四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

カテゴリ: セクシーPV

oksi-playboyロシア語の女性の名前は、例外無く“A”で終わると習ったのですが、例外もあるようです。調べてみると、最近は外国(ロシア語圏にとって)の影響で自由な名前をつける親もいるとか。芸名となるとさらに自由度があがるようです。以前もリー (Ри)を紹介しましたが、肉食系セクシー路線のOksiもそんな一人。

こちらは、中華エレクトロディスコ風「Made In China」(2011年)。本当に中国ロケにいったというより、映像をバックに作り上げたように僕には見えます。



「ЛЮБИТЬ ЗА ДВОИХ (Love for two)」では、大胆なOskiちゃん。近未来セクシーとでも言いましょうか・・・地球上の生物とは思えません。



このヘアスタイル、ちょっと見覚えがあると思ったら、「День без тебя」の登場したバイアグラ(Виа Гра)の三人と同系統ですね(笑)。


anechka既に何回か紹介している何気にセクシーなヴィンテージ(Винтаж)に登場してもらいます。

タイトルからは想像できないのですが、「Деревья (Trees)」(2011年)は、ロシアのセンサーシップに引っかかりました。ちょっと中東っぽいメロディーに神憑ったアンナ・プレトゥニフ(Анна Плетнев)ちゃんは、千手観音になります。全体的に、カイリー・ミノーグの「All The Lovers」っぽい(笑)。でも、妊婦になっているのは・・・えっ、知らない間にそんなことになっていたのでしょうか?



「На-На-На」(2012年)は、現時点では最新作となるロシアのDJ、Bobinaとのコラボ。コサックらしき男性ダンサー、ウクライナの民族衣装を着た女性ダンサー、なんでロシア人なのにウクライナなのと不思議に感じ、ロシア語の先生(ウクライナ人)に質問してみました。すると、確かにロシアのグループであるにも関わらず、モチーフはウクライナ。でも、先生も理由が分からない・・・そして、何故にアンナちゃんは、牛の乳をセクシーにしぼるのか?

明日は、マンモスでウクライナの曲をかけますので、ウクライナ特集を続けましょう。

既にアルクティカ(Арктика)として紹介していますが、最近は手下の二人とは一線を引いているようで、オリガ・ゴルバチョワ(Ольга Горбачева)名義としての活動が主体となっています。

olga


こちらは、オリガ・ゴルバチョワ&アルクティカ(Ольга Горбачева и Арктика)名義での、 軽快なダンスナンバー「Kleine」(2011年)。「Kleine」はロシア語でもウクライナ語でもなく、ドイツ語で「Little」という意味。ちなみにこの曲は、ウクライナの子供用トイレットペーパー「Kleine」の宣伝に使われています。でも、クリップは結構セクシーだったりします。 



また、オリガは、ウクライナの歌謡界の女王とも言えるイリナ・ビルィク(Ирина Билык)とのデュエット曲 「Не ревную (Don’t be jealous)」をリリースしています。なんだか意味深なタイトルの女の情念を感じるバラード。イリナについてはまた後日詳しく。

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7月にキエフに行って、彼女たちにもインタヴューする予定だったのですが、スケジュールが合わず、未遂に終わりました。次の機会には、ぜひお会いしたいお二人です。

t.A.T.u.が解散して久しいですが、ユーリャ・ヴォルコヴァ(Юля Волкова)とリェーナ・カーチナ(Лена Катина)の二人はソロ活動に精を出しています。

先ずはユーリャの最近の作品「Давай закрутим землю (Didn’t Wanna Do It)」から。t.A.T.u.時代からセンセーショナルなクリップを作ってきましたが、こちらもその伝統を見事に引き継いだ欲望が渦巻く南国ダンスナンバー。クリップでは、男に裏切られた真面目そうなメガネ女子を欲望の世界へ誘います。クリップばかりに目がいってしまいますが、サウンド的にもちょっとひねっていて好きです。

Didn't Wanna Do It [Explicit]Didn't Wanna Do It [Explicit]
販売元:JV Production
(2012-08-21)
販売元:Amazon.co.jp
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もう一つのクリップは、ロシアでは有名な男性歌手、ディマ・ビラン(Дима Билан)とのデュエット曲「Любовь - Сука (Back To Her Future)」。これは、Eurovision 2012でロシア代表としてエントリーし、ブラナヴァのおばあちゃん達こと、ブラナヴスキェ・バブーシキ(Бурановские Бабушки)に敗れた曲。

東欧圏にバルカンと呼ばれる地域があります。バルカン半島に位置する諸国を指しますが、ソ連崩壊後、民族紛争という見地から語られる事が多い地域でもあります。その地域では、オスマントルコ帝国やロマの影響で歴史的に独自の音楽が発展してきました・・・バルカン音楽です。具体的には、スベロニア、クロアチア、ボスニア=ヘルツェゴヴィナ、セルビア、モンテネグロ、ブルガリア、マケドニア、ルーマニア、アルバニア・・・そして国ではないですが、ロマなど。

今回紹介するのは、ブルガリアのАндреа(Andrea、アンドレア)。ブルガリアはロシア語と同じスラブ語圏。ミス・ソフィア(ソフィアはブルガリアの首都)に選ばれたアンドレアはスーパー・ボディー。お化粧のせいもあるでしょうが、ヴィジュアル的には肉食系、いやほとんど野獣系。ブルガリアの女豹と呼びたくなります。

彼女がルーマニアのCostiと組んでSaharaというユニットとしても活動しているのですが、「Upotrebena (Halele)」のPVを見てください。彼女のPVの中でも異常にヒット数が多いですが、PVを見ればその理由もわかるでしょう。アンドレアとぶっちゅとキスをしていた女性は誰なんでしょう?



音楽的にはチャルガ(ポップフォークとも呼ばれるけど、馴染まない)というジャンルになります。チャルガとはトルコ音楽、ロマ音楽の影響を受けたどちらかと言えば扇情的な流行歌。ブルガリアでは共産主義時代は抑圧されましたが、それ崩壊後、チャルガは息を吹き返しました。Saharaを聴いていると、チャルガを基本に思い切り扇情的にしたダンスミュージック。

こちらはShaggyをフィーチャリングした「Champagne」。基本ヒップホップですが、アーバン路線のチャルガなんでしょうか?



ChampagneChampagne
アーティスト:Sahara
販売元:Zyx
(2011-07-19)
販売元:Amazon.co.jp
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FacebookのELLO TVでPVが「今まで見た中で一番美しいシンガー」とのコメント付きで紹介されていて、思わずクリックしてしまったのが、Лера Кондра(Lera Kondra、リェーラ・コンドラ)の「Бармен Саша (Bartender Sasha)」。「バーテンダー・サーシャ」、サーシャとは男性、女性、両方に使われる名前ですが、この場合は文脈からして、男性なのでしょう。こちらが、そのPVです。


  
今まで見た中で一番美しいとまでは言いませんが、確かにリェーラちゃん、水も滴る美女。バイアグラ(Виа Гра)のメンバーを募集していたら、合格確実って感じがします。PVもひとりバイアグラっぽい。ただ、気にいらないのは、やけにマッチョな男たち逆ハーレム状態で登場するところ。欧米のPVにも見られますが、マッチョダンサー・マーケットというのがあるのでしょうか? 個人的には美女とマッチョのパターン、排除運動したいくらいです(笑)。

モスクワ出身のリェーラちゃん、まだロシア芸能界にデビューしたてで、あまり情報がありません。『XXL』誌の表紙でも貼っておきます。
xxl-lenakondra

Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate)の続きです。

先ずは簡単にプロフィールを。現在の黒髪3人は、
Мария родилась(マリヤ・ラヂラス)
Мария Кравченко(マリヤ・クラヴチェンコ)
Виктория Косова(ヴィクトリヤ・カソヴァ)

マリアが二人いますが、ラヂラスは元ミス・キエフ、元準ミス・ウクライナという経歴なので、センターではないかと推測します。2008年にデビューしたグループですが、なんと過去のメンバーは別に8人居ました。細かい説明はしてもしょうがいないですが、元ミスなんちゃらが多い。全員、黒髪だったのか気になる所です。

「Неба мало (Heaven Is Small)」(2009年)は、黒いバイアグラに相応しい黒い露出度の高いドレスで、妖艶に決めてくれています。



「Береги (Take Care)」(2009年)は、「ビリギ、ビリギ・・・」ってサビが頭に残るスラブ系の歌謡曲。日本人の僕が聴いても郷愁を誘います。やはり、このあたりが王道なのか、彼女達の代表曲となりました。



こちらは、ロシア・ウクライナではよくあるパターンですが、アルバム『Береги (Take Care)』の2010年盤。

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ウクライナの3人組、Горячий Шоколад(ガリヤーチィ・シャカラート, Hot Choccolate)」を紹介します。

セクシー美女3人組。しかも、ブロンドや赤毛が優勢なウクライナで、3人とも黒髪。Perfumeと同じです。僕が黒いバイアグラ(Виа Гра)と呼ぶ所以です。では、彼女達を時系列に追っていきましょう。シングル「Немного перца (A Little Bit Of Pepper)」(2008年) でデビュー。これ以降紹介するPVでもその傾向が顕著なのですが、黒い衣装が多い。乱闘シーンの後は、お決まりの水も滴るセクシー・シーン。



前曲とつながる形で始まる「Фурия (Fury)」(2008年)は、バンドをバックにしてロックンロールなダンスナンバー。やっぱり衣装は黒。



こちらは、アルバム『Береги (Take Care)』(2009年)の初回盤。やっぱり、黒を強調しています。

takecare1

monaco今回紹介する、Монако(Monaco)については、デビューしてまだ時間が経っていないようで、全く情報がありません。たぶん、由来はモナコ公国のモナコでしょう。ロシア出身で、得意技はテブラーシカ。New OrderのPeter HookもMonacoってバンドをやっていましたね。

2010年に「Дело мое (My Case)」をリリース。PVがセクシー系の定番、いや鉄板と言える出来なので、見てもらう事にしました。



Monacoについてあまりにネタがないので、ELLO TVの話を。このMonakoを見つけたのは、YouTube上のELLO TVのチャネルです。ELLO は、レーベルと共同するロシアのネット上での音楽コンテンツの配給会社です。PVの製作も手掛けているようです。Facebookにもページがあり、新しいPVなどのニュースを知らせてくれますので、最新のロシア音楽事情をするのには便利です。

ロシア・ウクライナには女性三人組が多いですが、Serebroもそんなユニット。ロシアのユニット名としては、NikitA(ウクライナですけどね)などと同じく、ロシア語なのにラテン文字表記。ロシア語だとСеребро、銀という意味です。

現在のメンバーはЕлена Темникова(エレナ・テミニコワ)、Ольга Серябкина(オリガ・セリャブキナ)、Анастасия Карпова(アナスタシヤ・カロポワ)。アナスタシヤが2009年に加入前には、Марина Лизоркина(マリナ・リゾルキーナ)が在籍しました。

彼女達のデビュー曲は、みんなでマイケル・ジャクソンみたいな「Song #1」。名前の通り、2007年のロシアのチャート1位となり、2007年ユーロヴィジョン・ロシア代表となったおかげもあり、他のヨーロッパ諸国でもチャートインしました。



2009年には、アルバム『Опиумроз (Pink Opium)』をリリース。

pinkopium


その後も割と順調な活動をしていますが、シングル「Давай держаться за руки (Let’s Hold Hands)」ではそれまでセクシーさをそれほど売り物にしていなかったにも関わらず、PVではヌード(デブラーシカ*です)を披露。結果、このPVはSerebroとしては一番ヴューが多いPVとなりました。やっぱりロシアだなぁと思わせる。

*「ピカルの定理」に出てくる両手で乳首を隠して生活しているとても恥ずかしがり屋な動物



こちらはロシア版Billboard誌でのSerebro。

billboard-serebro

東欧・旧ソ連圏から世界的にヒットする曲というのは、まだまだ限られています。ロシアのt.A.T.u.、モルドバのO-Zoneなどは例外的でしょう。そんな中、ルーマニアからやってきたセクシーな刺客が、アレクサンドラ・スタン(Alexandra Stan)。

2011年にリリースされた「Mr. Saxobeat」でヨーロッパ全土、アメリカ大陸までその勢いが広がります。チャート的には難易度が高いと思われるイギリスでも3位。曲自体はユーロダンスですが、サックスが主役になる事で断然耳に残るサウンドとなっています。調べて分かったのですが、ルーマニアという国時代、サックスは楽器として民族舞曲に多用されています。また、ルーマニアが東欧圏での唯一のラテン系というのも、不思議な魅力を生み出している要因でしょう。


こちらは、2009年のデビュー・シングル「Lollipop (Param Pam Pam)」。セクシーさ(ちょっとロリータ)を全面に押し出したこの曲、評論家受けはよくなかったようですが、中毒性はあります。


日本盤は3月7日発売の予定!
SaxobeatSaxobeat
アーティスト:Alexandra Stan
販売元:Ultra Records
(2011-10-24)
販売元:Amazon.co.jp
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Frankmusik君の続きです。
彼のデビュー・アルバムは『Complete Me』(2009年)。
Complete Me-Deluxe EditionComplete Me-Deluxe Edition
アーティスト:Frankmusik
販売元:Island UK
(2009-08-04)
販売元:Amazon.co.jp
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イギリスではチャート13位まで行き、新人としてはそこそこの成果。シングルカットもされた「Confusion Girl」のPVには、オーストラリア出身のセクシー・アイコン、ホリー・ヴァランス(Holly Valance)が登場。そして、役得というか確信犯というか、Frankmusik君はHollyと熱いキスをかわしています。


ホリーを知らない人は、 彼女がタルカンのカヴァーで一世を風靡した(僕の中では)「Kiss Kiss」のPVを見て勉強してください。


最近はシンガーとしての活動はなく、女優に専念しているホリーですが、こんなセクシーでユーモアたっぷりのクリップもあります。これは必見!


Frankmusikと言いながら、ホリー特集になってしまいました。

皆様、お久しぶりです。
С Новым годом!(ス ノーヴィム ゴーダム!)*
*ロシア語で「あけましておめでとう」
でも、ロシア語なかなか上達しないんです・・・

2012年度第1回となる記事ですが、今年もよろしくお願いします。

12月は珍しくあちこち行きまくったせいか体調を崩したり、その後もなんだかんだと多忙な日々を送り、サボっていました。その割に、書きたいネタ(このあたりはまた追って紹介します)は増えていくのだけど、追いつきません。以前に書き溜めたものがあるので、そこから始めましょう。

Дайкири(Daiquiri)というロシアの女子二人組を紹介します。Daiquiriと言えば、よく知られたキューバで生まれたカクテルの名前。ブロンドがПолина(ポーリナ)で、ブルーネットがКатя(カトヤ)。

既に活動を停止したユニットですが、彼女達の活動時期は2000年初期でt.A.T.u.と重なります。Daiquiriという名前にする前に、Тату(t.A.T.u.のロシア語名)という名前にしようと考えたのですが、特許事務所で同名のユニットが存在する事が発覚。これはt.A.T.u.がブレイクする6カ月前の話でした。

love-taesh日本ではt.A.T.u.のように知られることなく、ロシアでもどこまで知られていたか分からない彼女達ですが、いい出来の1枚のアルバム『Любишь – таешь (Love - Taesh)』を2002年に残しています。

「Осторожно!(Beware!)」は、アダルトコンテポラリーなディスコ。そう言ってしまうと、陳腐に聞こえますが、この手のグループにはないグルーヴがあります。前が空いた衣装もセクシー☆。


こちらは、タイトル曲の「Любишь – таешь (Love - Taesh)」。こちらも同様の路線ですが、Nu Shoozなんか思わせる定番ディスコ!

NikitAの続きです。ダーシャ(Даша)に加えてアナスタスィヤ(Кумейко)が新メンバーとなって最初に作られたのが、「20:12」。アナスタスィヤも前メンバーのユリア(Юлия)に負けずに目鼻立ちのはっきりした美人なのですが、ちょっと顔が濃い。PVは時計が20時12分を指している場面から始まりますが、対決の時間でも指しているのでしょうか? NikitAのPVにはいつもテーマがありますが、女子ボクサーに扮する二人、今回はスポーティなセクシー!


NikitAはウクライナとロシアが活動の拠点ですが、ヨーロッパにも遠征しています。世界進出を企てているのか、この曲に限っては、「My Love」というタイトルで英語ヴァージョンも同時にリリースされました。My love is saving the world!


どうしても、ヴィジュアル的な要素に目が行きがちですが、NikitAのサウンドプロダクションは侮れないものがあります。

日本でどれほどの人達が気にしているか疑問ですが、久しぶりにウクライナのイケナイおねえさん二人組、NikitAの最近の様子をお知らせします。

NikitAについてはこれまでもしつこく書いていますが、ここでおさらいをしましょう。オリジナル・メンバーは、ダーシャ・アスタフエヴァ(Даша Астафьева)とグルジア人の血が混じったユリア・カヴタラヂャエ(Юлия Кавтарадзе)。ユリアは、元アルミヤー(А.Р.М.И.Я)というグループにいましたが、出産後にNikitAとしてダーシャと活動。僕はこの二人のコンビが好きだったのですが、ユリアが2011年になって脱退! このまま立ち切れになってしまうのだろうかと心配していたのですが、新メンバーのアナスタスィヤ・クミインコ(Анастасия Кумейко)が加入し、活動を再開し始めました。

NikitAのコンセプトは、セクシャル・アグレッション。「ヴェリヴキ(Веревки)」のPVは、マッパで闊歩するコンセプトで作られました。新生NikitAでもそのコンセプトは変わりません。彼女達はライヴでそのコンセプトを忠実に再現。ここまで来ると、その執念に敬意を払います。

正式に解散したのか分かりませんが、Galaの方の活動はどうやら途中で終了してしまったようです。片割れのAnu(Ану)ちゃんはその後、ソロとして精力的に活動。YouTubeでGalaのPVを見ていると、AnuちゃんのPVも表示されます。最初、GalaとそのAnuちゃんは全く関係がないと確信していました。だって、Anuちゃん、Gala時代と全然外見も醸し出す雰囲気が違うんですから。

アルバム『New Brilliant』(2010年)のジャケがこれ!
newbrilliant


いや、これはまだ変身の威力が伝わっていないので、PVを見て頂きましょう。

Lady Gagaを意識したような、「Function Minutes」。隣のおねえちゃんはもう芸能界のセクシーディーヴァに。PVは2分16秒辺りで凝視してください。蒙古版Lady Gagaと言った事に納得して頂けるでしょう。


ダメ押しとして、MONGOLMUSIC.NETの記事を紹介。モンゴル語のみですが、画像を見て頂ければ、分かります。

モンゴルの三人娘、3 Ohin(3 Охин)については、モンゴル語で書かれた記事がネット上にありますが、便利な翻訳ツール(モンゴル語→英語は一応可能ですが、語彙が少ない)もなく、ほとんど暗号を解読するような状態。もともとは縦書きのモンゴル文字があったのですが、社会主義時代にソ連の影響下にあったモンゴルはロシア語などと同じキリル文字が採用され、現在も主流となっています。でも、携帯でメールする時にはキリル文字は入力が難しいため、ラテン文字(英語と同じ)を使っています。

レーニン像の破壊はソ連崩壊の象徴的出来事でしたが、ウランバートルではレーニン像が残っています。旧共産圏で今も残存するレーニン像のひとつです。キリル文字で「Ленин(レーニン)」と表記されています。
ulaanbaatar-lenin


こちらは、キリル文字で書かれたザハ(市場)の看板。スリが多いので貴重品は車に置いて、ぶらぶらしました。
ulaanbaatar-zaha


話を3 Ohinに戻しましょう。モンゴル語が読めなくとも、PVがメディアの主体の現代、映像から彼女達のダイナマイトぶりは伝わります。

「Dachhuu(Дачхуу)」のPVでは、ヒップホップ三人娘は銀箔(白黒なので、金箔なのかもしれない)を纏い、露出度が極限に達します。韓国なら間違いなく放送禁止になるでしょう。ロシア・ウクライナ(あと、リトアニアもね)についても言える事ですが、旧共産圏の国々(イスラム圏を除く)の自由化は、このタイプの表現の自由に関してはまるでタガが外れたような状態。もともと大らかな文化だったということもあるでしょう。この曲は、「Pepsi Artist Of The Month」として飲料水とのタイアップとなっております。

割と正統派というイメージのSweetYmotionですが、セクシー路線にも挑戦しています。それは、ロシアやウクライナというよりもアメリカのブラックミュージック系の匂いがします。アメリカ人ラッパーのTwilite Jonezをフィーチャリングした「You're So Sexy」。このJonez君、他にも作品を出していますが、この曲が一番YouTubeでヒット数を記録しているので、本国ではそれほど知名度はありません。アメリカ修行が長いせいもあるでしょうが、モンゴル女性の力強いセクシーさを感じるPVです。クリスタル・ケイ似のSarnaiも頑張っています。


こちらは、上記の曲も収録したSweetYmotionとしてのアルバム『Emotion』(2011年)。ジャケもセクシー!
emotion

Kiwiの続きです。前回のデビュー・アルバム以降も、確認出来る限りその後2枚のアルバムを出しています。
『3 сэтгэл 1 хүсэл』(2008年)
kiwi2

『Хүсэл』(2009年)
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キリル文字でしかもモンゴル語、なんのこっちゃらわからないですが、ジャケでも楽しんでください。

今回は2つのPVを対比してみましょう。

「Hojuu Uchral」は、エキゾチック・セクシーがコンセプトだと思われます。特にセクシー度に於いては、アラビアン・セクシーなナムーナーとジャパニーズ・セクシーなアルターが大奮闘。刀、刺青、風呂敷と日本アイテムも大活躍。


「Love Love Love」ではセクシーさは醸しだしつつも、純愛路線。3人の中ではアルターがいい。


アリビ(Алиби)の2姉妹ですが、結構芸歴が長い。結成されたのは2001年ですが、1998年からカプチーノ(Cappuccino)という4人組のグループで活動し、2枚のアルバムをリリースしています。カプチーノには、バイアグラ(Виа Гра)にもいたスヴェトラーナ・ラバダ(Світлана Лобода)も在籍していました。この頃はまだ二人とも10代半ばだったと思われます。
『Капли дождя (Raindrops)』(1999年)
『Девушка с востока (Girl from the East)』(2000年)

カプチーノの動画を探してみたのですが、古すぎたのか、見つかりませんでした。

アリビとして今までベストも含めて5枚をリリースしています。美人度がジャケで伝わらないのが残念。
『Да или нет』(2003年)
『С чистого листа』(2004年)
『Отражение души』(2006年)
alibi1

『Мелодия дождя』(2007年)
alibi2

『ALIBI. THE BEST』(2010年)

前回紹介した「Оригами(Origami)」があまりにもツボだったので、他の作品も調査したのですが、元々R&B的ポップが多く、正直なところ「Origami」に匹敵する曲はありませんでした。あえて選んだのは、「Сны о тебе (Dream Of You)」。曲というより、PVの艶めかしさに敬意を表して。


ちなみに「Origami」も含め、ほとんどのアリビの曲は、公式サイトで無料ダウンロードできます。やっぱり、ウクライナ!

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