祭典「ナーダム」をテーマにした「Mongol Naadam」という曲。Bxというヒップホップ系アーティストとコラボしています。



ちなみにNaraちゃん、このアルバムでは、J-POPを意識したような「Bright」という曲を日本語(モンゴル語版もあり)で歌唱しています。

まだ書き溜めておいたモンゴルの記事が残っていたので、モンゴルに戻ります。

モンゴルの女子グループは2人組、3人組を中心に紹介しましたが、今回は5人組のAnemoneを紹介します。モンゴルはキリル文字とラテン文字が混在して、ややこしいですが、Анемонとキリル文字で書きますが、Anemoneは基本、ラテン文字表記です。

メンバーは、
Julia
Janna
Ono
Zengeleg(Цэнгэлэн)
Haliunaa(Халиун)。

5人ですから、モンゴルのKARAを意識して作ったのでしょうか?

Anemoneのジャケらしきものは見つからず、紹介出来ないのが残念ですが、彼女達の代表作「Havriin hair」を紹介いたしましょう。確かに今まで紹介したモンゴリアン・ガールズよりもK-POPアイドルっぽい。サウンドもね。でも、良いとか悪いという評価を超えて、逞しさ(ゴツいとも言える)を感じてしまいます。PVでも壁をぶち破っちゃったり。やはり、モンゴルでは草食系は生き残れそうにない・・・肉食系を超えて、肉弾系。

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