四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

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All AboutにてIdiot Popさんのインタヴューを致しました。番外編をこちらで掲載します。アルバムでもglobeの「DEPATURES」のカヴァーをしているくらいですから、小室哲哉氏は彼に大きな影響を与えました。ただ、この影響というのは、Idiot Popが小室サウンド風であるという意味ではありません。一見、かけ離れた所にいる感じがするのですが、良く聴いてみると・・・というレベルです。彼が好きな小室哲哉作品をいっぱいある中、解説入りで答えて頂きました。

華原朋美「I'm Proud」



いつかこんな曲を作ってみたいのが、この曲です。
このストリングスとドラマチックな展開は無敵だと思います。


宮沢りえ「my kick heart」



宮沢りえと小室さんの曲は、dream rushとかno titlistとかもその頃のTMのサウンドが入っていいんですが、あげるとしたらこれですね。小室ファンだったらこれは絶対好きな曲とあげるファンが知る名曲だと。ヘタウマがたまらないです。


globe「genesis of next」



だいたいトランス期に入ると、みんな聞かなくなっていく、まあ僕もそうだったんですが、めちゃくちゃかっこいいです。このサビの高揚感もたまらないし、小室さんのトランス期って以外と名曲多いんです。


円谷憂子「mystery of sound」



円谷プロの創立者の孫だった気がする。なんか『スピード2』の曲に近いというか、テクノっぽいと思います。


安室奈美恵「whisper」



安室の『concentration 20』っていう小室プロデュースとしては2枚目のアルバムの収録曲です。小室さんってアルバム結構冒険しちゃってるんですよね。このアルバムは、その頃流行ってた、ケミカル(Chemical Brothers)とかProdigyとかのデジロック(死語かな)を相当意識したアルバムで。僕の中でもglobeの『globe』、華原朋美の『LOVE BRACE』に次ぐ名盤だと思っています。なんかロッキンオンのケミカルの取材で、インタヴュアーが、ケミカル本人達に聞かせて、いいんじゃないとか言われてた気がします。まあそれを期待して聞くとそうでもないんですが(笑)。


最後に、インタヴュー中でも触れた少女時代をモチーフに使った「Swan Lake In My Head」を見てください!


Idiot Pop・・・最初、名前に反応してしまいました。Iggy Popのアルバムに『THE IDIOT』というのがありますが、これは単なる偶然じゃないかと。どちらかと言えば、ネーミングのセンスとしては、Daft Punk。

Daft Punkにはネーミングの逸話があります。Daft Punkの前駆体として、Darlin’というバンドがその昔ありました。まだ、その頃は後Phoenixで活動するLaurent Brancowitzが在籍しており、Darlin’がStereo Labの前座を務めた際、「メロディ・メーカー」誌のレビューで「a bunch of daft punk(愚かなパンク)」と酷評されました。それを逆手にとって、彼らは自分たちのバンド名にしてしまい、後のDaft Punkとしての栄光のスタートとなるわけです。Idiot Pop(馬鹿なポップ)とDaft Punk(愚かなパンク)・・・まぁ、パンクには不良という意味もあって、こちらも単なる僕のこじつけかもしれませんけどね。どちらにしても、Idiot Popのネーミングセンスは好きです。

idiotpopIdiot Popのセルフ・タイトルとなるデビュー・アルバム『Idiot Pop』 は、2009年6月10日に発売され完売し、5曲追加されて、8月23日に再発売。なかなか形容しにくいサウンドです。1曲目「Into Da Parallel Worlds (intro)」はちょっと“きれいなコウモリ”(知っている人、いますか?)みたいなサスペンス風で始まり、2曲目のキラキラ系キラーチューン「Paradoxical Scream」などは、ヴォイスサンプルとメロディー性から、DE DE MOUSEなんかにも繋がります。超アッパーかつバブリーなエレクトロ曲「Tragedy Of The Hype」は、とても耳に残る。と、思ったら・・・「Miss Me」は90年代J-POPへのオマージュを思わせる。そして、ご本人が小室チルドレンと言っているだけあって、globeの「DEPARTURES」のカヴァーまで。




idiography2010年4月1日には、6曲入りミニアルバム『Idiography E.P.』をリリース。1,500枚限定でたったの1,000円。ファーストにも見られた子供の歌唱曲がありますが、「Nothing To Be Afraid Of」もそう。ある意味、パーティーチューン。そう、子供たちが集まって部屋を飾って、皆で楽しくパーティーに似合うという意味で。「Bye Bye Sorrow」は北欧のポップトロニカ系かと思わせる名曲! TOYってバンドがいるんですが、そんな感じ。




4月29日に大阪舞洲で行われた渚音楽祭にも出演。前夜の嵐の影響でタイムテーブルがぐちゃぐちゃになってしまい、Idiot Popは予定より1時間早く登場しました。そのせいもあってか、お客さんは少なめでしたが、僕は幸いにもIdiot Popのライヴを見る事が出来ました。トレードマークは水玉。今度はぜひ屋内ライヴを聴いてみたいです。

Idiot Pop .Idiot Pop .
アーティスト:Idiot Pop
販売元:Idiot Pop Records
発売日:2009-08-23
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Idiography E.P.Idiography E.P.
アーティスト:Idiot Pop
販売元:Idiot Pop Records
発売日:2010-04-01
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