ヴィレッジヴァンガード(VV)って近くにまで行くとどうしてもぶらっと入りたくなります。本屋にしては雑然としたディプレイ。でも、ドンキとかとはまた違う、なんだか選ばれた商品が並んでいる感じが好きなんですね。VVのCDコーナーも凄い偏りがあって・・・capsuleが今のように認知される前から、巷のチャートには関係なく、何故か多くの店舗で強力PUSHを受けていました。capsuleと並び、インディーズ時代、よく見かけたのが、DE DE MOUSE。DE DE MOUSEもVVに選ばれたんですよね。

DE DE MOUSEについては以前、All Aboutにて「夜空に輝くキラキラ系」という記事で少し書きました。基本がブレイクコアでそこにメロディーを乗せていくという手法自体は他にも無いわけではないですが、DE DE MOUSEの転調も多い複雑に絡む旋律が、トレードマークのヴォイスサンプル以上に彼を唯一無比の存在にしているんでしょう。

ajourneytofreedom新作『a journey to freedom』に於いても、DE DE MOUSEの個性は(いい意味で)全く変わらず、1曲目の「my favorite swing」から聴覚的快感の渦に巻き込まれます。タイトル曲「journey to freedom」も郷愁度は高いのに、狂気の高速ドリルンベースで責めの姿勢を感じます。相変わらずどの曲も、歌詞で何を歌っているか判らないし、判る人もいないでしょうけど、ヴォーカルは楽器化しています。海外ツアーもしているDE DE MOUSE、海外の人達が聴いて、どう思うんでしょうね。Squarepusher meets Ghibli(ジブリ)? 海外でもかなり受けると思うのですが・・・




現在、ツアー中のDE DE MOUSEですが、僕も梅田NUのタワレコのインストアと心斎橋TRIANGLEのライヴへと足を運びました。インストアのライヴはインストアの宿命で音量が抑え目でしたが、TRIANGLEのライヴはほんとに行ってよかったです。最高のライヴは、ライヴが終わってからも余韻が残るものですが、ライヴが終わってからも、DE DE MOUSEは耳に残っていました。ツアー中なので細かい事は書きませんが・・・序盤の「Dancing Horse On My Notes」あたりから、ドラマチックにアガリ、中盤の大ネタなんだけど唸らせるリミックス(ライヴといよりもDJなのかもしれないけど)など1時間弱があっと言う間に過ぎてしまう内容でした。