ロシア・ウクライナのポップについて調査をしてまいりましたが、この辺りで旧ソ連の他の国に探訪してみます。旧ソ連でありながらも、文化圏的には北欧と言えるバルト三国。バルト三国と言っても、エストニア、ラトビア、リトアニアとそれぞれ文化的背景は違うのですが、先ずは、バルト三国の中で一番北に位置するエストニア。

エストニアはバルト三国の中でも一番経済状況がよく、2011年にはクローンからユーロへの通貨移行を果たしました。あのSkypeを発明したのもエストニアで、国内ではWiFiが整備されたインターネット先進国。首都タリンには、フィンランドのヘルシンキから船で約2時間。

エストニアの音楽は一部の例外を除き、あまり日本には紹介されていませんが、僕の中でのエストニアのイメージにぴったりのユニットがいます。Ruth SelirandとJana TakelからなるPixie Twinsという女子デュオ。

2003年に『Valgus ja Varjud』というアルバムをリリース。
valgusjavarjud


アルバムのオープニング曲でもある、彼女達の代表曲は、「Raske Loobuda (Hard To Give Up)」。トラッドでどこか哀愁があってメロディアス・・・エストニアも北欧なんだなぁと思わせる曲です。他、アルバム収録曲にはドリミィー系エレクトロポップ曲も多し。


その後、エストニアのコンピ用に数曲発表しましたが、残念ながら、現在は目立った活動しておらず、これが唯一のアルバムとなります。