四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

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SOVIETECHNO:『共産テクノ ソ連編 (共産趣味インターナショナル) 』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

VerkaSerduchka

9月 4日

ヴェールカおばさんのジャーマンメタルは、実は凄いメッセージソングだった

ヴェールカおばさんこと、ヴェールカ・セルヂューチカ( Верка Сердючка; Verka Serduchka)の続編です。ヴェールカおばさんは、今回はジャーマンメタルに挑戦。



これは、ドイツのインダストリアル・メタル系Rammsteinの代表曲とも言える「Du hast」、「You have」という意味です。ヴェールカおばさんのレコード会社の人によると、Rammsteinはウクライナでも人気があると。でも、これは単なるカヴァーではないのです。キエフでヴェールカのスタジオに伺い、この曲について聞いてみたところ、実はメッセージソング。オレンジ革命時代、ウクライナが西と東に意見が分かれてしまった際、西(民族衣装を来た人たち)と東(ヘルメットをかぶった人たち)が再び一つになることを祈り、出来た曲。

こちらはRammsteinのオリジナル。



僕はメタル系には正直強くないのですが、このバンドは、Kraftwerkの「The Model」をカヴァーしているので、知っていました。



このお話も含めて、「ウクライナのシンデレラおばさん〜ヴェルカ」(All About)にてインタヴュー記事がありますので、ぜひ読んでください。
6月 23日

名誉あるEurovision2位に輝いたヴェールカおばさん

さて、 ヴェールカおばさんこと、ヴェールカ・セルヂューチカ( Верка Сердючка; Verka Serduchka)の第2回です。このキャラクターが作られたのは、1990年。元々は、田舎出身の派手な鉄道乗務員をやっているおばさん。ウクライナは未確認ですが、ロシアでは乗務員に女性が多いです。おばさんとは限りませんけど。前回紹介したバイアグラとの共演は2003年。年代順に彼女のPVを見ていきました。

2004年の「Я попала на любовь (I fell in love)」あたりから現在のキャラに近づいてきます。タイトルからも想起させますが、Donna Summerの「I Feel Love」っぽいミュンヘンディスコ風。



そして最大の転機が訪れるのが、2007年Eurovisionでウクライナ代表として歌った「Dancing Lasha Tumbai」です。頭から星が出てキラキラのヴェールカおばさんのキャラの完成です。当時、彼女のようなキャラクター、つまりドラッグクィーンが代表に選ばれることをウクライナ保守層が批判しました。どこの国にでもいるんですね、こういう人たち・・・しかし、見事、彼女の曲は2位となり、ウクライナだけでなくヨーロッパ諸国のヒットチャートに入りました(最高はフィンランドの2位)。今年のEurovisionのロシア代表ブラナヴスキェ・バブーシキ(Бурановские Бабушки)と同じく、名誉ある2位です。



Dancing Lasha TumbaiDancing Lasha Tumbai
アーティスト:Verka Serduchka
販売元:Warner
(2007-07-31)
販売元:Amazon.co.jp
クチコミを見る


ちなみにこの曲の「Lasha Tumbai」という部分はモンゴル語だとハッタリをかまし(そんなモンゴル語ない)、「Russia Good-bye」にも聴こえたりします。ヴェールカおばさん、なかなかの頭脳派です。
6月 17日

ウクライナのヴェールカおばさん

現在、ダントツの記事数のウクライナです。実は、ウクライナの個人的に一押しレーベル、mamamusicにコンタクトをした所、好感触。まだ詳細は詰めているので、誰にインタヴューできるかは決まっていませんが、現在キエフに飛んで、インタヴューを計画しています。mamamusicで現在活動しているアーティストは以下です。

NikitA
NeAngely (НеАнгелы)
オリガ・ゴルバチョワ(Ольга Горбачева)
ヴェールカ・セルヂューチカ( Верка Сердючка; Verka Serduchka)
イリーナ・ビルィク(Ирина Билык)

過去にはHollywood FMやA.Р.М.И.Яも在籍しました。

最初の3組は既に複数の記事を書いていますが、今回、紹介したいのは、 ヴェールカ・セルヂューチカ。ウクライナでは、超有名人。Eurovision 2007で2位に入賞したおかげで、ロシアやCIS諸国だけでなく、ヨーロッパ全体で知られています。

彼女は、男性コメディアンのアンドレイ・ダニルコ(Андрей Данилко)が作り上げたキャラクター。アンドレイ名義でも歌手活動はしていましたが、元々コメディーで使っていた、ド派手なヴェールカおばさんキャラで歌った所、バカ受けします。

ヴェールカおばさんのアルバム・デビューは1998年。そして、初シングルはバイアグラ(ВИА Гра)との共演で、もともと彼女達が歌っていた「Я не поняла (I didn't understand)」(2003年)です。



これはまだまだ序の口です。これ以降、ヴェールカおばさんはさらに強力なキャラクターとして成長していきます。
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Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

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