これまで紹介したバンドにもレゲエ・スカの影響を受けたバンドは結構いました。Браво(ブラーヴォ)、ストランヌィ・イーグリィ(Странные Игры)、そしてPoliceの影響もうかがえるフォルム(Форум)など。寒いソ連と熱いジャマイカには大きな距離感がありますが、ソ連では意外とレゲエが受け入れられていました。

1990年にはソ連のレゲエ集『Soviet Reggae Since 1977』というコンピが編集されています。共産レゲエです。Mixcloudで聴けますが、多くのバンドはエストニア出身です。

Soviet Reggae Since 1977


その中にも収録されているのが、エストニア語で「竜巻」を意味するトルナード(Tornaado)。英語なら「トルネード」です。意識したわけではないでしょうが、メンバーのルックスはマリオとルイージを思わせます。収録されている「Seitse(7)」は、Kraftwerkの「The Model」または「Das Model」のカヴァーです。テクノポップ的なところは残しつつも、レゲエ風に仕上がっています。



もう一つ、共産レゲエ。「熱のための委員会」を意味するカミチェート・アフラーヌィ・テョープラ(Комитет Охраны Тепла)という、到底一度では覚えれないバンド名。バルト海に面していますが、こちらは、ロシアの飛び地、カリーニングラード出身です。

Зубы