僕がPOP ACADEMYというサイトをコツコツと作っていた頃、バカ買いが得意なレコードハンターの荒君と盛り上がった謎のイタリアの二人組です。

荒君の解説を先ずは紹介しましょう。
ジャケのテクノ臭にひかれて、中古アルバム『Righeira』(1983年)を200円で購入し、ハマッてます。サウンドは(YMO+Telex)÷2というところ。Michael Fortunatiの「Give Me Up」みたいな曲調のもありますが、シンセの音色で結構グッとくるものがあります。裏ジャケのクレジットではProphet5、Arp Odyssey、MC4、Linn、Simmonsなどのクレジットがあり、これも購入のキッカケのひとつです。録音はミュンヘン。イタリア系バンド。


righeira


GEMMのリストで『Bambini Forever』(1986年)を発見し、「同名別バンドでもいいや」と思いオーダーしたら、やはりあのRigheiraでした。ジャケを見て呆れてしまいました。二人が赤ん坊のカッコ(志村がコントでやってたような)をしており、笑顔で写っとります。 裏ジャケには、二人の横に叶姉妹(妹の方)のようなセクシーねぇちゃんが一緒に写っており、「なんなんだこの女の人」と思って、インナーの写真を見たら、そのねぇちゃんがRigheiraの二人にオッパイ飲ませてる写真が・・・。サウンドは1986年ということでだいぶ洗練されてきてますが、日本人好みというか、憶えやすいメロディーが多いのは相変わらずで、お気に入りです。


bambiforever


こんなこと書かれたら、見たいですよね。飲ませている写真・・・こちらにあります。

当時はほとんど情報がネット上にもなかったのですが、今はWikipediaにもあります。Wikipediaによると、RigheiraはStefano Rota とStefano Righiの二人によって1981年に結成。

彼らの代表曲は、『Righeira』にも収録され、シングルヒット(イギリスで53位)もした「Vamos A La Playa」。タイトルはイタリア語でなく、スペイン語で「Let's Go To The Beach」という意味。明るいテクノポップに聴こえますが、以外にも原爆の脅威とビーチの汚染というシリアスなメッセージが込められています。この曲はよくイタロディスコ系のコンピに入っていたりしますが、テクノポップと言った方がしっくりきます。。Chrisma(Krisma)のカヴァーをしたHong Kong Counterfeitも同曲をカヴァーしています。



同じく『Righeira』からの「No Tengo Dinero」のPVは、アニメ風で何気にカッコいいぞ。ジャケと同じ映像がアニメで出てきます。



Krismaと同じく、Righeiraも現在も活動している模様。「Vamos A La Playa」の2010年版PVも製作しています。大きいほうのオッサンのサングラスが、Aira Mitsukiちゃんの「チャイナディスコティカ」と良く似ている(笑)。しかし、未だにこのおっさん達、どう見てもコメディアン。荒君がイタリアの電気グルーヴみたいなものかと言っていたのも頷けます。



2007年に新作『Mondovisione』をリリースしていますが、今まで紹介した曲を含んだベスト・アルバム『The Best』もあります。

The BestThe Best
アーティスト:Righeira
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