四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

SOVIETECHNO:『共産テクノ ソ連編 (共産趣味インターナショナル) 』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

Mecano

9月 22日

トニマンが手掛けたAna Torroja

前回はMecanoについて書きましたが、Mecanoは1993年に停止します(正式な解散は1998年)。Cano兄弟はソロへと、Ana Torroja(アナ・トローヤ)は休養に入ります。休養を終えたAnaは、1997年にTony Mansfieldのプロデュースによりソロとしてのデビュー作『Puntos Cardinales』をリリース。Tony Mansfieldは日本ではトニマンの愛称で親しまれ、テクノポップを語る上では欠かせない人です。New Musikとして活動し、数々のプロデュースを行い(その中にはa-haの「Take On Me」の初期作も含まれる)、高橋幸宏などとも親交がありました。トニマンについてはまた別の機会にじっくり語りたいです。

このアルバムに収録され、シングルもリリースされた「A Contratiempo」は、スペインではシングルチャート1位となり、アルバムも1位になっています。これは、Bette Midlerの「Bottomless」のスペイン語カヴァー。テクノポップというよりもラテンポップのバラードと言った方がいい曲ですが、原曲と聴き比べてみると、やっぱりトニマン的アレンジが効いています。他、トニマンらしさが感じられる曲としては「Tal Para Cual」もお勧めです。



Puntos CardinalesPuntos Cardinales
アーティスト:Ana Torroja
RCA Intl(1997-08-12)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


この後、Andres LevinとArto Linsayがプロデュースに参加した2作目『Pasajes de un Sueno』(1999年)からは、「Ya No Te Quiero」もヒットしました。その後もコンスタントにリリースをし、現在まで活動を続けています。

Anaはもう50歳の大台に乗っていますが、老けませんね。そして、2010年9月21日には新作『Sonrisa』をリリース! 2作目と同じAndres Levinのプロデュースですが、タイトル曲の「Sonrisa」は軽快なアップテンポな曲に仕上がっています。



sonrisa

Sonrisa
アーティスト:Ana Torroja
(2010-09-21)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
9月 21日

セーラー服じゃないの?学生服を着たMecanoのAnaちゃん

La Movidaから生まれたバンドとして一番成功し、また本国スペイン以外でも認められたのは、Mecano(メカーノ)です。Nacho CanoとJose Maria Cano兄弟に紅一点Ana Torrojaからなるドリカム状態。同名のバンドがオランダにも居ましたので、間違えないようにしましょう。名前からしてテクノなイメージを醸し出していますが、彼らがテクノなエッジを効かせていたのは、1枚目から3枚目あたりです。それ以降はラテンポップというジャンルで語った方がいいでしょう。ラテンポップと言った場合、スペインだけでなく、ラテンアメリカを含めたスペイン語及びポルトガル語圏のポップとなります。日本で有名なのは、Julio Iglesias(フリオ・イグレシアス)ですね。

Mecanoのデビュー盤となった『Mecano』(1982年)でお薦めなのは、「Me Cole En Una Fiesta」。Mecano好きの山根君曰く、「ハイスクール ララバイ」と「ラジオスターの悲劇」を足して2で割ったような名曲だと。ポップなメロディー、ピコピコなアレンジ、そして、キュートなAnaちゃんのヴォーカルに魅了されます。



Mecano (Reis)Mecano (Reis)
アーティスト:Mecano
Sony U.S. Latin(2005-08-23)
おすすめ度:5.0
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


「Barco a Venus」を収録したセカンドの『Donde Esta El Pais De Las Hadas』(1983年)もほぼ同様の路線となりますが、サードの『Ya Viene el Sol』(1984年)では、Fairlight CMIを導入しました。注目したいのは、日本を題材にしてPVも制作された「Japon」。技術大国日本というイメージをインダストリアルなアレンジでサウンド化しています。可笑しいのは、3人とも学生服を着用している点。昔、Policeも学生服を着ていましたが、Anaちゃんにはセーラー服を着て欲しかった。このアルバムには、Thomas Dolbyも参加しています。



驚いたのは、ほとんどのMecanoのオリジナルアルバムが、現在Amazon.co.jpにて700円台で買えてしまいます。円高の影響なのでしょうか? Mecanoの全体像をつかむには、2枚組ベスト『Ana Jose Nacho』(1998年)というのもありますが、オリジナル(特に初期3枚)を買うのもこの値段ならありです。

Ana Jose NachoAna Jose Nacho
アーティスト:Mecano
Sony U.S. Latin(1998-03-24)
おすすめ度:4.0
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る
livedoor プロフィール
hiroaki4kataをフォローしましょう
Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

記事検索
ギャラリー
  • 「ソ連カルカル7」にて共産歌姫特集をやってきました
  • スポーツテクノを極める国宝級ポーランドのオッサン
  • ソ連カルカルを振り返って……
  • リトアニアン・ディスコグルーヴがかっこいい!
  • リトアニアン・ディスコグルーヴがかっこいい!
  • リトアニアン・ディスコグルーヴがかっこいい!
  • リトアニアの”教授”が放ったスペースディスコ!
  • リトアニアの”教授”が放ったスペースディスコ!
  • GO EastBam!  ソ連ではDJでなくTJだった!
  • 真打!ソ連における地下テクノポップの開拓者
  • 真打!ソ連における地下テクノポップの開拓者
  • 見かけによらず…白ロシアにもスポーツテクノが!
  • ウクライナのサッカーチームの賛歌を残したテクノポップ・バンド
  • ウクライナのサッカーチームの賛歌を残したテクノポップ・バンド
  • ソ連版Depeche Modeとロシアン・ウィスパー
  • ソ連版Depeche Modeとロシアン・ウィスパー
  • 元国営レーベルも認めたアルゼンチンよりスポーツテクノの継承者現る!
  • 元国営レーベルも認めたアルゼンチンよりスポーツテクノの継承者現る!
  • ハチマキ女子はエストニアにもいた
  • ハチマキ女子はエストニアにもいた
  • ソ連は意外とレゲエが好き、Kraftwerkのレゲエ・カヴァー
  • ソ連は意外とレゲエが好き、Kraftwerkのレゲエ・カヴァー
  • アムステルダムでOMFOさんと共産テクノについて話しました
  • DOMMUNE「共産テクノSP」でノックアウトされたYa Maha!
  • 共産主婦はスポーツテクノでエアロビクス!
  • 共産主婦はスポーツテクノでエアロビクス!
  • 共産主婦はスポーツテクノでエアロビクス!
  • Frank Zappaにも認められ、Brian Enoとコラボをした、ソ連のKraftwerk
  • Frank Zappaにも認められ、Brian Enoとコラボをした、ソ連のKraftwerk
  • Frank Zappaにも認められ、Brian Enoとコラボをした、ソ連のKraftwerk
  • ロシア語が学べる役にたつ共産テクノ
  • ロシア語が学べる役にたつ共産テクノ
  • 白人だけですが、共産2トーンな人たち
  • 火星出身と言い張る、早すぎたLady Gaga
  • 火星出身と言い張る、早すぎたLady Gaga
  • 早すぎたチルウェイヴ、そしてムネオハウス的政治テクノ
  • 早すぎたチルウェイヴ、そしてムネオハウス的政治テクノ
  • あの頃、ソ連でもマレットヘアが流行っていた
  • ソ連でも歌姫は髪を逆立てて、ニューウェイヴ化していた
  • ロシアで「ソ連時代のテクノポップを調べている」というと怪訝な顔をされた
  • ソフトロック、ハードロック…そしてテクノと変わり身の早いおじさん
  • 「百万本のバラ」を歌った女王は、テクノ歌謡化し、スウェーデンで1位に!
  • ウズベクのファンキーおばちゃんは最強です!
  • 2トラック録音機だけで作り上げたロボット・テクノポップ
  • 映画『エレクトロ・モスクワ』にも登場したソ連製シンセ、ポリヴォクス
  • 映画『エレクトロ・モスクワ』にも登場したソ連製シンセ、ポリヴォクス
  • 米ソ友好ソングを放ったツェントルのリーダー
  • ナナイ族が生んだコーラ・ベルドィが放つ口琴テクノ
  • ナナイ族が生んだコーラ・ベルドィが放つ口琴テクノ
  • 『第三惑星の秘密』からのスペースエイジポップ
  • 『惑星ソラリス』でも使われたバカでかいシンセサイザー、ANS
  • ガガーリンもファンだったミシェーリン楽団は、舟木一夫をカヴァー!
Twitter
このブログについて

その道のプロ「シェルパ」が未知の世界へご案内。

Sherpa Blog
藤本 健 の“DTMステーション”
南 樹里の“映画評マニエラ”
Amazonライブリンク
QRコード
QRコード