四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

カテゴリ: ロシア

ちょっと間隔が空きましたが、アインシュタイン・ガールズ(Девушки Эйнштейна)に続き、ロシアのビッチ特集。いや、ビッチというのは、少なくとも僕の中では、侮蔑的意味はありません。ちょっと困ったちゃんではありますが、愛すべきビッチもいるわけです。

ロシアではありませんが、アメリカのドラマシリーズ「Don't Trust the B**** in apartment 23」などは、愛すべきビッチを描いた最たる作品でしょう。

過去にも紹介したSerebro(ロシア語ではСереброとなりますが、普通アルファベット表記となることが多いです)の「МАЛЬЧИК (BOY)」のクリップ。Serebroの三人、機内で暴れています。乗客にちょっかい出すは、胸ははだけるわ、パンツ丸見えだし・・・ 一応、非公式クリップとなっているようなのですが、事前に了解をとったのでしょうかね、さすがに・・・

serebro - boy




この人たち、ロシアではアイドル枠に入るのでしょうが、中途半端なパンクバンドよりパンクです。

前回紹介したSPANKERSがリミックスをしていた事から偶然発見したんですが、僕の好きなセンスなので紹介します。オランダのWTF!の「Da Bop」。WTF!とは「What The Fuck!」という意味のスラングだと思われます。

Da BopDa Bop
アーティスト:Wtf
販売元:Kontor
(2012-06-12)
販売元:Amazon.co.jp


モノクロームでレトロな映像。モチーフはソ連っぽく、ロシア語で歌っています。オランダのチャートにも入った小ヒット。



これは元ネタがあって、それが渋い。1965年、ソ連時代に流行ったエディータ・ピエーハ(Эдита Пьеха)の「Наш сосед(うちのお隣さん)」という曲。ロシアでは有名な曲らしく、ロシアのおねえちゃん三人組、Fabrica(Фабрика)もカヴァーしています。



tenshinorakugaki日本では、 ダニエル・ビダル(Daniele Vidal)が1969年にカヴァーしたフレンチポップ版「天使のらくがき (Aime Ceux Qui T'aiment)」の方が知られているでしょう。日本語ヴァージョンを聴いていただきましょう。でも、歌詞はオリジナルからかけ離れた内容。

anechka既に何回か紹介している何気にセクシーなヴィンテージ(Винтаж)に登場してもらいます。

タイトルからは想像できないのですが、「Деревья (Trees)」(2011年)は、ロシアのセンサーシップに引っかかりました。ちょっと中東っぽいメロディーに神憑ったアンナ・プレトゥニフ(Анна Плетнев)ちゃんは、千手観音になります。全体的に、カイリー・ミノーグの「All The Lovers」っぽい(笑)。でも、妊婦になっているのは・・・えっ、知らない間にそんなことになっていたのでしょうか?



「На-На-На」(2012年)は、現時点では最新作となるロシアのDJ、Bobinaとのコラボ。コサックらしき男性ダンサー、ウクライナの民族衣装を着た女性ダンサー、なんでロシア人なのにウクライナなのと不思議に感じ、ロシア語の先生(ウクライナ人)に質問してみました。すると、確かにロシアのグループであるにも関わらず、モチーフはウクライナ。でも、先生も理由が分からない・・・そして、何故にアンナちゃんは、牛の乳をセクシーにしぼるのか?

性懲りも無く、 アインシュタイン・ガールズ(Девушки Эйнштейна)の続きと行きましょう。

彼女たちの第2弾クリップは、「Балерины (Ballerina)」。はい、みなさん、白鳥の湖のようなバレリーナの格好。羽根のようなつけまつげをしています。娘にきゃりーぱみゅぱみゅもしていたと教えてもらいましたが、全世界的にこの羽まつける、流行っているのでしょうかね。



ChinkongというDJとのコラボ曲「Дискотека」では、ラッパーになって、暴れまくっています。



einsteingirls今回紹介するのはロシアの3人組。ロシア語では、ジェヴューシュキ・エインシュテインナ(Девушки Эйнштейна)。ジェヴューシュキは「ガールズ」、エインシュテインナは「アインシュタインの」となりますから、アインシュタイン・ガールズ(Einstein Girls)。

メンバーは、背の高い方のブロンドのオクサーナ・ウスチナヴァ(Оксана Устинова)、ショートカットのリタ・チェルマカヴァ(Рита Челмакова)、背の低い方のブロンドのナターシャ・ヴァラクシナイ(Наташе Вараксиной)。ユニットの名前は賢そうなのですが、外見的にはビッチな感じ。いや、外見だけで判断していけません。

ビッチだな〜と思いつつ、彼女たちのデビュー曲「Сука」(2011年)ってどんな意味か調べてみると・・・「ビッチ」です。やはり僕の直感もまんざらでもない。女の子同志が延々と接吻をし続け、最後に平手打ちというマニア向けのクリップです。



2012年に新たにサウンドアレンジも変えてリリースされたクリップでは、反省したのか、ワンダーウーマンのような格好をした三人が登場。しかし、男性がいじめられるクリップってロシア・ウクライナには多い気がします。

マドンナのおかげで、現状が広く認知されるに至っていますが、ロシアのバンクガールズ、Pussy Riotについて書きます。

先ずこちらが、8月7日にマドンナ姐さんが彼女のモスクワで行われたコンサートでPussy Riot解放を訴えたスピーチ。



で、Pussy Riotって? 分かりやすく言えば、ロシア女子によるロシア版Sex Pistols(少なくとも名前的には)。極めて政治的で、反プーチンを鮮明に出しています。

そして、これがPussy Riotのうち3人のメンバーが逮捕されることになった、今年2月21日で行われたモスクワの救世主教会でのパンク祈祷。「プーチンを追い出して」と神様にお願い。オリジナルの動画にはBGMはありませんが、こちらはBGM入り。



8月17日にフーリガン罪のかどで、懲役2年の厳しい判決がくだされました。彼女たちの行動は、暴挙、敬虔な信者にとっては冒涜かもしれませんし、別に支持するつもりありません。同時に、今回の事件はロシアの権力構造の現状を伝える役割を果たしました。個人的には教会も寛大な対応することによる“大きなチャンス”を逃したと思います。

こちらでは、Free Pussy RiotTシャツを販売。

次は、リェーナの方を紹介します。

リェーナ・カーチナ(Лена Катина)の方は、Clark Owenとのコラボ曲「Melody」をリリース。Clark Owenって知らなかったので、調べてみるとイギリスのトランス系アーティスト。もともとはエレクトロだったようですが、この曲からもトランス色が強いです。

melodyMelody
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美メロ・トランスになっており、このあたりで路線変更かと思わせる内容です。前回紹介したユーリャと今回のリェーナの作品を比べる限りにおいては、僕の趣向から言えば、ユーリャです。

同時に同じコラボ作品でも、こちらのメキシコのエレクトロポップ・バンド、Belanovaとの作品の方に、可能性を感じます。ぜひ、次回は彼らのバックの全面的にリェーナのヴォーカルでのヴァージョンが聞きたいです。

Sueno Electro IISueno Electro II
アーティスト:Belanova
販売元:Universal Latino
(2011-09-06)
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リェーナの動向はこちらで詳しくレポートされていますので、ぜひ読んでください。
Lena Katina Japan 公式ファンサイト 

t.A.T.u.が解散して久しいですが、ユーリャ・ヴォルコヴァ(Юля Волкова)とリェーナ・カーチナ(Лена Катина)の二人はソロ活動に精を出しています。

先ずはユーリャの最近の作品「Давай закрутим землю (Didn’t Wanna Do It)」から。t.A.T.u.時代からセンセーショナルなクリップを作ってきましたが、こちらもその伝統を見事に引き継いだ欲望が渦巻く南国ダンスナンバー。クリップでは、男に裏切られた真面目そうなメガネ女子を欲望の世界へ誘います。クリップばかりに目がいってしまいますが、サウンド的にもちょっとひねっていて好きです。

Didn't Wanna Do It [Explicit]Didn't Wanna Do It [Explicit]
販売元:JV Production
(2012-08-21)
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もう一つのクリップは、ロシアでは有名な男性歌手、ディマ・ビラン(Дима Билан)とのデュエット曲「Любовь - Сука (Back To Her Future)」。これは、Eurovision 2012でロシア代表としてエントリーし、ブラナヴァのおばあちゃん達こと、ブラナヴスキェ・バブーシキ(Бурановские Бабушки)に敗れた曲。

専門家トピックスの続きです。

こちらは、「Party For Everyone」を歌い準優勝したロシア代表ブラナヴスキェ・バブーシキ(Бурановские Бабушки=ブラナヴァのおばあちゃん達)のEurovisionの動画。なんだかハマって何度も見てしまいました。おばあちゃんたちは生き生きしていて、衣装も可愛いし、それ以上に審査員や観客の反応が楽しい。「何これ?」が感動に変わる瞬間を感じます。



Eurovision Song Contest: Baku 2012Eurovision Song Contest: Baku 2012
アーティスト:Eurovision Song Contest: Baku 2012
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Eurovision Song Contest - Baku 2012 [DVD]Eurovision Song Contest - Baku 2012 [DVD]
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partyforeveryoneバブーシキは、「Let It Be」「Hotel California」「Smoke On The Water」などのカヴァーもしていますが、この「Party For Everyone」は、オリジナル。タイトルは英語で歌詞も一部英語ですが、ロシア語ではなく、彼女達が来たウドムルト共和国の公用語でもあるウドムルト語で歌われています。ウドムルト語の作詞は、一番若いオリガさん(43歳)がしました。サウンドは民族音楽をベースに今風にエレクトロディスコ風になっています。複数リミックスが出ていますが、「Party For Everyone - Official Eurovision 2012 Party Mix」を聴いてみると、これはフロアでもいけるレベルです。結果、なんだか分からないけど、とっても不思議なポップミュージックとなっているところもつかみ所でしょう。麗しきバブーシキ、日本にもぜひ来てください!

Лера Кондра(リェーラ・コンドラ)の続きです。リェーラちゃん、Иракли(イラクリ)という男性シンガーとデュエットしていることが発覚(いや、そんなたいしたもんではないか)!イラクリ君、結構ロシアでは有名なようで、フルネームは、Иракли Пирцхалава(イラクリ・ピルチュハラワ)という日本人的には到底覚えられなさそうな苗字です。グルジア系で、1977年にモスクワで生まれました。

デュエット曲の「Вокруг земли (Around The Earth)」は壮大なタイトルが付いていますが、リェーラちゃんがギリギリの脱衣・シャワー・シーンと出血大サーヴィス。エレベーターでリェーラちゃんはイラクリ君と出会い、お互いにはにかみながら意識しあっています。エレベーターを降りると、当然、ダンスシーンとなり二人は仲よく踊りますが、これは実はリェーラちゃんの妄想だったという・・・イラクリ君、美味しい役を頂いています。



現時点で最新となるPV「Компас (Compass)」では、悪女、具体的には女強盗となって逃走するアメリカン・ロードムーヴィー。

FacebookのELLO TVでPVが「今まで見た中で一番美しいシンガー」とのコメント付きで紹介されていて、思わずクリックしてしまったのが、Лера Кондра(Lera Kondra、リェーラ・コンドラ)の「Бармен Саша (Bartender Sasha)」。「バーテンダー・サーシャ」、サーシャとは男性、女性、両方に使われる名前ですが、この場合は文脈からして、男性なのでしょう。こちらが、そのPVです。


  
今まで見た中で一番美しいとまでは言いませんが、確かにリェーラちゃん、水も滴る美女。バイアグラ(Виа Гра)のメンバーを募集していたら、合格確実って感じがします。PVもひとりバイアグラっぽい。ただ、気にいらないのは、やけにマッチョな男たち逆ハーレム状態で登場するところ。欧米のPVにも見られますが、マッチョダンサー・マーケットというのがあるのでしょうか? 個人的には美女とマッチョのパターン、排除運動したいくらいです(笑)。

モスクワ出身のリェーラちゃん、まだロシア芸能界にデビューしたてで、あまり情報がありません。『XXL』誌の表紙でも貼っておきます。
xxl-lenakondra

ロシア・ウクライナでは毎年のように新しいガールグループが登場しますが、その中には長寿ユニットがいます。バイアグラもそうですが、今回紹介するロシアのФабрика(ファブリカ、英語でFactoryという意味)も厳しい芸能界を生き抜いています。2002年にСати Казанова(サチ・カザノヴァ)、Ирина Тонева(イリナ・タネヴァ)、Александра Савельева(アレキサンドラ・サヴェリエワ)、Мария Алалыкина(マリア・アラリキナ)の4人で結成され、2003年に「Про любовь (About Love)」がヒット(26週間チャートイン)。2003年という時代を考えるとかなり遅れた感じのディスコ曲。



fabrikaその後、マリアが抜け、2010年にサチの代わりにЕкатерина Ли(エテカリーナ・リー)が加入し現在の3人組となりました。お薦めは、彼女たちの2010年の「Я тебя зацелую (私はあなたに死ぬほどキスする)」。この邦題は、ロシア語の先生に教えてもらい、つけました。愛するがあまりに超サディスティックな出来映えのPVとなっています。原曲以上にリミックス(Radu Sirbu REMIX)が、こなれたアレンジで好きです。最先端とまで言えませんが、2003年からの進歩が確実に感じられます。

monaco今回紹介する、Монако(Monaco)については、デビューしてまだ時間が経っていないようで、全く情報がありません。たぶん、由来はモナコ公国のモナコでしょう。ロシア出身で、得意技はテブラーシカ。New OrderのPeter HookもMonacoってバンドをやっていましたね。

2010年に「Дело мое (My Case)」をリリース。PVがセクシー系の定番、いや鉄板と言える出来なので、見てもらう事にしました。



Monacoについてあまりにネタがないので、ELLO TVの話を。このMonakoを見つけたのは、YouTube上のELLO TVのチャネルです。ELLO は、レーベルと共同するロシアのネット上での音楽コンテンツの配給会社です。PVの製作も手掛けているようです。Facebookにもページがあり、新しいPVなどのニュースを知らせてくれますので、最新のロシア音楽事情をするのには便利です。

ロシア・ウクライナには女性三人組が多いですが、Serebroもそんなユニット。ロシアのユニット名としては、NikitA(ウクライナですけどね)などと同じく、ロシア語なのにラテン文字表記。ロシア語だとСеребро、銀という意味です。

現在のメンバーはЕлена Темникова(エレナ・テミニコワ)、Ольга Серябкина(オリガ・セリャブキナ)、Анастасия Карпова(アナスタシヤ・カロポワ)。アナスタシヤが2009年に加入前には、Марина Лизоркина(マリナ・リゾルキーナ)が在籍しました。

彼女達のデビュー曲は、みんなでマイケル・ジャクソンみたいな「Song #1」。名前の通り、2007年のロシアのチャート1位となり、2007年ユーロヴィジョン・ロシア代表となったおかげもあり、他のヨーロッパ諸国でもチャートインしました。



2009年には、アルバム『Опиумроз (Pink Opium)』をリリース。

pinkopium


その後も割と順調な活動をしていますが、シングル「Давай держаться за руки (Let’s Hold Hands)」ではそれまでセクシーさをそれほど売り物にしていなかったにも関わらず、PVではヌード(デブラーシカ*です)を披露。結果、このPVはSerebroとしては一番ヴューが多いPVとなりました。やっぱりロシアだなぁと思わせる。

*「ピカルの定理」に出てくる両手で乳首を隠して生活しているとても恥ずかしがり屋な動物



こちらはロシア版Billboard誌でのSerebro。

billboard-serebro

前回の続きです。何かとややこしいКатя Чехова(カーチャ・チェーホワ)ですが、『Робот(Robot)』以降のジャケを飾っていたのは、別の女性で、Елена Хрящева(エレナ・ハリャシェワ)。エレナの方がルックス的には断然かわいくてアイドルっぽい。でも、やめちゃったみたいです。こちらは、PV「Я не с тобой (I'm Not With You)」。



katya


元のЕкатерина(エカテリーナ)が復帰して製作されたドラムンベース曲「Посмотри на меня(私を見て)」のPV、これが変なんです。サブタイトルは「私を見て」・・・別に僕が日本語に訳したのではありません。そして、PVからは歌詞の日本語訳と取れる日本語が表示されます。当然、これが分かるロシア人はほとんど居ないと思われますが、ロシアでは日本語がファッションなのかなぁと思う今日この頃。



テクノポップと言えば、ロボットがテーマの名曲が多いです。t.A.T.u.の「Робот(Robot)」は彼女達の代表曲ではありませんが、個人的にはベスト5に入る曲。こちらは非公式PV。



2005年に「Я робот」という曲がネットを発端としてヒットしたのが、Катя Чехова(カーチャ・チェーホワ)。なんだか人名のようで、PVに出ている女性の名前かと勘違いしそうですが、複数のプロデューサー、シンガーなどからなるエレクトロ〜ドラムンベース系プロジェクト名です。



irobot


この曲のヴォーカリストはЕкатерина Медведева(エカテリーナ・メジェデワ)。彼女は、一度このプロジェクトを抜け、Катя First(カーチャ・ファースト)という名義で活動しましたが(ややこしい!)、再始動したこのプロジェクトで復活しました。

ロシア、ウクライナの歌姫たちを紹介していると、意図的ではなくても、ほぼみなさんセクシー系です。時には脈絡もなく、PVでもその妖艶なお姿を披露されます。

roadsそんな中、絶対的少数派と思われるのが、Аника Далински(アニカ・ダリンスキー)。お母さんはロシア人、父方はチェコとウクライナがルーツとあります。5歳から音楽を始め、8歳でソングライターとしてデビューという英才。アルバム『Дороги(Roads)』(2009年)のジャケを見てもらえれば納得して頂けると思いますが、ロシアでは珍しいナチュラル系美女。

こんだけの美形なのだから、PV「Радио-малышка(Radio Baby)」には本人が登場するかと思いきや、別の役者が出ています。サウンド的には意外とノリのいいユーロポップ系で、この曲だったら、本人が踊っていないのが不思議くらい。



気になるのは、現在公式ページにアクセスできなく、MySpaceも交信が途絶えています。やはり、ロシアでは彼女のようなタイプは浮かばれないのでしょうか?

二人ですが、中国に日本でも人気のあった女子十二楽坊のロシア版みたいな、美人ヴァイオリニスタがВибрация(Vibration)。あんまり情報がないのですが、レーナとヴィーカのお二人はセクシーな熟女系。

ほとんどの曲はヴィヴァルディ、バッハ、シューベルトなどをモダン・アレンジしたインストですが、「Ночная музыка (Night Music)」は二人とも歌唱しています。



こちらは寒そうな場所で薄着で演奏するインスト曲「Зима (Winter)」。終いにビキニ姿!



やぱりロシアですから、ジャケもセクシー。

nightmusic

ヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)の「Joe Le Taxi」は、なかなか突っ込みがいある曲なので、続編です。前回紹介した日本人以外にも、Stereo Total(ドイツ・フランス)、Auria Pozzi(ドイツ)などがカヴァーしていますが、ここで3カ国の聴き慣れないカヴァーを紹介します。

先ずは、香港のプリシラ・チャン(陈慧娴)による中国語のカヴァー。彼女は日本で80年代にデビューしましたから、知っている人もいるかもしれません。



次はブラジルのAngelicaによるポルトガル語カヴァー「Vou de Taxi」。彼女、TVパーソナリティとしてもブラジルでは有名だそうですが、ロリータ光線が出ています(この時点で15歳くらい)。



最後に紹介するのは、ロシアのCatalina。ヴァネッサのオリジナルでは、タクシー運転手はあくまでもJoe。Joeは、パリで働くアフリカ系で、いつかアマゾンに行く事を夢見ている(だから、夢見るジョー?)。でも、このPVで運転しているのは、Catalina! Joeに似た人は、何故か後部座席???



joeletaxi-catalina



以前、t.A.T.u.解散後の初ソロ・シングル『Never Forget』をリリースしたЛена Катина(リェーナ・カーチナ)について報告しましたが、Ю́лия Во́лкова(ユーリャ・ヴォルコヴァ)も本格的にソロ活動を開始しました。

PVと共に発表されたのが『 Сдвину Мир (All Because Of You)』。


正確に言うとデビュー作ではなく、PV抜きでは、「Rage」と「Woman All The Way Down」の2曲が既に発表されています。この作品、ロシア語版と英語版があります。先ず驚いたのが、ユーリャがとっても綺麗になった事。二人の子供を出産している母とは思えない妖艶ぶり。t.A.T.u.もデビュー当初、ロシアのレズビアン高校生のようなコンセプトでPVが作られましたが、今回のソロ・デビュー作もレズビアンの彼女が男性の彼氏と仲良くするユーリャにヤキモチを焼くというBizarre Love Triangleな内容。ユーリャの彼女は、負のパワーにあふれています。エンディングもt.A.T.u.らしい終わり方。

リェーナのソロ・デビュー作と比べて、僕はユーリャに軍配を上げます。アラビックな旋律を醸し出しながらも、リェーナの作品には希薄なロシアっぽさがあるからです。イワン時代のt.A.T.u.をどこか思わせます。

Julia Volkova Official Website

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