2011年7月1日から7月3日まで3日間、「第11回青年の歌と踊りの祭典(11th Youth Song and Dance Celebration)」が、エストニアの首都、タリン郊外の歌の原(Lauluvaljak)で行われました。エストニア語では「maa ja ilm」と呼ばれます。2009年には5年に1度の本チャンの「歌と踊りの祭典」が行われているので、これは青年版ということでしょう。規模は十分大きかったですが・・・


歌と踊りの祭典は、ユネスコの無形文化遺産にも指定され、1988年の祭典はエストニア、いや世界にとって重要なものでした。まだ、ソ連の支配下にあったエストニアにて、歌の原には約30万人が集結し、当時まだ御法度であったエストニア語で歌が歌われ、その後1991年のエストニア独立へと導いたと言われます。これは「歌う革命」と呼ばれます。

僕がタリンに到着したのは、7月2日の夜。日本からの最短欧州ルートとされる、フィンエアに乗れば日本(僕は関空から)から約9時間半でヘルシンキに到着。ヘルシンキからはフィンエアの乗り継ぎ便でタリンまで約30分。高速船に乗っても2時間もかからずタリンに到着。エストニアってどこ?って思われる方も多いでしょうが、意外と近いのです。

最終日となる7月3日の9時ごろから、タリン市内から歌の原までパレードは始まります。街路にはパレードを見守る人達が集まり、艶やかな民族衣装で数え切れない集団が次々と行進して行きます。パレードには男性も居ましたが、やはり女性の民族衣装の美しさに目が惹かれてしまいます。
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午後からは、歌の原に人々は集結。市内からバスに乗って、20分くらいで歌の原に到着。
bus


野外スタジアムは人で埋め尽くされています。観客も多いですが、ステージの演者の多さ(写真の上部割は演者)にも圧倒されます。
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後ろを向くと、人、人、人。
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エストニアは136万人程度の小国ですが、自国の文化をこの祭典を通じて守り、それを楽しむ気持ちが伝わるとても貴重な体験となりました。