四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

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ひとりt.A.T.u.のレオナちゃんの続きです。前回紹介したアルバム『Аргументы (Argumentation)』(2005年)から「Заболела тобой (I’m Keen On You)」を紹介します。このPVはアルバム発売後に製作されたのか、かなりレオナちゃんは大人っぽくなっています。何故か、大きなベッドには、レオナちゃんを真ん中にレオナちゃんのボーイフレンドを思われる男子、レオナちゃんの友達の女子の3人が、下着姿で寝ています。この友達の女子が、幼く見えるけど小悪魔っぽい。どうやら、レオナちゃんのボーイフレンドを狙っているようです。歌詞は判りませんが、そのようなメッセージが伝わります。



こちらのPV「Нарисуй любовь (Paint Love)」は、2008年頃のものだと思われますが、かなりダンスミュージック寄りです。一つ不思議な事があるんです。レオナちゃんが着てるTシャツには「СССР」の文字が! これは、「СоюзСоветских Социалистических Республик(ソビエト社会主義共和国連邦)」の略。ウクライナは元ソ連ですが、ウクライナ人はソ連が崩壊し、独立したわけで、ウクライナ人にとっては、決してソ連に良いイメージはないのかと思っていました。皮肉なのでしょうかね。でも、このTシャツ欲しい。

agumentation熟女の次は、年齢を一気に下げましょう。ウクライナのキエフ出身のレオナちゃん(英語「LEONA」、ロシア語「Леона」)を紹介します。1990年2月生まれで、現在ちょうど21歳。デビュー・アルバムの『Аргументы (Argumentation)』がリリースされたのは、2005年なので、その時点では、若干15歳。ジャケには3人映っていますが、みんなレオナちゃん。初期のt.A.T.u.のロシアの女子高生(その頃はJKなどと言う呼び方はなかった)だったように、レオナちゃんのデビュー作も女子高生を強くアピールしています。15歳だから、まだ女子中学生なのかもしれません。

タイトル曲の「Аргументы (Argumentation)」のPVは、所謂学園もの。先生に抱きついたらだめですよ、レオナちゃん。ジャージが可愛い。これはお土産に買って帰ると喜ばれそう。



コスから「ウクライナのひとりt.A.T.u.」と思ってしまったのですが、このタイトル曲も含めて、テクノ度は高く、t.A.T.u.サウンドを感じさせます。プロフィールでも、エレクトロとダンスホール(こちらはそれほど彼女のサウンドからその影響は顕著ではないけど)が好きなジャンルだと書いています。レオナちゃん自身、他のシンガーへの曲提供も含めてソングライティングもしているようです。

本国ウクライナではそこそこヒットしたようですが、ヨーロッパやインド(どうして?)でもリリースをしています。その辺の戦略もあって、英語ヴァージョンもあります。

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