久しぶりの更新です。しばらく海外に行っておりまして、ソウルでK-POPネタなんかも仕入れてきたので、また後日まとめて紹介します。

では、本題に戻ります。エストニアの次のバルト三国特集は、ラトビアです。ラトビアは地理的にはエストニアの南、1991年にソ連から独立しました。首都リガは、バルト海の真珠と呼ばれる港町です。ソ連時代に多くのロシア人が特にリガに移住したため、現在も無国籍となるロシア人への処遇が問題となっています。

今回紹介するBrainStormを知る事になったのは比較的早い時期。元New Musikのトニー・マンスフィールド(Tony Mansfield)が、彼らをプロデュースしたから、僕も自然とBrainStormに興味を持ちました。90年代以降プロデュース業をそれほどしていないトニーがBrainStormを手掛けたのか興味深いです。BrainStormが結成されたのはまだソ連時代の1989年。デビュー・アルバム『Vairāk nekā skaļi (More than loud)』はラトビアがまだ独立して間もない1993年。

彼らが少なくともヨーロッパで注目を浴びるきっかけとなったのが、トニーのプロデュースでシングルカットもされた「My Star」という曲。2000年にリリースされたアルバム『Among The Suns』にも収録されています。
Among the SunsAmong the Suns
アーティスト:Brainstorm
販売元:EMI Import
(2005-08-30)
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この「My Star」は、甘すぎる甘味料のような中毒性の高い曲。トニーは最初ラトビア語ヴァージョンのデモを聴いたらしいですが、意味が分からないながらも、彼のイマジネーションは広がっていったようです。


偶然スウェーデンのテレビでBrainStromをで見たボブ・ディラン(Bob Dylan)が称賛したという逸話もあります。この曲でエントリーしたBrainStormはユーロビジョン2000で3位となり、ラトビアの音楽史上記録的なヒットとなりました。