四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

EASTECHNO:『共産テクノ 東欧編 (共産趣味インターナショナル)』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

5月 20日

エキゾチック・ビューティー、ソグディアナちゃん続き

Согдиана(Sogdiana、ソグディアナ)ちゃんの続きです。割と最近の作品と思われる「Только не молчи (Don’t Be Slient)」を聴いてみましょう。ビデオのクオリティーは上がっていると思いますが、中近東風といよりもサウンドはロシアよりになった感じがします。



やはり、「Синее небо (Blue Sky)」(2007年)のように中近東風エキゾチックさを前面に出してくれた方が、僕のようなウズベクポップ初心者には訴えかけるものがあります。でも、よく聴くと、クネクネ踊りたくなる超ポップな曲。



こちらは、上記の曲も収録した2010年に発売されたアルバム『На восток от Эдем (East Of Eden)』です。リミックス曲なども収録されています。

eastofeden


うーん、一度生でライヴが見たい。来日して欲しいシンガーの一人です。
5月 19日

ウズベキスタンのソグディアナちゃん

ソ連が解体して複数の独立国家が誕生しましたが、その後CIS(独立国家共同体)という連合体が、12カ国で結成されまた。もともとロシアとは距離を置いているバルト3カ国は加盟していません。現在の正式加盟国は、ロシア、カザフスタン、タジキスタン、ウズベキスタン、キルギス、ベラルーシ、アルメニア、アゼルバイジャンの8カ国となります。

ロシア・ウクライナ以外にも面白いポップはないかと現在調査中ですが、先ずはウズベキスタン出身のСогдиана(Sogdiana、ソグディアナ)を紹介します。ソグディアナは芸名ですが、紀元前にさかのぼり、ウズベキスタン、タジキスタンおよびその周辺をまたがるイラン系言語を話すソグド人が住む地域の呼称でした。

もともとはウズベキスタンで活動していたソグディアナちゃん、やっぱりウズベキスタンだけではマーケットが小さすぎるので当然、ロシアを目指します。2006年の「Фабрика Звезд(スター工場)」という近年世界中で流行りのスター育成番組に出場し、入賞は逃したものの、「Сердце магнит (Heart Magnet)」がロシアでもヒットしました。ロシア語ヴァージョンもありますが、オリジナルのウズベク語ヴァージョンを紹介します。



ロシア人、ウクライナ人とはまた違うエキゾチックな顔立ち、そして中近東風のメロディー。ユーラシア大陸の辺境の地に一度は訪れたくなります。

意外な事に、Amazon.co.jpでも売っています。

Heart-MagnetHeart-Magnet
アーティスト:Sogdiana
(2008-08-05)
販売元:Amazon.co.jp
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5月 18日

元祖メガネ女子Blossom Dearie

「Just One Of Those Things」はジャズのスタンダードとされ、作られたのは1935年ですから、オリジナルを語るのはやめましょう。かつ、数えきれない人たちが歌っています。僕がこの曲を知ったのは、僕が好きなBrazilian Girlsのヴァージョン。この曲は、ジャケ写からもタランティーノ風映画サントラ『Nobel Son』(2008年)に収録されています。クレジットからすると、Blossom Dearieの「Just One Of Those Things」をBrazilian Girlsがリミックスしたと考えて良いのでしょう。うん、この曲が1935年に作られたとは思えない。



Nobel SonNobel Son
アーティスト:Various Artists
販売元:Lakeshore Records
(2008-11-11)
販売元:Amazon.co.jp
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Blossom Dearieの原曲は、1958年のアルバム『Give Him the Ooh-La-La』に収録されています。ジャズにはそれほど詳しくありませんが、女性ジャズヴォーカルでしかも元祖メガネ女子という風格のあるBlossomは渋い。そして、声がかわいらしい。でも、「Just One Of Those Things」の動画はないので、「Thou Swell」を紹介しておきます。



Give Him the Ooh La LaGive Him the Ooh La La
アーティスト:Blossom Dearie
販売元:Polygram Records
(1998-06-23)
販売元:Amazon.co.jp
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5月 17日

ジョージ・クルーニーのおばさん

今回は60年代ではなく、50年代がゼロ年代にリヴァイヴァルするパータンです。先ずはオリジナルから。映画ファンでなくても、George Clooney(ジョージ・クルーニー)はご存知でしょう。アメリカ人的な目線では男前の典型。彼のおばさんがRosemary Clooney。1928年に生まれ、2002年に亡くなっています。

彼女が1954年(さすがに僕も生まれていない!)にリリースし、全米10位、翌年英国では1位になったのが、「Mambo Italiano」。よくこんな時代の動画が残っているなと感心しますが、若き日のRosemary、美人。Georgeも彼女にどことなく似ていますね。そして、今のアメリカにはないおしゃれさを感じます。



Playlist: the Very Best of Rosemary ClooneyPlaylist: the Very Best of Rosemary Clooney
アーティスト:Rosemary Clooney
販売元:Playlist
(2011-10-18)
販売元:Amazon.co.jp
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この曲は、ラテンハウス系のミュージシャンに好まれています。ここでは紹介できませんが、Basement Jaxxもカヴァーし、Shaft(共に英国)のカヴァーは、イギリスのチャートで12位まで行きました。



Mambo ItalianoMambo Italiano
アーティスト:Shaft
販売元:Wonderboy
(2000-03-13)
販売元:Amazon.co.jp
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5月 13日

涙のバースディパーティー

1981年、Dave Stewart & Barbara Gaskinによる「It’s My Party」は、全英1位に輝きます。これまでも同傾向の曲を紹介しましたが、これは典型的なエレクトロポップ化した60年代ガールポップ! この二人、芸歴は長く、DaveはEurythmicsのDaveとは同名別人で、Eggなどのプログレ系バンドで活動してきたキーボーディスト。BarbaraもSpirogyraやDaveと同じHatfield And The Northで活動してきたヴォーカリスト。PVも見応えがあり、蝶ネクタイをしたThomas Dolbyが登場します。



Broken Records - The Singles [Special Edition] (ザ・シングルズ・スペシャル・エディション)Broken Records - The Singles [Special Edition] (ザ・シングルズ・スペシャル・エディション)
アーティスト:Dave Stewart & Barbara Gaskin(デイヴ・スチュワート & バーバラ・ガスキン)
販売元:Arcangelo
(2010-12-15)
販売元:Amazon.co.jp
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60年代、この曲は複数の人に歌われました。60年代のオールディーズものを聴いてみれば、色々な歌手が歌っています。アメリカ人、Lesley Goreによる1963年のヴァージョンが、全米1位となり一番有名です。最近まで知らなかったのですが、これをプロデュースしたのは、Quincy Jones。日本では、邦題「涙のバースディパーティー」で園まりなども当時カヴァーしていました。



涙のバースデイ・パーティ~レスリー・ゴーア・ベスト・セレクション涙のバースデイ・パーティ~レスリー・ゴーア・ベスト・セレクション
アーティスト:レスリー・ゴーア
販売元:USMジャパン
(2009-06-03)
販売元:Amazon.co.jp
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ゴールデン☆ベストゴールデン☆ベスト
アーティスト:園まり
販売元:ユニバーサル インターナショナル
(2004-02-25)
販売元:Amazon.co.jp
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5月 10日

Always Something There to Remind Me

Naked Eyes・・・覚えておられるでしょうか? Pete Byrne(ヴォーカル)とRob Fisher(キーボード)からなるイギリスのエレクトロポップ・ユニット。 シンセドラムが印象的なこの曲「Always Something There to Remind Me」(邦題は「僕はこんなに」)は、1982年にリリースされました。プロデュースは、New MusikのリーダーでもあったTony Mansfield。意外なことに、この曲は本国英国(59位)よりもアメリカ(8位)で受けいられました。残念なことに、後にClimie Fisherとしても活躍したRob Fisherは、42歳の若さで1999年に死去。



The Best of Naked EyesThe Best of Naked Eyes
アーティスト:Naked Eyes
販売元:Capitol
(1991-04-30)
販売元:Amazon.co.jp
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レアトラック満載のこちらもお勧め。
Everything and More - Naked Eyes

これは、Burt BacharachとHal Davidによる所謂バカラック・ナンバーのひとつ。Bacharach自身もこのNaked Eyesのヴァージョンを彼の一番のお気に入りとしています。60年代にこの曲は、最初にDionne Warwickが歌うデモ曲が作られ、Lou Johnsonがアメリカで最初にリリースしますが、それほどヒットしませんでした(全米49位)。しかしながら、同年、英国のSandie Shawがカヴァーし、全英1位となっています。

4月 30日

元祖アイドル歌手のJamaica Ska

スカと言えば僕の世代だと、70年代終盤の英国で勃興した2トーン・ブーム。パンク〜ニューウェイヴ・ムーヴメントの延長線上にもありますが、The Specialis、Madness、The Beat、Selectorなどのバンドが活躍しました。当時、市松模様のシャツともThe SpecialsのTerry Hallなんかを意識しながら着ていた人もいたでしょう。

オリジナルスカは、60年代スカの故郷、ジャマイカで浸透をしました。僕の中では、スカはジャマイカ、そして英国というイメージなのですが、アメリカでもスカを取り入れたシンガーがいました。Annette Funicelloというイタリア系アメリカ人。ディズニーのマスコットガール出身の59年にデビューした歌手・女優。アイドル歌手の先駆けとも言えましょう。当時、Paul Ankaとの恋仲が話題となりました。

彼女のヒット曲としては、「Pineapple Princess」(1960年)が有名でしょうが、紹介したいのは、「Jamaica Ska」(1964年)。ガールポップ・シンガーが60年代にスカを歌っていたとは。侮れないアネット! これは、Bob Hopeと一緒にテレビで歌っている動画。



原曲は、ジャマイカのオリジナルスカのDesmond Dekkerによるもの。Specialsとコラボしているヴァージョンがあります。



そして、Annetteは、アメリカのスカ系ミクスチャー・バンド、Fishboneとコラボし、映画『Back To The Beach』(1987年)に登場! おばちゃんにはなっていますが、いなせな姉御って感じで素敵。



20th Century Masters: Best of20th Century Masters: Best of
アーティスト:Annette Funicello
販売元:Disney Int'l
(2007-02-06)
販売元:Amazon.co.jp
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4月 29日

超セクシーなイタリア版“恋はあせらず”

The Supremesと言えば、「You Can’t Hurry Love(恋はあせらず)」。現在、SoftBankのCMで使われているので、若い人にもわかる曲。そう言えば、「青い山脈」をトリンドル玲奈が鼻歌したり、SoftBankは懐メロ路線です。話はそれますが、capsuleのツアーで、DJ中田ヤスタカがこの「青い山脈」の鼻歌リミックスを披露していました。業師です。



「Stop In The Name Of Love」と同様のチームにより、全米1位となっていますが、僕の世代では、Phil Colinsのカヴァーでこの曲を知った人も多いでしょう。彼のソロとしての初の全英1位曲でその後の活躍のきっかけとなりました。



The Supremesは、イタリア語版「You Can’t Hurry Love」として「L'amore Verra (Love Will Come)」もリリースしています。



それをカヴァーしたのが、イタリアのフェロモンあまり過ぎ肉食系美人、Nina Zilli。いや、このカヴァー、超セクシー。



Sempre Lontano-SlidepackSempre Lontano-Slidepack
アーティスト:Nina Zilli
販売元:Unive
(2010-08-17)
販売元:Amazon.co.jp
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4月 28日

Stop In The Name Of Love

前回のSandiiと同じパターンですが、高橋幸宏のソロアルバム『音楽殺人』もレコードがすり切れるほどというか、すり切れるまで聴きました。

音楽殺人音楽殺人
アーティスト:高橋ユキヒロ
販売元:キングレコード
(2009-03-25)
販売元:Amazon.co.jp
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テクノポップでありつつも、60年代的黄金ポップスの風格のある作品です。その風格を作り出している曲と言っても良いのが、「Stop In The Name Of Love」。



オリジナルは、Diana Rossがリードヴォーカルを務めるThe Supremes。そして、「Jimmy Mack」と同じMotownの制作チームHolland-Dozier-Hollandによる作品。1965年に発表されたこの曲は見事に全米1位となります。



アルティメイト・コレクションアルティメイト・コレクション
アーティスト:ダイアナ・ロス&シュープリームス
販売元:ユニバーサル インターナショナル
(2006-01-25)
販売元:Amazon.co.jp
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リミックス集もあります。

DIANA ROSS&THE SUPREMES REMIXESDIANA ROSS&THE SUPREMES REMIXES
アーティスト:オムニバス
販売元:ユニバーサル シグマ
(2007-06-27)
販売元:Amazon.co.jp
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この曲のカヴァーは海外にも数多く存在しますが、日本ではglobeもカヴァーしていますね。
4月 25日

Jimmy Mack

以前、Tracy UllmanやMari Wilsonの時に、60年代リヴァイヴァル的80年代ポップについて書きましたが、今回はその続きのようなもので、オリジナルも含めて紹介していきます。

YMOがブレイクして間もない1980年、Sandiiの『Eating Pleasure』は、僕がYMOと共にすり切れるほど聴いたアルバム。細野晴臣プロデュースのこのアルバム、テクノでありながらも、エスニックでかつファンキー。オープニングの「Idol Era」にはガッツーンとやられました。それ以外にも、高橋幸宏作の「Drip Dry Eyes」など名曲ぞろい。そして、この「Jimmy Mack」の秀逸すぎるカヴァー。



EATING PLEASUREEATING PLEASURE
アーティスト:サンディー
販売元:Sony Music Direct
(2006-09-13)
販売元:Amazon.co.jp
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Martha and the Vandellasによるオリジナルは、が1967年にモータウンから発表され、全米10位となりました。この曲は1964年にAnnette Beardが歌いレコーディングされましたが、ヴェトナム戦争のさなか、相応しくないとの配慮でモータウンはお蔵入りさせました。Jimmy Mackとは、ボーイフレンドの名前で、「Jimmy早く帰ってきて」と歌う恋いこがれる歌。



ClassicClassic
アーティスト:Martha Reeves & Vandellas
販売元:Spectrum Audio UK
(2009-04-07)
販売元:Amazon.co.jp
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なお、Sandiiがカヴァーした後にも、Sheena Easton、Laura Nyroなどがカヴァーしていますが、SandiiのカヴァーがR&Bの魂を失わず、昇華したという意味では一番評価できます。
4月 22日

リェーラちゃんの妄想

Лера Кондра(リェーラ・コンドラ)の続きです。リェーラちゃん、Иракли(イラクリ)という男性シンガーとデュエットしていることが発覚(いや、そんなたいしたもんではないか)!イラクリ君、結構ロシアでは有名なようで、フルネームは、Иракли Пирцхалава(イラクリ・ピルチュハラワ)という日本人的には到底覚えられなさそうな苗字です。グルジア系で、1977年にモスクワで生まれました。

デュエット曲の「Вокруг земли (Around The Earth)」は壮大なタイトルが付いていますが、リェーラちゃんがギリギリの脱衣・シャワー・シーンと出血大サーヴィス。エレベーターでリェーラちゃんはイラクリ君と出会い、お互いにはにかみながら意識しあっています。エレベーターを降りると、当然、ダンスシーンとなり二人は仲よく踊りますが、これは実はリェーラちゃんの妄想だったという・・・イラクリ君、美味しい役を頂いています。



現時点で最新となるPV「Компас (Compass)」では、悪女、具体的には女強盗となって逃走するアメリカン・ロードムーヴィー。

4月 21日

今まで見た中で一番美しいシンガー!?

FacebookのELLO TVでPVが「今まで見た中で一番美しいシンガー」とのコメント付きで紹介されていて、思わずクリックしてしまったのが、Лера Кондра(Lera Kondra、リェーラ・コンドラ)の「Бармен Саша (Bartender Sasha)」。「バーテンダー・サーシャ」、サーシャとは男性、女性、両方に使われる名前ですが、この場合は文脈からして、男性なのでしょう。こちらが、そのPVです。


  
今まで見た中で一番美しいとまでは言いませんが、確かにリェーラちゃん、水も滴る美女。バイアグラ(Виа Гра)のメンバーを募集していたら、合格確実って感じがします。PVもひとりバイアグラっぽい。ただ、気にいらないのは、やけにマッチョな男たち逆ハーレム状態で登場するところ。欧米のPVにも見られますが、マッチョダンサー・マーケットというのがあるのでしょうか? 個人的には美女とマッチョのパターン、排除運動したいくらいです(笑)。

モスクワ出身のリェーラちゃん、まだロシア芸能界にデビューしたてで、あまり情報がありません。『XXL』誌の表紙でも貼っておきます。
xxl-lenakondra
4月 14日

エリー・ゴールディングの「Your Song」で涙目

The Knocksの回に、彼らのマッシュアップとして紹介したエリー・ゴールディング(Ellie Goulding)について書きましょう。エリーは、Skrillex君の「Summit」のゲストボーカルにも起用されている、25歳のイギリス人。また、Frankmusikのサポートで「Wish I Stayed」も歌っています。

彼女のデビューアルバム『Lights』(2010年)は、本国イギリスで見事に1位に輝きます。エレクトロ系のStarsmithが主たるプロデュースをやっている割には、外見的には、エレクトロディーヴァ的ではなく、楽曲もエレクトロ(ちょっとエレクトニカより)とアコースティックが折衷しています。美形だと思いますが、都会のクラブよりもイギリスの田園風景の方が似合う感じ。

こちらは『Lights』に曲を追加した強化盤『Bright Lights』。

Bright LightsBright Lights
アーティスト:Ellie Goulding
販売元:Polydor UK
(2010-11-30)
販売元:Amazon.co.jp
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この手が好きな僕の趣味もあるでしょうが、おしなべてアルバムの曲は粒ぞろい。「Lights」や「Starry Eyed」もいいのですが、「Under The Sheets」を紹介しておきます。



エレクトロではないですが、とにかく英国的で良いのが、エルトン・ジョンの「Your Song」のカヴァー。この曲、僕がまだ10代だった頃シングルを買った覚えがあります(涙)。

4月 8日

モータウン meets 2 many dj’sなThe Knocks

前回紹介したアレックス・ウィンストン(Alex Winston)のプロデューサーを務めたのが、NYブルックリンのBen "B-Roc" RuttnerとJames "JPatt" Pattersonの二人からなるThe Knocks。まだアルバムリリースがないのですが、イギリスのNME誌に20組の最も熱いプロデューサーの一組として選ばれています。

Heavy Roc Musicから、彼らのモータウン・ナンバーのエレクトロ系カヴァーやリミックスを収録したアルバム『The Same Old Songs』が無料配信されています。アレックスが歌う「Can’t Hurry Love(恋はあせらず)」は、僕的にはストライク! Phil Collinsもカヴァーをヒットさせましたが、オリジナルはThe Supremesですね。



thesameoldsongs


The Knocks、DJとしても2 many dj’s的センスを感じます。同じく無料配信されている『The Transplant』というシリーズでは、マッシュアップを含めたMix Tapeを制作していますが、『The Transplant II - The Edits』収録のマッシュアップをぜひ聴いてください。Ellie Gouldingの「Under The Sheets」とDaft Punkの「There’s Something About Us」のマッシュアップとかいい感じ。

オリジナルとしてデビューシングルの「Make It Better」。Foster The Peopleの「Pump Up Kicks」をリミックスしているThe Knocksですが、Fosterに近いものを感じます。



こちらは、モータウン魂のDaft Punkって感じの「Brightside」。アルバムが出るのが楽しみ!



The Knocks
4月 7日

ケイト・ブッシュの再来?アレックス・ウィンストン

アメリカに戻ります。今回紹介するのは、年齢24歳、デトロイト出身、現在NYで活動するアレックス・ウィンストン(Alex Winston)。

最近、魔女系とかが流行っているそうですが、イギリスのケイト・ブッシュ(Kate Bush)はその元祖。アメリカン・インディー系でありながらも、アレックスは魔女のオーラを出しています。ルックス的にもケイトっぽい。最近、アメリカとヨーロッパの境界線があいまいになってきました。

既に、『Sister Wife』(2011年)と『Velvet Elvis』(2011年)という2枚のEPをリリースしていますが、全然ヘヴィロックではないHeavyRocMusicから無料配信されたEPが『The Basement Covers』(2010年)。文字通り、カヴァーをしていますが、Old but Newな折衷の妙があります。

thebasementcovers


彼女のフルアルバム『King Con』(2012年)は、その集大成。オペラも含めて音楽の才があるアレックスの歌は、そのカヴァーのセンスからもうかがえる、どこか懐かしいけど今の音。おススメ曲は多いのですが、「Velvet Elvis」「Choice Notes」あたり。





King ConKing Con
アーティスト:Alex Winston
販売元:Cooperative Music
(2012-04-10)
販売元:Amazon.co.jp
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Alex Winston
3月 31日

キッチュなCut Copy? The Brunettes

前回紹介したPrincess Chelseaも在籍し、Lil’ Chief Recordsからの最初のアーティストであるThe Brunettesを紹介します。ジャケやPVに登場する主要メンバーは、Jonathan BreeとHeather Mansfieldの男女2人組。ちなみにプロフィールを見ると、二人はformer coupleと書いており、以前は付き合っていたけど、別れても一緒に活動をしている、Eurythmicsのような状態。また、Jonathanは、Lil’ Chiefの創設者の一人でもあります。

1998年に『Mars Loves Venus EP』が初リリースで、その後はLil’ Chiefから4枚のフルアルバムをリリースしています。

最近の作品をチェックしてみました。Subpopからもリリースされた3枚目のアルバム『Structure & Cosmetics』(2007年)からの「If You Were Alien」は、オリエンタル風モダンポップ。



Structure & CosmeticsStructure & Cosmetics
アーティスト:Brunettes
販売元:Sub Pop
(2007-08-07)
販売元:Amazon.co.jp
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現在のところ、最新アルバムとなる『Paper Dolls』(2009年)では、エレクトロポップ度がアップ。アルバム収録の「Red Rollerskates」は、キッチュなCut Copy(オーストラリア)って感じ。Heatherもかわいい。



Paper DollsPaper Dolls
アーティスト:Brunettes
販売元:Lil' Chief Records
(2010-02-02)
販売元:Amazon.co.jp
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The Brunettes
3月 30日

電気仕掛けのPerfume

Perfumeの4月11日発売のニューシングル『Spring Of Life』・・・最初タイトルだけを知った時、「季節に合わせた爽やかな春の歌ね。平成のキャンディーズの「春一番」のイメージ?」くらいの印象しか持ちませんでした。

Spring of Life (初回限定盤)(DVD付)Spring of Life (初回限定盤)(DVD付)
アーティスト:Perfume
販売元:ユニバーサルJ
(2012-04-11)
販売元:Amazon.co.jp
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Spring of LifeSpring of Life
アーティスト:Perfume
販売元:ユニバーサルJ
(2012-04-11)
販売元:Amazon.co.jp
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KIRIN氷結のCMに使用されているこの曲、CMを見ても・・・うん、良いんだけど、普通に良いという印象。



しかしながら、このTeaserを見て、「何これ?」・・・CMの曲とは全然違う!みんなマンマシーン(ガールマシーンかな)。近未来型テクノポップのPerfumeが戻ってきた!と年甲斐も無く興奮しました。あ〜ちゃんの動きなんかKraftwerkの孫娘。



昨日、何時頃か知らないけど、ついにショートヴァージョンのPVが公開されました。イントロは本音を言えば、Teaserのエレクトロなサウンドから繋げて欲しかったですが、今回PVの完成度が高い。単純に僕の趣味というのも歪めませんが、近未来的テクノロジカルなモチーフで弾けています。電気仕掛けのマリオネットのように踊るPerfume・・・ヤラレタ! PerfumeのGlobal Siteも路線的に近いですね。



このコスを自作して挑戦する女子が現れるのでしょうか?(希望) もし、する人がいたら、ぜひ取材させてください。
3月 28日

禁煙できない人のために贈るPrincess Chelseaの歌

オセアニアに行きましょう。オーストラリアには結構、好きなアーティストがいますが、今回はニュージーランド。人口は427万人で、羊は3000万頭以上います。以前はもっと羊がいましたが、土地の涸れや牛の酪農への転向が理由だそうです。

ニュージーランドは小国ですが、Split Enz、Mi-Sex、ザイン・グリフ(Zaine Griff)といったアーティストを輩出しています。ニュージーランドの首都はウェリントンですが、一番大きな都市は人口約130万人のオークランド。オークランドには、インディーシーンもあり、今回紹介するのは、Chelsea Nikkelのひとりプロジェクト、Princess Chelsea。

彼女の曲の中でも、YouTubeで一番多く視聴されているのが、「The Cigarette Duet」。ちょっとだけよ言いながら、やめられない煙草の歌。デュエットの男性の相手は、多分ですが、同じレーベルのThe Brunettesの男性(次に紹介します)。PVの最後には、「2010年、ニュージーランドで420組以上のカップルが喫煙に関わる問題で別れた」とのテロップが流れます。僕も禁煙は2回しています(ということは、2回失敗しました)。元々エレクトロポップ系バンドで活動していたPrincess Chelseaは、クラシックのピアニストでもあり、ドリーミィーなオーケストラルポップとしておススメします。



アルバム『Lil' Golden Book』のディズニー風ジャケも素敵(ちょっと本人とは違うけど・・・)!

Lil' Golden BookLil' Golden Book
販売元:Lil' Chief Records
(2011-09-07)
販売元:Amazon.co.jp
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Princess Chelsea

アルバムに未収録ですが、The Beatlesの「And I Love Her」やWhite Townの「Your Woman」のカヴァーをしています。Lil’ Chief Recordsでストリーミングおよび購入もできます。White Townの「Your Woman」は実は僕が好きな曲で、カヴァーすること自体が渋い。こちらはセッション版。

3月 27日

Blackbird Blackbirdのような反復する名前

今度は、サウンド的にチルウェイヴど真ん中のサンフランシスコ出身のBlackbird Blackbird。何故か、名前が反復していますが、80年代には結構いました。有名どころでは、Duran Duran。他にもTalk Talk、CaVa CaVa、Allez Allez、Humpe Humpe、President President、The Theなど。日本だったら、Princess Princess! ちなみにBye Bye Blackbirdという名前から改名したようです。ちなみに「Bye Bye Blackbird」というスタンダードナンバーがあり、1926年にGene Austinが歌い、その後も様々なアーティスト達がカヴァーし、最近ではPaul McCartneyが、アルバム『Kisses On The Bottom』に収録しています。

Blackbird Blackbirdは、Mikey Sandersのソロプロジェクト。チルウェイヴ系の特徴としては、ソロであってもバンド名(プロジェクト名)をつけるのが一般的です。アルバム『Summer Heart』(2011年に日本盤も発売)に収録の「PURE」は、僕の中ではチルウェイヴど真ん中・・・アンビエントなMy Bloody Valentineのような幻想的なトラック。抑揚がない曲なのですが、映像を見ていると不思議に引き込まれます。



サマー・ハートサマー・ハート
アーティスト:ブラックバード・ブラックバード
販売元:PLANCHA
(2011-03-02)
販売元:Amazon.co.jp
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Blackbird Blackbirdはリミックス仕事も多く、以前紹介したフィンランドのReginaや他チルウェイヴ系のリミックスをしています。

3月 25日

日本人もリミックスしていたBrothertiger

音楽世界旅行では、基本的に国ごとに紹介していますが、世の中はどんどんフラットになっているのを実感します。今回、紹介するBrothertigerは、最初聴いた時、イギリスだと感じましが、アメリカはオハイオ州の出身。チルウェイヴ系にもされたりする兄虎君(Brothertigerのつもり)ですが、このキラーチューン「Lovers」を聴く限り、胸キュン系エレクトロポップ。あえて言えば、明るいチルウェイヴ(?)・・・いや、それって辛くない明太子みたいな。PVも黒タイツのお姉さんが脈絡も無く、でも80年代っぽく(フランスのValerieの懐古的センスに近い)登場しています。



「Lovers」は、細川拓久真によるAvec Avecによるリミックスもございます。



この系統としては珍しく、日本盤として『Golden Years』もリリースされており、Avec Avecリミックスなどの6曲分のダウンロード・クーポンも付いてきます。

Golden YearsGolden Years
アーティスト:Brothertiger
販売元:melting bot
(2011-12-22)
販売元:Amazon.co.jp
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Brothertiger
プロフィール

shikata

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Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

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