四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

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SOVIETECHNO:『共産テクノ ソ連編 (共産趣味インターナショナル) 』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

ジャケ特集

12月 13日

不気味ジャケのファナ・モリーナ

変なジャケって、皆さんは好きですか? グロテスクとかではなく、奇妙なやつ。ちょっと気味悪いと言ってもいいかもしれません。不気味ジャケとでも呼びましょう。僕は気味悪い思いながら、その中に何かがあるに違いないと想像できたりするので、好きです。

女性アーティストを主役にしたものなら、ビョーク(Bjork)の『Homogenic』とかエミリー・シモン(Emilie Simon)の『Emilie Simon』とか。まぁ、後者は不気味エロ可愛いですけど。

ホモジェニックホモジェニック
アーティスト:ビョーク
販売元:USMジャパン
(2006-12-20)
販売元:Amazon.co.jp
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エミリー・シモンエミリー・シモン
アーティスト:エミリー・シモン
販売元:Rambling Records
(2005-07-06)
販売元:Amazon.co.jp
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前回のチリのハビエラ・メナ(Javiera Mena)ちゃんの『Mena』のジャケもちょい不気味で、同じデザイナーによるファナ・モリーナ(Juana Molina)の『Un Dia』(2008年)も不気味ジャケ認定します。こちらは彼女の5枚目の作品です。

Un DiaUn Dia
アーティスト:Juana Molina
販売元:Domino
(2008-10-07)
販売元:Amazon.co.jp
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ジャケが不気味なら、きっとPVも不気味なのではと期待したところ・・・タイトル曲の「Un Dia」のPVはやっぱり、不気味。



肝心のサウンドですが、ファナはアルゼンチン音響派の代表的アーティストのひとり。日本でゼロ年代前半から使われ始めたアルゼンチン音響派という言葉ですが(音響派自体は90年代だったと)、音響派という言葉はあまり海外では認知されていないと思います(訳語も不明・・・Sonic Freak?)。まぁ、ジャンルじゃないという意見もありますが、ポストロックやエレクトロニカに近い・・・彼女の場合は、より生楽器の要素が強いフォークトロニカ的曲が多いですが、アヴァンギャルドやトライバルな部分も感じます。アルゼンチンのビョークとか呼ぶ人もいます。

高橋幸宏、レイ・ハラカミが、2006年の彼女の来日公演でサポートをしていたというのは、ナルホドなのですが、平井堅のアルバム『Ken's』に参加していたというのは、結構意外。

ミュージシャンになる前、ファナはコメディー女優だったらしい。アルゼンチンのトレイシー・ウルマン(Tracy Ullman)のような存在だったのだろうか・・・

6月 22日

テクノなジャケは黄色が多いのか?

神戸テクノポップミィーティング(略して神戸テクミー)というイベントが、神戸・北野のミニスタジオで毎月第3土曜日に行われています。ちなみに名古屋テクミーというのもあります。主催者は、ミニスタジオのオーナーでもあるA.C.E.の安井麻人さん。僕も参加しているのですが、現在まで、計4回行われ、先週の土曜日にvol.3vol. 0から始まりました)がありました。

 

hiyokogumo安井さんが大プッシュしているのが、『ひよこぐも』。歴史的に見ても、テクノ歌謡の宝庫である「NHKみんなのうた」です。また、みんなのうたについてはいつか書きたいと思いますが、この曲は、癒し系テクノポップに仕上がっています。

 





hiyokogumo2先に紹介したのは安井さんが所有しているCD付絵本ですが、アヤカ・ウィルソン名義でCDも発売されています。彼女は、カナダ人を父に日本人を母にもった少女モデル〜女優です。木村カエラの「memories」のPVにも出演しています。






 

electronこのCDを紹介するたび(しつこく3回も紹介)、安井さんの持論は、「テクノなジャケは黄色い」。安井さんが田島隆さんとバケツを被ってやっているテクノポップ・ユニット、A.C.E.のデビュー・アルバム『ELECTRON』(2002年)もそう言えば、黄色い。

 





blackdeikou土曜日にライヴ演奏も見せてもらったのですが、安井さんと活動していたこともある、セトカズナリさんが711日にリリースする6曲入りアルバム『ブラックでいこう』も黄色い。元々、トランペットを中心に生楽器の人だったのですが、突然テクノに目覚めて、テクノとトランペットの融合という実験的試みをされています。




 

さて、テクノなジャケは黄色が多いのか? 有名どころでいきますと・・・

 

computerworldKraftwerkの『Computer World

 










qDEVO
の『Q: Are We Not Men? A: We Are Devo!

 










theb52sB-52’s
の『B-52’s

 

など確かに黄色を基調にしたジャケは多いですね。

 








elektroworld僕にとって凄く黄色い印象が強いのは、WARPから出ていたELECTROIDSの『ELECTROWORLD』。Perfumeの「エレクトロ・ワールド」よりはかなり前の1995年の作品ですが、近未来がいっぱい詰まったテクノポップ。「Japanese Elektronics」など、明らかにKraftwerkの「Computer World」を意識している曲もあります。

 





あっ、指摘されて気づいたのですが、電気グルーヴの『YELLOW』とHARDFLOORの『TB RESUSCITATION』も!

テクノ=黄色ではないですが、黄色にテクノを感じるのは確か。こんな事言ってながら、次は「テクノなジャケは赤色が多い」とか次は言ったりして・・・

ひよこぐも(DVD付)
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アーティスト:Ayaka Wilson
販売元:徳間ジャパンコミュニケーションズ
発売日:2009-08-26
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エレクトロン
アーティスト:A.C.E.
販売元:インディペンデントレーベル
発売日:2002-11-01
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Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

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