四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

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EASTECHNO:『共産テクノ 東欧編 (共産趣味インターナショナル)』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

SenorCoconut

5月 26日

Atom Heartに学ぶ大人の茶目っけ

先日は、バイレファンキの記事でSenor Coconutを少しだけ紹介しましたが、今回はATOM名義でMASAKI SAKAMOTO(坂本昌己)氏とコラボ作品を紹介します。

ATOM氏の事を知ったのは、HAT。HATは、Haruomi Hosono(細野晴臣)、Atom Heart、Tetsu Inoue(テツ・イノウエ)からなるユニットとして、Daisyworldから『Tokyo-Frankfurt-New York』(1996年)、『DSP Holiday』(1998年)という2枚のアルバムを出しています。

aroundtheworldSenor Coconutとしては、Kraftwerk(『El Baile Aleman(Plays Kraftwerk)』)、YMO(『Plays YMO』)、Daft Punk(『Around The World』)などをラテン・カヴァー。僕のCDコレクションにラテン系と言えるものが少しだけでもあるのは、Senor Coconutのせいです。Senor CoconutのPVはあまりありませんが、『Around The World』に収録のTrioのカヴァー「DA DA DA」を紹介しておきます。




thebirthofaciton2007年にはSurtek Collective (Senor Coconut +Orginal Hamster)としては『Birth Of Aciton: アシトン降臨: 心の中でダンスしてね!』という変な作品もリリースしています。アシトンとはアシッド+レゲトンの融合です。ATOM氏の真剣にアホなことを高いクオリティでやる姿勢には、ほんとに感心します。大人の茶目っけですね。




endotones一方のMASAKI SAKAMOTO氏ですが、Kawatory氏とのユニット、SL@yRe&The Feminine Stoolξ名義でアルバム『Phut Cr@ckle Tokyo [K]』(2005年)をリリース後、ソロ名義で『ENDOTONES』(2007年)をリリース。それぞれのリリースの際、All Aboutでインタヴュー(「SL@yRe&The Feminine Stoolξ」「坂本先生にインタヴュー」)をしております。インタヴューでも触れていますが、SAKAMOTO氏は、現役神経内科医。


aliensymphonySAKAMOTO氏の前回のソロアルバムの際、既にAtom氏が関わっていました。その延長線上で3年の歳月をかけて作られたのが、5月19日発売のコラボ・アルバム『Alien Symphony』。やはりATOM氏が加わったせいで、一癖も二癖もある作品に仕上がっています。コシミハルさんのヴォーカルも聴け、次々に風景が変わっていくようなサウンドスケープの世界が堪能できます。ちょっとYMO風な部分もあったりします。僕の所有するCDの中ではメガミックスものを除いては、最高の曲数となる41曲入りのアルバムです。41曲は9章になり、iTunesに入れるなら、トラックを章ごとにまとめた方がいいです。




エイリアン・シンフォニーエイリアン・シンフォニー
アーティスト:アトム・ハート アンド マサキ・サカモト
販売元:ミュージックマイン
発売日:2010-05-19
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5月 17日

Saori@destinyで学ぶバイレファンキ

worldwild2010アイドルの楽曲に果敢に民族音楽を取り入れるという意味で、All AboutでもインタヴューしたSaori@destinyの『WORLD WILD 2010』は、ちゃんと評価されるべきだと声を大にして言いたいです。アルバム曲の中でもバイレファンキ度が高いタイトル曲「WORLD WILD 2010」は、その象徴と言えましょう。Talking Heads に代表される80年代ニューウェイヴも積極的に民族音楽を取り入れてきました。それは現在のエレクトロにも言える事です。アイドルの場合、民族音楽と言っても、中華系、中近東系、ジャマイカ系(スカ、レゲエ、ダブ)くらいなら結構ありますが、バイレファンキのような都会の民族音楽というのはなかなかありません。Saoriちゃんを聴いて、バイレファンキを知る・・・本来の目的はさておき、素晴らしいじゃないですか!


バイレファンキって何?と疑問の方もおられると思いますので、調べてみました。ブラジルではファンキカリオカと呼ばれるブラジル産ゲットーベース。ヒップホップを通過してマイアミベースがブラジルに南下して花開いたダンスミュージック。ブラジルのリオにはゲットーのような地域もあり、その様な文化背景があるのでしょう。

アメリカ人DJ、Diploが発掘したバイレファンキ代表選手が、ブラジル出身のBonde Do Role。彼らの「Solta O Frango」は、バイレファンキの代表曲として選んでおきます。



Bonde Do Roleとも仲がよく、彼らのリミックス仕事もしているCSS(実は、僕はこっちの方がもともと好きなんですけど)もブラジル出身。それほどバイレファンキ度が高いバンドではないですが、ブラジルの重要バンドなので「Let's Make Love and Listen to Death From Above」を紹介します。



バイレファンキの知名度を上げた一番の功績は、M.I.A.。バイレファンキ度が高い「Bucky Done Gun」を聴いてみてください。先ほど、紹介したDipoloもM.I.A.とは公私とも関わっております。ちなみに、M.I.A.の公式ページで見られる最近公開された「Born Free」のPVが限りなく残忍でヤバいです。



coconutfmAtom HeartことSenor Coconutも、ラテンクラブ系を選曲した『SENOR COCONUT presents COCONUT FM』(2005年)で、レゲトン、クンビアに混じって、バイレファンキをセレクトしています。


バイレクトロとはエレクトロがバイレファンキを取り込んだジャンルです。エレクトロファンキは、バイレファンキをやるブラジルの人達がエレクトロを取り入れた場合を指すらしい。日本のバイレクトロの先駆者、TIGARAHちゃんはYMOにも絡めて、次回へ持ち越します。

WORLD WILD 2010WORLD WILD 2010
アーティスト:Saori@destiny
販売元:D-topia Entertainment
発売日:2010-04-14
おすすめ度:5.0
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Coconut FMCoconut FM
アーティスト:Se���or Coconut
販売元:Essay Recordings
発売日:2005-09-27
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プロフィール

shikata

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Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

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