worldwild2010アイドルの楽曲に果敢に民族音楽を取り入れるという意味で、All AboutでもインタヴューしたSaori@destinyの『WORLD WILD 2010』は、ちゃんと評価されるべきだと声を大にして言いたいです。アルバム曲の中でもバイレファンキ度が高いタイトル曲「WORLD WILD 2010」は、その象徴と言えましょう。Talking Heads に代表される80年代ニューウェイヴも積極的に民族音楽を取り入れてきました。それは現在のエレクトロにも言える事です。アイドルの場合、民族音楽と言っても、中華系、中近東系、ジャマイカ系(スカ、レゲエ、ダブ)くらいなら結構ありますが、バイレファンキのような都会の民族音楽というのはなかなかありません。Saoriちゃんを聴いて、バイレファンキを知る・・・本来の目的はさておき、素晴らしいじゃないですか!


バイレファンキって何?と疑問の方もおられると思いますので、調べてみました。ブラジルではファンキカリオカと呼ばれるブラジル産ゲットーベース。ヒップホップを通過してマイアミベースがブラジルに南下して花開いたダンスミュージック。ブラジルのリオにはゲットーのような地域もあり、その様な文化背景があるのでしょう。

アメリカ人DJ、Diploが発掘したバイレファンキ代表選手が、ブラジル出身のBonde Do Role。彼らの「Solta O Frango」は、バイレファンキの代表曲として選んでおきます。



Bonde Do Roleとも仲がよく、彼らのリミックス仕事もしているCSS(実は、僕はこっちの方がもともと好きなんですけど)もブラジル出身。それほどバイレファンキ度が高いバンドではないですが、ブラジルの重要バンドなので「Let's Make Love and Listen to Death From Above」を紹介します。



バイレファンキの知名度を上げた一番の功績は、M.I.A.。バイレファンキ度が高い「Bucky Done Gun」を聴いてみてください。先ほど、紹介したDipoloもM.I.A.とは公私とも関わっております。ちなみに、M.I.A.の公式ページで見られる最近公開された「Born Free」のPVが限りなく残忍でヤバいです。



coconutfmAtom HeartことSenor Coconutも、ラテンクラブ系を選曲した『SENOR COCONUT presents COCONUT FM』(2005年)で、レゲトン、クンビアに混じって、バイレファンキをセレクトしています。


バイレクトロとはエレクトロがバイレファンキを取り込んだジャンルです。エレクトロファンキは、バイレファンキをやるブラジルの人達がエレクトロを取り入れた場合を指すらしい。日本のバイレクトロの先駆者、TIGARAHちゃんはYMOにも絡めて、次回へ持ち越します。

WORLD WILD 2010WORLD WILD 2010
アーティスト:Saori@destiny
販売元:D-topia Entertainment
発売日:2010-04-14
おすすめ度:5.0
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Coconut FMCoconut FM
アーティスト:Se���or Coconut
販売元:Essay Recordings
発売日:2005-09-27
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