デジタルクンビアの方が一般名だと思いますが、響きが好きなので電子クンビアについてこれから書こうと思います。でも、その前にクンビアおよび日本に波及したクンビア歌謡の古い話をします。よって、中南米特集なのに日本です。クンビアはコロンビア生まれの「ズンチャズンチャ」の2拍子のビートを基調としたダンスミュージック。

その起源は古く、黒人が南米大陸にアフリカから来た19世紀後半と考えられています。実際に広まったのは1950年代以降で、1965年にはメキシコのカルメン・リベロ楽団による「赤いスカートのクンビア(La Pollera Colora)」がヒットします。



面白い事にその勢いは、同年日本にまで波及します。前述の「赤いスカートのクンビア」をカップリングした金井克子は「踊るクンビア娘」を、ラテン歌謡を多く歌った御影あい子も「クンビアをうたおう」、そして弘田三枝子は紅白歌合戦でも歌った「恋のクンビア」をリリースし、1965年はクンビア歌謡イヤーとなります。こんな時代でも、日本の歌謡界は世界のムーヴメントの中にいたのですね〜。確かにこの時代、ラテン歌謡なるものが、多かった気がします。僕自身、生まれてはいましたが、あまりにも幼少だったため、確かな記憶はありませんが。ボックスセット『激熱 ラテン歌謡 オーレ!』には、紹介したクンビア歌謡も収録したラテン歌謡の集大成です。

激熱 ラテン歌謡 オーレ!(CD)【演歌・歌謡曲 CD】【マラソンP10】
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後で気が付いたのですが、弘田三枝子は、2006年に「恋のクンビア21」というセルフ・リメイクをMICO Loves CUMBIA BROS.名義で行っています。いや、40年経っても圧倒的なパワーを感じます。



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アーティスト:MICO Loves CUMBIA BROS.
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