四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

2012年01月

ロシア、ウクライナの歌姫たちを紹介していると、意図的ではなくても、ほぼみなさんセクシー系です。時には脈絡もなく、PVでもその妖艶なお姿を披露されます。

roadsそんな中、絶対的少数派と思われるのが、Аника Далински(アニカ・ダリンスキー)。お母さんはロシア人、父方はチェコとウクライナがルーツとあります。5歳から音楽を始め、8歳でソングライターとしてデビューという英才。アルバム『Дороги(Roads)』(2009年)のジャケを見てもらえれば納得して頂けると思いますが、ロシアでは珍しいナチュラル系美女。

こんだけの美形なのだから、PV「Радио-малышка(Radio Baby)」には本人が登場するかと思いきや、別の役者が出ています。サウンド的には意外とノリのいいユーロポップ系で、この曲だったら、本人が踊っていないのが不思議くらい。



気になるのは、現在公式ページにアクセスできなく、MySpaceも交信が途絶えています。やはり、ロシアでは彼女のようなタイプは浮かばれないのでしょうか?

二人ですが、中国に日本でも人気のあった女子十二楽坊のロシア版みたいな、美人ヴァイオリニスタがВибрация(Vibration)。あんまり情報がないのですが、レーナとヴィーカのお二人はセクシーな熟女系。

ほとんどの曲はヴィヴァルディ、バッハ、シューベルトなどをモダン・アレンジしたインストですが、「Ночная музыка (Night Music)」は二人とも歌唱しています。



こちらは寒そうな場所で薄着で演奏するインスト曲「Зима (Winter)」。終いにビキニ姿!



やぱりロシアですから、ジャケもセクシー。

nightmusic

ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)の「Joe Le Taxi」は、なかなか突っ込みがいある曲なので、続編です。前回紹介した日本人以外にも、Stereo Total(ドイツ・フランス)、Auria Pozzi(ドイツ)などがカヴァーしていますが、ここで3カ国の聴き慣れないカヴァーを紹介します。

先ずは、香港のプリシラ・チャン(陈慧娴)による中国語のカヴァー。彼女は日本で80年代にデビューしましたから、知っている人もいるかもしれません。



次はブラジルのAngelicaによるポルトガル語カヴァー「Vou de Taxi」。彼女、TVパーソナリティとしてもブラジルでは有名だそうですが、ロリータ光線が出ています(この時点で15歳くらい)。



最後に紹介するのは、ロシアのCatalina。ヴァネッサのオリジナルでは、タクシー運転手はあくまでもJoe。Joeは、パリで働くアフリカ系で、いつかアマゾンに行く事を夢見ている(だから、夢見るジョー?)。でも、このPVで運転しているのは、Catalina! Joeに似た人は、何故か後部座席???



joeletaxi-catalina



では、引き続きフレンチロリータ特集です。00年代のフレンチロリータと言えば、アリゼ(Alizee)、80年代後半ではヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)が代表的。

ロリータ系の場合、じんわりと人気が出るというよりも、ロリータ度マックスのデビュー曲で一気に人気が出るパターンが普通です。アリゼもそうでしたが、ヴァネッサも。1987年、ヴァネッサのデビュー曲「夢見るジョー(Joe Le Taxi)」は、フランスで11週連続1位を記録しました。この曲は、基本レゲエですが、見事にシャンソン化され、イントロから鳥肌が立ちます。



Joe le taxi (1987) / Vinyl Maxi Single [Vinyl 12'']Joe le taxi (1987) / Vinyl Maxi Single [Vinyl 12'']
アーティスト:Vanessa Paradis
販売元:Import
(2000-01-01)
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そんな名曲ですから、フランス語圏以外でも当然カヴァー曲が存在します。日本人では、戸川純、元芸者さんの花代(Hanayo)、immiがカヴァーしています。Hanayoのカヴァーは、00年代のエレクトロクラッシュ系のコンピなんかにも入っており、ドイツなどでリリースされました。ジャケも攻撃的。



hanayo-joeletaxi

lapremierefoisフレンチロリータの新星、Lolitaちゃん、第2弾シングル『La Premiere Fois』をリリースしました。英語に訳すと「The First Time」。60年代のシャンソンにも同名の曲がありますが、この文脈では「初体験」という意味なのかな?

以前は単にLolitaと表記されていたのですが、Lolita Jolieとなっています。Jolieもファーストネームみたいだから、ロリータのジョリーちゃんという事なんでしょう。

相変わらず、冨永愛度が高いLolitaちゃんなので、背が高い印象があったのですが、PVを見る限り男性よりもかなり背が低いので、冨永愛クラスではないみたいです。途中で男性の声で「ハッ、ハッ」というのがちょっと余計です。いや、そんな事が言いたい訳ではなく、今回はオートチューン全開。



驚いたのが、3D版のPVも制作されています。でも、3Dサングラスが家にない! PVも3Dの時代になるのでしょうか?

さて、モンゴルもここで一応締めくくります。ここまで様々なモンゴリアン・ガールポップ(はい、いつものようにボーイズはほぼ出てきません)を紹介してきましたが、モンゴルの傾向は大体掴んで頂いたのではないかと思います。

今回登場するのは、Nara(Нара)ちゃん。 グループではなく、ソロです。 ウランバートルに行った際、日本語ガイドの人に、Naraちゃんの事を訪ねてみたのですが、結構モンゴルでは有名な方のようです。Naraちゃんは日本に留学していたようで、名前も日本の「奈良」から来ているのではないかと・・・ガイドさんは言っていました(公式には未確認)。

アルバム『The Start Nara』のジャケでは、十分伝わりませんが、彼女こそがモンゴリアンガールの究極の存在と捉えています。

thestartnara


「Uuchlaarai Zaluu」では、4人のバックダンサーを従えて、セクシーダイナマイトぶりを遺憾なく発揮。彼女こそ、モンゴルの肉弾系歌姫! 作曲もNaraちゃん自身によるもの。



こちらのPVは、モンゴルの国家的伝統でもある民族の祭典「ナーダム」をテーマにした「Mongol Naadam」という曲。Bxというヒップホップ系アーティストとコラボしています。



ちなみにNaraちゃん、このアルバムでは、J-POPを意識したような「Bright」という曲を日本語(モンゴル語版もあり)で歌唱しています。

まだ書き溜めておいたモンゴルの記事が残っていたので、モンゴルに戻ります。

モンゴルの女子グループは2人組、3人組を中心に紹介しましたが、今回は5人組のAnemoneを紹介します。モンゴルはキリル文字とラテン文字が混在して、ややこしいですが、Анемонとキリル文字で書きますが、Anemoneは基本、ラテン文字表記です。

メンバーは、
Julia
Janna
Ono
Zengeleg(Цэнгэлэн)
Haliunaa(Халиун)。

5人ですから、モンゴルのKARAを意識して作ったのでしょうか?

Anemoneのジャケらしきものは見つからず、紹介出来ないのが残念ですが、彼女達の代表作「Havriin hair」を紹介いたしましょう。確かに今まで紹介したモンゴリアン・ガールズよりもK-POPアイドルっぽい。サウンドもね。でも、良いとか悪いという評価を超えて、逞しさ(ゴツいとも言える)を感じてしまいます。PVでも壁をぶち破っちゃったり。やはり、モンゴルでは草食系は生き残れそうにない・・・肉食系を超えて、肉弾系。

久しぶりにPerfumeについて書きます。11月30日に発売のアルバム『JPN』発売後、書こう書こうと思いつつ、機を逃してしまいました。1月14日(土)から僕の地元、神戸から始まったJPNツアー(もちろん、行きました)で気持ちが再燃してきたので、やっぱり書きます。

JPNツアーはまだ終了していないので、ネタバレになるような内容は書けないのですが、僕が行った初日はワールド記念ホールは満席でした。

アルバム『JPN』は、14曲中9曲は既に5枚のシングルに収録されていたという事もあり、大きなサプライズはない印象だったのですが、今回ツアー前に再度、予習をしてみて、作品のクオリティーはやはり高いといのが結論です。

JPN(初回限定盤)(DVD付)JPN(初回限定盤)(DVD付)
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特にひかっかった3曲選んでみます。

「微かなカオリ」・・・シングル『レーザービーム』が出た時にも書きましたが、古典的に泣ける曲。最近、依頼で「涙する歌BEST5」という記事(また告知します)を書いたのですが、もちろん入れました。ボーカリスト、Perfumeとしても成り立っている曲。



「MY COLOR」・・・普通シングルのリード曲以外は、アルバムの曲数を埋め合わせるような曲が入ったりするもんなんですが、今回のアルバムに限らず、Perfumeのアルバム新曲は手抜きがないというのを実証しているような曲。耳残りがいいキャッチーさは流石。アルバム曲でもちゃんとCM曲だと思ったのですが、これはMAD(掲載後ご指摘を頂きましたので、ここで訂正します)。Perfume曲はCMとの親和性がいいんですね。

どちらにしてもPerfumeはやたらにCM曲が多いです。これって、けっこうPerfumeビジネスの収入源なのかなぁ。



「GLITTER」・・・今回、「GLITTER」と「レーザービーム」はシングルとは違うAlbum-mixという配慮があります。特にアルバム収録の「GLITTER」の方は、クラブミュージック入門としてのPerfumeの意義があります。PVはシングルver.です。

久しぶりにJAPANの話題を。

先日、某大学にゲスト講師として招かれて行きました。ご丁寧に、僕の本職以外にも“テクノポップの人”みたいな紹介をしていただき、その時、学生さんから「Perfume以外、何がきそうですか?」という質問を受け、「うーん、きゃりーぱみゅぱみゅ」と答えました。やっぱり、舌を噛みそうになりましたけど。

唐突に質問されて答えた訳ですが、これはあながち間違っていないです。彼女のセカンド・リリース『つけまつける』は初日オリコンで8位だし、英語のWikipediaでもKyary Pamyu Pamyuが作られています。職業として、シンガー、モデル、ブロガー、ビジネスウーマンと格好良く紹介されています。
つけまつける (初回限定盤 フォトブック仕様パッケージ)つけまつける (初回限定盤 フォトブック仕様パッケージ)
アーティスト:きゃりーぱみゅぱみゅ
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
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つけまつける (通常盤)つけまつける (通常盤)
アーティスト:きゃりーぱみゅぱみゅ
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この曲とも関係しますが、EYEMAZING「原宿dollシリーズ」は、きゃりーが完全プロデュースしたという触れ込みです。確かに18歳で立派なビジネスウーマン。

海外からの反応も相変わらず好評みたいで、今にCOOL JAPANのアイコンになるのではないかと思わせます。Lady Gagaも好きなんじゃないかと推測します。Gagaの日本公演の時、前座が面白くなかったんですが、いっそきゃりーにしたらいい。中田ヤスタカのきゃりーの素材を生かした楽曲にも感心しますが、PVの完成度も高いです。監督は田向潤、美術装飾は増田セバスチャン。今後の作品にも期待したいです。

この辺りで趣向を変えて、フレンチロリータ。2011年、彗星のごとく現れたのフレンチロリータが、その名もロリータ(Lolita)。現在の年齢を知りませんが、年をとるとちょっと恥ずかしいかもしれません。ちなみに、ロシアにも結構お年を召されたロリータ(Лолита)という同名の歌手が居ます。

デビュー・シングルは、『Joli Garcon』・・・「かわいい男の子」って意味です。
Joli GarconJoli Garcon
アーティスト:Lolita
販売元:Pid
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ロリータ系のシンガーにとっては、デビュー曲は大変重要。デビュー時が、ロリータとしては最盛期である可能性が高いのです。なかなかよく出来たフレンチハウス・シャンソン、基本、アリゼ(Alizee)の路線に近いです。


ロリータちゃん、フレンチ女子の割には、日本人と白人のハーフっぽい親しみやすい顔立ち。富永愛にも似ています。歴代のフレンチロリータと比べると、わりとがっちり体型というのも、21世紀のロリータって感じ。

こちらはリミックス。PVもリミックス仕様でよく出来ています。

東欧・旧ソ連圏から世界的にヒットする曲というのは、まだまだ限られています。ロシアのt.A.T.u.、モルドバのO-Zoneなどは例外的でしょう。そんな中、ルーマニアからやってきたセクシーな刺客が、アレクサンドラ・スタン(Alexandra Stan)。

2011年にリリースされた「Mr. Saxobeat」でヨーロッパ全土、アメリカ大陸までその勢いが広がります。チャート的には難易度が高いと思われるイギリスでも3位。曲自体はユーロダンスですが、サックスが主役になる事で断然耳に残るサウンドとなっています。調べて分かったのですが、ルーマニアという国時代、サックスは楽器として民族舞曲に多用されています。また、ルーマニアが東欧圏での唯一のラテン系というのも、不思議な魅力を生み出している要因でしょう。


こちらは、2009年のデビュー・シングル「Lollipop (Param Pam Pam)」。セクシーさ(ちょっとロリータ)を全面に押し出したこの曲、評論家受けはよくなかったようですが、中毒性はあります。


日本盤は3月7日発売の予定!
SaxobeatSaxobeat
アーティスト:Alexandra Stan
販売元:Ultra Records
(2011-10-24)
販売元:Amazon.co.jp
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デビュー時は、モヒカンでアートパンクスのようなルックスのFrankmusik君でしたが、セカンド・アルバム『Do It in the AM』(2011年)では、まるで『グリース』のジョン・トラヴォルタのようにイメチェン。
Do It in the AmDo It in the Am
アーティスト:Frankmusik
販売元:Interscope Records
(2011-09-27)
販売元:Amazon.co.jp
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イギリス受けしない内容か、アルバムのセールス自体はふるわなかったのですが、僕は好きです。特にコレット・カー(Colette Carr)とコラボした「No I.D.」。デヴィッド・ゲッタ(David Guetta)のブレイク以降、エレクトロ系とちょっとジャンル違いの人とのコラボというのが流行っているのでしょうが、これはなかなかよろしい。


タイトルでビッチとか失礼な事を言っていますが、「Bitch Like Me」という曲でコレットちゃんは自称ビッチをアピールしています。
bitchlikeme


ヒップホップ系ですが、西海岸のアフィー(Uffie)って感じ。

Frankmusik君の続きです。
彼のデビュー・アルバムは『Complete Me』(2009年)。
Complete Me-Deluxe EditionComplete Me-Deluxe Edition
アーティスト:Frankmusik
販売元:Island UK
(2009-08-04)
販売元:Amazon.co.jp
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イギリスではチャート13位まで行き、新人としてはそこそこの成果。シングルカットもされた「Confusion Girl」のPVには、オーストラリア出身のセクシー・アイコン、ホリー・ヴァランス(Holly Valance)が登場。そして、役得というか確信犯というか、Frankmusik君はHollyと熱いキスをかわしています。


ホリーを知らない人は、 彼女がタルカンのカヴァーで一世を風靡した(僕の中では)「Kiss Kiss」のPVを見て勉強してください。


最近はシンガーとしての活動はなく、女優に専念しているホリーですが、こんなセクシーでユーモアたっぷりのクリップもあります。これは必見!


Frankmusikと言いながら、ホリー特集になってしまいました。

Daft Punkの曲の多くは元ネタがあって、それらの多くは古いソウルものですが、カヴァーではなく、Daft Punkをネタにした曲もありますね。

有名なところでは、LCD Soundsystemの「Daft Punk Is Playing At My House」。


オリジナルよりもSoulwaxのリミックスの方が僕は好きですけど。

イギリスのエレクトロポップ系アーティスト、Frankmusik君(Vincent James Turner)が、なかなか手の込んだトリビュート・ソング「Our Discovery」を作っています。歌詞もサウンドも「One More Time」「Aerodynamic」「Technologic」などのDaft Punk曲がちりばめられています。偶然、発見したのですが、WhoSampledというどの曲がどの曲をサンプリングしたかをデータベース化したサイトで、この曲のことも書いてあります。


longlivefrankmusik尚、これは通常リリースではなく『Long Live Frankmusik』という無料配信EPに収録されています。Lady Gagaの「"Eh Eh (Nothing Else I Can Say)」やCSSの「Move」などのリミックス仕事、最近ではErasureのアルバム『Tomorrow's World』のプロデューサーとしても活躍しています。

以前、t.A.T.u.解散後の初ソロ・シングル『Never Forget』をリリースしたЛена Катина(リェーナ・カーチナ)について報告しましたが、Ю́лия Во́лкова(ユーリャ・ヴォルコヴァ)も本格的にソロ活動を開始しました。

PVと共に発表されたのが『 Сдвину Мир (All Because Of You)』。


正確に言うとデビュー作ではなく、PV抜きでは、「Rage」と「Woman All The Way Down」の2曲が既に発表されています。この作品、ロシア語版と英語版があります。先ず驚いたのが、ユーリャがとっても綺麗になった事。二人の子供を出産している母とは思えない妖艶ぶり。t.A.T.u.もデビュー当初、ロシアのレズビアン高校生のようなコンセプトでPVが作られましたが、今回のソロ・デビュー作もレズビアンの彼女が男性の彼氏と仲良くするユーリャにヤキモチを焼くというBizarre Love Triangleな内容。ユーリャの彼女は、負のパワーにあふれています。エンディングもt.A.T.u.らしい終わり方。

リェーナのソロ・デビュー作と比べて、僕はユーリャに軍配を上げます。アラビックな旋律を醸し出しながらも、リェーナの作品には希薄なロシアっぽさがあるからです。イワン時代のt.A.T.u.をどこか思わせます。

Julia Volkova Official Website

Дайкири(Daiquiri)はなかなか曲が良いので、続けます。
彼女達のアルバムを聴いていて、なんだか聴き覚えがあると思ったのが、「Снежинка(Snowflake)」という曲。ちょっとタイミングを外しましたが、美しいクリスマスソング。調べきれていませんが、原曲がありそうですね。アレンジもなかなかさりげなくいい。ロシアでは有名らしい音楽家Дмитрий Маликов(ディミトリィ・マリコフ)と共演しています。


もう一つの「Папа(Papa)」も、どちらかと言えばファミリー向け歌で、お父さんが聞いたら泣いて喜びそうな曲。ロシア語でもパパはパパ、ママはママなんですね。ちょっとa-haの「Take On Me」のような手法の宇宙的PVもよし。やはり、宇宙制覇をアメリカと争ったソ連時代の影響か、ロシアには宇宙モチーフのPVって結構多いです。


なかなかいい曲がそろっているDaiquiri、今はどうしているのでしょう?

ダイキリの公式サイト

皆様、お久しぶりです。
С Новым годом!(ス ノーヴィム ゴーダム!)*
*ロシア語で「あけましておめでとう」
でも、ロシア語なかなか上達しないんです・・・

2012年度第1回となる記事ですが、今年もよろしくお願いします。

12月は珍しくあちこち行きまくったせいか体調を崩したり、その後もなんだかんだと多忙な日々を送り、サボっていました。その割に、書きたいネタ(このあたりはまた追って紹介します)は増えていくのだけど、追いつきません。以前に書き溜めたものがあるので、そこから始めましょう。

Дайкири(Daiquiri)というロシアの女子二人組を紹介します。Daiquiriと言えば、よく知られたキューバで生まれたカクテルの名前。ブロンドがПолина(ポーリナ)で、ブルーネットがКатя(カトヤ)。

既に活動を停止したユニットですが、彼女達の活動時期は2000年初期でt.A.T.u.と重なります。Daiquiriという名前にする前に、Тату(t.A.T.u.のロシア語名)という名前にしようと考えたのですが、特許事務所で同名のユニットが存在する事が発覚。これはt.A.T.u.がブレイクする6カ月前の話でした。

love-taesh日本ではt.A.T.u.のように知られることなく、ロシアでもどこまで知られていたか分からない彼女達ですが、いい出来の1枚のアルバム『Любишь – таешь (Love - Taesh)』を2002年に残しています。

「Осторожно!(Beware!)」は、アダルトコンテポラリーなディスコ。そう言ってしまうと、陳腐に聞こえますが、この手のグループにはないグルーヴがあります。前が空いた衣装もセクシー☆。


こちらは、タイトル曲の「Любишь – таешь (Love - Taesh)」。こちらも同様の路線ですが、Nu Shoozなんか思わせる定番ディスコ!

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