四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

四方宏明の“音楽世界旅行” [共産テクノ部]

SOVIETECHNO:『共産テクノ ソ連編 (共産趣味インターナショナル) 』の発売を記念して、共産テクノの動画を中心に紹介!

X'mas

12月 1日

クリスマスらしくないクリスマスソング集

今回はクリスマスらしくないクリスマスソング特集です。クリスマスと言えば、冬のイメージ。雪が降って、国で言うならフィンランドとかがピッタリです。だいたい大体サンタクロースのコスを暑い時期に着るのは辛い。でもそれは北半球だけの話で、南半球ならクリスマスは夏。熱帯ならいつでも夏のようなもの。

E.S. Islandのアルバム『Funny Inspiration From Solar Music』(1982年)に「真夏のクリスマス」という曲があります。E.S. Islandは、じゅんとネネのネネとズーニーブーの高橋英介という異色の組み合わせのテクノポップ・バンド。琉球音楽の要素も取り入れて、「真夏のクリスマス」は基本レゲエです。おニャン子クラブの「夏のクリスマス」(1985年)や桑田佳祐の「Merry X'mas In Summer」(1986年)よりも早かった夏のクリスマスソングでもあります。

テクノ歌謡DX(7)FUNNY INSPIRATION from SOLAR MUSICテクノ歌謡DX(7)FUNNY INSPIRATION from SOLAR MUSIC
アーティスト:E.S.Island
販売元:Pヴァインレコード
(2000-06-25)
販売元:Amazon.co.jp
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その流れで紹介したいのが、平沢進with島崎和歌子の「アフリカのクリスマス」。P-MODELの平沢進と島崎和歌子はどう考えても異色の組み合わせです。この曲が収録されたのは、ポリドールから出た『White Album '90』(もちろん1990年)。当時、両者ともポリドール(現在はユニバーサルの傘下)に所属していた以外は何も共通点が見えない希薄な関係。島崎和歌子の他の楽曲も、ちゃんと聴いたわけではないですが、作家からしても、テクノポップに匂いは全くしません。島崎和歌子が実はP-MODELのファンだったとかだったら、すごくいい話なんですけどね。

whiteホワイト・アルバム’90
アーティスト:オムニバス
販売元:ユニバーサル ミュージック株式会社
(1990-11-10)
販売元:Amazon.co.jp
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『White Album '90』は廃番ですが、『for winter music Lovers~TECHNOPOP Xmas』(2009年)にも収録されています。

for winter music Lovers~TECHNOPOP Xmasfor winter music Lovers~TECHNOPOP Xmas
アーティスト:オムニバス
販売元:ソニー・ミュージックダイレクト
(2009-11-11)
販売元:Amazon.co.jp
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さて、この「アフリカのクリスマス」ですが、アイドル・ソングとしての妥協を許さない完成度です。島崎和歌子が「アーフリカのクリスマス」とつぶやき始め、その後、感動的な重厚な平沢サウンドが炸裂します。クリスマスソングとしても歌詞はあり得ない展開。クリスマスツリー、イエス様、マリア様に虫、ジャングル、ザンビアの滝の音が混在する摩訶不思議な世界。作詞は、平沢進と彼が昔プロデュースしたShampooという女性二人組の京野昌美が担当しています。こんなクリスマスソングが世の中に一つくらいあってもいい。

11月 29日

英国のシングル記録を塗り替えたクリスマスソング

クリスマスソングという以上にチャリティーソング(エチオピアの飢餓救済)として大ヒットしたのが、Band Aidの『Do They Know It's Christmas?』(1984年)。約300万枚を売った当時のイギリスのシングルのベストセラー記録を塗り替えました。ちなみにそれ以前は、200万枚を超えたWingsの『Mull of Kintyre(夢の旅人)』(1977年)。そして、ダイアナ妃追悼曲として500万枚近く売れたElton Johnの『Candle in the Wind 1997』(1997年)に記録は後に塗り替えられます。それ以降、記録は破られていません。6000万人程度のイギリスの人口を考えると、たぶん、これからも無いのではと。

dotheyknowitschristmas


この曲の作詞作曲は、Boomtown RatsのBob GeldofとUltravoxのMidge Ure。彼らの音楽性を考えると、割と意外なコンビですね。当時のイギリスのニューウェイヴからオールドウェイヴまで含めた豪華ゲストが集まりました。その後、USA For Africaの「We Are The World」などのチャリティーソングを生み出すきっかけにもなったのですが、この2曲、婉曲的なイギリスっぽさと直接的なアメリカっぽさを対比する上でも大変参考になる曲です。



Trevor Hornはプロデューサーとリミキサーとしてもクレジットされていますが、当初、「Do They Know It's Christmas?」のプロデューサーとしてGeldofがアプローチしたのですが、Hornの都合がつかなかったため、プロデュースはUreがやり、Hornは彼のロンドンのスタジオを無料で貸したという話もあります(同時にカラオケ録音の時にHornはちゃんとミキサーに座っていろいろ指示していたという情報もあります)が、実際のところはどうだったのでしょう? 当時の売れっ子プロデューサーとしてのHorn先生の人気ぶりが伺えます。

その後、1989年にBand Aid IIとして当時ユーロビート旋風を起こしていたStock Aitkin Watermanのプロデュースでリリース。最初に歌うのは、Kylie Minogueちゃん。



2004年にBand Aid 20がNigel Godrichのプロデュースで再度リリース。両者について言えますが、やはりオリジナルの域に行くのは難しい。まぁ、チャリティーとしての目的はある程度果たせたのだとは思いますが・・・



2005年にはカヴァー曲ではありませんが、アメリカのインディー系バンドが集まったThe North American Halloween Prevention Initiativeによる「Do They Know It's Hallowe'en?」という曲が作られていますが・・・コメントしづらい作品となっております。
11月 27日

トニマンが関わったクリスマスソング

クリスマスソング定番の次は、定番じゃないけど、私的に最高のクリスマスソングを紹介します。

The Damnedというパンクバンドをご存知でしょうか? 1976年にデビューし、Sex Pistols、The Clashと並んでロンドン3大パンクバンドの一つとされています。ポップでありながらも、スピード感があり、ゴシック・テイストもある、その後のムーヴメントにも影響が大だったバンドです。The Damnedのオリジナル・メンバーでベーシスト(後、ギターリスト)だったCaptain Sensible(Raymond Burns)というとぼけたおっさんがいます。パンクバンドに居たくせにソロでは超ポップで、ある意味パンク的な退廃とは対照的なポジティヴなメッセージを感じます。トニマンことTony Mansfieldのプロデュース作品にその傾向が顕著に見られます。ちなみにトニマンは、The DamnedのEP『Friday 13th』(1981年)もプロデュースしています。トニマン=Captainの代表作は、全英1位となった「Happy Talk」(1982年)がありますが、同じコンビで作られたクリスマスソングが、「One Christmas Song」(1984年)。アレンジはトニマン節が炸裂。PVには反戦的なメッセージが込められています。



この曲はもともとシングルのみでリリースされましたが、復刻版CD『The Power Of Love』(1983年)にボーナス・トラックとして追加されています。

Power of LovePower of Love
アーティスト:Captain Sensible
販売元:Cherry Red UK
(2009-08-25)
販売元:Amazon.co.jp
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クリスマスソングではないですが、クリスマスコンピには収録されたりする他にトニマンのプロデュース作としてAztec Cameraのウィンターソング「Walk Out To Winter」(1983年)を紹介します。Aztec CameraはRoddy Frameを中心に結成されたスコットランド出身のネオアコ系バンド。イントロでキュンとします! ちなみにこの曲に関しては、『High Land, High Rain』に収録のアルバム・ヴァージョンよりもシングル・ヴァージョン(PVに収録分)がお勧めです。



ちなみに『High Land Hard Rain』(1983年)、『Knife』(1984年)、『Stray』(1990年)、『Dreamland』(1993年)、『Frestonia』(1995年)の5枚のアルバムを収録したボックスセットは、なんと2,433円! ちなみに彼らのアルバム『Dreamland』(1993年)のプロデュースは、坂本龍一。

5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET
アーティスト:AZTEC CAMERA(アズテック・カメラ)
販売元:Warner Music
(2010-02-27)
販売元:Amazon.co.jp
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11月 21日

『Utada The Best』にも入っている宇多田ヒカルの「戦メリ」

前回に続き、しつこく「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas Mr. Lawrence)」でしす。この曲については、All Aboutテクノポップにて「戦場のメリークリスマス」記事で「何故、この曲のカヴァーが多いのか?」という分析を行い、43曲のカヴァーを紹介しました。それ以降も「戦メリ」カヴァーは増殖中で、取りこぼしていたものも含めて紹介したいと思います。

教授自身も、オリジナル以外にも『Media Bahn Live』(1986年)、『Playing The Orchestra』(1988年)、『Coda』(1993年)、『1996』(1996年)、『/04』(2004年)、『Playing the Piano 2009 Japan』(2009年)等でセルフカヴァーをしています。iTune Storeでは、さらに複数の場所で録音されたライヴ曲を配信しています。全部そろえてどうする(?)とは思いますが・・・ 基本、ピアノversionです。でも、僕はワイングラス効果なのか、オリジナルに一番、愛着を感じます。

ごく最近もcommmonsからリリースされた『Christmas Songs』(2010年)にもリミックス「Merry Christmas Mr. Lawrence -re-modeled by Goro Ito-」が収録されています。

Christmas SongsChristmas Songs
アーティスト:オムニバス
販売元:commmons
(2010-11-17)
販売元:Amazon.co.jp
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先ずは、最近話題の宇多田ヒカルちゃん。UniversalからリリースされたUtada名義の方のアルバム『This Is The One』(2009年)に収録の「Merry Christmas Mr. Lawrence - FYI」。宇多田ヒカルって、a-haの「Take On Me」もそうですが、80年代カヴァーが結構好きみたいです。歌詞がないと宇多田ヒカルは歌えません。David Sylvianが歌った「Forbidden Colours」(曲は「戦メリ」)ではなく、新たに英語詞が作られ、バイオリン音が目立つカヴァーです。 ちなみにこの曲は、宇多田本人が自ら不買をほのめかすツイートをしたユニバーサルからの『Utada The Best』(2010年)にもちゃんと収録されています。

Utada The BestUtada The Best
アーティスト:UTADA
販売元:ユニバーサル インターナショナル
(2010-11-24)
販売元:Amazon.co.jp
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他、いくつか紹介します。
■ブラジルの女性ドラマー、Vera Figueiredoのアルバム『Vera Figueiredo』(1999年)に収録。
■Watergateの「Heart Of Asia」(2000年)。トランス系カヴァーは正直言って、きついのもありますが、これは聴けます。PVは「間違った日本」的センスに溢れています。
■R&B系のAlのちょっとスローな日本語歌詞付き「Merry Christmas Mr. Lawrence」(2003年)。
■メロディックハードコア系のFACTのアルバム『FACT』(2009年)に収録。
■クラシック・ヴァイオリニストの宮本笑里とヴォーカリストのJadeからなる日米合体ユニット、Saint Voxの「Merry Christmas Mr. Lawrence - Rocket Girl」(2009年)。ちなみに中田ヤスタカが、JadeのSweetbox名義での「Everything Is Gonna Be Alright」をリミックスしています。
■Aira Mitsukiの『Airaの科学』(2009年)に収録の「戦場のメリークリスマス」。歌詞はフレンチ。
11月 20日

「戦メリ」のワイングラス・サンプリング分析

クリスマスソング特集の第2弾は、教授の「戦場のメリークリスマス(Merry Christmas, Mr. Lawrence)」(1983年)。こちらもクリスマスソングの定番と呼べるでしょう。実際、インスト曲でタイトル以外に特にクリスマスと言っているわけではありませんが、この曲がかかると何故かクリスマス気分になります。同時に、ビートたけし扮するハラ軍曹が登場する映画のエンディングを思い出します。

戦場のメリー・クリスマス戦場のメリー・クリスマス
アーティスト:坂本龍一
販売元:ミディ
(1993-09-21)
販売元:Amazon.co.jp
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当時は知らなかったのですが、『UC YMO』のライナーノーツの「邂逅」の曲解説の中に以下のYMOメンバーの発言があります。

この頃、E-mu(イミュレーター)ってサンプラーが大活躍っす。『戦メリ』でも活躍のワイングラスのサンプルも随所に。


「どこにワイングラスのサンプルが使われているか?」が気になり、けろっぐ博士と古くからのテクノポップ仲間の一人なおみさん(男です)の考察をもとに、分析してみました。なお、3人のうちだれ一人として当事者から聞いたわけではないので、あくまでも僕たちの推測によるものだとご理解ください。より正確な情報をお持ちの方がおられたら、教えてください。

先生:聴いてみる限り、55秒あたりの「チャラチャラチャー♪」の少し硬い音がワイングラスのサンプリングなのかと?

博士:ご指摘どおり55秒あたりからの著名な主旋律の部分のスコーンと抜けるクリスタルな感じの音がサンプリングだと僕も思います。当時のシンセ事情を考えうるとDX-7、Fairlight CMI、E-muが考えられます。

先生:ライナーの発言からもE-muでしょうね。

博士:教授のサウンドが、『音楽図鑑』あたりから急に生っぽくなるのも上記のデジタルシンセの使用が原因です。本来、この主旋律の様に不規則倍音を含む(要するにガラスを叩くような抜ける音)を作るのはDX-7が得意なはずでが、発売時期(1983年5月)が「戦メリ」の公開(1983年5月28日)とほぼ同じですから、どちらしてもDX-7は使えそうにありません。またこの音色は確かに音程的にはやや甘い感じがします。その点からも完璧チューニングが売りのDX-7では出ない音だと思います。

なおみ:E-muはWinter Tourで使われています。E-mu1は1982年発売、そしてE-mu2は1984年の発売です。となると、「戦メリ」はこのE-mu1が使われたことになります。このE-mu1はサンプリングがひとつの音程しかできません。YMO関係者はシンクラヴィアを使ってないので、散開までE-muシリーズしか使ってないはずです。

先生:ワイングラスの音って探してみて、そうかなと思いますが、微妙ですよね。

なおみ:ワイングラスを叩く音を想像してこの「戦メリ」のメロディを聴くとかなり低いですよね? オリジナルの音よりかなり低い音を弾いてることになります。

先生:何で叩いたかは分かりませんが、確かに。

なおみ:一箇所(例えば”ラ”)でサンプリングされた音は、低くすると歪(ゆがみ)がでます。つまり低いところに行くと音は歪んだ(ゆがんだ)ものになります。これは当時困りモノだったのですけど。

先生:どこかチューニングがずれたような音ですよね。

なおみ:しかしそんな事をすると音痴になっちゃう。ピアノと一緒に鳴らしているので、低いところは違和感があるのだと思います。

博士:ワイングラスを叩いた音をイーミュレーターに入力すると、他のすべての音程を鍵盤上でしかも和音で演奏できるようになるという仕組みであることをまず理解してください。当時のサンプラーはサンプリングポイントが極端に少なく、少ないサンプリングポイントからすべての音階を無理やり作ると、サンプリングポイントから離れるほどピッチも甘くなります。戦メリの主旋律も何かそんな感じのピッチの甘さを感じます。

先生:逆に言えば、ワイングラスのサンプリングだけなら、あまりにもメロディとして不安定になってしまうという事ですね。

なおみ:だから、メインのメロディは、「ワイングラスとピアノ」の同時鳴らしの音だと思います。

博士:調律がしっかりしているピアノとユニゾンすることで倍音同士が微妙に、しかもランダムに不協和音を発生させ、より耳障りで強烈な音になるのです。トイピアノ(玩具のピアノ)を思い出してください。 非常に耳障りなキツイ音ですよね。また弾く鍵盤によって澄んだ音だったり、非常に耳障りな音だったりとランダムな「ムラ」を感じると思います。あれは倍音同士がランダムに干渉して高周波で干渉波(うねり)を出しているのです。その感じを調律して完璧な生ピアノと、音程がやや甘いサンプリングしたワイングラス音を使用する事で結果的に出しているのです。

先生:逆に当時の機器だったからあの独特に質感が出せたと・・・。教授のセルフカヴァーは基本ピアノversionですが、僕もやっぱりオリジナルが一番好きです。

博士:まさにそうなんです。もっとサンプリングレートの高い今のサンプラーだと、ワイングラスを叩いた音はワイングラスを叩いたままの綺麗な音がします。 当時のサンプラーはサンプリングレートが低く、明らかに音色が変化してしまい、サンプリングポイントが少なく無理に音程を作ると音程が怪しくなります。それを音程がしっかりした別の楽器とオクターブ音程であわせる事で、音痴な感じにならずに、音程に干渉によってランダムに有機的な音色変化が発生したと考えます。すなわち、当時の機材の不完全さとそれを駆使しようとする知恵から生まれたサウンドなのです。

先生:55秒までの部分は普通のシンセ音に聴こえますね。

なおみ:こっちは多分シンセです。音の立ち上がりが「うにぃょ」ってなっているのでこれはシンセだと思います。当時のサンプリングの技術でこれは多分できないです。
11月 18日

Last Christmasの三角関係

ハロウィンソング特集は、ほとんどコス特集となってしまいましたが、気分を変えてクリスマスソング特集をしましょう。

誰もが知る古くからのクリスマスソング「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」は、共に18世紀に作られた曲です。クリスマスソングは国内外問わず流行歌にも多いですが、上手くいけば、毎年のように流れる定番曲となります。商業的にという意味だけでなく、アーティスト自ら作った曲が、単に消費されず、毎年のように流れるというのは作った本人にとっても誇れる事でしょう。同時にクリスマスソングの定番になるだけの曲を作るのは至難の業です。90年代以降もクリスマスソングは発表され続けていますが、定番と呼ばれる曲の多くは80年代以前です。Mariah Careyの「恋人たちのクリスマス」(1994年)は例外的で、90年代以降の多くの曲はファン投票的に人気があるかもしれないけど、定番とまではなかなかいかないです。

クリスマスソングの定番としてまず挙げたいのが、洋楽ならWham!の「Last Christmas」(1984年)。当然、僕自身の世代感からなので、そうでない人もいるとは思いますが。当時は、第2次ブリティッシュ・インヴェイジョンと呼ばれた英国のアーティストに勢いがあった時期。そんな中、Wham!はニューウェイヴというよりも、ルックスも手伝ってホワイトソウル的アイドルでした。「Wham Rap (Enjoy what you do?)」(1982年)ではラップもしていました。

僕はこの「Last Christmas」のPVが大好きです。ドラマ仕立てになっており、ソバージュの彼女を巡る三角関係を描いています。Andrew Ridgeleyが今年の彼氏で、元彼のGeorge Michaelが去年のクリスマスに無邪気に雪合戦をしていた事を回想するという・・・哀しいラブソング。クリスマスソングに失恋や叶わぬ恋の歌が多いイメージにも一役買っています。



George Michael自身もセルフ・カヴァーしていますが、「Last Christmas」は定番と言えるだけあって、多くのカヴァー曲が存在します。アメリカン・アイドルならHillary Duff、Ashley Tisdale、Backstreet Boys、'N SYNCなど、ダンス系ならWhigfield、Yoo-Yoo、Cascada、Alcazar、The Cheetah Girlsなど、日本なら織田裕二、松田聖子、BoAやEXILEなどもカヴァーしています。

いくつか紹介しましょう。
日本で「Last Christmas」(1993年)でデビューした日米ハーフの女の子、Nadia Gifford。当時5歳ですが、これはずるい。



ドイツの着信メロのキャラ、Crazy Frogの「Last Christmas」(2006年)。



これはデビュー前だと思いますが、イギリスのエレクトロ歌姫、Little Bootsちゃんは他にもカヴァーを披露していました。



他、Darren Hayes(Savage Gardenヴァージョンもあり)、Billie Piper(スウェーデンの歌姫)、Erland Oye(Kings Of Convenience)、Volta Masters(ブレイク〜ハウス系)などがお勧めです。
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Hiroaki Shikata


四方宏明
テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年になんとなく設立。2001年よりAll Aboutにてテクノポップのガイドを担当してます。Twitterで更新のお知らせ中。

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