四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

カテゴリ: ウクライナ

Moon Recordsは、1997年に設立されたウクライナの最大のレコード会社。山下達郎などがいた日本のMoon Recordsとは関係ありません。ゴルヤチイ・シャカラート(Горячий шоколад=Hot Choccolate)や元バイアグラのソロなども所属しています。僕がキエフに滞在した際、彼女達はキエフに居なくて、直接会ってインタヴューできなかったのが、このゴルヤチイ・シャカラート。でも、メールインタヴューは出来たので、All Aboutの方で「ウクライナ発、黒髪の熱いチョコレート」を掲載しています。

こちらは最新のPVとなる「Стены (Walls)」。今までセクシーさを強調した路線だったのですが、今回はちょっとシリアスな大人ムード。



このグループはメンバー交代が激しく、インタヴュー時点で、3人の内、2人のメンバーは交代し、残っているのは、 ヴィクトリヤ・カソヴァ(Виктория Косова)のみ。そして、現在ではさらに一人のメンバーが交代しましたが、まだ新しい曲は出してない模様。

こちらが最新メンバー。
hotchocolate3


でも、相変わらず、みんな髪の毛はブルーネット。そう、それで思いだしました。先日、ウクライナ人と話していたら、日本人はみんな髪の毛が黒いの?と聞かれてしまい、あ、やっぱり髪の毛の色がみんな一緒というのが逆に不思議なんだなぁと・・・

mamamusicのCEO、ユリィ・ニキティン(Юрий Никитин)のインタヴュー記事を掲載したので、レーベルの歌姫、イリナ・ビルィク(Ирина Билык)のお話です。彼女はキエフで1970年に生まれ。ですから、子供時代はまだソ連。 Kiev State Musical Collegeでヴォーカルを勉強し、mamamusic社長のユリィ・ニキティンとは同じバンドで活動していました。

日本人にも馴染みがあるロシア語の歌がいくつかありますが、「カチューシャ」「カリンカ」「ポーリュシカ・ポーレ」などがありますが、彼女は映画『Victory Day』(2005年)で「カチューシャ」を歌っています。カチューシャとはエカテリーナ(Екатерина)の愛称形です。



彼女は自分で曲を作りますが、イリナの数ある曲の中でも、僕が好きなのは、「Снег (Snow)」(2003年)。ちょうどキエフは雪が降る季節となりましたが、この曲はぴったりでしょう。



日本でエリカ(Erika)と言えば、沢尻エリカ様です。実際に、歌手としてのエリカ様が僕は結構好きなんです。

erikaウクライナでエリカ(Erika)と言えば、Эрика様。キエフに行った際のお世話になったMoon Recordsに所属。

紹介したいクリップは、「Папарацци」。「Paparazzi」をロシア語表記した言葉です。はい、クリップを見なくても・・・想像がつく方もいるでしょう。少女時代ではなく、Gaga様の方です。クリップには明らかなGagaモチーフが出てくる確信犯。



「Смайлик (Smiley)」は、モータウン風のガールポップ。



erika-playboy現在はショートですが、お決まりのPLAYBOYの表紙では、ちょっとカイリーっぽい。

oksi-playboyロシア語の女性の名前は、例外無く“A”で終わると習ったのですが、例外もあるようです。調べてみると、最近は外国(ロシア語圏にとって)の影響で自由な名前をつける親もいるとか。芸名となるとさらに自由度があがるようです。以前もリー (Ри)を紹介しましたが、肉食系セクシー路線のOksiもそんな一人。

こちらは、中華エレクトロディスコ風「Made In China」(2011年)。本当に中国ロケにいったというより、映像をバックに作り上げたように僕には見えます。



「ЛЮБИТЬ ЗА ДВОИХ (Love for two)」では、大胆なOskiちゃん。近未来セクシーとでも言いましょうか・・・地球上の生物とは思えません。



このヘアスタイル、ちょっと見覚えがあると思ったら、「День без тебя」の登場したバイアグラ(Виа Гра)の三人と同系統ですね(笑)。


proetomamamusic CEOのユリィ・ニキティン氏にインタヴューした時、アルミヤー(А.Р.М.И.Я)とHollywood FMは活動をやめた訳ではないけど、mamamusicから離れたと聞きました。

アルミヤー(“軍”と意味ですね)は、現在NikitAで活動するユーリャ・カヴタラヂャエ(Юлия Кавтарадзе)がいたグループ。ファーストアルバムのジャケの一番右にいるのが、ユーリャです。

チリ出身(スウェーデンに住んでいるらしいけど)のDJ Mendezとのコラボで作った「Люби меня (Love me)」(2011年)が、mamamusicとしては最後の曲のようです。スポーツがコンセプトの要素であるグループですから、馬も乗りこなせるようです。



mamamusicを離れたアルミヤー、どうなることかと心配したのですが、クリップを公開したばかりの「Я Клянусь (I swear)」(2012年)を見て、ちょっと安心(笑)。近未来的イルミネーションもかっこいい。尼さんのような全身タイツに、金粉ヌードと相変わらず趣向を凝らしています。

7月20日から7月27日まで、ウクライナの首都キエフに行ってきました。この旅行を計画するにあたって、僕が実現させたかったのは、ウクライナポップのアーティストたちへの取材。もちろん、僕にはウクライナ・コネクションなるものはありません。なければ、自分で作るしかないと、僕の好きなアーティストがいるmamamusicとMoon Recordsにメールをしてみたところ、なかなかの好感触。日本人としては、どうやら僕が初取材をしたようです。

avocado1ウクライナのセクシーエレクトロポップ・ユニットとして孤軍奮闘するNikitAは、数あるアーティストの中でも、会いたかった人たち。結成時は、ダーシャ・アスタフエヴァ(Даша Астафьева) とアルミヤー(А.Р.М.И.Я)の元メンバーだったユーリャ・カヴタラヂャエ(Юлия Кавтарадзе)と二人だったNikitA。現在は、ダーシャを中心に新加入のアナスタシヤ・クメイコ(Анастасия Кумейко)とЮлия Бричковская(ユーリャ・ブリチコフスカヤ)の3人になっています。よって、Dasha Astafieva & NikitAと表記されることもあります。

3人体制での最初の曲は、「Avocado」。

AvocadoAvocado
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(2012-08-30)
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こちらがティーザー。いたずらっこNikitA。



クリップはロシア語版と英語版がありますが、英語版を紹介しておきます。アボガド・ダンス!



僕がキエフに行く前に、ダーシャが丸坊主になったのを知り、なんでだろうと思っていたのですが、このクリップに秘密が隠されています。さらに詳しい話は、All Aboutのインタヴューをぜひ読んでください。

セクシーなだけではないNikitAにインタヴュー (All Aboutテクノポップ)

ヴェールカおばさんこと、ヴェールカ・セルヂューチカ( Верка Сердючка; Verka Serduchka)の続編です。ヴェールカおばさんは、今回はジャーマンメタルに挑戦。



これは、ドイツのインダストリアル・メタル系Rammsteinの代表曲とも言える「Du hast」、「You have」という意味です。ヴェールカおばさんのレコード会社の人によると、Rammsteinはウクライナでも人気があると。でも、これは単なるカヴァーではないのです。キエフでヴェールカのスタジオに伺い、この曲について聞いてみたところ、実はメッセージソング。オレンジ革命時代、ウクライナが西と東に意見が分かれてしまった際、西(民族衣装を来た人たち)と東(ヘルメットをかぶった人たち)が再び一つになることを祈り、出来た曲。

こちらはRammsteinのオリジナル。



僕はメタル系には正直強くないのですが、このバンドは、Kraftwerkの「The Model」をカヴァーしているので、知っていました。



このお話も含めて、「ウクライナのシンデレラおばさん〜ヴェルカ」(All About)にてインタヴュー記事がありますので、ぜひ読んでください。

明日は、マンモスでウクライナの曲をかけますので、ウクライナ特集を続けましょう。

既にアルクティカ(Арктика)として紹介していますが、最近は手下の二人とは一線を引いているようで、オリガ・ゴルバチョワ(Ольга Горбачева)名義としての活動が主体となっています。

olga


こちらは、オリガ・ゴルバチョワ&アルクティカ(Ольга Горбачева и Арктика)名義での、 軽快なダンスナンバー「Kleine」(2011年)。「Kleine」はロシア語でもウクライナ語でもなく、ドイツ語で「Little」という意味。ちなみにこの曲は、ウクライナの子供用トイレットペーパー「Kleine」の宣伝に使われています。でも、クリップは結構セクシーだったりします。 



また、オリガは、ウクライナの歌謡界の女王とも言えるイリナ・ビルィク(Ирина Билык)とのデュエット曲 「Не ревную (Don’t be jealous)」をリリースしています。なんだか意味深なタイトルの女の情念を感じるバラード。イリナについてはまた後日詳しく。

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7月にキエフに行って、彼女たちにもインタヴューする予定だったのですが、スケジュールが合わず、未遂に終わりました。次の機会には、ぜひお会いしたいお二人です。

ウクライナのMoon Recordsにコンタクトしたところ、インタヴュー出来たのが、Lavika (Лавика)というバンド。旧ドリカム状態の女子1名、男子2名。ヴォーカルの女の子の本名は、リュバ・ユナク(Любовь Юнак)ですが、バンド名と同じく、Lavikaと名乗っています。とってもキュートなLavikaちゃんですが、男性陣(ヴァーニャとアレックス)はユーモアがあって、親しみやすい人たち。

All Aboutでのインタヴュー記事はこちら。
Lavika〜キエフより愛をこめて

近日中に公開しますが、オリジナルの英語版はこちら。*
Lavika-From Kiev With Love

*英語版も用意したのですが、残念ながら掲載不可という判断が下り、今回は見合わせます。

YouTubeで動画を検索してみると、それほどヒットしていないのですが、Lavikaちゃんのソロ時代の曲「Подруга - Зубки (Girlfriend - Teeth)」はなかなか琴線に触れる曲。今のメンバーでもう一度、リメイクして欲しい。



こちらは、最新の「В Городе Весна (In The City Of Spring)」。相変わらず、Lavikaちゃんは可愛いのですが、この人たちの曲、他のウクライナ系ダンスポップとは違い、微妙なさじ加減で民族っぽいフォーキーさがあります。



Serdtse v forme solntsaSerdtse v forme solntsa
販売元:Moon Vinyl s.r.o.
(2011-11-16)
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さて、 ヴェールカおばさんこと、ヴェールカ・セルヂューチカ( Верка Сердючка; Verka Serduchka)の第2回です。このキャラクターが作られたのは、1990年。元々は、田舎出身の派手な鉄道乗務員をやっているおばさん。ウクライナは未確認ですが、ロシアでは乗務員に女性が多いです。おばさんとは限りませんけど。前回紹介したバイアグラとの共演は2003年。年代順に彼女のPVを見ていきました。

2004年の「Я попала на любовь (I fell in love)」あたりから現在のキャラに近づいてきます。タイトルからも想起させますが、Donna Summerの「I Feel Love」っぽいミュンヘンディスコ風。



そして最大の転機が訪れるのが、2007年Eurovisionでウクライナ代表として歌った「Dancing Lasha Tumbai」です。頭から星が出てキラキラのヴェールカおばさんのキャラの完成です。当時、彼女のようなキャラクター、つまりドラッグクィーンが代表に選ばれることをウクライナ保守層が批判しました。どこの国にでもいるんですね、こういう人たち・・・しかし、見事、彼女の曲は2位となり、ウクライナだけでなくヨーロッパ諸国のヒットチャートに入りました(最高はフィンランドの2位)。今年のEurovisionのロシア代表ブラナヴスキェ・バブーシキ(Бурановские Бабушки)と同じく、名誉ある2位です。



Dancing Lasha TumbaiDancing Lasha Tumbai
アーティスト:Verka Serduchka
販売元:Warner
(2007-07-31)
販売元:Amazon.co.jp
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ちなみにこの曲の「Lasha Tumbai」という部分はモンゴル語だとハッタリをかまし(そんなモンゴル語ない)、「Russia Good-bye」にも聴こえたりします。ヴェールカおばさん、なかなかの頭脳派です。

現在、ダントツの記事数のウクライナです。実は、ウクライナの個人的に一押しレーベル、mamamusicにコンタクトをした所、好感触。まだ詳細は詰めているので、誰にインタヴューできるかは決まっていませんが、現在キエフに飛んで、インタヴューを計画しています。mamamusicで現在活動しているアーティストは以下です。

NikitA
NeAngely (НеАнгелы)
オリガ・ゴルバチョワ(Ольга Горбачева)
ヴェールカ・セルヂューチカ( Верка Сердючка; Verka Serduchka)
イリーナ・ビルィク(Ирина Билык)

過去にはHollywood FMやA.Р.М.И.Яも在籍しました。

最初の3組は既に複数の記事を書いていますが、今回、紹介したいのは、 ヴェールカ・セルヂューチカ。ウクライナでは、超有名人。Eurovision 2007で2位に入賞したおかげで、ロシアやCIS諸国だけでなく、ヨーロッパ全体で知られています。

彼女は、男性コメディアンのアンドレイ・ダニルコ(Андрей Данилко)が作り上げたキャラクター。アンドレイ名義でも歌手活動はしていましたが、元々コメディーで使っていた、ド派手なヴェールカおばさんキャラで歌った所、バカ受けします。

ヴェールカおばさんのアルバム・デビューは1998年。そして、初シングルはバイアグラ(ВИА Гра)との共演で、もともと彼女達が歌っていた「Я не поняла (I didn't understand)」(2003年)です。



これはまだまだ序の口です。これ以降、ヴェールカおばさんはさらに強力なキャラクターとして成長していきます。

現在は政治的に正しい表現として、フライトアテンダント、キャビンクルー、客室乗務員などの呼称が使われますが、古くはスチュワーデス、エアホステスなどの呼称が使われていました。今でも、スチュワーデス(略称としてスッチーだけど死語?)の方に馴染んでいる人も多いでしょう。

あえて女性の客室乗務員が着用することを強調するため、スッチー・コスという表現を使いますが、スッチー・コスで登場するPVを紹介しましょう。

有名どころでは、Britney Spearsの「Toxic」。PAN AMの制服を超セクシーに改造したようなコス。



知る人は日本にはほとんど居ないでしょうが、以前紹介したウクライナのセクシー2人組、неАнгелы (NeAngely)の「Киев-Москва(Kiev - Moscow)」。なかなか低音の魅力があるお二人ですが、こちらも二種類の露出度が高いスッチー・コス。しかし、街や線路を駆け抜ける地に足がついたスッチーです。最後にちょこっとだけ飛行機シーンがありますけどね。

Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate) の第3回。細かい話をする前に、最近のクリップを紹介しましょう。2011年の「Без ума (Crazy View)」はあんまりインパクトがないので、2010年の「Невидима (Invisible)」を見てください。ヴァンパイアに扮する3人ですが、サウンドもちょっと怪奇ロシアンポップって感じでよろしいです。ちなみに怪奇ディスコの定番曲「ソウル・ドラキュラ」をやったのは、ホット・ブラッド(Hot Blood)。



同年にリリースされた「Розы (Roses)」は、ちょっとブラックなエレクトロな味付けもあって、黒いバイアグラに相応しい。3人に加えて、鋭い目つきのТринити (Trinity)が4人目の黒髪として花を添えています。女体盛りではなく、男体盛りのシーンもあり。Hot Choccolate、ウクライナの肉食系女子として注目したいと思います。


Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate)の続きです。

先ずは簡単にプロフィールを。現在の黒髪3人は、
Мария родилась(マリヤ・ラヂラス)
Мария Кравченко(マリヤ・クラヴチェンコ)
Виктория Косова(ヴィクトリヤ・カソヴァ)

マリアが二人いますが、ラヂラスは元ミス・キエフ、元準ミス・ウクライナという経歴なので、センターではないかと推測します。2008年にデビューしたグループですが、なんと過去のメンバーは別に8人居ました。細かい説明はしてもしょうがいないですが、元ミスなんちゃらが多い。全員、黒髪だったのか気になる所です。

「Неба мало (Heaven Is Small)」(2009年)は、黒いバイアグラに相応しい黒い露出度の高いドレスで、妖艶に決めてくれています。



「Береги (Take Care)」(2009年)は、「ビリギ、ビリギ・・・」ってサビが頭に残るスラブ系の歌謡曲。日本人の僕が聴いても郷愁を誘います。やはり、このあたりが王道なのか、彼女達の代表曲となりました。



こちらは、ロシア・ウクライナではよくあるパターンですが、アルバム『Береги (Take Care)』の2010年盤。

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ウクライナの3人組、Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate)」を紹介します。

セクシー美女3人組。しかも、ブロンドや赤毛が優勢なウクライナで、3人とも黒髪。Perfumeと同じです。僕が黒いバイアグラ(Виа Гра)と呼ぶ所以です。では、彼女達を時系列に追っていきましょう。シングル「Немного перца (A Little Bit Of Pepper)」(2008年) でデビュー。これ以降紹介するPVでもその傾向が顕著なのですが、黒い衣装が多い。乱闘シーンの後は、お決まりの水も滴るセクシー・シーン。



前曲とつながる形で始まる「Фурия (Fury)」(2008年)は、バンドをバックにしてロックンロールなダンスナンバー。やっぱり衣装は黒。



こちらは、アルバム『Береги (Take Care)』(2009年)の初回盤。やっぱり、黒を強調しています。

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ポマダ(По-ма-да)は、NikitAやHollywood FMのプロデューサーとして知られるЮрий Никитин(ユリィ・ニキティン)が2008年に手掛けたウクライナの3人組。Оксана(オクサーナ)、Влада(ヴィラーダ)、Cherry(チェリーだけ何故か英語表記)からなります。

ウクライナ語で「Cheri, Cheri Lady」をカヴァーしています。タイトルは知らずとも聴き覚えがある人も多いでしょう。PVでは80年代っぽい髪型もメイクもこんなの着ないよねと言いたくなる衣装も正直、時代錯誤感でいっぱい(確信犯?)。口紅(Помадаの意味)べったりのウクライナの国旗を振りかざしていますが、ユリィが意図的にウクライナへの愛国心を表現したものでしょう。



こちらは、ユーロビート系Modern Talkingによるオリジナルの「Cheri, Cheri Lady」。



残念ながら、これのみで消えてしまったユニットのようです。

NikitAの続きです。ダーシャ(Даша)に加えてアナスタスィヤ(Кумейко)が新メンバーとなって最初に作られたのが、「20:12」。アナスタスィヤも前メンバーのユリア(Юлия)に負けずに目鼻立ちのはっきりした美人なのですが、ちょっと顔が濃い。PVは時計が20時12分を指している場面から始まりますが、対決の時間でも指しているのでしょうか? NikitAのPVにはいつもテーマがありますが、女子ボクサーに扮する二人、今回はスポーティなセクシー!


NikitAはウクライナとロシアが活動の拠点ですが、ヨーロッパにも遠征しています。世界進出を企てているのか、この曲に限っては、「My Love」というタイトルで英語ヴァージョンも同時にリリースされました。My love is saving the world!


どうしても、ヴィジュアル的な要素に目が行きがちですが、NikitAのサウンドプロダクションは侮れないものがあります。

日本でどれほどの人達が気にしているか疑問ですが、久しぶりにウクライナのイケナイおねえさん二人組、NikitAの最近の様子をお知らせします。

NikitAについてはこれまでもしつこく書いていますが、ここでおさらいをしましょう。オリジナル・メンバーは、ダーシャ・アスタフエヴァ(Даша Астафьева)とグルジア人の血が混じったユリア・カヴタラヂャエ(Юлия Кавтарадзе)。ユリアは、元アルミヤー(А.Р.М.И.Я)というグループにいましたが、出産後にNikitAとしてダーシャと活動。僕はこの二人のコンビが好きだったのですが、ユリアが2011年になって脱退! このまま立ち切れになってしまうのだろうかと心配していたのですが、新メンバーのアナスタスィヤ・クミインコ(Анастасия Кумейко)が加入し、活動を再開し始めました。

NikitAのコンセプトは、セクシャル・アグレッション。「ヴェリヴキ(Веревки)」のPVは、マッパで闊歩するコンセプトで作られました。新生NikitAでもそのコンセプトは変わりません。彼女達はライヴでそのコンセプトを忠実に再現。ここまで来ると、その執念に敬意を払います。

ロシア・ウクライナで、t.A.T.u.以降の現象なのか、以前紹介したLeonaちゃんとかスクールものも結構あります。Вика Антонова(ヴィカ・アントノヴァ)ちゃんの「Николя(ニコラヤ)」のPVは、スクールバスのシーンから始まる。


彼女に関する情報がネット上にほとんどなく、確認が取れていないのですが、このPVを録った時、ヴィカちゃんはまだ12歳!との情報があります。最近の女子は総じて早熟ですが、この前までランドセルしょっていたような女子(ウクライナにランドセルがあるかは知らない)とは思えません。

こちらは既に成熟してしまったヴィカちゃんのジャケ。
vikaantonova

ロシア・ウクライナのシンガーは結構学歴がある人が多いです。Ри(リ)ちゃんも北ロンドン大学で外交と国際関係の修士号を習得し、外交官のキャリアを目指していたのですが、芸能に専念するために断念したようです。

そんな彼女のバックグランドから作られたと思われるのが、「РУССКИЙ ЛОНДОН (Russian London)」。ラッパーのXLDELUXEをフィーチャリングして、民族音楽とはまた違うサウンドに挑戦しています。


歌詞は分からないのですが、映像からロンドンに対するイメージが伝わります。制服姿のリちゃん、ちょっと無理した感じが可愛いです。

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