CCM(コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック)というジャンルがあります。ナッシュビルやテネシーを発祥とし、米国の保守層を担うキリスト教徒が主体となり、多くはキリスト教信仰をテーマに歌うポピュラー音楽です。どこからどこまでがCCMかというのは意見が分かれるところですが、クリスチャン・メタル、クリスチャン・パンク、ホーリー・ヒップホップなどと言ったジャンルも存在します。日本では、久保田早紀として「異邦人」で一斉を風靡した久米小百合はCCMに入れてもいいでしょう。

現在でもアメリカを中心にJoy Electric、Brave New World、Sovietなどのクリスチャン・シンセポップ(エレクトロポップというよりもシンセポップと呼ばれる傾向がある)系バンドがいますが、80年代の東ドイツにもクリスチャン・シンセポップ・デュオがいました。「Church in a new light - Church in the new sound」をモットーに活動したクリスチャン共産テクノが、Serviです。彼らは80年代に2枚のアルバム『Ruckkehr Aus Ithaka(イサカからの復帰)』『Pas De Deux In H』をAmigaからリリースしているが、1枚目に収録された「Laistrygonen(ライストリューゴーン族)」は後のエレクトロニカサウンドを予見させる独創性を感じさせます。

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