四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

タグ:Gaga

飛行機に乗って、お決まりのように見せられるセーフティーの説明。いや、規則ですから、しょうがない。でも、工夫をすれば、乗客の注目を集める事もできます。

関空にも乗り入れているフィリピン最大の航空会社、セブ・パシフィック航空。Lady Gagaの「Just Dance」(後半はKaty Perryの「California Gurls」)にあわせて、エアホステスが踊りながらセーフティー・フィーチャーの説明。複数のヴァージョンがありますが、MTV versionを紹介。これは見るなと言われても、見ます。セブ・パシフィックにいつか乗りたい。「Just Dance」はピッタリの相性ですが、欲を言えば、その後はMen Without Hatsの「Safety Dance」で決めて欲しかった。



こちらは、インド人のKruti Dance Academyというダンス・パフォーマンス・グループにより踊るエアホステス。インドにあるのかと思ったら、アメリカのアトランタにありますので、インド系アメリカ人なのでしょうかね。この曲、「咲坂と桃内のごきげんいかが1・2・3」に似ていません?

Lady Gagaは、なかなか渋いリミキサー起用していますね。Space Cowboy、Pet Shop Boys、Stuart Priceなどの大御所はもとより、既に記事を書いたFrank Musik、最近来日したFoster The People、いずれ紹介するつもりのShrillexや、今回紹介するThe Sound Of Arrows。



Alejandro (The Sound of Arrows Remix) - The Remix

スウェーデン特集ということで、今回はThe Sound Of Arrows。スウェーデンは、イェーヴレ(Gavle)という町からやってきたStefan StormとOskarとGullstrandからなる2人組。最近、よく聞くチルウェイヴ的な部分もありますが、基本、エレクトロポップ。また、チルウェイヴについては書くつもりですが、微妙なジャンルです。Pet Shop Boysあたりをたとえに紹介されたりしていますが、メランコリックな部分はOMDの方が近いかな。

デビュー・アルバム『Voyage』に収録の「M.A.G.I.C.」は、Justiceの「D.A.N.C.E」に触発されて作ったら、OMDみたいになったという感じ。ロケはスペインで、大人たちが消えてしまった、(大人には)ちょっと怖いおとぎ話です。やっぱり子供が主役というのは、ずるいけど素敵。



VoyageVoyage
アーティスト:Sound of Arrows
販売元:Skies Above
(2011-10-31)
販売元:Amazon.co.jp
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Voyage (Bonus Track Version) - The Sound of Arrows

2010年最終記事となります。音楽記事サイトらしく2010年のオリコンチャートを振り返ってみましょう。

シングル・ベスト10
1位:AKB48『Beginner』
2位:AKB48『ヘビーローテーション』
3位:嵐『Troublemaker』
4位:嵐『Monster』
5位:AKB48『ポニーテールとシュシュ』
6位:嵐『果てない空』
7位:嵐『Lφve Rainbow』
8位:AKB48『チャンスの順番』
9位:嵐『Dear Snow』
10位:嵐『To be free』

これを見ていると、AKBと嵐が日本を席巻!!!と言うべきなのでしょうが、シングル・チャートというのは“買い支え”の指標と言った方がいいでしょう。まぁ、かわいいですけど(嵐の事ではない)。

アルバム・ベスト10
1位:嵐『僕の見ている風景』
2位:いきものがかり『いきものばかり〜メンバーズBESTセレクション〜』
3位:西野カナ『to LOVE』
4位:FUNKY MONKEY BABYS『ファンキーモンキーベイビーズBEST』
5位:Mr.Children『SENSE』
6位:安室奈美恵『PAST<FUTURE』
7位:東方神起『BEST SELECTION 2010』
8位:いきものがかり『ハジマリノウタ』
9位:福山雅治『THE BEST BANG!!』
10位:木村カエラ『5years』

相変わらず、日本のアルバム・チャートはベスト盤が強いですね。会いたくて 会いたくて 会えばいいじゃないかの西野カナちゃんは、3位と大健闘であります。

ちなみにシングル、アルバムのオリコン50位以内に入ったCDで僕が買ったのは、2枚あります。
ひとつは、Lady Gagaの『The Monster』(14位)。
もうひとつは、Lady Gagaの『The Remix』(41位)です(笑)。
輸入盤で買っている人も多いでしょうから、『The Monster』はベスト10に入ってもいい位の売上枚数でしょう。

「Poker Face (LLG vs GLG Remix)」のリミックスPVです。


レコード大賞の方を見てみましょう・・・

日本レコード大賞:EXILE『I Wish For You』
最優秀歌唱賞:近藤真彦『心 ざんばら』
最優秀新人賞:スマイレージ『夢見る 15歳」』
最優秀アルバム賞:いきものがかり『ハジマリノウタ』

と、大変コメントしづらい状況です。
個人的には、Lady Gagaでいいのではと思います。

テクノポップやエレクトロ系に限って言えば、海外でも日本でも一息ついた感があります。このあたりで、新しい動きの模索が始まるのではないかと思っています。個人的には、トロピカリズムやトライバルなものを取り入れたエレクトロ(&ポップ)系とかが推しです。

2010年、みなさま、ご愛読ありがとうございました。カウントダウン終了後に、元旦記事もアップいたします。

しつこく、和製Lady Gaga特集です。Lady Gagaを感じさせる人を見つけたら、基本、Lady Gagaの事を書かなくても、追っかけて行きたいと思います。もし、心当たりがあれば、ご通報ください。

和製Lady Gagaはもういないのかと捜索して、発見したのがキムビアンカ(KimBIANCA)ちゃんです。見た感じは、ちょっと引田天功さん的。お父さんは韓国人、お母さんは日本人で、名前はイタリアンです。活動を始めたのはGaga 様がブレイクする前で、プロフィールを見ると、和製マドンナとも書かれていますが、まぁ、Gaga様はマドンナの系譜にいるわけで、和製Lady Gagaというのは遠からず。

2010年4月に、DVD付シングル『脱ぎなさいよ』をリリース。

脱ぎなさいよ(DVD付)脱ぎなさいよ(DVD付)
アーティスト:KimBIANCA
販売元:DREAM*factor RECORDS
(2010-04-04)
販売元:Amazon.co.jp
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和製Lady GagaというとどうしてもGaga様を日本人向けにソフトにしたイメージがあるのです。Gaga様の本質は、或る種下世話なモノもファッションとアートとして正当化するパワーではないかと思います。彼女の場合はGaga様の本質に近づこう意気込みがPVからも伝わります。



このCDをリリース後、5月から12カ月連続でiTunes Storeなどで毎月新曲配信という前人未到の記録に挑戦中。

Twitterの文句が素敵(笑)。

Twitterで
繋がりましょ(性的な意味で)


「仲里依紗、目指せ!和製LADY GAGA!!」
という記事を5月に書きました。新しいリリースも無い割にGaga様はいろんな話題を僕たちに提供しつつ、世界中の人達を楽しませてくれているようです。

まだ2枚しかオリジナル録音アルバムを出していないGaga様ですが、リミックスなど彼女の音源は凄い数になっています。iTunes Storeに負けじと、Amazon.co.jpもMP3配信を開始しました。Amazon.co.jpを「Lady Gaga」で検索してみると、な、な、なんと1,366曲も出てきました! カヴァーや被っている曲もあるとは思いますが、アメリカ経済は、AppleとGoogleとAmazonとGaga様で回っているのではないかと思ってしまいます。

こんな状況の中、世界中で彼女に影響された、インスパイアされた、中にはGaga様よりも前にGaga様のようなスタイルだったとクレームする人達も現れています。

和製Lady Gaga特集、ゼブラクイーンこと仲里依紗に続くのはMAA。名前だけなら、M.I.A.みたいですが、「まあ」と読むようです。お父さんはアメリカ人、お母さんは日本人。元m-floのLISAに雰囲気が似ています。

2010年9月に第1弾シングル『Ghost Enemy』でデビュー。Gaga様が「Monster」なら、MAAちゃんはGhost。妖艶さを強調しつつも、露出度は抑え目なのがちょっと惜しい。



11月リリースの第2弾は『バレリーナ・ブレインシステム』。これはなかなかタイトルが面白いです。おお、かなりポップです。PVの方は、確信犯的にGaga様。顔立ちもなんだか似てきた気がします。こちらの方が彼女の表情が伝わって、僕は好きです。



上記のシングルを収録したミニアルバム『Monkey Kingdom』は、12月1日リリース!

Monkey KingdomMonkey Kingdom
アーティスト:MAA
販売元:EXIT LINE
(2010-12-01)
販売元:Amazon.co.jp
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久しぶりにLady Gaga様です。ハロウィンと言えば、コスチューム・パーティ。コスと言えば、Lady Gaga。Lady Gagaのハロウィンコスは売っているのかと調べたところ、Lady Gaga Official StoreにちゃんとHalloween Costumeのコーナーがあるじゃないですか! 値段は$50前後で小物なら$7~15くらいで買えます。ハロウィンコスと言っても、あくまでもLady Gagaコスですから、ハロウィンが終わっても他のパーティにも着用できます。どこまで需要があるかは貴女しだいですけど。なかなか商売上手のGaga様、T-シャツなども豊富に品ぞろえしており、アウトレットものなら$15で買えます。

Official Storeと同じものもありますが、BuyLadyGagaCostumes.comという通販ショップもあります。値段はOfficialよりも少し低めです。こちらの品ぞろえはYouTubeでも紹介されています。



アメリカでは遠すぎるという貴女、日本でも種類は限られますが、アカムスで買えます。パーティに間に合うかは判りませんが・・・ 自分で着るわけでもないのに、こんな事調べている自分に疑問を感じる今日この頃です。

今日は、Kylie Minogue姐さんのお話をしたいと思いますが、先ずは最近あった飲み屋での会話を再現しましょう。

 

私「Lady Gagaの神戸ワールドであったライヴ、よかったですよ〜」

Mちゃん「Lady Gaga、神戸に来ていたの?私も行きたかった。あの人、いいよね。」

Kさん「知っていたんですけど、仕事であきらめたんですよ。でも、前座が終わって8時からGagaだったら、行けたので、残念なことをしました。」

私「Gaga、かなり浸透していますね。」

Kさん「Madonnaは別格として、Britneyとかは追い越した感じです。」

Mちゃん「Madonnaのライヴは、私も行ったわ。」

私「確かに、BritneyChristinaより、今はGagaみたいですね。」

Mちゃん「私、Kylieも好き〜」

私「なかなかいい事を言うじゃないですか? Gagaも好きだけど、やっぱりKylieは僕的にはドンピシャ。ニュー・アルバムもいいからぜひ聞いて。」

 

と言った感じで、強引にKylie姐さんに話を引っ張ります。

ところで、「In My Arms」のPVの出だしのショットは確かにGagaっぽい。いや、2008年だから、Kylieが先ですけど。


彼女に関しては「カイリー・ミノーグ≒ダニー」などAll Aboutテクノポップでもシリーズで記事を書きました。ゼロ年代を振り返ると、Kylieの『Fever』(2001年)は完成度の高い、エレクトロガールポップの先駆けとも言える作品。その後の『Body Language』(2003年)は地味さが祟ってか、それほど売れませんでしたが、内容的は渋くて好きなアルバム。忘れていた頃出た『X』(2007)は、「Wow」は「The One」など、Kylieらしいキラーチューンもあって、チャート的には復調しました。でも、相変わらず、アメリカでの人気はいまひとつですけど。

 

そんな中、630日に世界に先駆けて日本先行発売がされたKylie Minogueの久しぶりのニュー・アルバム『Aphrodite』は、全英で堂々の第1位! 他の国でもそこそこいいポジションに着けています(ちなみに日本では28位)。42歳にしてリリースした11枚目のアルバム、エレクトロポップ・ディーヴァのオーラもジャケットから出ています。

aphrodite
 

先行シングルとなった「All The Lovers」のPVは先日、紹介しましたが、初回のエキスぺリンス盤では、PVMaking動画も収録されています。かなり大変な撮影だったようです。個人的には、このシングル以上に琴線に触れる曲が多い!個人的には「Cupid Boy」あたり。プロデューサーのクレジットを見ると、Stuart PriceMadonnaの『Confessions On A Dance Floor』(2005年)を手掛け、Les Rythmes DigitalesZoot Womanとしても活躍する人ですが、興味のある人は、以前書いた「マドンナも惚れたスチュアート・プライス」もぜひチェックしてください。他にも、Calvin HarrisKeaneTim Rice-OxleyScissor SistersJake Shearsとなかなか渋いメンツが参加しています。

アフロディーテ(エクスペリエアフロディーテ(エクスペリエ
アーティスト:カイリー・ミノーグ
販売元:EMIミュージックジャパン
発売日:2010-06-30
おすすめ度:5.0
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Christina Aguilera(クリスティーナ・アギレラ)のニュー・アルバム『Bionic』からの先行シングル「Not Myself Tonight」のPVを先ず見てみましょう。
 



アギレラちゃんと言えば、僕的にはマッシュアップのネタにもなった「Genie In A Bottle」(観月ありさが「Love Potion」というタイトルでカヴァーもしていました)やセクシー路線全開の「Dirrty」などが印象に残っていますが、どちらかというとR&B路線のポップでした。

 

やはり、このPVを見て、多くの人が思ってしまうのが、「Lady Gagaを意識したのでは?」という点。実際のところ、このPVの監督はBeyonce feat Gagaの「Video Phone」(最初「Telephone」を書きましたが、訂正します)と同じ、Hype Williams

 

アギレラがGagaを意識しているのではないかという点については、まだGagaが今ほど売れる前の2008年末に話題になりました。以下、Wikipediaから引用します。

 

2008年末頃に歌手のクリスティーナ・アギレラとの類似が指摘され始めた。指摘されたのは主にスタイル、ヘアーやメイクアップの類似であるが、これを聞いたアギレラは「ガガを知らない」「ガガが男性か女性かも知らない」と述べている。この発言を受けてガガは「彼女はビッグスター。そして、類似が指摘されるまで多くの人は私を知らなかったから、何かあるとすれば私は彼女に花を送らなくちゃいけない」というコメントを発表した。その後、ガガは「私はこのスキャンダルで記憶されたくない」と付け加えた。

 

こちらは同様の内容について書いた英語記事。

 

事の真偽はさておき、気のきいたコメントを返すGagaってなかなか頭がいいと感心します。

 

同時にGagaこそがアギレラを意識しているのだという反論も数多くされています。YouTubeをチェックしてみると・・・

Lady Gaga Copies Christina Aguilera

Christina Aguilera DID NOT copy Lady Gaga at the VMA's 2008!!

Not Myself Tonight - Christina Aguilera inspired by Gaga?

 

これらの多くは、証拠イメージを提示する事によってアギレラ側を擁護しています。説得力のある証拠もあります。

 

でも、正直、僕はどちらが先でもいいのです。セクシーアイコンとしては、古くはMadonna、そしてKylie Minogueなどのお手本がありました。また、全てのディテイルを本人が決めたわけとも限らないし。何もない所から新しいものも生まれないわけですから、Gagaもアギレラもお手本を上手く消化して、それを超え、お互いに刺激し合って・・・時には確信犯的に、特にセクシー度を競っていけばいい(あくまでも僕の勝手な要望)のではと思っております。
 

bionicちなみに、『Bionic』は、日本盤(期間限定盤)なら23曲入り。Ladytron(「Birds Of Prey」)やPeaches(「My Girls」)などその昔エレクトロクラッシュと括られていたアーティスト達も参加して、特に前半と終盤はエレクトロ度が高いです(中盤は割と普通の展開の曲もあり)。





バイオニック(期間限定盤)バイオニック(期間限定盤)
アーティスト:クリスティーナ・アギレラ
販売元:SMJ
発売日:2010-06-09
おすすめ度:4.0
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再びLady Gaga特集です(笑)。アーティストの勢いというのを測る上で、一つの指針となるのは、そのアーティストを題材にした作品の自然発生です。それは誰が頼んだわけでもなく、やりたいから、見せたいから、やってしまう無銭の行為です。

先ずは、2010年のグラミー賞も受賞したLady Gagaの「Poker Face」を見てください。



最近、日本でもK-POPブームで盛り上がる韓国ですが、韓国にApplegirlという女子がいます。先ずは、韓国語、日本語、英語で自己紹介。そして、iPhoneの説明を行い、Lady Gagaの「Poker Face」を4台のiPhoneを駆使してLady Gagaの「Poker Face」を演奏。iPhoneを4台使うというアイデアにも拍手したいですが、なんといってもApplegirlは可愛い。素直に可愛い。しつこいけど、可愛い。まもなく200万ヴュー!



Lady Gagaのコスプレイヤーを先日の来日ライヴでも見かけましたが、世界中にGagaコスをする人はいるようです。コスプレCureというサイトでは、60を超えるGagaコス写真が掲載されています。やはり、メイクにもこだわりたいですよね。Michelle Phanというベトナム系アメリカ人の女の子が、Lady Gaga Poker Faceメイク入門として使っている化粧品やテクニックなどを伝授してくれます。



「Poker Face」だけでなく「Bad Romance」風メイクにも挑戦しています。



PVでもやっている、あのプリクラのエフェクトのような目が異常に大きく見えるやつです。ちょっと怖いけど・・・



彼女はLady Gagaの大ファンらしいのですが、元々メイク講座の動画をYouTubeに投稿しており、「ナチュラルメイク」「クラブに行くためのメイク」「プロム用メイク」「メガネ女子のためのメイク」「Tim Burton風ゴスメイク(Tim Burtonのようになるのではなく、アリスのイメージですよ)」「ハロウィーン用芸者メイク」など想像力あふれるメイク講座をやっています。Mechelleちゃんのお陰で、メイクって奥が深い事を再認識いたしました。

Lady GagaのパロディーPVも数多くあります。たぶんアメリカ産が多いと思います。なんたって、アメリカ人って、Weird Al Yankovicを生み出した国ですから。

先ずは、オリジナルのBeyonceとのコラボ曲「Telephone」です。セクシーショット満載のGagaちゃん。しかし、Gagaちゃん犯罪者役が好きです。



あまり多くて、選ぶのに困るのですが、パロディーのシリーズとして製作しているKey Of Awesomeによる「Telephone」がなかなかよく出来ています。高圧的なGagaに対し、Beyonceが歌うのを嫌がっているとう替え歌になっています。



今日はここまで。Lady Gagaに続くスーパースターを観測していきたいと思います。

namida最近、仲里依紗がキテますね! ドラマ「ヤンキー君とメガネちゃん(ヤンメガ)」のメガネちゃん役、現在公開中の映画「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」では暗黒的アンチヒロイン、ゼブラクイーンを演じています。映画評の方は南樹里ちゃんの“映画評のマニエラ”にお任せしますが(いや、書かれるか知りませんが・・・)、ゼブラクイーンが放ったシングル『NAMIDA〜ココロアバイテ〜』について書きたいと思います。2004年の「ゼブラーマン」は先日、WOWOWで見たのですが、鈴木京香演じるゼブラナースもとっても素敵でした。それは、いかにも戦隊物のイメージとかけ離れた、特にモビルスーツなんて着そうにない鈴木京香さんだからこそ良かったんです。


Mステなどの音楽番組を見て、改めてゼブラクイーンに魂を売ってしまった人もいるでしょうが、音楽的にも評価したいと思います。タイトル曲の「NAMIDA〜ココロアバイテ〜」は、Lady Gagaをイメージしたようなハードロックをエレクトロ化したような曲。アレンジャーの飛内将大は、元気ロケッツ等に楽曲提供をしているハウス系の人。



「私が法律よ」と悪の光線を放ちまくるカップリングの「ゼブラクイーンのテーマ」もほぼ同路線で、こちらは作曲編曲ともに先ほどの飛内将大。こちらは、仲里依紗に加えて渡辺直美ver.のPVもありますので、勇気のある方はぜひ見てください。なお、以上の全てのPVは、ゼブラクイーン公式ページで見られます。

2025年においては40週連続1位の記録を誇ったゼブラクイーンですが、2010年の日本ではオリコン週間チャート、23位。やはり時代が早すぎたのでしょうか?? Lady Gagaの記事で、誰か和製Lady Gagaを目指してほしいと発言しましたが、現在、その位置に一番近いと言えるのが、ゼブラクイーンではないでしょうか? ナタリーのインタヴューでは、仲里依紗としての歌手デビューは絶対イヤだと拒否宣言。ここは、映画に関わらず、シンガー・ゼブラクイーンとして精力的な活動する事を切望します。ちなみに彼女は、インタヴューでエレクトロもLady Gagaも好きだと答えています。Lady Gagaのリミックスを聴きながら、爆睡するんですから。また、Perfumeも好きみたいですね。現在20歳のゼブラクイーン、24歳のLady Gagaに到達するまで、まだ4年もあります。日本初のメジャー級暗黒セクシーエレクトロ女王を目指して頑張ってください!

前回、ちょっと触れましたが、Lady Gagaちゃんについて書きましょう。

Lady Gagaが来日していましたが、彼女のライヴを初めて見ました。会場にはLady Gagaコスの女子もいたりして、Perfumeコスとの露出度の違いが対照的でした。ライヴもエンタテイナーとして様々な衣装で期待通りに見せてくれる内容でした。あえて言えば、Space CowboyのDJセットでやって欲しかったです。

ladygagatheremix実を言いますと、Lady GagaのPVなどは見ていたものの、CDを買ったのは割と最近の事です。きっかけは、彼女のリミックス・アルバム『ガガ・リミックス(THE REMIX)』。僕の好きなStuart Price(Zoot Womanのリーダー、Madonnaなどのプロデューサー、売れっ子リミキサーとして活躍)やPassion Pitのリミックスが収録されているというのは、表向きの理由で、初期衝動はジャケであったことは認めます。


thefamemonsterリミックス曲の素晴らしさ故、1st『FAME』と2nd『THE MONSTER』が合体したお得な2枚組『THE FAME MONSTER』も購入。最近、バニラビーンズのレナちゃんやキノコホテルによって再評価が高まるキノコ頭のジャケも素敵です。こちらのキノコはかなり傘が大きいですが・・・(笑)。曲によって(例えば「Speechless」)は個人的にはちょっとアメリカン過ぎたりするんですが、楽曲の完成度は高いなぁ〜(ため息)というのが素直な感想。世間的には「Bad Romance」の方が人気があるのでしょうが、特にPVも含めてツボなのが、「Paparazzi」。Stuart Priceのリミックスはさらに泣けるほどいい。




この「Paparazzi」のPVからも醸し出されているLady Gagaのスキャンダラスな部分というのは、間違えればキワモノ的になってしまう危うさがあるんですが、彼女の場合ちゃんと表現として成立している、なんか前向きな絶対的なものを感じます。日本人でセクシーさをこのような形で表現できる肉体派女性アーティストというのが思い浮かばないのですが、和製Lady Gagaに誰か挑戦してほしいものです。また、ミュージック・ステーションに出演していた時も、彼女の意外にいい人的な部分が伝わったりして、なんだかほのぼのとした気分になりました。

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