四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

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前回紹介したアレックス・ウィンストン(Alex Winston)のプロデューサーを務めたのが、NYブルックリンのBen "B-Roc" RuttnerとJames "JPatt" Pattersonの二人からなるThe Knocks。まだアルバムリリースがないのですが、イギリスのNME誌に20組の最も熱いプロデューサーの一組として選ばれています。

Heavy Roc Musicから、彼らのモータウン・ナンバーのエレクトロ系カヴァーやリミックスを収録したアルバム『The Same Old Songs』が無料配信されています。アレックスが歌う「Can’t Hurry Love(恋はあせらず)」は、僕的にはストライク! Phil Collinsもカヴァーをヒットさせましたが、オリジナルはThe Supremesですね。



thesameoldsongs


The Knocks、DJとしても2 many dj’s的センスを感じます。同じく無料配信されている『The Transplant』というシリーズでは、マッシュアップを含めたMix Tapeを制作していますが、『The Transplant II - The Edits』収録のマッシュアップをぜひ聴いてください。Ellie Gouldingの「Under The Sheets」とDaft Punkの「There’s Something About Us」のマッシュアップとかいい感じ。

オリジナルとしてデビューシングルの「Make It Better」。Foster The Peopleの「Pump Up Kicks」をリミックスしているThe Knocksですが、Fosterに近いものを感じます。



こちらは、モータウン魂のDaft Punkって感じの「Brightside」。アルバムが出るのが楽しみ!



The Knocks

アメリカに戻ります。今回紹介するのは、年齢24歳、デトロイト出身、現在NYで活動するアレックス・ウィンストン(Alex Winston)。

最近、魔女系とかが流行っているそうですが、イギリスのケイト・ブッシュ(Kate Bush)はその元祖。アメリカン・インディー系でありながらも、アレックスは魔女のオーラを出しています。ルックス的にもケイトっぽい。最近、アメリカとヨーロッパの境界線があいまいになってきました。

既に、『Sister Wife』(2011年)と『Velvet Elvis』(2011年)という2枚のEPをリリースしていますが、全然ヘヴィロックではないHeavyRocMusicから無料配信されたEPが『The Basement Covers』(2010年)。文字通り、カヴァーをしていますが、Old but Newな折衷の妙があります。

thebasementcovers


彼女のフルアルバム『King Con』(2012年)は、その集大成。オペラも含めて音楽の才があるアレックスの歌は、そのカヴァーのセンスからもうかがえる、どこか懐かしいけど今の音。おススメ曲は多いのですが、「Velvet Elvis」「Choice Notes」あたり。





King ConKing Con
アーティスト:Alex Winston
販売元:Cooperative Music
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Alex Winston

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