モン族は、Hmongと綴り、Monでは別のクメール系のモン族(ミャンマー、タイに在住)になるので注意しましょう。混同をさけるためにフモン族と表記されることもあります。タイではメオ族と呼ばれることもありますが、蔑称的意味合いもあるようです。たぶん、ミャオ族(語感からもメオ族に近い)は漢民族が使う呼び名で、中国では苗族と書き、中国の雲南省あたりからタイへ流入。また、モン族はミャオ族の支系とされています。タイには約15万人に住んでいますが、アジア(中国、ベトナム、ラオス、タイなど)に1000万人くらい住んでおり(統計によって差があります)、少数民族とは呼べないレベルの人口。 また、アメリカ、フランスなどに移住したモン族もいます。

モン族の話すモン語(ミャオ語)は、前回紹介したヤオ族が話すミェン語(ヤオ語)と同じ、中国・チベット語族の中のミャオ・ヤオ語族となります。民族的には語族からも近いのでしょうが、全然違う言葉にみえます。
こんにちは=ニャー・ドゥジョング
ありがとう=ウォアジャオ

僕がチェンコンのモン族の村を訪れた時は、ちょうどクリスマスイブ。子供たちが、楽しそうにプレゼントのラッピングをしていました。

チェンコンのモン族の村(クリスマスプレゼントのラッピング)
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モン族はもともとアニミズムを信仰する民族ですが(玄関の飾りもその辺りから来るのでしょうかね)、キリスト教に改宗している人たちも多いようです。同時にヤオ族と同じく、中国的なものも感じました。

チェンコンのモン族の村(カトリック系施設)
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チェンコンのモン族の村(トウモロコシの飾り)
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ちょうど、モン族の渋いおじいさんが焼酎のようなお酒を瓶詰めしていて、少し飲ませてもらいました。土間にはたき火で鍋ですが、パラボラアンテナが混在し、新旧のミックススタイル。

チェンコンのモン族の村(焼酎をびん詰め)
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チェンコンのモン族の村(土間)
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チェンコンのモン族の村(パラボラアンテナ)
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チェンコンのモン族の村(子供たち)
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チェンコンのモン族の村(黒豚)
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チェンコンのモン族の村(歩いていた親子らしい二人)
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ちょうど、村の近くに自動車による移動式市場が来ており、観光客ではなく、村人たちが集まっていました。衣装がメインで、モン族によく見る丸いアップリケも単品で売っていました。特に派手系の民族衣装に当てはまると思われますが、伝統的な染め物を化繊の布地で代用した既製品が販売されています。民族衣装のユニクロ化? モン族デザインをあしらったジャージとかどうでしょう? 衣装によって、白モン族と青モン族に分かれるようですが、この辺りは今後の課題という事で。

チェンコンのモン族の移動市場
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チェンコンのモン族の移動市場
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チェンダオのモン族の市場
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チェンダオのモン族の市場
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実際に同じようなのを着ている人は見なかったのですが、モン族の衣装もなかなか艶やかです。こちらは2012年のMountain Lifestyle Showでのミス・モン族・タイランドの美女たちの踊りです。これ、見たーい!



アカ族にもありました、モン族もサイトがあります。
HMONGTHAILAND.COM