DOMMUNE「共産テクノ 東欧編」実写版を観ていた方々、ありがとうございます。しばらくDOMMUNEでも紹介したアーティストを中心に書いていきます。

英国生まれのRobert Palmerはスーツが似合う男性シンガーの象徴的存在です。2003年に54歳という若さでパリで心臓発作によって亡くなってしまいましたが、80年代にDuran DuranやChicのメンバーとのThe Power Station、ソロとして隆盛を極めました。当時会社員だった僕は、仲間内で「歌うサラリーマン」と勝手に呼んでいました。70年代のソウルフルでファンキーな時代も、味があります。1975年の『Pressure Drop』は捻りが効いたセクシージャケ。

Pressure Drop


そんな彼だからこそ、無表情なモデル系美女を従えて、伊達なスーツで歌う「Addicted To Love(恋におぼれて)」のPVは様になっていました。



東ドイツのRobert Palmerと呼んでいるのが、Arnulf Wenning。ニューウェイヴ・レゲエ系のバンド、Reggae Playのボーカリスト・フルート奏者として活動し、1987年にデビュー・アルバム『Arnulf Wenning』をリリースしました。まだベルリンの壁が崩壊する前ですが、攻めているセクシージャケです。

Arnulf Wenning


PVでも攻めています。「Addicted To Love」を意識したような「Scharf drauf (Stop! Rock)」は、さらに裸体主義へと。一つ注文するとすれば、ちゃんとスーツを着て欲しかった。