『共産テクノ 東欧編』ではディスコポロだけのために11ページもさきました。ディスコポロとは、ポーランドで90年代初頭に一世を風靡した「田舎の結婚式やパーティーでかかるダサいディスコ」です。そんな偏見を持たれているディスコポロですが、調べてみるとその音楽性は意外と広いです。




本日紹介するのは、Mirosław Wanat。元々はInstytucjaというニューウェイヴ系バンドで活動し、ディスコポロ・グループ、 Midiとして活動するものの、プロデューサーと喧嘩して、Ex Midiとしてデビューしました(ポーランドではよくある話)。Ex Midiの「Symbole MiłoŚci (愛のシンボル)」なんかは、ディスコポロというよりもちょっと安っぽいUltravox風です。

Ex Midi




彼のテクノポップ的指向性は、ソロとしての「My Solidarni (私の連帯) 」からも読み取れます。これは、Kraftwerkの「The Model」のカヴァーです。

My Solidarni




しかし、その後WanatはDr. Albonistaとしてエロとディスコポロの融合という独自の路線を打ち出し、現在に至っています。彼の作品群のジャケットはほぼ18禁となっております。