四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

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EASTECHNO:『共産テクノ 東欧編 (共産趣味インターナショナル)』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

TrevorHorn

8月 14日

t.A.T.u.までやってくれたトレヴァー・ホーン先生のライヴ

『MUSIC MAGAZINE』を読んでいて、偶然見つけたライヴ・・・あのTrevor Horn先生が来日! 元10ccのLol CremeなどとProducersとして(これは後で誤解だと分かる)!

producers


The Bugglesに始まるTrevor Horn信者としてはいてもたってもいられません。会場はBillboard Live Tokyo!お、偶然、その日まで別件で東京いるぞ、俺と、喜び勇んで、Billboardに電話すると8月6日のチケットがまだある! The Bugglesの再結成ライヴ的なものは今までロンドンで確か2回ほどあって、マジで渡英を考えたこともありますが、こんなチャンスは二度ないかも。期待に胸は膨らみます。

僕が観たのは、8月6日の1stステージ(8月5日、6日で一日2公演)。電話予約の際、ステージに近い所で観たいと行ったら、自由席に。結果、テーブル席のステージのほぼ中央、前から2列目を確保。あまり、前で見ることに執着しない人なのですが、この日は別。

メンバーからしてProducersの曲を中心に一部TrevorやLolの曲をやるのかという予想を嬉しく裏切り、The Bugglesを核に出血大サーヴィスなセットリスト。最初、Trevorが出てきて、水色の当時のウェリントン型メガネ(実際、33年前のメガネだと言っていました・・・欲しい)をしているのを見て、予感はしたのですが、1曲目から「ラジオスターの悲劇」ですもん。もちろん、お姉ちゃん(KirstenとKate)がちゃんと「アーアーアッ」とバックコーラス(この二人は後にも大活躍)。

2曲目は、何故か「Two Tribes」のインスト。4曲目の10ccの「Rubber Bullets」の後にTrevorが「Russian girls」とか前振りを。そう、t.A.T.u.の「All The Things She Said」を二人のお姉ちゃんが歌います。そこまでやるか!

8曲目の「Living In The Plastic Age」はもう嬉しすぎて涙目。



ちなみにアンコール前のラストも、The Bugglesの「Johnny On The Monorail」。

TrevorがYesをやる時に、「Yes時代は僕の人生で一番無惨だった頃」と言ったのは感慨深い。僕は、Trevor時代(メンバー及びプロデューサー)のYesが一番好きですよという少数派。そして、Lolが歌った訳ではないけど、10ccの「I’m Not In Love」もとサーヴィス攻撃は続きました。

割とすぐに戻ってきたアンコールでやったのは、Will.i.am & Nicki Minajによる「ラジオスターの悲劇」の歌詞を変えた「Check It Out」というサーヴィスぶり。Trevor先生、このカヴァーは好きみたい。



そして、最後の最後はTears For Fearsの「Everybody Wants To Rule The World」。これはギターのPhil Palmerが関わっていたことからという薄いつながり。結果、Producersの曲は最後までなし。まぁ、いいか。サーヴィスし過ぎの内容とも言えますが、素直に嬉しい。これは人生における記憶に残り続けるライヴです。

唯一、悔しかったのは、ステージ後サイン・写真大会になった 2ndステージは見れなかったこと!

Made in Basing StreetMade in Basing Street
アーティスト:Producers
販売元:Pid
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11月 29日

英国のシングル記録を塗り替えたクリスマスソング

クリスマスソングという以上にチャリティーソング(エチオピアの飢餓救済)として大ヒットしたのが、Band Aidの『Do They Know It's Christmas?』(1984年)。約300万枚を売った当時のイギリスのシングルのベストセラー記録を塗り替えました。ちなみにそれ以前は、200万枚を超えたWingsの『Mull of Kintyre(夢の旅人)』(1977年)。そして、ダイアナ妃追悼曲として500万枚近く売れたElton Johnの『Candle in the Wind 1997』(1997年)に記録は後に塗り替えられます。それ以降、記録は破られていません。6000万人程度のイギリスの人口を考えると、たぶん、これからも無いのではと。

dotheyknowitschristmas


この曲の作詞作曲は、Boomtown RatsのBob GeldofとUltravoxのMidge Ure。彼らの音楽性を考えると、割と意外なコンビですね。当時のイギリスのニューウェイヴからオールドウェイヴまで含めた豪華ゲストが集まりました。その後、USA For Africaの「We Are The World」などのチャリティーソングを生み出すきっかけにもなったのですが、この2曲、婉曲的なイギリスっぽさと直接的なアメリカっぽさを対比する上でも大変参考になる曲です。



Trevor Hornはプロデューサーとリミキサーとしてもクレジットされていますが、当初、「Do They Know It's Christmas?」のプロデューサーとしてGeldofがアプローチしたのですが、Hornの都合がつかなかったため、プロデュースはUreがやり、Hornは彼のロンドンのスタジオを無料で貸したという話もあります(同時にカラオケ録音の時にHornはちゃんとミキサーに座っていろいろ指示していたという情報もあります)が、実際のところはどうだったのでしょう? 当時の売れっ子プロデューサーとしてのHorn先生の人気ぶりが伺えます。

その後、1989年にBand Aid IIとして当時ユーロビート旋風を起こしていたStock Aitkin Watermanのプロデュースでリリース。最初に歌うのは、Kylie Minogueちゃん。



2004年にBand Aid 20がNigel Godrichのプロデュースで再度リリース。両者について言えますが、やはりオリジナルの域に行くのは難しい。まぁ、チャリティーとしての目的はある程度果たせたのだとは思いますが・・・



2005年にはカヴァー曲ではありませんが、アメリカのインディー系バンドが集まったThe North American Halloween Prevention Initiativeによる「Do They Know It's Hallowe'en?」という曲が作られていますが・・・コメントしづらい作品となっております。
プロフィール

shikata

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Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

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