四方宏明の“音楽世界旅行”〜Around the world

世界中のテクノポップ〜ニューウェイヴ系音楽を紹介。

タグ:Perfume

11月24日、昨日の話ですが、「Perfume World Tour 1st」のシンガポール公演を見てきました。と言っても、映画館でのライビューイングです。シンガポールはよく行くのであわよくばと思いつつ、残念ながら日程があいませんでした。シンガポール在住のPerfumeファンのLinちゃんとこの前お話をした時、彼女も会場が小さいので、申し込みに落ちて、チケット入手できなーいと嘆いていました。「ヤフオクとかは?」と訊くとそんなのないと・・・



映画館で生中継って正直どうなんだろうと思いつつ、物は試し的に見に行きました。 音響はあまり低音が響かず小さめでそこは物足りなかったですが、 海外での反応を知るという点で十分楽しめました。気になるのは、言葉の壁。やはり、あ〜ちゃんの力量と云いましょか、観客に通訳(日本語➡シングリッシュ)を依頼したりして、英語・日本語を交えながら、コミュニケーションは見事に成り立っていました。

我田引水となりますが、2008年に「Perfume対談〜グラミー賞への道」という記事を書きました。世界に認められないとダメだとは言いませんが、世界に認められることはやはり意義があります。認められるとまで言わなくても、面白がってもらったらいい。僕自身もこのブログをやっていて、日本以外の音楽的にまだ世界的に認知されていなけど、面白いと思える人たちを知ってもらいたい・・・そこにちょっと意義を感じています。

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K-POPがアジア諸国で流れ、PSYの「江南スタイル」が世界的なヒットとなりました。自分の中にはそれほど民族主義者的なところはないと思っていましたが、やっぱりちょっと悔しい。Perfumeや同じくWorld Tour宣言をしたきゃりーぱみゅぱみゅには、そこそこのチャンスがあるとふんでいます。頑張ってください!

あ、久しぶりに真面目な事を書きました。

Perfumeがサマソニに初めて出演したのは、2007年。Dance Stageのオープニングアクト(大阪のみ)。今ほどの知名度がなかったPerfume、前の方で余裕で見れました。

自らいい加減、そのうちに飽きてしまうのではないかと思いつつ、やっぱり2012年のサマソニでPerfumeを見ている僕がいました。しかも、サマソニのメインステージであるOceanで。大阪では途中、落雷豪雨のため中断するというハプニングもありましたが、やっぱりPerfumeは楽しいのです。リリースしたばかりの新曲「Spending all my time」も期待通り3曲目にやってくれました。

シングル『Spending all my time』は、どうしてここが好きって分かるの?って言いたくなるほどにツボとついています。

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1) 反復の美学! これはテクノの美学でもあります。言い方を変えれば、同じことばかり最初から最後まで歌っている。でも、いいんです、これが好きなんです。逆説的には反復に耐える曲。

2) 指の動き! Daft Punkのパロディーで以前、Daft Handsという秀逸な動画を作った人がいましたが、それにインスパイアされたかは分かりませんが、この指の動きを注目し、振りにしてしまった(サマソニで実際のダンスを見ましたが、リズミカルでアクロバチックで素敵)。



3) 制服! 別に制服マニアではありません。この微妙な美しいターコイズブルー、襟元と袖元の赤いワンポイント。フェミニンないかり型フォルム。完璧です。しかも、彼女たちはサイキック少女!

ORICONでのインタヴューを読んでみると、今回の曲、最初は英語のみだったんですね。英語が部分的に入るJ-POPはスタンダード化していますが(逆に入れないのが難しい)、日本語がはいる英語メインの歌詞にちょっと疑問を持っていたんです。Perfumeが日本語を入れてと後で頼んだという話・・・なるほど。

Perfumeの4月11日発売のニューシングル『Spring Of Life』・・・最初タイトルだけを知った時、「季節に合わせた爽やかな春の歌ね。平成のキャンディーズの「春一番」のイメージ?」くらいの印象しか持ちませんでした。

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KIRIN氷結のCMに使用されているこの曲、CMを見ても・・・うん、良いんだけど、普通に良いという印象。



しかしながら、このTeaserを見て、「何これ?」・・・CMの曲とは全然違う!みんなマンマシーン(ガールマシーンかな)。近未来型テクノポップのPerfumeが戻ってきた!と年甲斐も無く興奮しました。あ〜ちゃんの動きなんかKraftwerkの孫娘。



昨日、何時頃か知らないけど、ついにショートヴァージョンのPVが公開されました。イントロは本音を言えば、Teaserのエレクトロなサウンドから繋げて欲しかったですが、今回PVの完成度が高い。単純に僕の趣味というのも歪めませんが、近未来的テクノロジカルなモチーフで弾けています。電気仕掛けのマリオネットのように踊るPerfume・・・ヤラレタ! PerfumeのGlobal Siteも路線的に近いですね。



このコスを自作して挑戦する女子が現れるのでしょうか?(希望) もし、する人がいたら、ぜひ取材させてください。

久しぶりにPerfumeについて書きます。11月30日に発売のアルバム『JPN』発売後、書こう書こうと思いつつ、機を逃してしまいました。1月14日(土)から僕の地元、神戸から始まったJPNツアー(もちろん、行きました)で気持ちが再燃してきたので、やっぱり書きます。

JPNツアーはまだ終了していないので、ネタバレになるような内容は書けないのですが、僕が行った初日はワールド記念ホールは満席でした。

アルバム『JPN』は、14曲中9曲は既に5枚のシングルに収録されていたという事もあり、大きなサプライズはない印象だったのですが、今回ツアー前に再度、予習をしてみて、作品のクオリティーはやはり高いといのが結論です。

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アーティスト:Perfume
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特にひかっかった3曲選んでみます。

「微かなカオリ」・・・シングル『レーザービーム』が出た時にも書きましたが、古典的に泣ける曲。最近、依頼で「涙する歌BEST5」という記事(また告知します)を書いたのですが、もちろん入れました。ボーカリスト、Perfumeとしても成り立っている曲。



「MY COLOR」・・・普通シングルのリード曲以外は、アルバムの曲数を埋め合わせるような曲が入ったりするもんなんですが、今回のアルバムに限らず、Perfumeのアルバム新曲は手抜きがないというのを実証しているような曲。耳残りがいいキャッチーさは流石。アルバム曲でもちゃんとCM曲だと思ったのですが、これはMAD(掲載後ご指摘を頂きましたので、ここで訂正します)。Perfume曲はCMとの親和性がいいんですね。

どちらにしてもPerfumeはやたらにCM曲が多いです。これって、けっこうPerfumeビジネスの収入源なのかなぁ。



「GLITTER」・・・今回、「GLITTER」と「レーザービーム」はシングルとは違うAlbum-mixという配慮があります。特にアルバム収録の「GLITTER」の方は、クラブミュージック入門としてのPerfumeの意義があります。PVはシングルver.です。

四方:ニュー・シングル『レーザービーム/微かなカオリ』について対談しましょう。先ずは中途半端な1分52秒の「レーザービーム」のPVについて。


博士:足が・足が・・足が・・・

四方:何が言いたいんですか? 足がつるんですか?

博士:のっちが、大人になってる・・・
(おもわずパニック状態)

四方:そりゃ、まぁ、氷結飲んでいるぐらいですから。
確かにPVのアングルはいいです。

博士:というか三人が急に“女”になってます〜かしゆかちょっとパッツンも前髪をアレンジしてきてるし。

四方:確かにかしゆかのパッツンは微妙にラヴリーで、小悪魔度が上がっています。

博士:しかし、特にオチなしで後半スパっと終わっちゃうPVですよね。 結局、何をしたかったのかがわかりにくかった・・・。

四方:諸事情があってこうなったのでしょうが、近未来的な部分は好きです。

博士:YMOの「Camouflage」に似ているような気がするのですが・・・いかがでしょう?

四方:「レーザービーム」は明るく、「Camouflage」は暗い(全体に『BGM』 は)ですが・・・似ていると言われれば、そうかなぁ〜程度。

博士:「微かなカオリ」はユーミンが作曲して、久石譲がアレンジして、声優役のアイドルが歌ってるジブリのテーマソングみたいな曲。


四方:えらく具体的ですね。僕、結構、この手の曲が好きなんです。実際、「レーザー」よりも個人的にはこっち。古典的なんだけれど、ほろっと来てしまう感じのメロディーが小気味いい。僕の中では、過去の作品としては「wonder2」なんかにも繋がります。

博士:すでにWeb上で「40〜50歳代のメインターゲットを狙ったのか?」とコメントした書き込みもちらほらあります。歌謡曲の影響をまだ多少引きずっていた90年代初頭のガールポップ・ブームの頃のあのメロディアスでお嬢さんっぽい感じ。

四方:そうか、僕たちがターゲット世代なんだ・・・まぁ、そこまで狙ったものかは判りませんが、“お嬢さんのノスタルジア”が実は好きなんだと確認できました。

博士:第一印象で「ユーミンっぽい」と感じたのもルーツが結構古いところにある印象だったのかもしれません。遊佐未森の「夏草の線路」を長調にしたようでもあります。

四方:アレンジは隔世の感がありますが、先ほどのお嬢さんっぽい感じは共通しますね。

博士:しかし、少なくともテクノ系の中田ヤスタカからこんな珠玉のメロディーが生まれてくるとは驚きです。

四方:でも、初期capsuleの曲調を振り返ると、決して意外ではないと思います。あ〜早くアルバムを出して欲しい。
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四方:かなりブランクが空きましたが、久しぶりにPerfumeについて対談しましょう。新譜の話をする前にやはりPerfumeの「ポリリズム」が、ディズニー映画『Cars 2』の挿入歌に選ばれたというのは素直に嬉しいですね。

博士:このタイミングで「ポリリズム」というのは、以前提唱した「どんなスタイリッシュで日本人離れしたモデルも海外進出でゲイシャ・ガール的なアプローチを試みようとする」、つまり「海外進出の際はベタになる・・・」という法則にも合致しますね。

四方:PIXARにPerfumeファンがいた事から、日本のシーンで使われたとの報道もありますが、ディズニーは『TRON: Legacy』のDaft Punkといいテクノ贔屓です。Perfumeをテクノとして採用したかは、判りませんけど。

博士:『Cars 2』の予告編を見るとどうやら設定が「日本」みたいな感じですね。確かにゲイシャ、スモウレスラー的なステレオタイプは否めないのですが、最近はアキバや萌えが新たなるイメージとして定着しつつあるようで、擬人化したカーズ達が暮らす不思議なアキバが登場します。そんな日本のステレオタイプ的エレクトロ二クスと萌えの融合というのは、Perfumeはうってつけですよね。 特にアイドルの場合、日本人にとっては当たり前でも結構知らないうちに外国人にはわかりにくいお約束を作ってしまっている場合もあったりします。


四方:なかなかいい事を言いますね。日本のアイドルというのは日本だけの文脈、博士の言う所のお約束で成り立っている部分が大きいですから、これならグローバルに判りやすい。

『Cars 2』のサントラにもちゃんと5曲目に収録されています。1曲目は、あのCarsの「You Might Think」をWeezerがカヴァーしていますね。
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アーティスト:Soundtrack
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01. You Might Think Performed by Weezer
02. Collision Of Worlds Performed by Brad Paisley and Robbie Williams
03. Mon Caeur Fait Vroum (My Heart Goes Vroom) Performed by Benabar
04. Nobody’s Fool Performed by Brad Paisley
05. Polyrhythm Performed by Perfume
06. Turbo Transmission Score
07. It’s Finn McMissile! Score
08. Mater The Waiter Score
09. Radiator Reunion Score
10. Cranking Up The Heat Score
11. Towkyo Takeout Score
12. Tarmac The Magnificent Score
13. Whose Engine Is This? Score
14. History’s Biggest Loser Cars Score
15. Mater Of Disguise Score
16. Porto Corsa Score
17. The Lemon Pledge Score
18. Mater’s Getaway Score
19. Mater Warns McQueen Score
20. Going To The Backup Plan Score
21. Mater’s The Bomb Score
22. Blunder And Lightning Score
23. The Other Shoot Score
24. Axlerod Exposed Score
25. The Radiator Springs Gran Prix Score
26. The Turbomater Score

博士:おお、こんなのが出てるんですか?
でも、あのPuffyもジャン・レノ主演の「ワザビ」のエンディングで「これが私の生きる道」が使われていましたからね。音楽としてちゃんと何かストーリーに関与して来るのか、単に日本をイメージする効果音的に使われるのか・・・気になりますね。

四方:以前、「Perfume対談〜グラミー賞への道」という表題で博士とPerfumeの世界進出への提言をしましたが、もしかするとこれを機に本格的に世界進出って期待してしまいますね。

博士:我々の予言が当たる可能性も無きにしも非ずですね。

四方:まあ、予言と言うよりもあの時点では妄想ですけど。正直、Perfumeが日本の消費されるチャートでどうなるかというのは別にワクワクしないのですよね。アミューズや徳間にとっては重要な事でしょうけど。だから、あ〜ちゃんにぜひ、「次は世界」と言ってほしいですね。

戦国鍋TVは限られた予算と全然有名でない出演者だけでもこんなに面白い番組が作れるのだと実証してくれました。

この番組を熱烈に僕に推薦してくれたけろっぐ博士とのメールのやりとりを紹介します・・・

博士:浅井三姉妹の新曲いよいよ発売「アザイドロップ」です。

先生:「AZAISM」に続くは、「アザイドロップ」とは意表を突かれました。流れからすると「アザイファイター」とかに行きそうなのですが、初期Perfumeの「ビタミンドロップ」へと回帰するとは!

博士:だって戦国ですものね!!
ファイターでぴったりだったのに!!


1作目は中田ヤスタカっぽく感じましたが、2曲続くと作曲者の個性みたいなのが見えて来ました。

先生:浅井三姉妹だけではないですが、戦国鍋TVの「ミュージック・トゥナイト」では、奥村愛子さんの作曲クレジットを良く見ます。実は、彼女アルバムは3枚ほど持っており、僕は隠れファンだったりします。 別にテクノポップの人でもないのですが、ポップが判っているとても器用な人なのでしょう。


前作の「AZAISM」(しかも、3 versions)を収録した『戦国鍋TV ミュージック・トゥナイト ~なんとなく歴史が学べるCD』も発売されています。
戦国鍋TV ミュージック・トゥナイト ~なんとなく歴史が学べるCD~(DVD付)戦国鍋TV ミュージック・トゥナイト ~なんとなく歴史が学べるCD~(DVD付)
アーティスト:(V.A.)
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『戦国鍋TV辞典』も発売中!
なんとなく歴史が学べる 戦国鍋TV辞典なんとなく歴史が学べる 戦国鍋TV辞典
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博士:今年の大河ドラマは「江〜姫たちの戦国〜」ですが、お勧めユニットを一つ紹介します。

先生:何ですか? 大河ドラマとユニットってあんまり繋がらないのですが・・・

博士:浅井三姉妹「AZAISM」です。これを見てください!



先生:・・・これはロゴからしても、Perfumeの「GAME」っぽい。

博士:実はコレ、「戦国鍋TV」という歴史パロディー番組の中の企画ユニットなんです。 他にもジャニーズ系を模した「GO!天正遣欧少年使節」「シズガタケの七本槍」、なんていうユニットがあり、どれも安易なパロディーのレベルではない完成度だったのですが、いよいよ登場した女性ユニットの第一弾が「浅井三姉妹〜AZAISM」なんです。 B'zのような「兵衛'z」なんていうのもあります。

先生:フリも「ポリリズム」と「チョコレイトディスコ」っぽい。

博士:フォーメーションチェンジもちゃんと踏襲されていて、かなりしっかりしています。 サウンド的には割りとあっさりしいて、少しユーロビート風なのですが、全体に程よくテクノポップっぽさを残していて、思わずウレシくなりますね。

先生:これを見れば、歴史の勉強も出来る、一石二鳥ですな。

博士:AKB48を選ばず“こっち”を選んでくれたセンスは抜群ですね。まさに大河ドラマともリンクしてあらゆる意味で完璧な・・・まじジャストミートなユニットですね。

先生:チームA以外にもチームがあるみたいですね。でも、1曲だけなのかな。

博士:他にもチームZ、チームIが有るそうです。このあたりは今のアイドルのトレンドを上手く取り入れていてニクい演出です。

先生:テレビ神奈川、チバテレ、テレ玉、サンテレビの4局による共同制作番組ですが、サンテレビでも見れるようなので、僕も今度見てみます。

博士:〜柴田勝YEAH!!!!〜

先生:Perfumeの『ねぇ』は予想通り、シングルチャート2位でした。まぁ、『love the world』以降、6枚連続、2位か1位ですから、売れなかった時代を考えれば、上出来と言えましょう。『ねぇ』のレヴューが終わって、「FAKE IT」についても対談しようと持ちかけた時、博士の反応は冷たかったですね。

博士:ブレイクビーツやサウンドエフェクト的な手法が一般的なクラブ系サウンドの中にあって唯一、あくまでもアレンジやメロディーで勝負していたヤスタカですが、最近従来の手の手法にある種「逃げる」様な傾向を感じてならなかったです。

先生:僕は「FAKE IT」は評価しています。Perfume云々と言うよりも、昨今のシングルのチャートというのには、正直、どうでもいい気分なのですが、そんな中、シングルCDの価値を少しでも上げてくれたのではないかと。で、もう一度、博士に「FAKE IT」を聴き直して欲しいとメールしたのです。

博士:「Original Instrumental」を聴いて倒れそうになりました。歌詞が軟弱なので、スルーしてしまいましたが、オケは凄いです。

先生:歌詞は、「〜的な」と女子言葉的なフレーズがやたらと出てきます。まあ、僕も日常的に使いますけどね。

博士:そのまま「War Head♪!!」とか適当な喋りをかぶせたら、それだけで曲として成立しそうな音圧です。

先生:今の人には分かりにくい例えですが・・・まぁ、いいでしょう。

博士:ヤスタカは確実に進化していますね。 「Dream Fighter」はオケだけ聞くと、明らかに唄が無いって感じがするのに対して、「ねぇ」も「FAKE IT」もまるでインスト曲として成立します。

先生:CD時代になってからは、B面と言うよりもカップリングと言うべきなのでしょうが、PerfumeのB面というのは、歴代見てみると、結構いいです。捨て曲ではなく、実験をしたり、A面にはしにくいけれど、Perfumeらしさを出そうという意図を感じます。

博士:結構「泣ける」曲が多かったりしますしね。

先生:「wonder2」とかね。先日、東京ドームのライヴをWOWOWで見直しましたが、初期なら「ジェニーはご機嫌ななめ」「Perfume」「コンピュータードライビング」等は今もライヴで盛り上がる曲です。

博士:独特の振り付けも期待できそうです。

先生:「FAKE IT」は立ち位置としては、「edge」とかに近いのかと。どちらにしても、Perfumeはカップリングも含めて楽しめます。全然関係ないですが、のっちって提灯ブルマが似合います。

博士:いよいよ出ました『ねぇ』 。
しかし、今年になってペースが速いですねぇ。

ねぇ(初回限定盤)(DVD付)ねぇ(初回限定盤)(DVD付)
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先生:(ちょっと嫌な予感)

博士:毎回注目のPVはなかなかの秀作ですねぇ。
シンプルながらシックな色調で統一された非常に綺麗な仕上がりねぇ。
前回の「VOICE」がキッチュな感じを狙うあまり、ちょっとチープな印象になってしまってたのに対し、かえってクールに決まりましたねぇ。
色調の統一は前々作「不自然なガール」にも通じますねぇ。



先生:(ちょっとうざい)
NATURAL BEAUTY BASICというスポンサーの意向もあるとは思いますが、原色が無い色使いが季節感も醸し出しています。今年の冬はピーコートが町に溢れそうです。ミリタリーに限りませんが、基本的に制服っぽい私服は好きです。

博士:アーティストの複製が登場するのはマドンナの「Frozen」やカイリー・ミノーグの「Come Into My World」などを思い起こさせます。クルクルとオルゴール人形の様に踊るPerfumeは実に可愛い。

先生:カイリーの「Come Into My World」のPVは、僕も大好きです。和製カイリー、片瀬那奈の「Babe」のPVでは複製はありませんでしたが、カイリーをオマージュしていました。
東京ドームでも披露した「ねぇ」のダンスは見ごたえがありました。3人でないとできないし、難易度もかなりアップしています。

博士:そうです、あ〜ちゃんも言ってた「アルゴリズムたいそう」ダンスですね。座った状態から体制を変えずに一気にすっと立ち上がったり・・・一見地味な動きですが超人的なテクニックを要するんですよ。 間奏の超高速ステップも見逃せない。

先生:NHK教育の「ピタゴラスイッチ」のアルゴリズムたいそうって、CDまで出ているんですね〜。Perfume ver.よりも簡単そうですが・・・

NHKピタゴラスイッチ アルゴリズムたいそうNHKピタゴラスイッチ アルゴリズムたいそう
アーティスト:いつもここから
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
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博士:ただ映像処理的には最後の詰めがやや甘い気もしました。合成の切り代わりがややブツ切りな感じがする点。せっかくならシームレスな感じで虚像が増える仕掛けとか、虚像が作ったブリッジの間を実像が潜り抜ける・・・とかまでやってほしかった。

先生:中田ヤスタカは「ねぇ」というフレーズが好きですねぇ。
「Dream Fighter」では・・・「ねぇ みんなが言う普通」
「575」では・・・「ねぇねぇ今なにしてるの?」
と、「ねぇ」が良く出てきます。
「ねぇ」って日本語独自の表現で、英語などでそれに相当する言葉が思い浮かびません。
Google翻訳すると「Hey」とか出てくるけど、「ねぇ」の甘えている感じがない。でも、「Honey」でもないし・・・

博士:サビは「plastic smile」、Aメロ〜Bメロは「Dream Fighter」に近い感じですねぇ。

先生:自己循環してしまうのは、しょうがないでしょう。要所要所でエレクトロな音を混ぜつつ、ポップスとして綺麗に成立しています。フラゲの日、11月9日づけで、2位。1位は嵐ですが、最近のチャートは嵐とAKB48で占領されているのが、今の日本の現状ですねぇ。

先ずはCMです。


東京ドーム公演「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」(2010年11月3日)セットリスト

01. シークレットシークレット(2009年)
02. 不自然なガール(2010年)
03. GAME(2008年)
04. ワンルームディスコ(2009年)
MC
05. ナチュラルに恋して(2010年)
06. love the world(2008年)
07. I still love U(2009年)
08. 575(2010年)
着替え
09. Perfumeの掟
10. VOICE(2010年) 
11. コンピューターシティ(2006年)
12. エレクトロワールド(2006年)
MC
13. パーフェクトスター パーフェクトスタイル(2006年)
14. Dream Fighter(2008年)
15. The best thing(2008年)〜セラミックガール(2008年)〜lovefool(2010年)
16. ジェニーはご機嫌ななめ(2003年)
17. コンピュータードライビング(2005年)
18. Perfume(2006年)
19. チョコレートディスコ(2007年)
20. Puppy Love(2008年)
21. wonder2(2006年)
<アンコール>
MC
22. ねぇ(2010年)
23. ポリリズム(2007年)  

先生:前回の対談でPerfumeが5万人キャパの東京ドームを埋め切れるのかと余計な心配をしながら話し合いましたが、見事にドームは埋まりましたね。

博士:今回は流石に5万人動員とあってか、なかなか知った人に出会わなかったですね。この年になると時間がたつのが早いのかコスプレーヤーもかなり入れ替わっていました。

先生:確かに。かしゆかのソックリさん(以前、All Aboutに出て頂いたちなゆかちゃんとは違う方)はクローンのように似ていましたね。

博士:オープニングから凝った演出で来ましたね。花道最端からせり出すやまるでウエディングドレスのような純白のドレスで花道をまるでヴァージンロードの様に歩いていく。中央のテントまで到達するとテントはぱっと散って演奏スタート。衣装はまるでリメイクされたかっこいいコスチューム。『TRON』を思い出しました。

先生:選曲的は、最新アルバム『トライアングル』は少なめに、メジャーデビューから最新シングルまでバランスをとっていましたね。個人的にはトリの「wonder2」とCM曲「lovefool」などが嬉しかったです。

博士:タイトルからしても、今までの活動の集大成という感じですね。ちょっと間隔があきましたが、今までのツアーの千秋楽という解釈も出来るでしょう。球場はすさまじいですね。カメラがアーティストにパンしても背景から観客が見切れない。人の海というより人の壁。オリンピックスタジアムのEL&Pを思い起こしました。往復音速で1秒位ずれるのでアンコールのタイミングが合わないんですよ。本当に驚異ですね。

先生:ドームでは、よっぽどいい席でない限り、Perfumeメンバーは肉眼では誰かの区別もつきにくいくらい点になってしまいますが、それを克服しようとする創意工夫がありましたね。会場は、正面にあるメインステージの大きなモニター、中央の立体的に配置されたモニター、周囲のモニターとモニターで張り巡らされていました。

博士:今回の演出で一つ気が付いたのがモニターを単にライヴ映像の拡大するためだけでなく、演出として使用しているという点。これは前回のアリーナ、代々木でも箱に仕掛けたモニターに写る虚像にメンバーの様に絡むという演出が斬新だったのですが、今回はその意図がより具体的でした。

先生:「575」までは割と淡々と流れて行きましたが、その後に来ましたね!

博士:毎回お馴染みに着替えコーナーでは、2007年にやった「感謝!感激!ポリ荒らし!〜あらためまして、Perfumeです〜」でやった「Perfumeの掟」が帰ってきました!

先生:「Perfumeの掟」は嬉しい誤算でした。あのマネキンが出てきたときに、「まさか」と思ったのですが、その「まさか」でしたね。モニターにもYasutaka Nakata (capsule)のクレジットが表示されましたね。その前のインストはクレジットが無かったので、他の人かと思いますが、聴き覚えがありません。

博士:かしゆかのソロダンスではモニターに移った等身大のかしゆか映像がまるでバックダンサーの様にフォローし、以前から気になっていたバックダンサーの必要性に対するPerfumeなりの回答だと思いました。

先生:歌わないで踊るだけのPerfumeって、演出がよければ、十分楽しめます。あ〜ちゃんがレーザー機関銃で客席に銃を向けるシーンは、本当に素敵な演出でした。撃たれたかった。

博士:正面の一番大きなモニターはモニターではなく完全に正面から撮影したときの背景として使用されており、エレクトロワールドではお馴染みのPVから人間を消去した背景ヴァージョンだったのが印象的でした。

先生:この手があるかと感心しました。PVの出来がいいPerfumeだからこそ出来る技です。

博士:この演出は今後もっと積極的に使用したら面白いのではないかと私は考えます。例えば、花道最端には2枚の等身大モニターが設置されて、そこに残り2人のメンバーの虚像が投影され、絶えず3人のフォーメーションが花道最端で存在するとか。生演奏では不可能ですが、秒単位まで演奏サイズを特定できるPerfumeのスタイルでは作りこめば可能な演出だと言えるでしょう。

先生:他の最近のドーム・ライヴを見ていたら、比較した上での考察ができたのですが、期待を超えてくれた部分も多かったです。

博士:サインボール蒔き、ゴンドラ乗り等々、アイドルのライヴでのエンターテーメントをよく研究して来た感じもします。 近未来3部作前後からの往年のファンにとって「アイドル化への危惧」みたいなのが毎回のテーマでしたが、「アイドルなんだ!」と割り切ってみるとこれはすさまじい破壊力を持ったアイドルという事になります。

先生:以前の対談で「純粋に一つの頂点を狙った記念公演的意味合いの方が強いのだと思います」と発言しました。確かに、あ〜ちゃんが泣いたりすると、その意味合いも感じましたが、同時にドームという難関をトータルな演出で楽しませようというPerfume及びスタッフの意気込みも伝わり、いい結果になっていたと思います。

博士:で、マカオで開催される「Mnet Asian Music Awards」には行くのですか?

先生:Perfumeに以前から世界進出をするべきだと主張している僕としては、スケジュールが合うのなら行きたいのですが、その日はあいにく用事あって無理です。まぁ、今後の展望についてはまた日を改めて話し合いましょう。

明日は東京ドーム公演! そして、もうすぐニュー・シングル『ねぇ』をリリースするPerfumeですが、Perfumeのフリって上手に踊っている人でもなかなか彼女達のキレを再現するのは難しいです。僕は全然ついていけません。「セラミックガール」も難しい方だと思います。



「セラミックガール」とボリウッド映画をシンクロさせたエライ人がいます。これを見ると、インド人は凄いとしか言いようがありません。何ですか?このカミソリのようなキレと暴力的にまで思えるパワーは! シンクロ率も高いし、「セラミックガール」って歌う女性のリップも完全にシンクロして気持ち悪いくらいです。



なお、動画の元ネタは、映画「Ashok」からの「Gola Gola」です。

最近のオランダの話題を一つ。Perfume界隈では既に報告されていることなので、ご存じの方もいるとは思いますが、オランダねたとしては美味しいので書きます。

megacoolオランダのDoenja & Kidsのよる「Heel de wereld is van mij」という曲があります。CD+DVD盤『Mega Cool & Super Vet』に収録されており、これ自体がリリースされたのは、割と最近で2010年の5月。YouTubeにPVが公開されたのは、2009年11月。タイトルの意味は「全世界は私のものです」。その昔、The Broad Bandが「Internet Killed The Video Star」というThe Bugglesの「Video Killed The Radio Star(ラジオスターの悲劇)」をWeb上で公開していましたが、遅咲きのインタネットをテーマにした歌のようです。国名がいっぱい出てきたり、Googleじゃなくて「Googel」というのがPVに出てきたり(笑)。



歌っている人が、Doenjaさんだと思いますが、公式サイトに行くと、子供向けのエンタメ専門のような感じです。

解説する必要もないくらい、これはPerfumeの「チョコレイト・ディスコ」とサウンドが酷似しています。「これが正規のカヴァーなのかそうでないのか?」、また「それってどうなの?」と言う件については当事者にお任せしたいと思いますが、Perfumeの「チョコレイト・ディスコ」がオランダにまで影響を及ぼしたというのは面白い現象です。昔なら日本の曲が海外で認知されるのにはかなりの労力と時間がかかりました。今は、YouTubeなどで「全世界は私のもの」になるわけで・・・2 many dj'sとかがPerfumeをRadio Soulwaxにカッコよく入れてくれると嬉しいな〜と思う、今日この頃です。

YMOもそうでしたが、和風も含めたオリエンタリズムというのは、80年代テクノポップの一つの重大要素でした。もちろん、日本のテクノポップにおけるオリエンタリズムの方向性は、日本人が純日本的メロディーを奏で、日本の心を歌うというストレートなものではありません。それじゃ、演歌になってしまいます(まぁ、テクノ演歌というのもアリなんですけど)。

それは、西洋人の視点からのエキゾチシズム(異国趣味)だったと思います。メロディーにはペンタトニック・スケール(5音音階)が多用され、必ずしも和ではなく、中華も他のアジア的テイストも、一括りだったと思います。時には、エキゾチシズムのフィルターで増幅した西洋人の勘違い的アジア感覚も含めて。YMOの中でもその傾向は、教授により顕著に見られました。他にも、矢野顕子さん、一風堂、P-MODEL(大陸的)、チャクラ、山口美央子さん(「恋は春感」)など、オリエンタリズムを感じる作品が多かったのが、80年代テクノポップ・シーンです。これは日本のアーティストに限ったわけではなく、YMOとも親交のあったJAPANなどにもその傾向は見られました。

8月8日の「Music Lovers」でTV初公開となった新曲「VOICE」を紹介する際、赤坂泰彦さん(元・東京JAP)は、「チャイナテイストを取り入れた・・・」と。確かによく聞いてみると、中華風とまでは言えないけど、要所要所でアッパーなポップスでありつつも、オリエンタリズム(ペンタトニック)が見え隠れします。日産のCMの時には見えてこなかったらびやかさの中にもわびさびを感じさせます。



中田ヤスタカさんの「love the world」もよく聞くと、教授の「Ballet Mechanique」風だったり、デビュー当時のcapsuleの「さくら」「粉雪」などはオリエンタル路線でしたから、その素地は十分あったのでしょう。「さくら」のPVに登場の中田さんは、トランシーバーを持って、本当に電池食べていそうです。



それ以上に、注目したいのはカップリングの「575」。俳句というモチーフは完全に死角でした。Perfumeとしては初のラップとなりましたが、最近のエレクトロの流れからしても、ラップは別に先進的ではないです。J-ポップでもラップはごく一般的な手法となっています。でも、この五七五というオリエンタルな曲調でありつつも、サビ以降に展開するラップには実験の精神を感じます。

僕の対談相手としてよく登場する、けろっぐ博士は『巷では教授の「戦メリ」風だと言われているけど、Aira Mitsukiの「サイエンス・ミュージック」とほぼ重なる』と主張しています。彼は「575」が流れるiidaのCMを「サイエンス・ミュージック」(『Airaの科学CD』に収録)の曲差し替えて、それを実証する試みを真剣に行っています。



また、「会いたい」「会えない」という歌詞からは西野カナちゃんの影響が伺えます・・・というのは冗談ですが。別に「575」に元ネタがあると言いたい訳では全くありません。先日の√thummの記事でも書きましたが、オリエンタル及び和風テクノというのが、もしかしたら静かな流れなのかなぁ・・・と。

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アーティスト:Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ(2010-08-11)
おすすめ度:4.5
販売元:Amazon.co.jp
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VOICE(通常盤)VOICE(通常盤)
アーティスト:Perfume
徳間ジャパンコミュニケーションズ(2010-08-11)
おすすめ度:5.0
販売元:Amazon.co.jp
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神戸テクミーvol. 4から3度目のネタです。

KAM君のDJでかけられた1曲が、多くの人たちの興味を引きました。S.T.D.Kによる「One Room Dugem」です。インドネシア語でdugemとはdunia gemerlapの略で、大雑把に言えば盛り場、限定的でないにせよ、ディスコも含まれるようです。だから、これは「ワンルーム・ディスコ」と解釈してもいいでしょう。S.T.D.Kとは、Sound of Tropical Disco Krewの略のように見えますが、スットコドッコイという意味らしい。

「ライムスター宇田丸のウィークエンドシャッフル(タマフル)」でのリスナーならご存知なのかと思いますが(最近聴いていなかった・・・)、S.T.D.Kはファンキーコタ(FUNKY KOTA)、またはファンコット(FUNKOT)と呼ばれるインドネシアの最新のダンスミュージックを日本でやっているJ-KOTAユニットです。S.T.D.KはDJ JET BARONG(レオパルドンの高野政所)+ JOCKIE MASTABASS SUAMA。ファンキーコタについては、頑なにもファンキーコタに傾倒するレオパルドンが、「総まとめ!ファンキーコタ概論!」として丁寧に解説されていますので、ぜひご参照ください。そちらでは、ファンキーコタというのは、高速スットコドッコイ・エレクトロ・ダンス・ミュージックと紹介されています。Saori@destinyの『WORLD WILD 2010』収録の「「Lonely Lonely Lonely(FUNKOT.JP remix)」をリミックスしたのも高野さん。


インドネシアと言えば、細野晴臣さん、坂本龍一さんやSandii & The Sunsetzなども取り入れたガムランの国ですが、ファンキーコタは超ホイホイ大衆ディスコ路線。垢ぬけない陽気さがあります。要はこんな感じ。

KAM君に入手方法を聞くと、Amazon.co.jpで普通に買えると。その場で僕はAmazonのワンクリックをして、S.T.D.Kの『FUNKOT.JP』を入手しました。
funkotjp

12曲収録中、ほとんど曲は同じリズムパターンですが、これは手の抜いたというよりも、これがファンキーコタなんでしょう。「One Room Dugem」はそうは書いていませんが、Perfumeが歌っているみたいだし、「ワンルーム・ディスコ」のリミックスなのかなぁ。他、YMOやDaft Punk(一部だけ)ネタもあります。しばらくインドネシアに行っていませんが、ぜひ一度現地のファンキーコタも体験したいものです。


FUNKOT.JPFUNKOT.JP
アーティスト:S.T.D.K
販売元:S.T.D.K RECORDS
発売日:2010-05-05
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(四方)先生:ニュー・シングルの話をする予定でしたが、CMが公開されたので、CMの話をしましょう。ところで、参院選も終わりましたね。

 

(けろっぐ)博士:「議員でも金」とかだれか言ってますが、かしゆかの次の目標は「ドームでも金」でしょうね。

 

先生:「議員でも金」の金が何を指すか不明ですが、Perfumeの新曲「VOICE」はまたもやCMタイアップですね。



博士:しかしあの「三人あわせて・・」のきめ文句が・・・世界的企業のコピーに使用されるとは!考えるとすごいですね。

 

先生:CMの方は「三匹あわせて」なので、レツゴー三匹です。「かしゆかです!あ〜ちゃんです!のっちです!三人合わせて…」というのは、やはりレツゴー三匹の「じゅんで〜〜す!長作で〜〜す!三波春夫でございます」がネタ元なんでしょうかね〜。そのあたり、本人に聞いてみたいです。
(訂正とお詫び)ご指摘を受け、「レッツゴー三匹」を正しい表記「レツゴー三匹」に訂正いたしました。 

 

博士:Perfumeカンガルーはカクカクシカジカと同じファミリーのキャラクターかと一瞬思いましたが、日産とダイハツだから違いますね。

 

先生:カクカクシカジカに似ていると言われた僕としては、ファミリーになれなくて残念です。Perfumeはトヨタのこども店長との一騎打ち。Perfume3人は運転免許もっているんでしょうか?

 

博士:カンガルーですから、どちらにしても運転できないし。

 

先生:CMからはいまいち曲のイメージがつかめない。

 

博士:そうですね、まだ全然曲が見えませんね。しかし、あの断片から既に耳コピをUPしてるツワモノもいますよ。

 

先生:CMからだけだと、PEPSI NEXの方がフルヴァージョンとしての期待が高いのですが、「Lovefool」の方はシングルに収録されないのが残念です。


博士:まだ1月近く余裕が・・・と油断してたら、ニュー・シングルは、Amazon.co.jpは既に追加入荷未定表示が!

 

先生:Amazonでの予約って、2度ほど二重注文しているんですよね。先日も、Sweet Vacationの『Re;未来派宣言』がAmazonから2枚来ました(汗)。

 

博士:相次ぐメジャー企業とのタイアップ効果と見ても、もしかしたら今の人気はまだ前奏曲で、ピークはドームの先にあるのかもしれませんね。

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アーティスト:Perfume
販売元:徳間ジャパンコミュニケーションズ
発売日:2010-08-11
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発売日:2010-08-11
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(四方)先生:

僕の髪を切ってくれている美容師さんが前回の対談のタイトル「【Perfume対談】東京ドームへの道」を見て(中身は明らかに読んでいない)、「Perfumeにインタヴューしたんですか?」って聞かれてしまいました。いや、あくまでも「Perfume対談」とは「Perfumeとの対談」を指すのではなく、「Perfumeについての対談」を指すのですと言い訳しました。紛らわしくて、ごめんなさい。

 

(けろっぐ)博士:

いやいや、振り返ってみると対談もまんざら不可能でもなかった時期もありましたよね。 初めて行ったインストアで、みんなメッセージやプレゼントを渡したりしてるのに、先生は確か名刺を渡してましたよね! アイドルに名刺を渡した人も少ないでしょうね・・・

 

先生:

どうでもいい古い話を覚えていますね。いや、ボクは礼儀正しいので。そして、仕事ですから。

アクセス解析を見ていると、やはり、Perfumeについて書くと、読者が増えます。同時に、アンチ的なコメントも増えるのです。まぁ、これはPerfumeが世の中に認知された証拠として好意的に受け止めましょう。

 

博士:

国民的アイドルという観念は、既に過去のものです。

 

先生:

博士もファンクラブ限定DVD『外では言えないファンクラブ会員だからこその秘密トークまさかの75分くらいDVD!! 〜ファンクラブトゥワー本編映像付き(笑)〜』を買っちゃったんですね。やたら長いので、ジャケにある謎の記号のような「1053」を略称としましょう。「1053」の意味を知ったかぶりして、語りたいのですが、知らないので、Yahoo!の知恵袋に頼ります。

1053
 

博士:

1053』は、内容的にはライヴDVDというより会員向けのオマケDVD+αといった感じでした。

 

先生:

確かに、今年の春の「P.T.A. presents Perfume 結成10周年!!!! 『パッと楽しく遊ぼうの会』ライブハウストゥワ―」からは4曲だけで、他はライヴからのMCと過去の振り返った3人の対談ですからね。

 

博士:

しかし、こちらのタイトルも長い。

 

先生:

GAME TOUR」以降はシンプルになりましたが、それ以前に・・・

Perfume まさかのカウントダウン!? 〜リ○ッドルーム あの夜をもう一度 in Zepp Tokyo〜」

「感謝!感激!ポリ荒らし! 〜あらためまして、Perfumeです〜」

「「Perfume presents 〜Perfumeがいっぱいサンタ呼んじゃいました♪〜」

等がありました。

 

博士:

Perfumeの変遷は今更語らなくてもライヴ・パートの冒頭のプロジェクター用PVと過去を振り返った対談のかしゆかの部分で言い尽くされましたね。

 

先生:

「外では言えないファンクラブ会員だからこその秘密トーク」というタイトルなので、気を使ってしまうのですが、博士の印象に強く残った部分は?

 

博士:

パッツンじゃないかしゆかを見ると世界遺産を見るような厳かな気持ちになってしまいます。

 

先生:

そう、来ましたか! 世界遺産の定義とは、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」をもつ不動産を指します(Wikipediaで調べました)。かしゆかは普遍的でかつ不動産なのですね。

 

博士:

彼女たちのプロジェクターで紹介された変遷は我々の対談とほぼ併走しているので、なんだかリアルによみがえりますね。

 

先生:

確かに。しかし、あ〜ちゃんはグッズ販売トークが上手いです。度付きじゃないから、かけもしないのに、「きみはイケメン眼鏡」(略称きみイケ)買ってしまいましたもん。でも、他のグッズは買っていません(キリリ)。

 

博士:

グッズは自分で作りますから、いりません。

 

先生:

では、次の対談のお題は8月に発売のニュー・シングルといたしましょう。

(四方)先生:

All About上では今までかなりの対談をけろっぐ博士とはしましたが、しばらく封印していたので、久しぶりに場所を変えてやりましょう。

 

振り返ってみると、博士との対談は、お互いに共感している部分もあるのですが、それぞれの視点というか“気づき”が違って、相互補完して対談が成り立っているんだなぁと読み返して思いました。最近、どうっすか、Perfumeは?

 

(けろっぐ)博士:

まずは我々が以前に予測した路線を振り返ってみると、多くの点で合致し、また多くの点で修正を余儀なくされたとも言えますね。

 

先生:

修正とは?

 

博士:

念願の紅白出場、出世魚の様なライヴキャパの増床。そしてレギュラー番組確保・・・と順調にアイドル街道を上り詰めてきた彼女たちですが、今年に入ってからは、「MUSIC JAPAN」に専念し、一応はアイドルとしてのファーストシーズンは終わったと見るのが妥当でしょう。

 

先生:

NHKは意外にテクノポップを無意識かのように贔屓するTV局ですが、PerfumeNHKも相性がいいですね。

 

博士:

しかし、彼女たちのアイドルとして絶頂期だった2009年は、我々の対談が封印されていた期間に過ぎてしまったと言っても良いでしょう。

 

今はアイドルとしての彼女たちがどうとかではなく、来るべきセカンドシーズンについていかにあるべきか・・を予測する事に終始したいですね。

 

先生:

セカンドシーズン・・・どっかで聞いた台詞ですね。あっ、セカンドステージでした。

79日からファンクラブチケットの申し込みが始まりますが、113日には東京ドームで公演を行うことが決まりました。国内女性グループとしてはSPEED以来、2組目というのも、SPEEDに憧れてきたPerfumeにとっては象徴的です。女性ソロならもっといますけどね。

 

ちなみにWikipediaに東京ドーム公演をしたリストがあります。

 

 

博士:

アイドルとしてはピークとも思える大バコへの進展の後のいきなりのライヴハウスツアー。これは私には体のいい「言い訳」にも取れましたが、ここに来ていきなりドーム宣言。

これはPerfumeがすでにピークを過ぎた・・・という懸念どころか確実に来るべきセカンドシーズンへの自信ですよね。これはいったいどういう現象が起きているのでしょうか?

 

先生:

Perfume初のワンマンは、200413日のSHIBUYA-BOXX300名前後のキャパでしょう。その後、LIQUID ROOMZEPP TOKYOなどのライヴハウスでレベルアップしていき、目標だった日本武道館へと。その後も代々木競技場第一体育館、大阪城ホール、横浜アリーナと・・・確かに残る大バコは東京ドームですもんね。

 

東京ドームは会場設定にもよりますが、5万人クラス。これがちゃんと埋まるかというのは一つの話題にもなっています。2003121日・2日に行われたt.A.T.u.公演(写真はその時撮影したもの)はボクも行きましたが、空席多かったです。

tokyodome
 

博士:

今までチケット争奪戦が悩みの種でした。やはり先生もそこが気になりますよね。

 

先生:

満員になるけれど、チケは買いやすい程度がいいんですよね。

先日、P.T.A.のファンクラブの番号からファンクラブ会員数は5万人程度ではないかと推測したのですが、東京に来れないファンがいるとしても、そこからすると確かに会場を埋めるのは無理な数字でもない。

 

博士:

しかしそれではまるでメッカ巡礼・・・というか、総動員を前提とした数値と言えますよね。

 

先生:

複数買う会員やファンクラブに入っていないファンもいるでしょうから、もう少し行きますけどね。

 

博士:

問題は今回の東京ドームはいったい誰を前提としたターゲット設定がされているかという事だと思います。滞在束縛時間に限りある人気絶頂の外タレという訳でもなく、今のPerfumeにしてみれば小さめのハコをこなしていく余裕も時間もあるはずです。全国のファン総動員というモチベーションは武道館〜代々木で捻出してしまった様にも思います。はたして東京近辺でPerfumeをあえて今見たいと願う層だけを純粋に狙っているのか?

 

先生:

僕は、純粋に一つの頂点を狙った記念公演的意味合いの方が強いのだと思います。

 

博士:

心配性の私の悪い癖ですが、往年のキャンディーズの後楽園公演のようなサプライズがあったらと一抹の不安さえよぎりますね。おそらくその演出は今からでは時期的に無理だとしても、逆に何か次のシーズンを予期させるサプライズが必ずあるはずです。

 

先生:

うーん・・・その可能性は薄いでしょう。今でも「普通の女の子」なんですから。

 

博士:

今より直前までに行われると想定される販売促進、プロモーションの動向が気になります。

今後さらに分析が必要ですね。ところでP.T.A.より『1053』が投函されましたね。

 

先生:

これについては続編で。

 

Perfumeがぱふゅ〜む(なんだか、今見ると女芸人ユニットみたい)からPerfumeに表記変更をし、中田ヤスタカ・プロデュースで全国デビューを飾ったシングル『スウィートドーナッツ』。そのカップリングの「ジェニーはご機嫌ななめ」はライヴの定番曲となり、リード曲以上にファンの印象に残る作品となっています。このジューシィ・フルーツが80年代テクノポップとしてヒットさせた曲をカヴァーしたことは、「Perfumeって、テクノポップなんだ」と思わせるには重要な役割を果たしました。まぁ、当時、数少ないリスナーに対するメッセージではありましたが。

その後カヴァー曲としては、DVD『ファン・サーヴィス[bitter]』にライヴ音源として収録された、Peachyの「スーパージェットシューズ」をカヴァー。オリジナルのPeachyは、元プリンセス・プリンセスの奥居香がプロデュースした石井里香ちゃんですが、たぶんPerfumeのカヴァーの方が有名なのでは?

 

Perfumeとカヴァー曲という連想が出来なくなっていた時期を見計らってというよりも、PEPSI NEXの洋楽カヴァー企画に合わせたというのが、正しいのだとは思うのですが、PEPSI NEXCMで6月12日よりオンエアが始まった「Lovefool」は、The Cardigansのカヴァー。



90年代後半、渋谷系と連動する形で日本では特殊なスウェーディッシュポップ・ブームが起こり、日ス同盟でも結びそうな勢いでした。The Cardigansやプロデュースを手掛けたTore Johanssonはその代表格となり、Bonnie Pinkや原田知世などの日本人アーティストもToreのプロデュースでアルバムをリリースしていました。The Cardigansの中で日本で一番売れたのは、たぶん2作目の『LIFE』(1995年)でしょう。今回、Perfumeがカヴァーした「Lovefool」は3作目『First Band On The Moon』(1996年)に収録されています。この曲は、映画「ロミオ+ジュリエット」にも起用されました。



 

この曲、サビの部分は「Love Me Love Me」となるわけですが、最近、正確にはPerfumeより前の20091117日にアルバム『My World』にて、カナダ出身の16歳の少年、Justin Bieber君が「Love Me」というタイトルでカヴァーしています。R&Bっぽいポップスな仕上がりですね。このJustin君、ハイチ地震による被災者支援曲「We Are The World 25 Years for Haiti」でトップバッターを飾っている新鋭です。



 

Justin君のカヴァーを意識して、Perfumeにカヴァーさせたのかどうかは分からないですが、たった15秒、もしくは30秒のこのCM曲「Lovefool」は、Perfumeいう先入観を取り除いたとしても、凄くいい出来、たぶんフルで聴いたら、もっと凄いんじゃないかなと期待させる内容です。オリジナルのポップさは保ちつつもまるでPerfumeのオリジナルのように仕上げ、特にCMの終盤部にちょっとフィジェット気味になるあたりで・・・ワクワクしてしまいます。

普通、洋楽のカヴァーとなると、日本人アーティストで世界標準的なレベルの作品は数少ないのですが(例えば、YMOが「Soul Train」でやった「Tighten Up」などはその部類)、このPerfumeのカヴァーもその部類じゃないかと・・・その検証のためにもフルをぜひ811日発売のシングルに収録して欲しいものです。その際は、スウェーデン人に聴かせたい。

fujizennagirl1fujizennagirl2最近、Perfumeに関して暫く書いていなかったので、ニュー・シングル『不自然なガール/ナチュラルに恋して』について語ります。ガールと言えば、「リニアモーターガール」「セラミックガール」に続く、永遠のテーマとも言えるガールものですね。チャートの方は、オリコンでデイリー1位登場、ウィークリーでは残念ながら2位となりましたが、そんな事はどうでもいいのです。 僕の興味を惹いたのは彼女達の衣装。とてもアンビバレントな両A面タイトルなんですが、衣装も対比されていましたね。「ナチュラルに恋して」は、NATURAL BEAUTY BASICとのタイアップなんで、森ガールかどうかは分かんないけど、コスしても普段着みたいな装いです。お値段も売れてから着ていた衣装よりもお手ごろ感があります。曲の方は普通っぽい第一印象でしたが、意外とファンキー。

 

一方の「不自然なガール」の方の衣装。3人ともいかり肩(笑)。あ〜ちゃんに至っては、えりまき怪獣ジラース(例えが古くてすいません)みたい! 楽曲以上に衣装も「不自然」の方が僕には断然ポイントが高い。「リニアモーターガール」の衣装がちょっと変だったように、いい具合に変。このいかり肩コス、まだやっている人を見ていませんが、自分で裁断ができる人ならやりがいがあるんでは?

 

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