OMDの14年ぶりの新作『The History Of Modern』がリリースされました。80年代の代表的な英国のエレポップ・バンドですが、当時、Orchestral Manoeuvres in the Darkって長ったらしい名前だなと思いつつ、3文字アクロニムにELOやYMOを投影していました。先ずは、80年代のOMDについて語ります。メンバー移動がありましたが、濃い眉毛が特徴のAndy McCluskeyとPaul Humphreysが中心メンバー。

彼らの代表曲と言えば、“悲劇”の名曲「エノラ・ゲイの悲劇(Enora Gay)」(1980年)。この曲で、広島に原爆を投下したのは爆撃機の名前(同時に機長のお母さんの名前)は「エノラ・ゲイ」だと知りました。「エノラ・ゲイ、昨日は家に居るべきだったんだよ」「エノラ・ゲイ、こんな風に終わらせるべきじゃなかっただよ」と・・・心痛な歌詞です。人類史上の悲しい出来事をテーマにしながら、メランコリーだけど、こんなにポップな曲を作ってしまうところにイギリス人らしさと感じます。



1998年には、『The OMD Singles』様にSasha Remixも制作されました。こちらのPVはよりメッセージ性が強まっています。



他にもヒット曲や好きな曲がいっぱいあるOMDですが、個人的に好きなのが「Telsa Girls」(1984年)。過剰な音作りが80年代を極めています。



OMDのベストアルバムは複数出ていますが、お勧めなのはDVDもついた『Messages』(2008年)。

Messages: Greatest Hits (Bonus Dvd)Messages: Greatest Hits (Bonus Dvd)
アーティスト:OMD
販売元:Emd Int'l
(2008-08-21)
販売元:Amazon.co.jp
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