四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

タグ:G-Twenty

アジアの中で日本の除けば、タイの記事が最近増えて記事数では現在2位。自分でクリップを観たり、タイ在住(または元在住)の人たちから話を聞いて、T-POPからひとつのパターンが見えてきます。たぶん、それはタイ人の好みやタイの文化を反映しています。

○スーローなバラード系:このタイプで押しまくる人もいますが、一見そうでない人たちでもこの系統がリリースの中に定番として入ってきます。
○ドラマ仕立ての展開:泣かせるドラマが好き。悲劇、時には そこまでするかと言いたくなる絶望感が漂うものも多い。台詞が入るものもある。もちろん、女の涙は欠かせません。
○エンドロール:これは二つ目のポイントに関わる演出となっています。クリップの終盤では、まるで映画のようにエンドロールで終わるものが多々観られる。

こんなパターンにピッタリ当てはまるクリップを二つ紹介します。

theverylastminute一つ目は、Four-Modの新曲「คนดีนาทีสุดท้าย (The very last minute)」。始めから終わりまで、FourちゃんとModちゃんは泣きながら歌っています。女子が集団化して花束をもって不機嫌な顔をしており、かなり怖い・・・ 何かの儀式なのでしょうか?三角関係なのかどうかは分かりませんが、とにかくイケメンの男性は責められているようです。もちろん、エンドロールで終わります。



g20二つ目は、G-Twentyの「เรื่องเข้าใจผิด (Misunderstanding)」。11分を超える大作ですが、歌い始めるのは8分ちょっと前。彼氏の死を悼んでいるようです。これは、ミュージッククリップというより短編ドラマと言うべきでしょう。

やはりタイではアイドルグループ・ブームなのか、KamiKaze以外のレーベルもこの領域に力を入れてきています。mono musicはアイドル専門レーベルではありませんが、そこから出てきたのが、Candy Mafia。なかなかタイらしいネーミングです。

candymafia彼女達の「Alzheimer」(2010年)は、凄いタイトル(アルツハイマー)ですが、なかなか出来た曲です。ここ2回ほどK-POP化するT-POPを紹介しましたが、この曲もその路線ですね。




g20同じ、mono musicからは、お姉さん格のちょっぴりセクシーなG-Twentyも紹介。「Magic Hour」はスッチーコスっぽいですが、実はスッチーっぽいハンバーガーショップの制服でした。




タイのCDショップでは、特にアイドル系は売り切りのようで、見つからないものを多かったですが、今回紹介した2枚のCD(DVD付き)は店頭に並べられていました。

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