highschoollallaby2highschoollallaby前回のロマンポルシェ。の続きですが、今回は「ハイスクールララバイ」特集をしましょう。イモ欽トリオ(山口良一、西山浩司、長江健次)によるオリジナルの「ハイスクールララバイ」は、コミックソング及びテクノ歌謡の中でもモンスターヒットと呼べる楽曲。1981年の年間シングルチャートでは、4位となります(ちなみに1位は寺尾聰の「ルビーの指環」)。

作詞・作曲は、松本隆=細野晴臣のゴールデンコンビ。YMOとしては、『BGM』の時期に『Technodelic』の間にあたりますが、『Technodelic』に収録の「Key」と「ハイスクールララバイ」を並べて聴いてみると、この陰(「Key」)と陽(「ハイスクール」)という対極をなす曲が意外と似ている事が分かります。


「ハイスクールララバイ」、ヒットした割に意外とカヴァーされていなかったのですが、近年いくつかのカヴァーが登場していますので、時系列で紹介しましょう。

technikov先ずは、月刊プロボーラー。現在は、ゲッカンプロボーラーと表記されているようです。All Aboutでもインタヴューをしていますが、彼らの『テクニコフ』(2005年)でカヴァー、そしてPVまで製作されています。「100%の片思い」に込められた青春テクノ! ちょっと「Blue Monday」しています(笑)。




tributetohosono『細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-』(2007年)は2枚組の細野作品カヴァー集ですが、こちらではLittle Creaturesが「ハイスクールララバイ」を音数の少ない渋―いアコースティック・カヴァー。彼らは、元グランドイカ天キング・・・時の経つのは早いものです。


seishunshoku音速ラインは、シングル『青春色』(2007年)のカップリングとして、アコースティック・カヴァー。同じ、アコースティックと言っても、Little Creaturesとは大きく趣が違います。


greensynthesizer前者2曲はテクノ曲の非テクノ的カヴァーですが、テクノアイドルもカヴァーをしています。KORG DS-10の開発者、佐野電磁プロデュースによる3人組 “DG-10”です。元々カヴァー曲が多いのですが、アルバム『GREEN SYNTESIZER!』(2009年)に「ハイスクールララバイ」が収録されています。とらのあな限定だったので、とらのあなで初めて買ったCDです。


nusundabikedeamagigoeでは、最後に前回に特集したロマンポルシェ。の『盗んだバイクで天城越え』からのカヴァー。NEW DEALへの他力本願が成功と言える、エレクトロ・アレンジ。最近は、『バニラビーンズ プロデュース会議DVD』や彼女達のオケヒットが連発されるリミックス仕事でもコラボが続く、バニラビーンズをフィーチャリングして、バニビの二人もPVに友情出演。バニビの衣装は、「LOVE & HATE」と同じ(笑)。こういう微妙な仕事をさらっとやってしまうバニビはイイですね〜。最後に「キモい〜」って言ったのは誰なんでしょう。




最後に、TV番組で、掟さん一押しのメロン記念日も「ハイスクールララバイ」を2006年にカヴァーしていますね。

盗んだバイクで天城越え盗んだバイクで天城越え
アーティスト:ロマンポルシェ。
販売元:ミュージックマイン
発売日:2010-04-21
おすすめ度:5.0
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細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-細野晴臣トリビュートアルバム-Tribute to Haruomi Hosono-
アーティスト:オムニバス
販売元:commmons
発売日:2007-04-25
おすすめ度:4.0
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テクニコフテクニコフ
アーティスト:月刊プロボーラー
販売元:インディーズ・メーカー
発売日:2005-02-25
おすすめ度:5.0
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