中南米音楽・日本編の第2弾は、ボンブラことBON-BON BLANCO(スペイン語で「いけてるじゃじゃ馬娘」)。AKB48などなど、多人数アイドル・グループがシングル・チャートを席巻している昨今の日本ですが、実のところいまいち僕は着いていけていません。未だに、AKB48をアキバ48などとつい読んでしまう。そんなアイドル・グループ花盛りの日本ですが、ボンブラはそれほど売れませんでした。

2002年にシングル『愛 WANT YOU!!』でデビューし、2009年に解散してしまったボンブラ。リード曲も陽気なラテン系で乗れる曲なのですが、カップリングは、Miami Sound Machineの「Conga」とラテン路線を明確に出しています。

ラテン歌謡は、日本の歌謡曲の歴史をたどれば、ひとつのジャンルとして確立されているのですが、アイドル・グループとしては稀有なラテン・パーカッション(マラカス、ティンバレス、ボンゴ、コンガ)を武器にしています。他にココナッツ娘。くらいですから、ラテンが多いなーと感じたのは。ソロ、グループのアイドルでラテン歌謡を単体としてリリースすることはあるのですが、ここまでラテンにこだわったアイドルは珍しい。音楽性に一貫性を持ったアイドルとしてPerfumeが珍しく売れたテクノポップ・アイドルだったように、ボンブラにもラテン系アイドルとして売れてほしかったです。

正確に言うと、ボンブラは全然売れなかった訳ではありません。人気アニメ「ONE PIECE」オープニングテーマ『BON VOYAGE!』(2004年)は、8位まで行きました。Perfumeの「ポリリズム」が7位でしたから、あんまり変わらない。

2曲目のシングル曲「だって、女の子なんだもん!」は、なかなか完成度の高い。どこかで聴いたようなフレーズ(終盤は、「君の瞳に恋している」)をうまく駆使しています。SANTOS ANNAちゃんは歌唱力もあるし、マラカスのMAKOちゃんが飛び跳ねてやけに頑張っている(動画見てください!)。



敢えて言えば、ボンブラにはバイレファンキ、電子クンビアなどのより実験的なラテン歌謡にも挑戦してほしかった。だからと言って、売れるとは言いませんが・・・

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