前回に続き、しつこく「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr. Lawrence)」でしす。この曲については、All Aboutテクノポップにて「戦場のメリークリスマス」記事で「何故、この曲のカヴァーが多いのか?」という分析を行い、43曲のカヴァーを紹介しました。それ以降も「戦メリ」カヴァーは増殖中で、取りこぼしていたものも含めて紹介したいと思います。

教授自身も、オリジナル以外にも『Media Bahn Live』(1986年)、『Playing The Orchestra』(1988年)、『Coda』(1993年)、『1996』(1996年)、『/04』(2004年)、『Playing the Piano 2009 Japan』(2009年)等でセルフカヴァーをしています。iTune Storeでは、さらに複数の場所で録音されたライヴ曲を配信しています。全部そろえてどうする(?)とは思いますが・・・ 基本、ピアノversionです。でも、僕はワイングラス効果なのか、オリジナルに一番、愛着を感じます。

ごく最近もcommmonsからリリースされた『Christmas Songs』(2010年)にもリミックス「Merry Christmas Mr. Lawrence -re-modeled by Goro Ito-」が収録されています。

Christmas SongsChristmas Songs
アーティスト:オムニバス
販売元:commmons
(2010-11-17)
販売元:Amazon.co.jp
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先ずは、最近話題の宇多田ヒカルちゃん。UniversalからリリースされたUtada名義の方のアルバム『This Is The One』(2009年)に収録の「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」。宇多田ヒカルって、a-haの「Take On Me」もそうですが、80年代カヴァーが結構好きみたいです。歌詞がないと宇多田ヒカルは歌えません。David Sylvianが歌った「Forbidden Colours」(曲は「戦メリ」)ではなく、新たに英語詞が作られ、バイオリン音が目立つカヴァーです。 ちなみにこの曲は、宇多田本人が自ら不買をほのめかすツイートをしたユニバーサルからの『Utada The Best』(2010年)にもちゃんと収録されています。

Utada The BestUtada The Best
アーティスト:UTADA
販売元:ユニバーサル インターナショナル
(2010-11-24)
販売元:Amazon.co.jp
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他、いくつか紹介します。
■ブラジルの女性ドラマー、Vera Figueiredoのアルバム『Vera Figueiredo』(1999年)に収録。
■Watergateの「Heart Of Asia」(2000年)。トランス系カヴァーは正直言って、きついのもありますが、これは聴けます。PVは「間違った日本」的センスに溢れています。
■R&B系のAlのちょっとスローな日本語歌詞付き「Merry Christmas Mr. Lawrence」(2003年)。
■メロディックハードコア系のFACTのアルバム『FACT』(2009年)に収録。
■クラシック・ヴァイオリニストの宮本笑里とヴォーカリストのJadeからなる日米合体ユニット、Saint Voxの「Merry Christmas Mr. Lawrence - Rocket Girl」(2009年)。ちなみに中田ヤスタカが、JadeのSweetbox名義での「Everything Is Gonna Be Alright」をリミックスしています。
■Aira Mitsukiの『Airaの科学』(2009年)に収録の「戦場のメリークリスマス」。歌詞はフレンチ。