四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

SOVIETECHNO:『共産テクノ ソ連編 (共産趣味インターナショナル) 』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

香港

4月 20日

香港発Trans-Mongolian Express

My Little Airportに続いて、もう一つ香港のユニットを紹介しましょう。これは曲名買い。

Kraftwerkの1977年のアルバム『Trans-Europe Express』は、もう説明するまでもないテクノポップの名盤です。Afrika Bambaataaが「Planet Rock」でサンプリングした曲としても知られています。

Celestialのアルバム『Spirit House』(1997年)に「Trans-Mongolian Express」という曲が収録されています。最初、モンゴルにもテクノなグループがいるのかと思ったのですが、このCelestialは Peter Millwardという香港在住のイギリス人が中心になったユニットで、『Spirit House』はファースト・アルバム。

Spirit HouseSpirit House
アーティスト:Celestial
販売元:Domo Records
(1998-03-24)
販売元:Amazon.co.jp
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サウンド的には、テクノというよりもアジア情緒に溢れる早すぎたチルアウト。他にもベトナム、ネパールなどをモチーフにした楽曲を製作しています。意外にもこのアルバムはアジアでそこそこ売れたらしく、シンガポールではゴールド・ディスクに認定されています。

TEEとして知られるTrans-Europe Express(ヨーロッパ横断急行)は1957年に運行が開始され、1995年に幕を閉じた実在した列車ですが、Trans-Mongolian Expressは実際にあったのでしょうか?

シベリア鉄道を走るTrans-Siberian Express(シベリア超特急)というのはありますが、正式名称としてのTrans-Mongolian Expressはないようです。シベリア鉄道のウラン・ウデ駅からモンゴルのウランバートルを経由して北京まで行く「33・43列車」という国際列車がありますが、多分それの事なのでしょう(詳しい人がいたら教えてください)。でも、Trans-Mongolian Expressという名前でツアーをやっている旅行社がありますから、通称的にはありなのかと。一度、乗ってみたい。
4月 16日

香港発フレンチ渋谷系

今まで、スペイン、イタリア、ブラジルの渋谷系に通じる音楽性を持った人達について書いてきましたが、今回は割と近い香港です。香港には90年代はよく出張で訪れたのですが、最近はご無沙汰しています。

今回紹介するのは、Ah P (Lam Pang) とNicole (Nicole Au Kin-ying)の男女デュオ、My Little Airport。My Little Loverと名前は似ているけど、音楽性は全然違います。香港のベルセバ(Belle & Sebastian)とも呼ばれている彼らですが、確かにグラスゴー的な風情。脱力系ギターポップに、ローファイなエレポップが多いです。でも、どこか英語の発音とかは香港って感じで、タイトルも中国語が多く、不思議な世界を生み出しています。

最新アルバムは、日本盤もリリースされた『Poetics - Something Between Montparnasse and Mongkok』。フレンチ渋谷系みたいなジャケがかわいい。

Poetics - Something Between Montparnasse and Mongkok / ポエティックス-サムシング・ビトウィーン・モンパルナス・アンド・モンコックPoetics - Something Between Montparnasse and Mongkok / ポエティックス-サムシング・ビトウィーン・モンパルナス・アンド・モンコック
アーティスト:マイ・リトル・エアポート
販売元:Happy Prince / NATURE BLISS INC.
(2010-06-16)
販売元:Amazon.co.jp
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アルバムタイトルが長いのも今回が初めてではなく、Harbour Recordsから3枚。
『The OK Thing To Do On Sunday Afternoon Is To Toddle In The Zoo』(2004年)
『Because I Was Too Nervous At That Time』(2005年)
『We Can't Stop Smoking In The Vicious And Blue Summer』(2007年)

ファースト・アルバムはElefant Recordsより『Zoo Is Sad, People Are Cruel』(2007年)改題され、リリースされています。Elefantは、スペインの渋谷系として紹介したLa Casa Azulのリリースをしているレーベル。

「浪漫九龍塘」はドリーミィなエレポップ。九龍塘(Kowloon Tong)は、香港の高級住宅地ですね。



Hong Kong Shue Yan Collegeでジャーナリストの勉強をしていただけあって、「北歐是我們的死亡終站(北欧は私たちが死ぬ終着駅)」「社會主義青年」「when the party is over, i miss my dear porn star(パーティーが終わり、僕は親愛なるポルノスターのことを想う)」など、ちょっとひねった題材の曲も多いです。
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Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

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