Honma Expressについて書きます。きっかけはつい先日、高畠由加里さんからいただいたメッセージです。高畠さんの夫である本間柑治(片柳譲陽)さんが2020年4月22日に逝去されたことを知りました。
所属事務所より大切なお知らせ (DS i Love You)
生前の本間さんのメッセージ動画や作品情報が掲載されています。ページの末尾には高畠さんが撮影した写真があり、2015年8月に赤城忠治さんと本間柑治さんが歩いている後ろ姿が映っています(赤城さんの家の近くだと思われます)。赤城さんも2023年7月に亡くなりましたが、Filmsに関わったお二人の逝去は非常に残念です。
以前、POP ACADEMYの別館としてFilmsに関する情報を集めたアーカイブHPを運営していました。現在は閉鎖されていますが、こちらがそのページのスクリーンショットです。
Filmsに限らず、関係者の情報も掲載しており、本間柑治さんについても書いていました。Filmsの唯一のアルバム『Misprint』では、MC-8、Moog、System700などの電子楽器を担当し、共同プロデューサーとしても名を連ねています。
『Misprint』は1980年にリリースされましたが、同年、本間柑治さんはHonma Express名義で『You See I…』というアルバムをリリースしました。
A1. Unit Cohesion Index
A2. What The Magic Is To Try
A3. Casaba
A4. Fata Morgana(蜃気楼)
B1. Spasmodical
B2. Crazy Dream
B3. Child Of Fortune(運命の寵児)
B4. Idle Curiosity(無用の好奇心)
Discogsで確認すると、ブラジル盤も存在するようです。帯には「テクノ・ポップ」と記されていますが、シンセサイザーと生音、ポップと実験が融合したエクレクティックな音楽です。B1「Spasmodical」では、終盤で急に回転数を落とすなど、あちらこちらに音のユーモアが感じられます。ライナーノーツでは、林潤一というシンセサイザー研究者との対談が掲載されており、本間さんの答えはちょっとシニカルなユーモアに溢れています。アルバムには、Yamaha CS-80、Yamaha SS-30、Moog System 15 & Minimoog、Roland System 700 & System 100、Roland VP-330、Roland MC-8、Sennheiser VSM-201などの電子楽器がクレジットされていますが、対談では本間さんは自身を「エレクトロニクスの専門家ではない」と答えています(実はそんなことないと思います)。
Honma Expressとしては、このアルバムとシングル『What The Magic Is To Try(ワット・ザ・マジック)』(アルバムA2収録曲)のみですが、本間さんが片柳譲陽名義でプロデューサとして参加したTPOにもその影響が見られます。その後、活動をCM音楽制作にシフトされましたが、CM曲「アパルトマン」にまつわるストーリーについては以下の記事で紹介されています。ぜひお読みください。最後に、本間さんのご冥福をお祈りします。
F1中継で何度も聞いた「マンションCM曲」天才作曲家の数奇な人生 (withnews)
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生前の本間さんのメッセージ動画や作品情報が掲載されています。ページの末尾には高畠さんが撮影した写真があり、2015年8月に赤城忠治さんと本間柑治さんが歩いている後ろ姿が映っています(赤城さんの家の近くだと思われます)。赤城さんも2023年7月に亡くなりましたが、Filmsに関わったお二人の逝去は非常に残念です。
以前、POP ACADEMYの別館としてFilmsに関する情報を集めたアーカイブHPを運営していました。現在は閉鎖されていますが、こちらがそのページのスクリーンショットです。
Filmsに限らず、関係者の情報も掲載しており、本間柑治さんについても書いていました。Filmsの唯一のアルバム『Misprint』では、MC-8、Moog、System700などの電子楽器を担当し、共同プロデューサーとしても名を連ねています。
『Misprint』は1980年にリリースされましたが、同年、本間柑治さんはHonma Express名義で『You See I…』というアルバムをリリースしました。
A1. Unit Cohesion Index
A2. What The Magic Is To Try
A3. Casaba
A4. Fata Morgana(蜃気楼)
B1. Spasmodical
B2. Crazy Dream
B3. Child Of Fortune(運命の寵児)
B4. Idle Curiosity(無用の好奇心)
Discogsで確認すると、ブラジル盤も存在するようです。帯には「テクノ・ポップ」と記されていますが、シンセサイザーと生音、ポップと実験が融合したエクレクティックな音楽です。B1「Spasmodical」では、終盤で急に回転数を落とすなど、あちらこちらに音のユーモアが感じられます。ライナーノーツでは、林潤一というシンセサイザー研究者との対談が掲載されており、本間さんの答えはちょっとシニカルなユーモアに溢れています。アルバムには、Yamaha CS-80、Yamaha SS-30、Moog System 15 & Minimoog、Roland System 700 & System 100、Roland VP-330、Roland MC-8、Sennheiser VSM-201などの電子楽器がクレジットされていますが、対談では本間さんは自身を「エレクトロニクスの専門家ではない」と答えています(実はそんなことないと思います)。
Honma Expressとしては、このアルバムとシングル『What The Magic Is To Try(ワット・ザ・マジック)』(アルバムA2収録曲)のみですが、本間さんが片柳譲陽名義でプロデューサとして参加したTPOにもその影響が見られます。その後、活動をCM音楽制作にシフトされましたが、CM曲「アパルトマン」にまつわるストーリーについては以下の記事で紹介されています。ぜひお読みください。最後に、本間さんのご冥福をお祈りします。
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