四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

2010年06月

Ed Bangerの歌姫、Uffie(アフィ)ちゃんの事を知ったのは、Justiceのアルバム『†』(2007年)でのゲストヴォーカル参加した「The Party Tthhee Ppaarrttyy)」。フランス娘だとばかり思っていたら、本名はAnna-Catherine Hartleyでマイアミ生まれのアメリカ娘。でも、幼少から香港に移り住み、その後気に入ってしまったフランスに居ついてしまったようです。


こちらは彼女が18歳のころ(2006年)のインタヴュー。Uffieちゃん、「F**K」って言いすぎ。


 

今まで、多くの12”を中心としたシングルはリリースされていましたが、アルバムのリリースは今年まで延び延びとなって、遂に20106月に『Sex Dreams And Denim Jeans』日本盤リリース(本国フランスでは3月リリース)の運びとなりました。


sexdreamsanddenimjeanssexdreamsanddenimjeans2

poptheglock彼女のデビュー・シングル『Pop The Glock』。まだPerfumeもブレイクしていなかった2006年の話。「Glock」って聞き慣れない単語だと思って調べてみると、オーストラリア製の拳銃のメーカー名。自分で「Bad ass bitch」とか「I’m X-rated」なんて歌っています。Uffieちゃん、カワイイ顔して過激です。ジャケは、Ed Bangerらしいアメコミ風が素敵。

 






firstlove残念ながら、PVはないのですが、Uffieちゃんのシングルでも好きなのが、『F1rst Love』。エレクトロ系のラヴソングってあんまりないのですが、最初の甘いメロディーで殺される即死チューン。







 

addsuvそして、本アルバムからの最新12“シングルが『ADD SUV』。The NeptunesN*E*R*DのメンバーであるPharrell Williamsが参加しています。









 


上記の曲に加えて、日本盤の場合、リミックス4曲を加えて計18曲と長年待った甲斐がある内容となっています。その間に、Uffieちゃんも結婚・離婚・出産とローラーコースターのような人生を送っています。子供がいようがいまいが、彼女から溢れる奔放さはいったい何なのでしょう?脱ぎっぷりもいいUffieちゃんですが、それはセクシーさをアピールするアメリカのショービズ系の人達は明らかに違う空気です。

 

Uffieちゃんは、最強とも言えるEd Banger系布陣(FeadzMr, OizoSebastian)に、マドンナのプロデューサーとしても知られる元Taxi Girl(フレンチ・テクノポップのバンド)のMirwaisがプロデューサーとして参加。Uffieちゃんのラップは声量のある本格的ラップではありません。実際、僕はヒップホップ系のラップを好んで聴くわけではなく、ラップが多すぎるエレクトロ系には戸惑いもあるのですが、Uffieちゃんのラップは逆に普通のラップではないからイイ。あくまでもキュートに、フレンチ・ウィスパー系に覚える感動に近いんです。

 

201087日(東京)&8日(大阪)で行われるSUMMER SONIC 2010にも参加! ちなみに87(大阪)にはAira Mitsukiちゃんの参加も決まりました。

Christina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)のニュー・アルバム『Bionic』からの先行シングル「Not Myself Tonight」のPVを先ず見てみましょう。
 



アギレラちゃんと言えば、僕的にはマッシュアップのネタにもなった「Genie In A Bottle」(観月ありさが「Love Potion」というタイトルでカヴァーもしていました)やセクシー路線全開の「Dirrty」などが印象に残っていますが、どちらかというとR&B路線のポップでした。

 

やはり、このPVを見て、多くの人が思ってしまうのが、「Lady Gagaを意識したのでは?」という点。実際のところ、このPVの監督はBeyonce feat Gagaの「Video Phone」(最初「Telephone」を書きましたが、訂正します)と同じ、Hype Williams

 

アギレラがGagaを意識しているのではないかという点については、まだGagaが今ほど売れる前の2008年末に話題になりました。以下、Wikipediaから引用します。

 

2008年末頃に歌手のクリスティーナ・アギレラとの類似が指摘され始めた。指摘されたのは主にスタイル、ヘアーやメイクアップの類似であるが、これを聞いたアギレラは「ガガを知らない」「ガガが男性か女性かも知らない」と述べている。この発言を受けてガガは「彼女はビッグスター。そして、類似が指摘されるまで多くの人は私を知らなかったから、何かあるとすれば私は彼女に花を送らなくちゃいけない」というコメントを発表した。その後、ガガは「私はこのスキャンダルで記憶されたくない」と付け加えた。

 

こちらは同様の内容について書いた英語記事。

 

事の真偽はさておき、気のきいたコメントを返すGagaってなかなか頭がいいと感心します。

 

同時にGagaこそがアギレラを意識しているのだという反論も数多くされています。YouTubeをチェックしてみると・・・

Lady Gaga Copies Christina Aguilera

Christina Aguilera DID NOT copy Lady Gaga at the VMA's 2008!!

Not Myself Tonight - Christina Aguilera inspired by Gaga?

 

これらの多くは、証拠イメージを提示する事によってアギレラ側を擁護しています。説得力のある証拠もあります。

 

でも、正直、僕はどちらが先でもいいのです。セクシーアイコンとしては、古くはMadonna、そしてKylie Minogueなどのお手本がありました。また、全てのディテイルを本人が決めたわけとも限らないし。何もない所から新しいものも生まれないわけですから、Gagaもアギレラもお手本を上手く消化して、それを超え、お互いに刺激し合って・・・時には確信犯的に、特にセクシー度を競っていけばいい(あくまでも僕の勝手な要望)のではと思っております。
 

bionicちなみに、『Bionic』は、日本盤(期間限定盤)なら23曲入り。Ladytron(「Birds Of Prey」)やPeaches(「My Girls」)などその昔エレクトロクラッシュと括られていたアーティスト達も参加して、特に前半と終盤はエレクトロ度が高いです(中盤は割と普通の展開の曲もあり)。





バイオニック(期間限定盤)バイオニック(期間限定盤)
アーティスト:クリスティーナ・アギレラ
販売元:SMJ
発売日:2010-06-09
おすすめ度:4.0
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神戸テクノポップミィーティング(略して神戸テクミー)というイベントが、神戸・北野のミニスタジオで毎月第3土曜日に行われています。ちなみに名古屋テクミーというのもあります。主催者は、ミニスタジオのオーナーでもあるA.C.E.の安井麻人さん。僕も参加しているのですが、現在まで、計4回行われ、先週の土曜日にvol.3vol. 0から始まりました)がありました。

 

hiyokogumo安井さんが大プッシュしているのが、『ひよこぐも』。歴史的に見ても、テクノ歌謡の宝庫である「NHKみんなのうた」です。また、みんなのうたについてはいつか書きたいと思いますが、この曲は、癒し系テクノポップに仕上がっています。

 





hiyokogumo2先に紹介したのは安井さんが所有しているCD付絵本ですが、アヤカ・ウィルソン名義でCDも発売されています。彼女は、カナダ人を父に日本人を母にもった少女モデル〜女優です。木村カエラの「memories」のPVにも出演しています。






 

electronこのCDを紹介するたび(しつこく3回も紹介)、安井さんの持論は、「テクノなジャケは黄色い」。安井さんが田島隆さんとバケツを被ってやっているテクノポップ・ユニット、A.C.E.のデビュー・アルバム『ELECTRON』(2002年)もそう言えば、黄色い。

 





blackdeikou土曜日にライヴ演奏も見せてもらったのですが、安井さんと活動していたこともある、セトカズナリさんが711日にリリースする6曲入りアルバム『ブラックでいこう』も黄色い。元々、トランペットを中心に生楽器の人だったのですが、突然テクノに目覚めて、テクノとトランペットの融合という実験的試みをされています。




 

さて、テクノなジャケは黄色が多いのか? 有名どころでいきますと・・・

 

computerworldKraftwerkの『Computer World

 










qDEVO
の『Q: Are We Not Men? A: We Are Devo!

 










theb52sB-52’s
の『B-52’s

 

など確かに黄色を基調にしたジャケは多いですね。

 








elektroworld僕にとって凄く黄色い印象が強いのは、WARPから出ていたELECTROIDSの『ELECTROWORLD』。Perfumeの「エレクトロ・ワールド」よりはかなり前の1995年の作品ですが、近未来がいっぱい詰まったテクノポップ。「Japanese Elektronics」など、明らかにKraftwerkの「Computer World」を意識している曲もあります。

 





あっ、指摘されて気づいたのですが、電気グルーヴの『YELLOW』とHARDFLOORの『TB RESUSCITATION』も!

テクノ=黄色ではないですが、黄色にテクノを感じるのは確か。こんな事言ってながら、次は「テクノなジャケは赤色が多い」とか次は言ったりして・・・

ひよこぐも(DVD付)
ひよこぐも(DVD付)
アーティスト:Ayaka Wilson
販売元:徳間ジャパンコミュニケーションズ
発売日:2009-08-26
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エレクトロン
アーティスト:A.C.E.
販売元:インディペンデントレーベル
発売日:2002-11-01
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All Aboutにて「Aira Mitsuki 2nd Seasonインタヴュー」を本日UPしました。約1時間に及び、雑談を交えながら、かなり濃いお話をしてきました。

 

hihopインタヴュー中にもありますが、Airaちゃんが自らの希望で今回、『6 FORCE』にてコラボをした4ピース・インスト・バンドがSawagi。先日のLIQUID ROOMでも演奏された「Ibiza」はSawagiの中でも攻撃的なトラック、PVもカッコいいのでぜひ見てください。素直なボクは、Sawagiのアルバム『hi hop』を当然買っていますが、今度はぜひSawagiのライヴにも行きたいと思います。





今回Airaちゃん本人にボクが逆インタヴューされる場面もあり、「Sawagiとのコラボはどう思いますか?」と聞かれました。僕は今回のアルバム『6 FORCE』で一番好きなのは、「Sawagiとのコラボ曲「FAKE」です」と答えました。別に本人がいたからお世辞で言ったわけではありません。Sawagiが普通のロックバンドであったら、そうとはならなかったのですが、Sawagiって根底にファンクな精神を感じます。アルバムは曲によっては、フュージョン的展開も・・・特に4曲目の「space」とか。80年代ニューウェイヴにもファンクなバンドは多かったから、違和感はありません。ちなみにAiraちゃんのお母さんもSawagiが好きらしい。
 

6 FORCE』にはタワレコとHMVのみでの特典CDがあり、タワレコの方は、「I can’t」、HMVの方は「グロテスク」となります。HMVの方の特典を入手するのが困難だったという情報もあります。この2曲ともSaori@destinyのアルバム『WORLD WILD 2010』にも収録されていますが、2曲ともほぼバックトラックは同じものを使用されたようです。AiraちゃんとSaoriちゃんの声質の違いが分かって面白い。キーはもともとAiraちゃんの方がSaoriを高いのではないかと思いますが、WETAira)⇔DRYSaori)な関係を感じます。

6 FORCE(初回限定盤)6 FORCE(初回限定盤)
アーティスト:Aira Mitsuki
販売元:D-topia Entertainment
発売日:2010-06-02
おすすめ度:3.0
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6 FORCE6 FORCE
アーティスト:Aira Mitsuki
販売元:D-topia Entertainment
発売日:2010-06-02
おすすめ度:3.0
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hi hophi hop
アーティスト:Sawagi
販売元:colla disc
発売日:2009-08-05
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Perfumeがぱふゅ〜む(なんだか、今見ると女芸人ユニットみたい)からPerfumeに表記変更をし、中田ヤスタカ・プロデュースで全国デビューを飾ったシングル『スウィートドーナッツ』。そのカップリングの「ジェニーはご機嫌ななめ」はライヴの定番曲となり、リード曲以上にファンの印象に残る作品となっています。このジューシィ・フルーツが80年代テクノポップとしてヒットさせた曲をカヴァーしたことは、「Perfumeって、テクノポップなんだ」と思わせるには重要な役割を果たしました。まぁ、当時、数少ないリスナーに対するメッセージではありましたが。

その後カヴァー曲としては、DVD『ファン・サーヴィス[bitter]』にライヴ音源として収録された、Peachyの「スーパージェットシューズ」をカヴァー。オリジナルのPeachyは、元プリンセス・プリンセスの奥居香がプロデュースした石井里香ちゃんですが、たぶんPerfumeのカヴァーの方が有名なのでは?

 

Perfumeとカヴァー曲という連想が出来なくなっていた時期を見計らってというよりも、PEPSI NEXの洋楽カヴァー企画に合わせたというのが、正しいのだとは思うのですが、PEPSI NEXCMで6月12日よりオンエアが始まった「Lovefool」は、The Cardigansのカヴァー。



90年代後半、渋谷系と連動する形で日本では特殊なスウェーディッシュポップ・ブームが起こり、日ス同盟でも結びそうな勢いでした。The Cardigansやプロデュースを手掛けたTore Johanssonはその代表格となり、Bonnie Pinkや原田知世などの日本人アーティストもToreのプロデュースでアルバムをリリースしていました。The Cardigansの中で日本で一番売れたのは、たぶん2作目の『LIFE』(1995年)でしょう。今回、Perfumeがカヴァーした「Lovefool」は3作目『First Band On The Moon』(1996年)に収録されています。この曲は、映画「ロミオ+ジュリエット」にも起用されました。



 

この曲、サビの部分は「Love Me Love Me」となるわけですが、最近、正確にはPerfumeより前の20091117日にアルバム『My World』にて、カナダ出身の16歳の少年、Justin Bieber君が「Love Me」というタイトルでカヴァーしています。R&Bっぽいポップスな仕上がりですね。このJustin君、ハイチ地震による被災者支援曲「We Are The World 25 Years for Haiti」でトップバッターを飾っている新鋭です。



 

Justin君のカヴァーを意識して、Perfumeにカヴァーさせたのかどうかは分からないですが、たった15秒、もしくは30秒のこのCM曲「Lovefool」は、Perfumeいう先入観を取り除いたとしても、凄くいい出来、たぶんフルで聴いたら、もっと凄いんじゃないかなと期待させる内容です。オリジナルのポップさは保ちつつもまるでPerfumeのオリジナルのように仕上げ、特にCMの終盤部にちょっとフィジェット気味になるあたりで・・・ワクワクしてしまいます。

普通、洋楽のカヴァーとなると、日本人アーティストで世界標準的なレベルの作品は数少ないのですが(例えば、YMOが「Soul Train」でやった「Tighten Up」などはその部類)、このPerfumeのカヴァーもその部類じゃないかと・・・その検証のためにもフルをぜひ811日発売のシングルに収録して欲しいものです。その際は、スウェーデン人に聴かせたい。

All Aboutテクノポップで「22世紀ガール、risuちゃん登場!」というタイトルで、risuちゃんのインタヴュー記事を掲載しました。「ハンサムな私だ。」が口癖のテクマ!さんの紹介です。


22ndcenturygirl2彼女のデビュー・ミニアルバム『22ND CENTURY GIRL』のリリースパーティの様子がこちらです。








 

上の動画の最初の曲は、「ウルトラバード」というボクのお気に入りの曲のひとつ。怪獣、いや怪鳥がテーマで、元サイバー女子高生だけある。

 


でも、何故かオタマトーンで「きよしこの夜」とかもやっていたりする(アルバムには入っていないよ)おちゃめなrisuちゃん。


 

アルバム・タイトルから想像できるようにrisuちゃん、インタヴュー中でも言っていますが、Sigue Sigue病。T-REXを元祖にSigue Sigue Sputnikの師匠と仰ぐ重症です。Sigue Sigueと言えば、やっぱり「Love Missile F1-11」かな。


 

最後にrisuちゃんお勧めの東京テクノポップ・スポット「BAR PLASTIC MODEL」を紹介しておきます。ボクはまだ行ったことないですが、今度遊びに行きたいと思います。

thebigmachine今日は、ニュー・アルバム『The Big Machine』をリリースしたばかりのEmilie Simon様について。Emilie様に関しては、2006年に「小悪魔な才女〜エミリー・シモン」というタイトルで記事を書かせてもらっています。自分で言うのもなんですが、デビュー以来彼女を遠距離ながら慕い続けています。最近、プロモーションのため来日されましたが、東京まで会いに行けなかった自分が残念で仕方ありません。インストアで撮ったらしいEmilie様とのツーショット(正確にはスリーショットでしたけど)写真を友人が送りつけてきたのを見て、さらに残念な気分なりました。Emilie様とのツーショットなら家宝にしたいものです。

 

 

theflowerbookフランス人のEmilie様、今までのアルバムでもフランス語に加えて、英語で歌っていましたが、『The Big Machine』では全曲英語。2006年に今までの2枚のオリジナル・アルバム『Emilie Simon』『Vegetal』とサントラ『La Marche de l'Empereur(皇帝ペンギン)』から選曲した全米進出のアルバム『The Flower Book』(写真)をリリースしたことからも、フランスだけではなく、世界制覇と狙っていると思われます。また、彼女自身がNew Yorkに移り住んだ事も影響しているのでしょう。

 

英語詞であること以上に、このアルバムを聴いて感じたのは、うわぁ!Kate Bush!!! 先日紹介したMarina & The Diamondsでも同じような事を言っていましたが、今、Kate Bush的なものが再評価されているのでしょうか? シングル曲でもある1曲目「Rainbow」と2曲目「Dreamland」は、どちらかというと今までのEmilie様の趣があるのですが、3曲目の「Nothing To Do With You」がとってもKate節。凄く声が伸びるのです。サウンドはデビュー時の宅録エレクトロからより生楽器も増えていますが、エレクトロなサウンドは根底にあります。フランス的なものが確かに弱まった感がありますが、彼女がどこまでKate Bushを意識したかは別として、この新しい路線も僕としては歓迎します。

 

YouTubeを検索すると、かなりの数のEmilie様の動画が出てきますので、一部紹介します。僕としては、3曲目をぜひ聴いてほしい。







ビッグ・マシーンビッグ・マシーン
アーティスト:エミリー・シモン
販売元:Rambling Records
発売日:2010-06-04
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The Flower BookThe Flower Book
アーティスト:Emilie Simon
販売元:Milan
発売日:2006-11-07
おすすめ度:3.0
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dameyo1Mizcaちゃんのセカンド・シングル『ダメよ(ハート)』が、6月2日にリリース! Mizcaちゃんと彼女のプロデューサー、pal@popさんについては、「エレクトロガール☆Mizcaとpal@pop」で書きましたが、どんな方向性に行くのか楽しみにしていました。「ダメよ」のPVからは、近未来型セクシー・アイドルへの決意が感じ取れます。帯を見ると、「デコ・クイーン・シンガー」とあります。何なんだ(!)、それは? デコそんなに広くないし・・・Mizcaちゃん、雑誌で私物デコ・グッズを披露したことから来るキャッチフレーズのようです。


dameyo2路線的には、上記のDVD付きの初回盤ではなく、あくまでもこっちの通常盤のジャケの方が正しいでしょう。配信シングルの『Robotics』のジャケもちょっとMEGっぽかったから、素質は十分でしょう。楽曲の方ですが、palp@popらしいせつないイントロから始まりますが、BPM 147の高速チューン。普通に歌うなら130台くらいが妥当な曲なので、カラオケで歌うのは早口言葉並みの技がいります。あ、でもやったら、面白いだろうなぁ。しかも、シングル収録3曲すべて、ほぼBPMは同じ。




姫的なオーラが出ているMizcaちゃんですが、6月12日にはこんなイベントも!

発売Mizca「ダメよ」発売記念“ダメよ会”実施決定!〜Mizcaがあなたをやさしく叱ります〜
◆◆握手会→対象商品購入者(CD)
Mizcaに叱って欲しい事を記入、それを見てMizcaがダメよステッカーにコメントを記入し「ダメよ」とやさしく叱りほっぺにそのステッカーを貼らせて頂きます。オリジナル「ダメよ」ステッカーはそのままプレゼント!とMっ気が強い人にはたまらないイベントです(笑)


バニラビーンズが『LOVE&HATE』の発売記念イベントの際、頭なでなでかほおビンタを選択できるイベントをやっていましたが、バニビのビンタよりはソフトみたいです。しかし、このような企画が、これからのイベントの新しい流れとなるのでしょうか? ちなみに、CDに同封された応募券で当選すると、Mizcaちゃんが当選者に電話して、「ダメよ」とやさしく叱ってくれる・・・

カップリングは、「Music」と「last cross〜Virus.Ver〜」。後者は、光岡昌美時代の元々はロックテイストだったJ-ポップ曲「last cross」のエレクトロ・ヴァージョンです。下のPVはオリジナルの方。



ダメよ(初回限定盤)(DVD付)ダメよ(初回限定盤)(DVD付)
アーティスト:Mizca
販売元:日本クラウン
発売日:2010-06-02
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ダメよダメよ
アーティスト:Mizca
販売元:日本クラウン
発売日:2010-06-02
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Hierophant Greenっていうユニットをご存じでしょうか? Brilliant Greenみたいに聞こえたりもしますが、全然違います。Hierophantって何かなと思って調べてみると、タロットカードにも出てくる“法王”という意味。Hierophantという名前の別バンドもありますので、要注意。

hunterHierophant Greenとは、cafelonのベーシストでもある長谷記史さんのソロ・ユニットなのですが、caferonがバンドサウンドであるとは全く対照的に、Hierophant Greenの方は、ロッキンエレクトロ! 凄い、不思議です。Brilliant GreenとTommy february6 とのギャップどころではありません。2008年2月にミニアルバム『I Want The World』、iTunesでのリリース連続配信後、2009年9月にアルバム『HUNTER』をリリース。




僕は『HUNTER』で彼の音楽を知ったのですが、いい意味でストレートなノリが気持いいエレクトロ。Daft Punk、Justice、Digitalismなどの王道、capsuleなら『FRUITS CLiPPER』あたりのどエレクトロ! 「Fxxxxn' birthday」や「like a rock star」を聴いた時、やっぱりこんなの聴きたかったんだと。反復の美学を感じる「like a rock star」を聴いていると、「Technologic」とついつい口ずさんでしまいます(笑)。

Hierophant Greenがプロデュースするのが、candy bear stupid! 実は、知らなかったのです、二人の関係。先に知ったのが、iTunes配信されているcandy bear stupid!で、「star Light Cruising」というデビュー配信曲はお気に入りです。その頃の彼女のHPでは、彼女はTommy februray6風キャンパスガールの写真を載せていたと思います。oops!では、「新たなテクノポップ界のDIVA」と紹介され、以前は秋葉原で活動されていたようですが、イメージが沸きません。

次に配信されたのが、「dramatic emotion」。1曲目のキラキラ度もよかったのですが、この曲のちょっとウェットでエレクトロな部分が素敵です。彼女のネーミングのセンスも好きなのですが、この2曲は気がつくと、ヘビーローテーションになって行きました。

weakend4月21日には、iTunesにて『week+end EP』(「dramatic emotion」は「re-edit」)の配信を開始。CDもぜひ出して頂きたい。




HUNTERHUNTER
アーティスト:HIEROPHANT GREEN
販売元:Three D System =music=
発売日:2009-09-09
おすすめ度:5.0
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I Want The WorldI Want The World
アーティスト:HIEROPHANT GREEN
販売元:3d system(DDD)(M)
発売日:2008-02-20
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All AboutにてIdiot Popさんのインタヴューを致しました。番外編をこちらで掲載します。アルバムでもglobeの「DEPATURES」のカヴァーをしているくらいですから、小室哲哉氏は彼に大きな影響を与えました。ただ、この影響というのは、Idiot Popが小室サウンド風であるという意味ではありません。一見、かけ離れた所にいる感じがするのですが、良く聴いてみると・・・というレベルです。彼が好きな小室哲哉作品をいっぱいある中、解説入りで答えて頂きました。

華原朋美「I'm Proud」



いつかこんな曲を作ってみたいのが、この曲です。
このストリングスとドラマチックな展開は無敵だと思います。


宮沢りえ「my kick heart」



宮沢りえと小室さんの曲は、dream rushとかno titlistとかもその頃のTMのサウンドが入っていいんですが、あげるとしたらこれですね。小室ファンだったらこれは絶対好きな曲とあげるファンが知る名曲だと。ヘタウマがたまらないです。


globe「genesis of next」



だいたいトランス期に入ると、みんな聞かなくなっていく、まあ僕もそうだったんですが、めちゃくちゃかっこいいです。このサビの高揚感もたまらないし、小室さんのトランス期って以外と名曲多いんです。


円谷憂子「mystery of sound」



円谷プロの創立者の孫だった気がする。なんか『スピード2』の曲に近いというか、テクノっぽいと思います。


安室奈美恵「whisper」



安室の『concentration 20』っていう小室プロデュースとしては2枚目のアルバムの収録曲です。小室さんってアルバム結構冒険しちゃってるんですよね。このアルバムは、その頃流行ってた、ケミカル(Chemical Brothers)とかProdigyとかのデジロック(死語かな)を相当意識したアルバムで。僕の中でもglobeの『globe』、華原朋美の『LOVE BRACE』に次ぐ名盤だと思っています。なんかロッキンオンのケミカルの取材で、インタヴュアーが、ケミカル本人達に聞かせて、いいんじゃないとか言われてた気がします。まあそれを期待して聞くとそうでもないんですが(笑)。


最後に、インタヴュー中でも触れた少女時代をモチーフに使った「Swan Lake In My Head」を見てください!


Marina & The Diamondsとは、これまたベタというか70年代〜80年代的なネーミングです。古くはPaul McCartney & Wings・・・80年代ならKatrina & The Waves、Martha & The Muffins(カナダのバンドですが、知らないですよね)・・・日本なら、Sheena & The Rokkets、Sandii & The Sansetz、シルビアとロスインディオス、内山田宏とクールファイヴとか。

でも、MarinaがThe Diamondsというバンドとやっている訳ではないのです。彼女の本名は、Marina Diamandis。Diamandisとはギリシア語でダイアモンド。一人だけれど、Marina & The Diamonds。The Diamondsは彼女のファンという設定との事。amUも同じようなロジックを使っていましたね(笑)・・・acoとmeruとYou(あなた)。

thefamilyjewelsエレクトロポップと言っていいと思いますが、イギリス臭がぷんぷんします。イギリスの血が入っている私として(気持ちだけですよ)、血が騒ぎます。予備知識も無く、彼女のデビュー・アルバム『The Family Jewels』を聴いていると、ちょっとKate Bushがエレクトポップ化したようだなぁと思っていると、やはり彼女は巷ではKate Bushの再来と呼ばれている。曲によっては、ちょっと捻じれたEnyaみたいでもあったりする。Marinaはウェールズとギリシアの血を引く、黒髪が美しいエキゾチックな顔立ち。海外のエレクトロガールはどちらかというと、特にアメリカの場合、セレブ系が多いのですが、彼女はそちらの世界ではなさそう。

BBCがネクスト・ブレイク・アーティストを選ぶ「BBC Sound Of 2010」でも、Ellie Gouldingに続いて、堂々の2位に選ばれました。ちなみに2009年の1位は、同じくエレクトロポップ系のLittle Bootsちゃん。2004年には、先日、「以心電信」のカヴァーで紹介したKeaneが選ばれています。

お勧めの曲はPVにもなっている「I Am Not A Robot」。ボディーペインティングに挑戦。



意外とセレブ趣味! チアガールコスの「Hollywood」。Britney Spearsが好きらしい。



ザ・ファミリー・ジュエルズ(初回限定スペシャル・プライス)ザ・ファミリー・ジュエルズ(初回限定スペシャル・プライス)
アーティスト:マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズ
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2010-04-21
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techrock65月30日に北堀江のclub vijonで「TECHROCK6」としてレコ発イベントがあったので、行ってきました。「TECHROCK」とは、先日紹介した√thummとnuxx主催するイベントで、今回が6回目となります。2組ともaranparallel (アランパラレル)に所属するレーベルメイト。堀江という場所ですが、関西をあまり知らない人に敢えて説明するなら、浪花の代官山ですかね。元々、南堀江は家具の街として知られていましたが、2000年あたりから、おしゃれなカフェ、レストラン、ブティックなどが増えてきました。vijonもそんな界隈にあります。


bge今回のイベント、前売り予約した人には、もれなくコンピ・アルバム『Beautiful Girls Electro』をプレゼントという大盤振る舞い。市販でも、1000円と超良心的価格!大阪商人の根性を感じます。このコンピは「大阪美少女図鑑」(怪しい店名でありません)というフリーペーパーも絡んでいます。「美少女図鑑」は大阪だけのものではなく、札幌から沖縄まで全国津々浦々を網羅しています。ぜひ、iPadヴァージョンも出して欲しいものです。


「TECHROCK6」のラインナップは、登場順にSQUASH、DAMBO、√thumm、EeL、スパナ、nuxxと全て今回のコンピに収録されている人達です。また、コンピにも参加している「大阪美少女図鑑」のモデルでもある、山口陽子さんとChii☆さんが、今回のレコ発でもゲストとして歌ってくれました。今回、TECHROCKを初めて見ましたが、これは盛りだくさんでお薦めです。大阪でこういうイベントをやってくれるのも、大変うれしい。

soundache最後に登場したnuxxですが、『Sound Ache』というデビュー・アルバムを5月19日にリリースしたばかり。BaNG BaNG BaLLooNというバンド名から改名したようです。BaNG BaNG BaLLooN時代の動画がありましたので、貼っておきます。




eccoちゃん、ize-macくん、Gun-Hiroshiくんからなる紅一点のトリオ編成。nuxxってどこかで見た単語だと思っていたら、Underworldに「Born Slippy Nuxx」という曲がありますよね。



ちなみにNuxxの意味を調べてみると・・・北欧の国出身の髭をはやした性倒錯者(笑)。1曲目の「PL>YBUTTON」を聴いていると、Underworld好きそうだし。√thummのレーベルメイトだけあって、キャッチーだし、エレクトロな「runner's high」、メローな「ache」となかなか幅が広い。ステージで演奏をし始めると、おとなしそうに見えたeccoちゃんのテンションが高いのが、意外性があってキュンとしました。

Beautiful Girls Electro
アーティスト:オムニバス
販売元:インディーズ・メーカー
発売日:2010-05-19
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Sound Ache
アーティスト:nuxx
販売元:インディーズ・メーカー
発売日:2010-05-19
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以前、「夜空に輝くキラキラ系」というAll Aboutの記事で、私が勝手に捏造したキラキラ系というジャンルを紹介しましたが、今回紹介するfeticはど真ん中でしょう。

starchildfeticのデビュー・アルバム『star child』を見かけたのは、確かタワレコの試聴コーナー。DE DE MOUSEとかIdiot Popとかと仲よく陳列されていました。いいなぁ〜と思いつつ、その時は買わずにいました。でも、後でどうしても気になって、買う事に。でも、名前が思い出せない。何故か、アルバム・タイトルを勘違いして、アーティスト名と記憶して、「star」始まる名前としか最近物忘れが多い僕の脳には残っていませんでした。「fetic」で簡単な単語ですが、意味も不明だし、記憶にも残らなかったのでしょう。その後、ネットを検索して、なんとか見つけ出し、feticのアルバムを無事入手。


ここまで、DE DE MOUSE、Idiot Popと紹介してきて、feticにも彼らと通じる世界があります。ヴォイスサンプリングという手法や、美しいメロディー。feticの場合、前者二人よりも屋内仕様というか、エレクトロニカ寄りです。あっ、でも音量を高めにして聴いた方が、feticは楽しめると思います。「star song」や「star rose baby」とか特に。Aira MitsukiのリミックスとかもやっているI Am Robot And Proudの方がサウンド的には近いです。あくまでも基本はポップです。この辺りのサウンド、ポップ・エレクトロニカと呼んでいる人達もいます。



このfetic、ライヴをやらないらしく、あまりネット上にも情報がありません。イトウヒデノブ主宰elegant discからリリースし、男性一人ユニットである事くらいしか分かりません。『star child』の曲名は1曲(「miracle tension」)を除いて全て星に関するものです。star、moon、saturn、jupiter、marsと。星が好きな人であることは間違いないでしょう。

紹介したいネタはかなり溜まってきているのですが、書く時間がない・・・

star childstar child
アーティスト:fetic
販売元:elegantdisc
発売日:2010-03-17
おすすめ度:5.0
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