実は今回の記事を書き始めるまで、当時は僕も聴いていたグリュコーザはデビュー・アルバムで終わってしまったのでは・・・と思っていたんです。でも、そんな事はありませんでした。

セカンド・アルバム『Москва(Moscow)』を2005年にリリースしています。デビュー・アルバムも含め、グリュコーザとしてはこのアルバムでミリオンセラーとなりました。あまりCDが売れないと思われるロシアではミリオン達成は大健闘と言えましょう。

MoscowMoscow
アーティスト:Glukoza
(2007-03-27)
販売元:Amazon.co.jp
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このアルバムから最初に公開されたのが、「Швайне (Pigs)」のPV。豚族の軍隊が登場し、グリュコーザ率いる軍隊と戦闘します。歌詞を良く聴いてみると、ロシア語に混じって、「アイン・ツァイ・ドライ」・・・ドイツ語で「1、2、3」と言っていますね。豚族の制服や腕章も、ナチス・ドイツ風です。日本的感覚では、アイドル歌手(?)が戦争を題材にするというのは考えにくいです。この辺りの政治的なネタが多いのは、やはりソ連も含めたロシアの歴史の影響なのでしょう。



アルバム・タイトル曲のPV「Москва(Moscow)」では、今までのアニメーションを辞め、ナターシャ本人が登場。グリュコーザとしては珍しい哀愁のバラードなのですが、幼かったナターシャも既に19歳にして大人の女性の風格。ロシアの女性は成熟するのが早い事を実感します。