21世紀になって確実に増えたのが、携帯電話をモチーフにつかった楽曲。特にラヴソングにおいて、この傾向は顕著。多くの歌は、人と人とのコミュニケーションを題材にしており、コミュニケーションの方法の主体が携帯電話になったことの表れとも言えましょう。一度、携帯Songなるものを集めて、分析する必要があると考えます。

All Aboutテクノポップにて「Mizcaとpal@pop」という記事を最近書きました。pal@popこと高野健一さんが、Mizcaちゃんをきっかけとして、テクノポップへの回帰現象を起こしています。もともとはpal@popデビューした高野さんですが、久しぶりにpal@pop名義でのアルバム『feat.PLUS』が7月14日にリリースされました。
featplus

タイトルから想像できるように、女性ヴォーカルをfeaturingして作られたアルバムです。HALCALあたりはなるほどなんですが、何故か芸人も。よしもとのエヴァ芸人としても知られる桜・稲垣早希ちゃんや森三中も参加。森三中は、意外とこの手の仕事があって、以前Peachy’sの「My Baby Boy」の影のヴォーカリストであった事を発表し、夢が砕かれた人もいたでしょう。

稲垣早希ちゃんのヴォーカル曲「はつ恋」は、先行シングルとしても、3ヴァージョンの配信リリースされました(何故か、Amazonで表示されるのはそっちの方)。ギリギリまでオートチューン加工されたせつな系テクノポップですが、詞の内容は初恋の男性への淡い思いを歌ったもの。泣かせる詞を書くpal@popの得意領域です。

絵文字のメールがくる度に 胸が張り裂けそう」という一節があるのですが、これを聴いていいて、思い出したのが、西野カナちゃんのシングル曲「もっと・・・」です。具体的には、「絵文字1つもない そっけない返事しか届かなくて」という部分です。絵文字で胸が張り裂けそうになる稲垣早希ちゃん、絵文字がなくて落ち込む西野カナちゃん。凄く対照的な歌詞です。「会えない」旋風を起こしている西野カナちゃんについては、別途考察予定です。

どちらにしても、絵文字はメールにおいて、女の子が送信者の気持ちを測る一つの指針となっていることは間違いなさそうです。まあ、絵文字さえ入れればいいというものではないでしょうが、絵文字を入れる手間や文では伝わらない気持ちを評価しているのでしょうかね。

feat.PLUS(初回限定盤)(CD+DVD)feat.PLUS(初回限定盤)(CD+DVD)
アーティスト:pal@pop
販売元:ビクターエンタテインメント
発売日:2010-07-14
おすすめ度:5.0
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