四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

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さて、従来のモンゴルのイメージを見事にぶち破ってくれたKiwiの3人組ですが、海外での公演もしています。これは韓国に習って、モンゴルもポップの分野で世界進出を狙っているのでしょうか? 2007年にはロシアのイルクーツク(Иркутск)、韓国のソウル、そして東京にも来ています。
こちらはソウルでの公演の広告。
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これが証拠映像!


最後に比較的最近と思われる「Candy Girl」(2008年)を紹介しておきます。曲のコンセプトから来るのでしょうが、今までのと比べるとアイドル然としています。動きはテクノ(笑)。


どうやら、Kiwiは最近活動をしていないようで、ナムーナーとアルターは脱退して、ブロンドのウカのみになっているとの記事がありました。再起動して、もう一度来日してほしいものです。

Kiwiの続きです。前回のデビュー・アルバム以降も、確認出来る限りその後2枚のアルバムを出しています。
『3 сэтгэл 1 хүсэл』(2008年)
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『Хүсэл』(2009年)
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キリル文字でしかもモンゴル語、なんのこっちゃらわからないですが、ジャケでも楽しんでください。

今回は2つのPVを対比してみましょう。

「Hojuu Uchral」は、エキゾチック・セクシーがコンセプトだと思われます。特にセクシー度に於いては、アラビアン・セクシーなナムーナーとジャパニーズ・セクシーなアルターが大奮闘。刀、刺青、風呂敷と日本アイテムも大活躍。


「Love Love Love」ではセクシーさは醸しだしつつも、純愛路線。3人の中ではアルターがいい。


巷ではK-POPブームが続いていますが、モンゴリアンポップを紹介します。J-POP、C-POP(中華圏ポップ)、K-POPの次はM-POPだ・・・と言ってもいまいち実感が沸きませんね。具体例を紹介して行きますが、僕のイメージとしては、ロシアンポップとK-POPが融合したような。地理的に近い中国とはあまり共通点は見受けられません。

モンゴル語はさっぱり分かりませんが、もともとは縦書きのモンゴル文字で書かれていた言語です。その後、ソ連の支援で中国からモンゴル人民共和国として独立し、1930年代にはラテン文字表記をしようとした時期もありましたが、1940年代からロシア語と同じスラブ語系のキリル文字が採用されました。ソ連崩壊後、モンゴル国となってから、モンゴル文字復興を企てるものの、断念。現在は、従来のキリル文字と新しく制定したラテン文字表記も混在するという混沌とした状態です。なんだか大変そう。

今回紹介するのは、Kiwi(Киви)という女子3人組。現在のメンバーは、ロシア人とのハーフのウカ(Ука)、黒人とのハーフのナムーナー(Намуунаа)、純モンゴル人のアルター(Алтаа)という国際色豊かなでもモンゴル国籍のユニット。ハーフの二人が目立っていますので、一見モンゴルのユニットには見えません。2004年に結成され、2007年くらいから本格的に活動していますが、純モンゴル人はメンバー交代が激しく、現在4人目。デビュー・アルバムは、『Хүслээ хэлнэ』(2007年)。
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僕が読める言語での整理された情報がないので、とにかく彼女達のPVを順不同で紹介して行きます。

結構インパクトの強い「Superstitious」は、まるで蒙古版バイアグラ(Виа Гра)と言いたくなる挑発的なPVのエレクトロディスコ。YouTubeのタイトルには「蒙古火辣三人美女混血組合」と中国語で説明が入っています。


曲によってサウンドの傾向は結構変化しますが、「Z Tone」は、えっ、これがモンゴルって思わせるロッキンエレクトロな曲。

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