四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

カテゴリ: モンゴル

さて、モンゴルもここで一応締めくくります。ここまで様々なモンゴリアン・ガールポップ(はい、いつものようにボーイズはほぼ出てきません)を紹介してきましたが、モンゴルの傾向は大体掴んで頂いたのではないかと思います。

今回登場するのは、Nara(Нара)ちゃん。 グループではなく、ソロです。 ウランバートルに行った際、日本語ガイドの人に、Naraちゃんの事を訪ねてみたのですが、結構モンゴルでは有名な方のようです。Naraちゃんは日本に留学していたようで、名前も日本の「奈良」から来ているのではないかと・・・ガイドさんは言っていました(公式には未確認)。

アルバム『The Start Nara』のジャケでは、十分伝わりませんが、彼女こそがモンゴリアンガールの究極の存在と捉えています。

thestartnara


「Uuchlaarai Zaluu」では、4人のバックダンサーを従えて、セクシーダイナマイトぶりを遺憾なく発揮。彼女こそ、モンゴルの肉弾系歌姫! 作曲もNaraちゃん自身によるもの。



こちらのPVは、モンゴルの国家的伝統でもある民族の祭典「ナーダム」をテーマにした「Mongol Naadam」という曲。Bxというヒップホップ系アーティストとコラボしています。



ちなみにNaraちゃん、このアルバムでは、J-POPを意識したような「Bright」という曲を日本語(モンゴル語版もあり)で歌唱しています。

まだ書き溜めておいたモンゴルの記事が残っていたので、モンゴルに戻ります。

モンゴルの女子グループは2人組、3人組を中心に紹介しましたが、今回は5人組のAnemoneを紹介します。モンゴルはキリル文字とラテン文字が混在して、ややこしいですが、Анемонとキリル文字で書きますが、Anemoneは基本、ラテン文字表記です。

メンバーは、
Julia
Janna
Ono
Zengeleg(Цэнгэлэн)
Haliunaa(Халиун)。

5人ですから、モンゴルのKARAを意識して作ったのでしょうか?

Anemoneのジャケらしきものは見つからず、紹介出来ないのが残念ですが、彼女達の代表作「Havriin hair」を紹介いたしましょう。確かに今まで紹介したモンゴリアン・ガールズよりもK-POPアイドルっぽい。サウンドもね。でも、良いとか悪いという評価を超えて、逞しさ(ゴツいとも言える)を感じてしまいます。PVでも壁をぶち破っちゃったり。やはり、モンゴルでは草食系は生き残れそうにない・・・肉食系を超えて、肉弾系。

正式に解散したのか分かりませんが、Galaの方の活動はどうやら途中で終了してしまったようです。片割れのAnu(Ану)ちゃんはその後、ソロとして精力的に活動。YouTubeでGalaのPVを見ていると、AnuちゃんのPVも表示されます。最初、GalaとそのAnuちゃんは全く関係がないと確信していました。だって、Anuちゃん、Gala時代と全然外見も醸し出す雰囲気が違うんですから。

アルバム『New Brilliant』(2010年)のジャケがこれ!
newbrilliant


いや、これはまだ変身の威力が伝わっていないので、PVを見て頂きましょう。

Lady Gagaを意識したような、「Function Minutes」。隣のおねえちゃんはもう芸能界のセクシーディーヴァに。PVは2分16秒辺りで凝視してください。蒙古版Lady Gagaと言った事に納得して頂けるでしょう。


ダメ押しとして、MONGOLMUSIC.NETの記事を紹介。モンゴル語のみですが、画像を見て頂ければ、分かります。

モンゴリアンポップ、今回紹介するのは、Gala(Гала)。Galaとはモンゴル語で「火」の意味。

メンバーは、Anu(Анү )ちゃんとBolor (Болор)ちゃんの二人。モンゴル人の本名は結構長い(タイ人ほどではないけど)ので、愛称です。卒業したかは確認が取れていませんが、二人とも大学に入学しています。Anuちゃん(ジャケでは右側)は、モンゴルの最高学府とされるモンゴル国立大学(法律学部)です。

今回、ウランバートルを案内してくれた日本語ガイドの方にモンゴルの大学について聞いてみた所、モンゴルでは、二つの学位をとる事も稀でないそうです。また、人気のある学部は、鉱物エンジニアリングで、鉱物資源が豊富なモンゴルを反映しています。

ルックス的には今までの人達が芸能界然としていたのですが、Galaはストリート系。ウランバートルの街を普通に歩いていそうなちょっと派手目のおねえちゃんで、気軽にイベントとかにも来てくれそうです。

現在までに確認されたリリースは・・・
アルバム『Хөвгүүн』(2005年)
gala


アルバム『Мөрөөдлийн』(2006年)

ウランバートルのCDショップでも探してみたのですが、既に廃盤になっていました。

モンゴル語はGoogle翻訳も出来ないので、それ以上の事は分かりません(Googleさん、早くモンゴル語にも対応して!)。

PVとして注目したいのが、「Khalaasand Mini Chinii Zurag」。アレンジは洗練されていませんが、なかなかメロディーもツボを突いていて、切なくっていい曲。


New Orderの「Regret」を思い出したのは僕だけだろうか?

ウランバートルに行った際、ぜひ体験したかったのが、地元でのライヴ。モンゴル語が分からないし、自分で調べようもないので、現地ツアーの旅行社に「ウランバートルで、Kiwi、SweetYmotion、3 Ohinなどのコンサートが見たい」とリクエストしてみました。ウランバートルに到着するまで分からなかったのですが、日本語ガイドさんがちゃんと土曜日の夜のコンサートを押さえてくれました。

これがチケットです(上の部分は入場の際、破られてしまいました)。10月22日(土)にウランバートル・パレス(UB Palace)で行われた「MY SONGS 2011」。チケットの値段は約900円。
mysongs2011


こちらは、去年行われた「MY SONGS 2010」の様子です。このコンサートは、バルフジャヴ(Балхжав)という作曲家の曲をいろんなアーティストが歌うという企画です。だから、MY SONGS。

この髭のバルフジャヴさんはモンゴルでは著名な作曲家であり、かつUBSというテレビ局を運営しています。こちらは、彼の曲を集めたCD『MY SONGS 2010』。
mysongs2010


コンサートは、7時に始まり、終わったのが11時半頃。会場は満員で、モンゴルの人達の音楽好きが分かるコンサートでした。彼が曲を提供したKiwiと3 Ohinが出てくるのを期待したのですが(昨年は出ていた)、今回登場した中で僕が知っていたのは、SweetYmotionとChinbaa。SweetYmotionはモンゴル里帰りという感じで盛大に歓迎されていました。

SweetYmotionについては既に紹介しましたが、こちらは、バルフジャヴさんが提供した「Zuudleerei」のPV。


今回、ウランバートルを訪問するにあたって気をつけないといけないのが、交通事情!
1)タクシーの数が少ないので、白タクに頼らざるおえない。
2)地元の人達もヒッチハイクのように街で走る車に乗せてもらっている(当然、モンゴル語が出来ない外国人にはハードルが高い)。
3)運転はかなり度胸がいる。接触事故とか僕が居る間だけでも2回遭遇。
なんか揉めている写真。
ulaanbaatar-car

4)駐車場はカオスとなる。

今回、移動する場合は全て日本語ガイドさんと運転手さんのお世話になりました。上記の交通事情を考えると、正解だったと。コンサートのあったウランバートル・パレスの駐車場で驚いたのは、皆、車が通る道にもどんどん停めて行きます。当然、出庫する時には大混乱。出口の車が出て行くまでは奥の車は出られません。幸い、運転手さんは出口近くで待っていてくれていたので、無事脱出。

今回、ウランバートルに行って、モンゴルの物価調査報告をします。円高のせいもありますが、円換算するとモンゴルの物価は魅力的です。

例えば、₮1,000 =¥60で換算して・・・

ウランバートルホテルから歩いて5分くらいの所にある「City」というマッサージ店で、マッサージ1時間あたり約1,000円。ちなみにマッサージは女性でも力が強くとても上手でした。
ulaanbaatar-city


「The Bull」という火鍋のレストランにガイドさん、運転手さんの三人でこんなに平らげて、一人当たり約1,000円! 味の方もばっちり。
ulaanbaatar-thebull


ウランバートル市内には高層マンションも増えていますが、草原でないところにもゲルは存在します。ゲル地区と呼ばれますが、若い夫婦が最初はゲルに住み始めて、その後普通の家を建てる事も多いと聞きます。ゲルの値段は、グレードによって違いますが、10万から20万円くらい。日本にゲルはないので比べようがないですけど。ちなみに高層マンションの値段は700万円程度。
ulaanbaatar-gel


CDの値段については既に書きましたが、アーティストによって結構値段が違います。3 Ohin(3 Охин)のアルバム『Жинхэнэ Хайp』(2008年)の場合、良心的で₮7,500(¥450)。でも、倍くらいの値段のアーティストもいます。
3girls


ちなみに伝統的なモンゴル音楽の場合、CDの値段は高いものが多い。ガイドさんによると、モンゴル人が買うというよりもツーリストが買うため、そのような値段設定になっているのだと。では、3 Ohinのアルバムに収録されている曲をラテン系の「Bambino」を紹介します。ロシア・ウクライナに意外とラテン系の曲が多いのと同じ傾向が見られます。モンゴル人は気質的にはラテンの血は強い。

モンゴルの三人娘3 Ohin(3 Охин)の情報は限られていますが、映像的にネタになるもの多いので、さらに紹介。タイトルは、「Stupid Boy」。これは英語なので、助かります。「おバカな男」とでも訳しておきましょう。


このPVに登場する男が可哀想。目隠しをされ、椅子に縛りつけられて、三人娘にいたぶられます。誰ですか、羨ましいとか言うのは? それ以上にうけてしまうのが、彼女達のコスと小物。やさぐれたメイドのような格好で、何故かペロペロキャンディーと哺乳瓶(!)を持って踊っています。

そう言えば、『モンゴルルンルン』という本に、モンゴルでは大人も普通に母乳を飲むと書いてありました。最近、フジテレビの番組「世界行ってみたらホントはこんなトコだった!?」でも同様のテーマで放映されました。

今回、ウランバートル訪問の際に日本語ガイドの方にお世話になったのですが、その件について尋ねたところ、健康のために大人が母乳を飲む風習はあるそうです。ただ、複数のモンゴル人の方に聞いた訳ではないので、どこまで一般的なのかは検証できていません。小麦粉と混ぜて摂取する方法もあるようです。淡々と話すガイドさんの話を聞いていると、母乳の栄養価の高さを考えれば、その発想は別に不思議でもないのかと思えてきました。

モンゴルの三人娘、3 Ohin(3 Охин)については、モンゴル語で書かれた記事がネット上にありますが、便利な翻訳ツール(モンゴル語→英語は一応可能ですが、語彙が少ない)もなく、ほとんど暗号を解読するような状態。もともとは縦書きのモンゴル文字があったのですが、社会主義時代にソ連の影響下にあったモンゴルはロシア語などと同じキリル文字が採用され、現在も主流となっています。でも、携帯でメールする時にはキリル文字は入力が難しいため、ラテン文字(英語と同じ)を使っています。

レーニン像の破壊はソ連崩壊の象徴的出来事でしたが、ウランバートルではレーニン像が残っています。旧共産圏で今も残存するレーニン像のひとつです。キリル文字で「Ленин(レーニン)」と表記されています。
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こちらは、キリル文字で書かれたザハ(市場)の看板。スリが多いので貴重品は車に置いて、ぶらぶらしました。
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話を3 Ohinに戻しましょう。モンゴル語が読めなくとも、PVがメディアの主体の現代、映像から彼女達のダイナマイトぶりは伝わります。

「Dachhuu(Дачхуу)」のPVでは、ヒップホップ三人娘は銀箔(白黒なので、金箔なのかもしれない)を纏い、露出度が極限に達します。韓国なら間違いなく放送禁止になるでしょう。ロシア・ウクライナ(あと、リトアニアもね)についても言える事ですが、旧共産圏の国々(イスラム圏を除く)の自由化は、このタイプの表現の自由に関してはまるでタガが外れたような状態。もともと大らかな文化だったということもあるでしょう。この曲は、「Pepsi Artist Of The Month」として飲料水とのタイアップとなっております。

実は先週末、モンゴリアンポップの実情を知るために北京に行ったついでにモンゴルの首都、ウランバートルへ行ってきました。北京からMIATことモンゴル航空で2時間弱。モンゴルは意外と近いです。モンゴリアンポップを紹介しながら、ウランバートル音楽紀行もいたします。

夜中に到着し、翌朝は雪!
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Hi-Fi Recordsというモンゴルのタワレコのようなショップ。ノミン百貨店にも小さな支店があります。CDの値段は、₮7,500〜12,500(日本円にして、¥450〜750、₮1,000 = ¥60)と円高のせいもあって、ついつい買いまくり。
*モンゴルの通貨単位はトゥグルグ (₮)。
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Kiwi、SweetYmotionに続きモンゴル三人娘特集。その名も、三人娘! モンゴル語で、3 Ohin(3 Охин)。どう読むかって? 「グルワン・オヒン」。モンゴル語で「3」は「Гурван(グルワン)」で、「オヒン」は娘。ただ、モンゴル人に「グルワン・オヒン」の発音をしてもらったところ、到底そのようには聞こえませんでした。あまり役に立たない語彙がまた増えました。ちなみのこれらの3グループ、モンゴル人に尋ねてみた所、よく知っていました。でも、どうして日本人が知っているの???ってい意外な顔されました。

3ohinメンバーは、ジャケ(タイトル不明)の左から順番に、
Anu(Ану)、
Solo(Соло)、
Ana(Ана)。

では、三人娘の代表曲と思われる「Hot Disco」のPVをご覧ください。モンゴルはヒップホップが盛んな国。民族的にも親和性が確かに高そう。ヒップホップ系のエレクトロディスコとしてなかなかの出来。モダンなモンゴルは、日本とも中国とは大きな距離感があります。どちらかと言えば、韓国に近いですが、モンゴルにはダイナマイト級破壊力がその民族の血からあふれ出ています。

SweetYmotionを語る際、重要人物が居ます。プロデューサーで、自らNicitonというロックバンドでも活動していたChinbaaとして知られるChinbat Batmunkhです。モンゴルの小室哲哉みたいな存在。いかにもモンゴル男子という風貌ですが、ピアノの名手でもあります。

また、私生活でもSweetYmotionのメンバーでもある(何度でも書きますが、クリスタル・ケイに似た)Sarnaiと結婚しているようで、二人の間に子供もいます。これが証拠映像!


こちらは、SweetYmotion feat. Chinbaaとして「Turiin duulal(国歌)」、文字通りモンゴル国歌を壮大に歌っているPV。モンゴルの民族衣装は、男性も女性も強そうでカッコいいですね。

割と正統派というイメージのSweetYmotionですが、セクシー路線にも挑戦しています。それは、ロシアやウクライナというよりもアメリカのブラックミュージック系の匂いがします。アメリカ人ラッパーのTwilite Jonezをフィーチャリングした「You're So Sexy」。このJonez君、他にも作品を出していますが、この曲が一番YouTubeでヒット数を記録しているので、本国ではそれほど知名度はありません。アメリカ修行が長いせいもあるでしょうが、モンゴル女性の力強いセクシーさを感じるPVです。クリスタル・ケイ似のSarnaiも頑張っています。


こちらは、上記の曲も収録したSweetYmotionとしてのアルバム『Emotion』(2011年)。ジャケもセクシー!
emotion

モンゴリアンポップ第2弾は、SweetYmotionです。正確に言うと、2003年よりモンゴルからアメリカのシカゴにベースを移して活動するモンゴルの女性グループです。さらに正確にいうEmotionという名前でもともと活動して、途中でSweetYmotionに改名されました。メンバーはBogi(Болороо)、Sarnai(Сарнай)、Sundre(Сүндэрээ)。ひとり、ちょっと色グロのクリスタル・ケイに似ている人がいますが、彼女はSarnaiです。Emotion時代にはSolongoというメンバーもおり、4人組でした。彼女達は7歳の頃から、友達でウランバートルの音楽・ダンス学校に通う仲間でした。まるで、Perfumeみたいですね。こちらは、4人組だった頃のアルバム『Why』(2001年)。
why


モンゴルにはペンタトニック音楽祭というレコード大賞のようなイベントがあり、彼女達は見事、アルバム『The First Rain Comes At Night』(2000年)でベストアルバム大賞を受賞。ちなみに既に紹介したKiwiも2008年に受賞しています。

SweetYmotionは音楽的にはR&B的な要素が強いのですが、実際聴いてみると、純然たるR&Bでない曲の方が面白いです。「Sanahiin Ayalguu」は、最初はR&B曲かなと思わせておいて、後半からバンド・サウンドで熱唱し始め、衣装も含めて突然ハードロック化します。3人とも声が良く出て、モンゴル女性の逞しさに感服!

さて、従来のモンゴルのイメージを見事にぶち破ってくれたKiwiの3人組ですが、海外での公演もしています。これは韓国に習って、モンゴルもポップの分野で世界進出を狙っているのでしょうか? 2007年にはロシアのイルクーツク(Иркутск)、韓国のソウル、そして東京にも来ています。
こちらはソウルでの公演の広告。
kiwiinseoul


これが証拠映像!


最後に比較的最近と思われる「Candy Girl」(2008年)を紹介しておきます。曲のコンセプトから来るのでしょうが、今までのと比べるとアイドル然としています。動きはテクノ(笑)。


どうやら、Kiwiは最近活動をしていないようで、ナムーナーとアルターは脱退して、ブロンドのウカのみになっているとの記事がありました。再起動して、もう一度来日してほしいものです。

Kiwiの続きです。前回のデビュー・アルバム以降も、確認出来る限りその後2枚のアルバムを出しています。
『3 сэтгэл 1 хүсэл』(2008年)
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『Хүсэл』(2009年)
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キリル文字でしかもモンゴル語、なんのこっちゃらわからないですが、ジャケでも楽しんでください。

今回は2つのPVを対比してみましょう。

「Hojuu Uchral」は、エキゾチック・セクシーがコンセプトだと思われます。特にセクシー度に於いては、アラビアン・セクシーなナムーナーとジャパニーズ・セクシーなアルターが大奮闘。刀、刺青、風呂敷と日本アイテムも大活躍。


「Love Love Love」ではセクシーさは醸しだしつつも、純愛路線。3人の中ではアルターがいい。


巷ではK-POPブームが続いていますが、モンゴリアンポップを紹介します。J-POP、C-POP(中華圏ポップ)、K-POPの次はM-POPだ・・・と言ってもいまいち実感が沸きませんね。具体例を紹介して行きますが、僕のイメージとしては、ロシアンポップとK-POPが融合したような。地理的に近い中国とはあまり共通点は見受けられません。

モンゴル語はさっぱり分かりませんが、もともとは縦書きのモンゴル文字で書かれていた言語です。その後、ソ連の支援で中国からモンゴル人民共和国として独立し、1930年代にはラテン文字表記をしようとした時期もありましたが、1940年代からロシア語と同じスラブ語系のキリル文字が採用されました。ソ連崩壊後、モンゴル国となってから、モンゴル文字復興を企てるものの、断念。現在は、従来のキリル文字と新しく制定したラテン文字表記も混在するという混沌とした状態です。なんだか大変そう。

今回紹介するのは、Kiwi(Киви)という女子3人組。現在のメンバーは、ロシア人とのハーフのウカ(Ука)、黒人とのハーフのナムーナー(Намуунаа)、純モンゴル人のアルター(Алтаа)という国際色豊かなでもモンゴル国籍のユニット。ハーフの二人が目立っていますので、一見モンゴルのユニットには見えません。2004年に結成され、2007年くらいから本格的に活動していますが、純モンゴル人はメンバー交代が激しく、現在4人目。デビュー・アルバムは、『Хүслээ хэлнэ』(2007年)。
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僕が読める言語での整理された情報がないので、とにかく彼女達のPVを順不同で紹介して行きます。

結構インパクトの強い「Superstitious」は、まるで蒙古版バイアグラ(Виа Гра)と言いたくなる挑発的なPVのエレクトロディスコ。YouTubeのタイトルには「蒙古火辣三人美女混血組合」と中国語で説明が入っています。


曲によってサウンドの傾向は結構変化しますが、「Z Tone」は、えっ、これがモンゴルって思わせるロッキンエレクトロな曲。

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