四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

表紙はまだ掲載されていませんが、『共産テクノ』、Amazonで予約できるようになりました。

四方 宏明
パブリブ
2016-04



前回登場したユーリイ・チルナフスキー(Юрий Чернавский)は、ソ連の共産テクノのキーマンともいえる存在。YMOのメンバーがテクノポップ系アーティストの枠を超えて楽曲を提供したように、チルナフスキーも同じような役割を担っていました。

彼が関わった楽曲の中でも、僕が愛してやまないのが、ナタリヤ・ヌルムハメドヴァ(Наталья Нурмухамедова) によるエレクトロファンク歌謡「Малиновый сироп(ラズベリー・シロップ)」です。ウズベク(現在のウズベキスタン)出身のヌルムハメドヴァのキャラもいい。なんだか、大阪のおばちゃんっぽいエネルギーを感じる。この曲でみんな振り付けを完コピして踊って欲しいです。

Малиновый сироп


サミズダートとは、発禁となった書籍や音楽を複製し、地下流通させた出版物を意味します。多くのロックアルバムはテープアルバムとして地下流通し、ダビングされた二次加工物が出回りました。共産テクノにおけるサミズダートの金字塔と呼べるのが、チルナフスキー=マテツキー・プロジェクト(Чернавский - Матецкий Проджект )による『Банановые острова(バナナ諸島)』(1983年)です。

マルチトラック録音機は普及していなかった当時のソ連で、このアルバムは、ジャケ写にもあるハンガリー製の2トラック録音機「STM」を使い、限りないテープの切り貼りによってつくられた人力テクノの傑作です。「Я робот(私はロボット)」のPVは、近未来感に溢れています。

Банановые острова




メンバーの一人、ユーリイ・チルナフスキー(Юрий Чернавский) は、数多くの共産テクノ系作品に関わっていますが、それらについてはさらに紹介していきます。

『共産テクノ ソ連編』の表紙を飾るシンセサイザーは、ソ連製のポリヴォクス(Поливокс)。性能は保証の限りではありませんが、なんだかレトロでかっこいい。映画『エレクトロ・モスクワ』にも登場し、ポスターにも使われています。

Elecktro Moskva




映画には、レフ・テルミン(Лев Термен)も登場しますが、ツェントル(Центр)にも在籍していたナチノイ・プロスペクト(Ночной Проспект)のアレクセイ・ボリソフ(Алексей Борисов)は、電子楽器の入手がいかに困難であったかを語ってくれます。ナチノイ・プロスペクトは結構難解な作品も作っていますが、。アレクサンドル・バラバシェフ(Александр Барабашев) とコラボした『Привет, Москва! (こんにちは、モスクワ!)』(1987 年)はレトロな哀愁を感じるエレクトロポップとしてオススメです。

Привет, Москва!




「共産テクノ」という語感に魅かれるというコメントを頂いており、嬉しいです。同時に「それは何なんだ?」というのも当然の疑問だと思います。詳しくは拙書で解説していますが、「共産テクノ」とは、「冷戦時代にソ連を中心とした共産主義陣営で作られていたテクノポップ〜ニューウェイヴ系の音楽」と定義しています。同時にその周辺にある音楽も紹介したので、実質的にはもうちょっと広いですが……

ツェントル(Центр)は、少なくとも初期においては、テクノポップと言うよりも荒削りなガレージパンクっぽいバンドでした。

ツェントルのリーダー、ヴァシリー・シュモフ(Василий Шумов)のソロ作『My District』(1986年)は、かなりテクノ化しています。

mydistrict




アルバムのラストを「Kasparyan - Stingray Wedding Song(USA-USSR)」は米ソ友好ソングであり、Kraftwerk の「The Model」(関係のないドイツだけれど……)へのオマージュも試みました。

ツェントルは現在も活動をしており、こちらは最新リリースとなる「Доллар побил абсолютный исторический максимум(ドルは記録的最高値を更新)」と、弱いロシア・ルーブルについての曲を発表しています。

本日、パブリブにて『共産テクノ』の表紙と内容に一部が公開されました!

『共産テクノ』が完成! 中身をお見せします。

すごい思い入れを感じるロシア・アヴァンギャルドな装丁となっております。

sovietechno


そこでも一部紹介されていたコーラ・ベルドィ(Кола Бельды)は、ハバロフスク近郊で生まれたナナイ族。多民族国家と言えば、アメリカ合衆国を思い浮かべますが、ソ連もそして現在のロシアも立派な多民族国家です。

2


ぜひ見て欲しいのが、シュールを極めた「Ханина Ранина!( ハニーナ・ラニーナ!)」の動画。1968年に発表されたこの曲は、ミュージックビデオと呼んでもいい出来ですが、同じく1968 年に公開されたソ連時代の映像『Город и песня(都市と歌)』を借用して、完成させたもの。もちろん、この時代、テクノポップという概念は存在しませんが、ボヨーン・ボヨーンと鳴る口琴がシンセサイザーのような役目を担っており、勝手に「口琴テクノ」と呼んでいる作品です。



こんなリミックスも存在します。


映画音楽で続けましょう。アレクサンドル・ザチェピン(Александр Зацепин) は多くの映画音楽を手がけましたが、1981 年のアニメ『Тайна третьей планеты(邦題:第三惑星の秘密/英題:The Mystery of the Third Planet)』は、スペースエイジポップとしてオススメです。西側ではテクノポップ・ニューウェイヴ全盛期ですが、こちらはSci-Fi的ラウンジミュージック。

Тайна третьей планеты




ちょっとミニマル系になったリメイクなんかもあります。


僕がモスクワのグリンカ中央音楽博物館を訪れた際、テルミンと並んで展示されていたのが、エクヴォディン(Экводин:一番左)とANS(АНС:右側の大きなタンス)シンセサイザーです。

museum


エクヴォディンは、1936年に開発され、ソ連初のシンセサイザーとされています。前回登場したヴィチスラーフ・ミシェーリン(Вячеслав Мещерин)も使っていました。

1958年に開発されたANSシンセサイザー を使ったミュージシャンとして有名なのが、エドゥアルド・ アルテミエフ(Эдуард Артемьев)。ANSが使われた彼の代表作は、1972年のソ連SF映画『Солярис(惑星ソラリス)』のサウンドトラック。テーマ曲であるバッハの「イエスよ、わたしは主の名を呼ぶ」は、映画の感動のラストシーンを飾りました。

Solaris [12 inch Analog]
Edward Artemiev
Ais
2013-07-18





英国では、Psychic TVのメンバーだった、Coilの二人が、その名もずばり『ANS』(2004年)というタイトルでボックスセットをリリースしています。

Ans
Coil
Threshold House
2006-12-04

世界初の有人宇宙飛行を成し遂げたのは、ユーリイ・ガガーリン(Юрий Гагарин)。宇宙でミシェーリンの音楽が頭の中で流れたと言うほど、ガガーリンは彼のファンでした。

ヴィチスラーフ・ミシェーリン(Вячеслав Мещерин)は、「Popcorn」以外にもカヴァーをしています。「Последний год в школе(学校最後の年)」という曲がありますが、これは舟木一夫の「高校三年生」のカヴァー。



これも『Easy USSR part 1: 60-70’s』に収録されていますが、続編『Easy USSR part 2: 70-80’s』もあります。

9


こちらはオリジナル曲で、ミシェーリン楽団の中でもコンセプト的にもテクノポップ度が高い「Упрямый робот(不屈のロボット)」。


本Blogは2013年3月3日より休止していましたが、本日より再開します。

拙著『共産テクノ ソ連編』が3月に発売されるにあたって、書籍で扱った共産テクノ系アーティストたちを動画を中心に紹介していきます。こじつけっぽいですが、「共産テクノ部」の「部」はブログの「ブ」です。

また、『共産テクノ』は、『デスメタルアフリカ』に続くパブリブからの第2弾となる音楽研究書であり、社会評論社が出版してきた「共産趣味インターナショナル」のVOL 5でもあります。

四方宏明さん執筆の『共産テクノ』を出版します!(パブリブ)

「共産テクノって何?」と不審に思われる方は、こちらを読んでみてください。

共産テクノ序章〜共産テクノとは何ぞや?

まず最初の話題は、テクノポップのルーツとも言われる「Popcorn」。Garshon Kingsleyのよる1969年の作品ですが、1972年にHot Butterによって全世界的にヒットしました。



ソ連にも「Popcorn」のカヴァーは存在します。1979 年のヴィチスラーフ・ミシェーリン(Вячеслав Мещерин) の楽団によるもの。



ミシェーリンの楽曲を集めたCD『Easy USSR part 1』でも最後を飾っています。

Easy USSR Vol.1
V Mescherine
Sony Classics

まだLana Del Reyを知らなかった時、最初「Video Games」というタイトルを見て、これはテクノっぽいだろうから聴いてみようとした所、当初の目的は忘れて、この曲に惚れ込みました。なんだか忘れていたアメリカの憂いが伝わってきました。自らのジャンルをサドコア(Sad Core)と公言するだけあって、泣けます。

ボーン・トゥ・ダイ ザ・パラダイス・エディションボーン・トゥ・ダイ ザ・パラダイス・エディション [CD]
アーティスト:ラナ・デル・レイ
出版: ユニバーサル インターナショナル
(2012-11-14)




前回紹介したThe Young Professionalsは、Lana Del Reyの「Video Games」のカヴァーもしています。ジャンル的にはかなり離れている二組ですが(Lana Del ReyのRemixには結構エレクトロなのもありますけど)、原曲にスピード感を持たせ、見事なエレクトロポップ化をしています。公式クリップではありませんが、ピンボールの映像もはまっています。

videogames-typ




Lana Del Reyに戻って、もう一つ、好きなのが、「Diet Mountain Dew」。作り込んでいないトラックで、「Video Games」と同様クリップも手作り感が溢れています。でも、圧倒的なノスタルジアにひれ伏します。



Lana Del ReyとThe Young Professionalsには、ともに来日して欲しい!

イスラエルのアーティスト、今まで脇役的に紹介した事はあるのですが、今回主役として紹介したいのは、The Young Professionals。略称として、TYP。Ivri Lider(背が高い方)とJohnny Goldsteinの2人組。Ivriの方は既にイスラエルでは有名なソロアーティスト。Johnnyはプロデューサー。ユダヤ人は頭いいという印象がありますが、二人ともヤッピー(Young Urban Professionals)っぽい。

『9am to 5pm, 5pm to Whenever』(2012年)というタイトルもビジネスマンって感じのデビュー・アルバムをリリース。男性版Clientって感じですかね。

9 Am to 5 Pm 5pm to Whenever9 Am to 5 Pm 5pm to Whenever
アーティスト:Young Professionals
販売元:Casablanca
(2012-07-03)
販売元:Amazon.co.jp


9 Am to 5 Pm 5pm to Whenever (Deluxe Edition)9 Am to 5 Pm 5pm to Whenever (Deluxe Edition)
アーティスト:Young Professionals
販売元:Polydor
(2012-06-26)
販売元:Amazon.co.jp


アルバムに収録され、シングルになっているのが、「TYP D.I.S.C.O.』。タイトルでピンと来る人は、ディスコマニアかDaft Punkのファン。「D.I.S.C.O.」は、1979年にリリースされたフランスのOttawanの定番ディスコ曲。曲を書いた一人は、Daniel Vangarde。彼は、Daft PunkのThomas Bangalterのお父さん。

disco




こちらは、LGBT (レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)をサポートするクリップ。


たまには流行ものについて書きましょう。「江南スタイル」の次みたいに紹介されている、最近人気急上昇中のダンス動画「The Harlem Shake」はご存知でしょうか? こちらが、何故か全身タイツのオリジナル版。



これを見て、作られたのがTSCS版。オリジナルより再生回数が多い! この腰抜けダンスは、NYのハーレムがルーツらしい。



「The Harlem Shake」という曲自体は、NYブルックリン出身のエレクトロ系のアーティストのBaauerによるもの。エレクトロ系と言ってもいろいろありますが、Diploとかに近い。

harlemshake


その後、解りやすいダンスの展開も手伝って、様々なヴァージョンが作られて、増殖中。いろんなのを集めたコンピレーション。



本日公開されたタイのアイドルレーベル、KamiKaze版もここに紹介しておきます。


The Cureというイギリスのバンドをご存知でしょうか? ご存知でない人でも、彼らの「Close To Me」(1985年)を知っている人は多いでしょう。ゴスっぽい外見ですが、この曲なんかはとってもポップで一度聴いたら耳から離れません。



イギリスの曲ですが、ウクライナ人に「このクリップ知っている?」って教えてもらったのが、Lady Sovereignの「So Human」(2009年)。



聴いてもらえればわかりますが、これがもうほぼ「Close To Me」。Lady Sovereignは、所謂グライム(Grime)系。いや、解ったような事を書いていますが、実はあまり知りません。調べてみると、イーストロンドンで始まったUKガラージにヒップホップ、レゲエ、ドラムンベースの要素が加わったミクスチャーサウンドと言った感じの解説が普通なされています。

『DIVA』という雑誌で、「Her first gay interview」とか受けていますので、彼女はレズビアンみたい。確かにトムボーイっぽい。

ladysovereign


ジグソージグソー
アーティスト:レディー・ソヴァリン
販売元:BMG JAPAN Inc.
(2009-08-26)
販売元:Amazon.co.jp

cleopatraルーマニア続けましょう。と、言っても今回紹介するのは、モルドバ共和国出身のクレオパトラ・ストラタン(Cleopatra Stratan)。モルドバは、旧ソ連から独立したウクライナとルーマニアに挟まれた人口360万人程度の小国。モルドバ人はほぼルーマニア人と考えてもよく、クレオパトラちゃん家族は、現在、ルーマニアに住んでいます。「恋のマイアヒ」のO-Zoneもモルドバ出身ですが、レーベルも同じくCat Music。

さて、このクレオパトラちゃん、2002年生まれで、彼女の最大のヒット曲「Ghita(恋のギツァ)」(2006年)は、彼女が3歳の時に歌われたもの。アーバンギャルドのよこたんが好きな幼女です。ていうか、3歳児です。



ちなみにデビュー・アルバムのタイトルは、『La varsta de 3 ani(3歳という年齢で)』。日本盤はPony Canyonから2007年にリリースされています。

こちらは、比較的最近のクレオパトラちゃん。



恋のギツァ(DVD付)恋のギツァ(DVD付)
アーティスト:クレオパトラ
販売元:ポニーキャニオン
(2007-04-18)
販売元:Amazon.co.jp

elena東欧のポップについて触れる事がありますが、僕にとってはまだまだ未開の分野です。クロアチアのEli Eちゃん、有名どころでは、ルーマニアのアレスタことAlexandra Stan。同じくルーマニア出身の Elena Gheorghe(エレナ・ゲオルゲ)ちゃんを最近知りました。最初は、アレスタが売れたから、柳の下の泥鰌的存在なのかと、失礼な憶測をしていましたが、彼女は、2000年に音楽祭で優勝し、2009年ユーロヴィジョンのルーマニア代表に選ばれている、ルーマニアの国民的歌姫。

こちらが、ユーロヴィジョンで歌った「The Balkan Girl」。



彼女の最大のヒット曲となったがのが、「Disco Romancing」。基本、バルカンビートをあしらったユーロディスコ路線。



ちなみにセクシーなエレナちゃん、司祭の家に生まれたのが意外。

ディスコ・ロマンシングディスコ・ロマンシング
アーティスト:エレナ
販売元:avex trax
(2012-09-12)
販売元:Amazon.co.jp

前回、「Tigersushiという名前はクールなんでしょうかね」という発言をしましたが、そのクールさはひねくれていて、あえてアンクールなモチーフでクールさを逆説的に表現している確信犯だと考えています。

「何が言いたいのか?」と言われる方もおられるでしょうが、Tigersushiを主宰するJoakimによるクリップを見て頂ければ、ニュアンスは伝わるか、さらに混乱するかのどちらかでしょう。

こちらのクリップは、同じフランスのValerieという懐古主義的集団にも通じる「Forever Young」。音的にはチルウェイヴっぽくもあります。



脱力エレクトロな「Find A Way」。クリップ中盤から出てくるの女子はとってもかわいいのだけど、周りにいる他の人たちがなんか変。



Joakimのアルバム『Nothing Gold』は味があって、なかなかの名盤。

Nothing GoldNothing Gold
アーティスト:Joakim
販売元:Tigersushi France
(2011-10-25)
販売元:Amazon.co.jp

Tigersushiというフランスのレーベルがあります。ネーミング的にも同じフランスのKitsuneと近いものがあります(笑)。やはり、日本由来の名前はフランス人的にはfrais(クール)なんでしょうかね。ゼロ年代初め、そうエレクトロクラッシュが流行っていた頃からやっていました。

Tigersushiの主宰者は、Joakim。彼が率いるJoakim & The DiscoのメンバーでもあるJuan De GuillebonがやっているのがDyE。このDyEのミュージッククリップ「Fantasy」に注目。音は、エレクトロというよりもレトロ感があるエレクトロポップ。クリップにアニメを使っているなと思いつつ、どうしてこんなにYouTubeのヒット数があるのだろうと不思議に思っていました。中盤から、ちょっとエッチな男女のお話は、ホラーへと展開していきます。ギャー、怖い。



Taki 183Taki 183
アーティスト:Dye
販売元:Tigersushi France
(2011-07-19)
販売元:Amazon.co.jp



Moon Recordsは、1997年に設立されたウクライナの最大のレコード会社。山下達郎などがいた日本のMoon Recordsとは関係ありません。ゴルヤチイ・シャカラート(Горячий шоколад=Hot Choccolate)や元バイアグラのソロなども所属しています。僕がキエフに滞在した際、彼女達はキエフに居なくて、直接会ってインタヴューできなかったのが、このゴルヤチイ・シャカラート。でも、メールインタヴューは出来たので、All Aboutの方で「ウクライナ発、黒髪の熱いチョコレート」を掲載しています。

こちらは最新のPVとなる「Стены (Walls)」。今までセクシーさを強調した路線だったのですが、今回はちょっとシリアスな大人ムード。



このグループはメンバー交代が激しく、インタヴュー時点で、3人の内、2人のメンバーは交代し、残っているのは、 ヴィクトリヤ・カソヴァ(Виктория Косова)のみ。そして、現在ではさらに一人のメンバーが交代しましたが、まだ新しい曲は出してない模様。

こちらが最新メンバー。
hotchocolate3


でも、相変わらず、みんな髪の毛はブルーネット。そう、それで思いだしました。先日、ウクライナ人と話していたら、日本人はみんな髪の毛が黒いの?と聞かれてしまい、あ、やっぱり髪の毛の色がみんな一緒というのが逆に不思議なんだなぁと・・・

ちょっと間隔が空きましたが、アインシュタイン・ガールズ(Девушки Эйнштейна)に続き、ロシアのビッチ特集。いや、ビッチというのは、少なくとも僕の中では、侮蔑的意味はありません。ちょっと困ったちゃんではありますが、愛すべきビッチもいるわけです。

ロシアではありませんが、アメリカのドラマシリーズ「Don't Trust the B**** in apartment 23」などは、愛すべきビッチを描いた最たる作品でしょう。

過去にも紹介したSerebro(ロシア語ではСереброとなりますが、普通アルファベット表記となることが多いです)の「МАЛЬЧИК (BOY)」のクリップ。Serebroの三人、機内で暴れています。乗客にちょっかい出すは、胸ははだけるわ、パンツ丸見えだし・・・ 一応、非公式クリップとなっているようなのですが、事前に了解をとったのでしょうかね、さすがに・・・

serebro - boy




この人たち、ロシアではアイドル枠に入るのでしょうが、中途半端なパンクバンドよりパンクです。

久しぶりに中華圏です。台湾のエレクトロポップ・バンド、The Girl And The Robots(女孩與機器人)。紅一点の女子は、Riinちゃん。ロボットの方は、Jungle君と蛋君。バンド名から推測している部分も多いにあるのですが、RoyksoppがRobynちゃんをフィーチャリングした曲に、「The Girl And The Robot」(2009年6月リリース)という曲があります。こちらのバンドのデビューは2008年なので、偶然に近い名前になったのでしょう。中国語のサイトでは、Daft Punk的という形容もされています。

こちらは彼らの最新の曲「平行宇宙」。エレクトロニカ寄りのエレクトロポップ、ポップエレクトロニカとかいう言い方をしている人がいましたが、そんな感じ。



Phoenixの「Too Young」のカヴァーなんかもしているところ、なかなかいいセンスをしています。



実は、来日も決まっています。2月の旧正月月間に青山の「月見ル君想フ」では、台湾・沖縄系のアーティストをゲストに日台交流イベント「ROMANTIC TAIWAN」が開催されます。2月13日、14日には、The Girl And The Robotも登場します。

アルバム『平行宇宙』(2012年)
heikouchu


平行宇宙 - The Girl and the Robots

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