ラフ族(拉祜族)は、タイ人はムソー族とも呼ぶようです。どうしても英語のRoughを連想してしまいがちですが、Lahuです。タイにいるのは、約10万人で、中国、ミャンマー、ラオス、ベトナムにもラフ族はおり、全体で70万人くらい。

ラフ語は、アカ語、リス語と同じくチベット・ビルマ語族。アカ族やリス族も含めた共通語としての役割もはたしてきました。
こんにちは=チェ・シャア・ラ
ありがとう=オ・ボ・ウジャー

ラフ族はいくつかの支族に分かれます。赤ラフ族、黒ラフ族、黄ラフ族、白ラフ族、シェレラフ族など・・・支族分裂を繰り返し、もっといるという記述もあります。それらは衣装から判断がつく場合もあるようですが、服装の近代化にともない必ずしもその判別は容易ではありません。メーリムの首長族の村では、 袖口やスカートの裾が赤色の 伝統的衣装をまとった赤ラフ族と思われる女性がいました。じゃ、「他の色の支族は?」と言われると、分かりません。今回訪れたラフ族の市場や村落でも、ほとんど伝統的衣装は見かけませんでしたから。おばあちゃんのズボンは赤ラフっぽいですけど。

メーリムの首長族の村のラフ族
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メーカチャンのラフ族の市場にいた少女
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タートンのラフ族の村のおばあちゃん 
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タートンの赤ラフ族の村には学校があり、幼稚園から小学生と思われる子供たちが勉強に励んでいました。先生は、33人の生徒がいると説明してくれましたが、二人の男の子は教室から抜け出し、無邪気にフリーダムを満喫し遊んでいました。他の民族もそうでしたが、普通の子供たち(行商やツーリスト村でないという意味)は民族衣装ではなく、普通の格好。ここの学校がそうだかはわかりませんが、ガイドさんによれば金曜日は民族衣装の日となっている学校があるとのこと。

タートンのラフ族の村
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タートンのラフ族の村の学校
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タートンのラフ族の村の学校
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タートンのラフ族の子供
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タートンのラフ族の村の学校の商店
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もっといろんなラフ族の衣装が見たかったです。検索していると、タイのメーサイで新年のお祝いをするラフ族のホカホカの映像が見つかりました。やはり、ハレの日だけあって、民族衣装がほとんど。



こちらは、ラフ族の歌(Lahu Song)で検索すると、かなりのカラオケ映像のようなものが出てきます。と言っても、女の子がちゃんと歌っているんですけど。これを見ながら、女の子と歌うのでしょうか? 1分38秒くらいでアップになるバックダンサー女子が可愛いです。しかし、地名らしい名前(Mong Hsat)は、ミャンマーのシャン州ですね。まぁ、山岳民族には国境という観念は希薄だということでお許しください。



ラフ族の昔話―ビルマ山地少数民族の神話・伝説 (叢書 知られざるアジアの言語文化)ラフ族の昔話―ビルマ山地少数民族の神話・伝説 (叢書 知られざるアジアの言語文化)
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