四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

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ゴスロリ少女のバイブル的存在の『不思議の国のアリス』。2010年にティム・バートン(Tim Burton)監督により映画からされましたが、映画にインスパイアされたイメージ・サウンドトラック『Almost Alice』にも当然のごとく、ケルリ(Kerli)ちゃんは収録されています。
Almost AliceAlmost Alice
アーティスト:オムニバス
販売元:AMC
(2010-04-14)
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正直、このサントラ自体は寄せ集め感があって、それほど高く評価できないのですが(それでも、ビルボード5位)、ケルリちゃんの「Tea Party」は努力の跡が見られます。


他、このサントラにはTokio Hotelの「Strange」のゲスト・ヴォーカルとしても参加しています。

ティム・バートンもファンである日本のゴスロリ代表の黒色すみれも『Alice In The Underground』という映画をモチーフにしたアルバムを出していました。こちらの方が映画の世界観としてはを共有しているのではないかと思いました。
ALICE IN THE UNDER GROUNDALICE IN THE UNDER GROUND
アーティスト:黒色すみれ
販売元:黒色すみれ
(2010-05-19)
販売元:Amazon.co.jp
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ケルリ(Kerli)ちゃん、エストニア出身だけあって、ここまで5枚のシングルは本国エストニアで1位になっています。2007年にEP『Kerli』をリリース後、2008年にアルバム『Love Is Dead』をリリースし、エストニアで1位、アメリカのビルボードで126位となり、エストニア出身アーティストとしては初のビルボード200位以内を記録しました。
Love Is DeadLove Is Dead
アーティスト:Kerli
販売元:Island
(2008-07-08)
販売元:Amazon.co.jp
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アルバム『Love Is Dead』のジャケは、日本のゴスロリ少女にも受けそうな、ブライス系。日本のユニバーサル・ミュージックも「北国のレディー・ガガ!?」と紹介しています。でも、日本盤は出ていません。

このアルバムから2曲紹介しましょう。アルバム・タイトル曲でもある「Love Is Dead」のPVに登場するのは、年老いたケルリちゃん。こちらも2008年公開なのでどちらが先かわかりませんが、映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」のようにだんだん若返って行きます。子供にまではなりませんけど・・・


一番注目を浴びたと思われる「Walking On Air」では、アルバムのジャケを実写したようなゴスロリ・ワールド。サウンド的にはビョーク(Bjork )風エレクトロニカですが、Tommy heavenly6に近い描写です。

今回紹介するのは、ケルリ(Kerli)ちゃん。5000人程しか住んでいないエストニアの小さな町、エルヴァ(Elva)で生まれた現在24歳。まだ、生まれた時は、エストニアは独立しておらず、ソ連に属していましたが、当時の様子を彼女が語っています。「お金がなくてもクリエイティヴになれる」といい事を言っています。


彼女は、14歳の時、15歳が出場資格の最少年齢だった「Americal Idol」のバルト三国版「Baltic Song Contest Fizz Superstar」に年齢を偽って応募、そして優勝。それがデビューのきっかけとなるのですが、レーベルとの契約破棄などの問題もあり、ここまで来るのに紆余曲折がありました。

現在、KerliちゃんはIsland Def Jamとの契約し、アメリカを中心に活動していますが、彼女の最新シングルが『Army Of Love』。アメリカ・ビルボードのダンス・チャートでは見事に1位に輝いています。サウンドは、(古いですが)KC and the Sunshine Bandの「That's The Way」をエレクトロにしたみたい。PVのイメージからLADY GAGAみたいだとの意見もあるようですが、近未来型ゴスロリ少女(いや、おねえさんか?)として大成してほしいものです。
armyoflove

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