(四方)先生:今回からシリーズとして、僕もイベントでよく遭遇するアイドルDJとしてE3!!!などで活躍されているHyper_tetsuさんに登場して頂きたいと思います。一部テクノアイドルには詳しいですが、僕はこの分野全般についてはそれほど詳しくないので、いろいろ教えてください。

(Hyper_)tetsu:こちらこそ、よろしくお願いします。そこそこ知ってるのは歌うアイドルだけです。

先生:確かに・・・グラビアアイドルとかも居ますからね。

tetsu:私は推しはいますが広く浅く派で、音推しDDです。音がよければ誰でも大好きです(笑)。歌うアイドルでも、メイド系や声優系は弱いです。分かる範囲で答えますのでよろしくお願いします。

先生:先ずは自己紹介からお願いしましょう。音楽に目覚めたのは?

testu:中学校の頃、当時クラスの男子みんな聞いてたBOØWYに走らず、洋楽に走ったんですよね。GenesisというかPhil Collinsがめっちゃ好きでしたね。 それと同時に、ガールポップが大好きでした。今でも好きですが鈴木祥子ほんと好きでしたよ。結婚したときショックで泣きました。テクノに目覚めたのは、大学の頃、難波のRocketsで田中フミヤに出会ってからです。アイドルに目覚めたのは、モー娘。かな? Perfumeから地下世界に落ちてしまいました。

先生:やはり、Perfumeですか(笑)。アイドルというと、昔は大きな事務所に所属するアイドルしかいなかったのですが、今はメジャー系アイドルから地下アイドルまでいろいろいるみたいですね?

tetsu:2000年代、モーニング娘。さんが下火になって、一時期歌うアイドルが極端に減って、歌う人は地下に潜ることが多かったんですが、最近AKB48さんのブレイクをきっかけに、会えるアイドルをコンセプトにももいろクローバー、スマイレージ、東京女子流、アイドリング等、たくさんのアイドルが大手事務所からデビューしています。AKBさんがトップランナーであることは間違いないですが、やっといい流れができてきたと思います。

先生:なるほど。AKB48とかは一般常識程度しかしらないですが、確かに最近周期がまた回ってきた感じですね。

tetsu:やっぱ大きな事務所はすごいですよ。お金ありますよね。いろんな面で一流のプロがつく。作詞・作曲からダンスや舞台監督的な方までね。ただ、自分からの表現ではないのでメッセージ性とかは希薄になっちゃいますが、並のミュージシャンよりずっとライブでのトータルパフォーマンスが素晴らしいことをみんな気づくべきです。

地下アイドルもそれに近づこうとお金のない中頑張ってる。応援していきたいです。

先生:ライブアイドル、インディーズアイドルとかいう呼称もありますが、これらと地下アイドルはほぼ同義として使われているのでしょうか? ライブアイドルだと、メジャーの息がかかっている人達も含まれてしまうような気もしますが・・・

tetsu:厳密に言うと違うんでしょうけど、ほとんどボーダレスだと思いますよ。大手事務所でもいきなりメジャーレーベルからCDが出ることもありますが、インディーズで鍛え上げてからって事も多いです。地下アイドルでも大手事務所以上にレベル高いと思う人もいますしね。

先生:例えば?

testu:Feam、Chu☆Lips、d-trance、コスメティックロボット、小桃音まい・・・ 
音的なジャンルは違うけど、地下のトップどころはみんなほんと素晴らしいです。

8/7・8 とTOKYO IDOL FESTIVAL 2010が品川でありますが、純粋な地下アイドルの方々がどんなパフォーマンスを見せてくれるか凄く期待しています。

先生:その日程だと、サマソニやWORLD HAPPINESSと被りますね。昨今、音楽業界はCDの売り上げなどからも長期右肩下がり傾向にありますが、地下アイドルというのは、経済的に成り立つのでしょうか?

tetsu:生活は間違いなく売れないと成り立たないです。ただ、CDは出し易くなりましたよね。テクノロジーの進化といいますか、DTMソフトの進化によって、ほとんど机上で住むようになった。昔みたいにスタジオを何日も借り切ってとか、しなくてよくなった。テクノ系の地下アイドルが増えたのは、DTMの進化の影響が大きいです。今は、100万あれば1枚のまともなシングルが出来ちゃう。一枚1000円で1000枚売ればペイできる。作詞・作曲・アレンジ・マスタリングまで自分とこで賄えると自分たちの月給ぐらいでもいける。ほんとイイ時代になりました。

先生:地下アイドルの場合、どのくらいの集客力があるのでしょうね?

tetsu:ほんと、ピンキリです。トップクラスの地下アイドルのワンマンライブなら300人くらいは来ると思います。最地下のイベントとかに行くと、逆に10人もいないイベントもあったりします。場末感がたまんなくて、たまーに行きたくなります。

先生:なるほど。じゃ、次回よりテクノポップの影響が強い地下アイドルについて、具体的に聞いて行きたいと思います。