イタリア特集第4弾です。イタロディスコは、近年エレクトロの文脈で再評価をされましたが、イタロディスコという名称がなかなか紛らわしい。時には、ユーロビート(日本ではこの呼称が一番判りやすいでしょう)的なものも含めて、イタリア産だったら、イタロディスコと呼ばれたりもします(という自分も、そう呼んだりします)。

今回取り扱うイタロディスコは、初期のアンダーグラウンドとしてのイタロディスコ。Wikipediaによれば、イタロディスコという呼称はZYX Musicのレーベルオーナー、Bernhard Mikulskiによって始められました。ドイツのレーベルですが、イタロディスコ老舗レーベルと言っていいでしょう。ZYXからのアーカイヴ的トラック集は、『Italo 2000 Rarities』(Vol. 3まであります)というシリーズで復刻されています。そう言えば、70年代のミュンヘンサウンドはドイツ発ですが、ディスコとシンセサイザーを結びつけ火をつけたGeorgio Moroder先生はイタリア人ですもんね。

Italo 2000 RaritiesItalo 2000 Rarities
アーティスト:Various Artists
Zyx(1998-06-15)
販売元:Amazon.co.jp
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初期のイタロディスコにはロボットや宇宙というテーマの曲が多く、それはテクノポップとの共通項でもあります。Irmaからリリースされた『I-ROBOTS』(2004年)はそんなあなたの期待に応えてくれるイタロディスコ・コンピレーションです。ジャケがガンダムっぽいのです。イタロディスコものとしては超おススメ!

I RobotsI Robots
アーティスト:Various Artists
Irma(2004-07-05)
おすすめ度:5.0
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そのコンピには、名前からしてロボット君のAlexander Robotnickの「Dance Boy Dance」というミニマルなイタロディスコ、いやテクノポップというべき作品が収録されています。27歳から音楽を始めた遅咲きボーイですが、時を経ても風化しない魅力があります。



『Rare Robotinick's』(2004年)というCDを持っていますが、長細いGary Numanみたいなルックスがそそります。「Problems D' Amour」(1983年)が彼の代表曲ですが、これはディスコパンク系コンピ『Disco Not Disco 2』や最近のエレクトロ系コンピ『Infinity』等に収録されているカルトな人気がある曲。確かにイタロディスコというよりもディスコパンクの方がしっくりします。2010年現在もまだリリースをしている模様。ロボットだから年を取らないのか?

rarerobotonicks

Rare Robotnicks
アーティスト:Alexander Robotnik
Hot Elephant
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次回は、もう一つのイタロディスコを紹介します。