北欧のアーティストは、その人口の少なさの割にはポップミュージック業界では活躍している印象があります。もちろん、スウェーデンのABBAの影響でそのような印象が根づいている部分もあるでしょうが、特にそのメロディーに惹かれ、北欧ポップが好きな日本人は多いです。スウェーデンが筆頭に来て、a-haやRoyksoppのノルウェーも頑張っている。デンマークはちょっとマイナーだけど、Gangwayとかいいバンドいます。そんな中、フィンランドはちょっと後れを取っている感があります。

紅一点のIisa Pajulaがヴォーカル、Mikko PykariとMikko Rissanen(何故か同じ名前)の男性からなるRegina(フィンランド語ではレギナと読む)という3人組がフィンランドにいます。Reginaというと、Madonnaがデビューした頃、Madonna路線だったアメリカのソロシンガーを思い出します。スウェーデンやノルウェーのアーティストのほとんどが、英語で歌唱し、世界のマーケットをターゲットにしているのに対し、前回紹介したPMMPと同じく、Reginaもフィンランド語で歌っています。

1年ほど前に中古で見つけた日本盤CDなのですが、Reginaの『Katso maisemaa(カツォ・マイセマア)』(2006年;フィンランドでは2005年にリリース)というデビュー・アルバムを購入しました。
カツォ・マイセマアカツォ・マイセマア
アーティスト:レジーナ
販売元:フィルターレコード
(2006-08-23)
販売元:Amazon.co.jp
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タイトルの意味は「See The Landscape」。ジャケは如何にも北欧という佇まい。PVが無いのが残念ですが、「Tokio」という文字通り東京を歌った曲があります。


Reginaは現在も活動しており、それ以降も以下のアルバムをリリースしています。残念ながら、それ以降日本盤はリリースされず、フィンランド盤はAmazon.co.jpでもHMVでも売っていません。でも、1stと2ndはiTunesで買えます。

『Oi miten suuria voimia!』(2007年)
oimiten

『Puutarhatrilogia』(2009年)
『Soita mulle』(2011年)

2ndからPVが製作された「Paras aika vuodesta (The best time of year)」がお薦め。フィンランド語で歌っているせいもあるでしょうが、北欧の哀愁が漂いつつ、無国籍感溢れる不思議なエレクトロポップ(Elektropop)。