四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

カテゴリ: ルーマニア

cleopatraルーマニア続けましょう。と、言っても今回紹介するのは、モルドバ共和国出身のクレオパトラ・ストラタン(Cleopatra Stratan)。モルドバは、旧ソ連から独立したウクライナとルーマニアに挟まれた人口360万人程度の小国。モルドバ人はほぼルーマニア人と考えてもよく、クレオパトラちゃん家族は、現在、ルーマニアに住んでいます。「恋のマイアヒ」のO-Zoneもモルドバ出身ですが、レーベルも同じくCat Music。

さて、このクレオパトラちゃん、2002年生まれで、彼女の最大のヒット曲「Ghita(恋のギツァ)」(2006年)は、彼女が3歳の時に歌われたもの。アーバンギャルドのよこたんが好きな幼女です。ていうか、3歳児です。



ちなみにデビュー・アルバムのタイトルは、『La varsta de 3 ani(3歳という年齢で)』。日本盤はPony Canyonから2007年にリリースされています。

こちらは、比較的最近のクレオパトラちゃん。



恋のギツァ(DVD付)恋のギツァ(DVD付)
アーティスト:クレオパトラ
販売元:ポニーキャニオン
(2007-04-18)
販売元:Amazon.co.jp

elena東欧のポップについて触れる事がありますが、僕にとってはまだまだ未開の分野です。クロアチアのEli Eちゃん、有名どころでは、ルーマニアのアレスタことAlexandra Stan。同じくルーマニア出身の Elena Gheorghe(エレナ・ゲオルゲ)ちゃんを最近知りました。最初は、アレスタが売れたから、柳の下の泥鰌的存在なのかと、失礼な憶測をしていましたが、彼女は、2000年に音楽祭で優勝し、2009年ユーロヴィジョンのルーマニア代表に選ばれている、ルーマニアの国民的歌姫。

こちらが、ユーロヴィジョンで歌った「The Balkan Girl」。



彼女の最大のヒット曲となったがのが、「Disco Romancing」。基本、バルカンビートをあしらったユーロディスコ路線。



ちなみにセクシーなエレナちゃん、司祭の家に生まれたのが意外。

ディスコ・ロマンシングディスコ・ロマンシング
アーティスト:エレナ
販売元:avex trax
(2012-09-12)
販売元:Amazon.co.jp

東欧・旧ソ連圏から世界的にヒットする曲というのは、まだまだ限られています。ロシアのt.A.T.u.、モルドバのO-Zoneなどは例外的でしょう。そんな中、ルーマニアからやってきたセクシーな刺客が、アレクサンドラ・スタン(Alexandra Stan)。

2011年にリリースされた「Mr. Saxobeat」でヨーロッパ全土、アメリカ大陸までその勢いが広がります。チャート的には難易度が高いと思われるイギリスでも3位。曲自体はユーロダンスですが、サックスが主役になる事で断然耳に残るサウンドとなっています。調べて分かったのですが、ルーマニアという国時代、サックスは楽器として民族舞曲に多用されています。また、ルーマニアが東欧圏での唯一のラテン系というのも、不思議な魅力を生み出している要因でしょう。


こちらは、2009年のデビュー・シングル「Lollipop (Param Pam Pam)」。セクシーさ(ちょっとロリータ)を全面に押し出したこの曲、評論家受けはよくなかったようですが、中毒性はあります。


日本盤は3月7日発売の予定!
SaxobeatSaxobeat
アーティスト:Alexandra Stan
販売元:Ultra Records
(2011-10-24)
販売元:Amazon.co.jp
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