2004年に「ロシアの美少女戦士ミン・ニェット」という記事をAll Aboutで書きました。Мин Нет(Min Net)というこの3人組ユニット、まるでt.A.T.u.のプロデューサー兼広報担当、イワン・ シャポヴァーロフ(Ivan Shapovalov)の手法を参考にしたようなセンセーショナルな話題を提供する事で注目を集めようとしていました。ミン・ニェットの場合、アレキサンダー・ヴァロフ(Alexander Valov)がそのプロデューサー名義の首謀者でした。

そう言っちゃうと内容がないようなのですが、僕はこのクラシックをモチーフにしたロシア語エレクトロラップが好きでした。極寒のモスクワからやってきた白いヒップホップ。では、PVを紹介しつつ、ミン・ニェットのおさらいをしましょう。

peace-daデビュー・アルバム『Peace-Да (Peace – Da)』(2004年)のジャケはとってもセンセーショナル。左から、のっち、かしゆか、あ〜ちゃん・・・嘘です。アンフィサ(Anfisa)、ガルダ(Gerda)、アリサ(Alisa)です。パッツンなので言ってみたかっただけです。美少女と書きましたが、どちらかというとロシアに普通にいそうな女子みたいな。

これがたぶん、一番知名度がある「Никто не знает (No One Knows)」。学園もので、ミン・ニェットの割には、政治的要素があまりありません。



ユニット名と同じ曲「Min Net(地雷反対)」。これはリミックスの方ですが、アメリカのイラク侵攻をネタにしていると思われます。怒れる3人のティーンエイジャーだー!



ベートーヴェンの「交響曲第9番 喜びの歌」を使ったチェチェン戦争への反戦ラップ「Peace - Da!(平和、賛成)」。PVはグリュコーザ(Glukoza)的。こちらについてはまた後日書きます。CDにはラテン・リミックスなどもあります。



アメリカだけではなく、自国の戦争問題もテーマにしています。このような政治的な歌が歌えるということは、ソ連時代を考えると進歩と捉えるべきなのでしょう。では、その後のミン・ニェットについてさらに調べてみたいと思います。