Idiot Pop・・・最初、名前に反応してしまいました。Iggy Popのアルバムに『THE IDIOT』というのがありますが、これは単なる偶然じゃないかと。どちらかと言えば、ネーミングのセンスとしては、Daft Punk。

Daft Punkにはネーミングの逸話があります。Daft Punkの前駆体として、Darlin’というバンドがその昔ありました。まだ、その頃は後Phoenixで活動するLaurent Brancowitzが在籍しており、Darlin’がStereo Labの前座を務めた際、「メロディ・メーカー」誌のレビューで「a bunch of daft punk(愚かなパンク)」と酷評されました。それを逆手にとって、彼らは自分たちのバンド名にしてしまい、後のDaft Punkとしての栄光のスタートとなるわけです。Idiot Pop(馬鹿なポップ)とDaft Punk(愚かなパンク)・・・まぁ、パンクには不良という意味もあって、こちらも単なる僕のこじつけかもしれませんけどね。どちらにしても、Idiot Popのネーミングセンスは好きです。

idiotpopIdiot Popのセルフ・タイトルとなるデビュー・アルバム『Idiot Pop』 は、2009年6月10日に発売され完売し、5曲追加されて、8月23日に再発売。なかなか形容しにくいサウンドです。1曲目「Into Da Parallel Worlds (intro)」はちょっと“きれいなコウモリ”(知っている人、いますか?)みたいなサスペンス風で始まり、2曲目のキラキラ系キラーチューン「Paradoxical Scream」などは、ヴォイスサンプルとメロディー性から、DE DE MOUSEなんかにも繋がります。超アッパーかつバブリーなエレクトロ曲「Tragedy Of The Hype」は、とても耳に残る。と、思ったら・・・「Miss Me」は90年代J-POPへのオマージュを思わせる。そして、ご本人が小室チルドレンと言っているだけあって、globeの「DEPARTURES」のカヴァーまで。




idiography2010年4月1日には、6曲入りミニアルバム『Idiography E.P.』をリリース。1,500枚限定でたったの1,000円。ファーストにも見られた子供の歌唱曲がありますが、「Nothing To Be Afraid Of」もそう。ある意味、パーティーチューン。そう、子供たちが集まって部屋を飾って、皆で楽しくパーティーに似合うという意味で。「Bye Bye Sorrow」は北欧のポップトロニカ系かと思わせる名曲! TOYってバンドがいるんですが、そんな感じ。




4月29日に大阪舞洲で行われた渚音楽祭にも出演。前夜の嵐の影響でタイムテーブルがぐちゃぐちゃになってしまい、Idiot Popは予定より1時間早く登場しました。そのせいもあってか、お客さんは少なめでしたが、僕は幸いにもIdiot Popのライヴを見る事が出来ました。トレードマークは水玉。今度はぜひ屋内ライヴを聴いてみたいです。

Idiot Pop .Idiot Pop .
アーティスト:Idiot Pop
販売元:Idiot Pop Records
発売日:2009-08-23
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Idiography E.P.Idiography E.P.
アーティスト:Idiot Pop
販売元:Idiot Pop Records
発売日:2010-04-01
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